七五三の時期に、保育園で季節を感じられる製作を取り入れてみませんか?
今回は、子どもたちの年齢や発達に合わせて楽しめる七五三製作のアイデアを紹介します。
千歳飴袋をはじめ、身近な素材や技法を使った製作を通して、日本の伝統行事に親しみながら作る楽しさを味わいましょう。
- 七五三の由来や意味を知り日本の伝統行事に親しみを持つのがねらい
- 鶴や亀、松竹梅などの縁起のよいものを取り入れると◎
- 年齢の発達に沿った工程や素材設定をする
- 千歳飴袋でごっこ遊びに展開しても楽しい
【元保育士】ゆぴライター七五三の製作は、子どもたちの年齢や発達に合わせて、はさみやのりを使う工程を工夫するのがポイント。一人ひとりの「自分でできた!」を大切にしてあげましょう。


ゆぴ先生 元保育士ライター
保育士歴9年。ピアノが得意で、子どもと一緒に歌をうたうことが好きでした。現在は、専業主婦兼Webライターとして活動中です。保育士や保育士を目指す方の、力になれるような記事を執筆しています。


保育園で七五三にまつわる製作をするねらいとは?


七五三は、子どもの健やかな成長と長寿を願う日本の伝統行事です。昔の子どもの成長を祝う儀式が由来とされています。千歳飴には、細長い形や「千歳」という言葉に、いつまでも元気に長生きしてほしいという願いが込められています。
保育園で七五三製作を行うねらいは以下の通りです。
- 七五三の由来や意味を知り、日本の伝統行事に親しみを持つ
- はさみやのり、絵の具などを使い、さまざまな素材や技法で表現する楽しさを味わう
- 自分だけの千歳飴袋を作ることを通して、作る喜びや達成感を味わい、子どもの健やかな成長を願う気持ちに触れる
七五三の製作を通して、日本の伝統行事の意味や由来に親しみながら、さまざまな素材や技法を使って表現する楽しさを味わいます。
また、自分だけの作品を完成させる喜びや達成感を感じられるようにします。
【0歳児・1歳児向け】七五三の製作アイデア4選
0歳児・1歳児は、手や指を使って絵の具の感触を楽しんだり、色が広がる様子に興味を持ったりする時期。
七五三の製作では、指スタンプや弾き絵など、感触や色の変化を楽しめる技法がおすすめです。
子どもたちの発達に合わせて、無理なく楽しめる製作アイデアを4つ紹介します。
成長の記念にもなる作品づくりを楽しんでみてください。
0歳児でもできる千歳飴製作【指スタンプがかわいい】
犬をモチーフにした千歳飴製作です。
袋の模様や犬の顔を指スタンプで作る、乳児でも簡単に参加できる製作となっています。
乳児が絵の具を使用する際は、誤飲がないように必ず保育者が側で見守りながら行ってください。
汚れてもよい洋服を事前に保護者に用意してもらうと躊躇なく取り組めます。
- 画用紙
- はさみ
- のり
- 絵の具
- トレー
- 両面テープ
手形スタンプで作る飴袋製作【絵の具の感触が楽しい】
手形スタンプを鶴と亀に見立てた、乳児でも参加できる千歳飴製作です。
保育園で手形スタンプを行う主なねらいは、「絵の具やインクの感触を楽しむ」「保育者とのスキンシップを通して安心感を得る」などです。
絵の具を手に塗るのがより感触を味わえて楽しいですが、スタンプ台を使用してもよいでしょう。
- 画用紙
- リボン
- はさみ
- のり
- 穴あけパンチ
はじき絵を取り入れた千歳飴袋作り【保育園で簡単にできる】
1歳児で取り入れるはじき絵には、「素材の感触や色の変化を楽しむ」「五感を刺激し、興味・関心を広げる」といったねらいがあります。
画用紙一面に絵の具を塗る工程は子どものみでは難しいため、保育者が一緒に手を添えて仕上げ、塗る楽しさを感じられるように援助してあげてください。
- 画用紙
- 折り紙
- はさみ
- のり
- 絵の具
- 水
- 筆
- トレー
スタンプで作る飴入れ製作【1歳児でも取り組みやすい】
廃材スタンプで作る千歳飴製作です。
スポンジや丸めた段ボール、ペットボトルのキャップなど、1歳児でも持ちやすい廃材を用意しましょう。
ピーマンやれんこんなどを使用した野菜スタンプで代用するのもおすすめです。
廃材を口に入れないよう注意しながら進めてくださいね。
- 画用紙
- 折り紙
- はさみ
- のり
- 絵の具
- スポンジなど廃材
【2歳児・3歳児向け】七五三の製作アイデア4選
2歳児・3歳児向けの七五三の製作アイデアを4つ紹介します。
2歳児はシール貼りやスタンプ製作など簡単な工程を楽しめるもの、3歳児ははさみやのりを使い自分で作る楽しさを味わえるものがおすすめです。
一人ひとりの発達や興味に合わせて、無理なく取り組める製作を取り入れてみてくださいね。
ペーパー芯を使った千歳飴袋製作【ポンポンするだけでかわいく変身】
トイレットペーパーの芯に絵の具をつけてポンポンとスタンプするだけで、可愛らしい模様が出来上がります。
事前準備が少なく廃材で作れるので、急に時間ができたときにもおすすめの製作です。
「何色のスタンプにする?」「ポンポン楽しいね」と声をかけながら進めてみてください。
- 画用紙
- 千代紙
- 丸シール
- はさみ
- のり
- 両面テープ
- ペン
- 絵の具
- トレー
- トイレットペーパーの芯
アンパンマンをモチーフにした千歳飴袋製作【子どもも大喜び!】
アンパンマンをモチーフにした千歳飴袋は、七五三の意味を理解するのに難しい乳児でも大喜びすること間違いなしの製作です。
子どもができる工程は少ないですが、のり貼りする部分に挑戦してみましょう。
2〜3歳児ののり遊びには、「のりの感触や性質を知る・楽しむ」「のりの基本的な使い方を知る」といったねらいがあります。
のりの感触がより分かりやすいでんぷんのりの使用がおすすめです。
- 画用紙
- 折り紙
- はさみ
- のり
- ボンド
- 折り紙シール
- 定規
- ペン
個性光る千歳飴バック作り【ピエロのようなお顔が面白い】
3歳児が顔を描くことには、「目・鼻・口などの顔のパーツに気づく」と「イメージしたものや自分を表現する面白さを感じる」といったねらいがあります。
絵の具で描いたり毛糸や布をつけたりして自由自在に自分の顔を表現できるように進めていきましょう。
カバンにしてもよし、壁面として飾ってもよしの製作です。
- 画用紙
- 絵の具
- 筆
- プラダン
- 粘土やボタン、毛糸、布など
鶴と亀をつけた千歳飴袋製作【お祝いにぴったり】
かわいい鶴と亀の折り紙を貼り付けた千歳飴袋製作です。
鶴や亀のパーツは保育者が事前に作っておき、子どもは貼る工程のみ参加してもよいでしょう。
3歳児は「七五三」を書くのが難しいので、「753」にしたり保育者が書いたものを用意したりしても◎。
自分の顔を描いてオリジナルの作品を作ってみてください。
- 色画用紙
- モール
- 折り紙
- クレヨン
- 両面テープ
- セロハンテープ
- はさみ
- のり
- ペン
【4歳児・5歳児向け】七五三の製作アイデア4選
4歳児・5歳児は、手先が器用になり、自分のイメージを形にしたり、細かい模様や飾りつけにこだわったりできるようになる時期です。
七五三の製作では、折り紙やはさみなどを使って、子どもたちのアイデアを活かした作品づくりがおすすめ。
成長をお祝いする行事に親しみながら、個性あふれる製作を楽しめるアイデアを4つ紹介します。
画用紙と折り紙で作る本格的な千歳飴入れ製作【製作の楽しさを味わおう】
色画用紙や折り紙を使って作る本格的な千歳飴作り製作です。
画用紙や折り紙を折る、切り貼りするなどさまざまな工程があり、手先の器用さや集中力向上につながります。
折り紙の代わりに千代紙を使用しても味がでるのでおすすめです。
折り紙を切る工程は難しいので保育者が行っても構いません。
- 画用紙
- 折り紙
- のり
- はさみ
- 穴あけパンチ
- リボン
- マジックペン
千歳飴ごっこ遊び【買い物ごっこに応用できる!】
幼児クラスでは、作った千歳飴袋をもって買い物ごっこに発展させるのも楽しいです。
飴屋さんとお客さんに分かれてお買い物を楽しめるよう環境構成を考えてみてください。
5歳児は「ちとせあめ」と書くとひらがなの勉強にもなるので、ぜひ手本を見せながら書けるように取り組んでみましょう。
- 画用紙
- セロテープ
- 穴あけパンチ
- リボン
折り鶴をつけた飴入れ製作【華やかな仕上がりに♪】
金色の折り鶴を貼り付けた千歳飴は、豪華で華やかな仕上がりになるので4・5歳児におすすめです。
鶴を折るだけで集中力を使うため、何度かに工程を分けて行ってもよいですね。
特に5歳児では「七五三」と書くことで漢字に興味関心を持ち、就学への期待をもつきっかけにもなりますよ。
- 画用紙
- 折り紙
- はさみ
- のり
千歳飴バック作り【個性が目立つ仕上がりに】
ワイヤーをつけた植木鉢に絵の具で染めた布を巻き付けていくと、オリジナルのバックが完成。
はさみやのりを使わない年長児向けの製作です。
布を巻き付けたり編んだりする作業は、「上、下、上、下」と交互に意識しながら指先を使って行うため、手先の巧緻性や集中力が育まれます。
集中した空間で取り組めるように環境も整えてあげましょう。
- 植木鉢
- 絵の具
- 布
- ワイヤー
- テープ
七五三の壁面製作アイデア3選
七五三の時期には、子どもたちの健やかな成長を願って、保育室を華やかに飾ってみませんか?
壁面製作は、着物や千歳飴、かわいらしい子どもの姿など、七五三らしいモチーフを取り入れるのがおすすめ。
年齢に合わせた技法や素材を工夫しながら、季節の行事への興味が深まる壁面づくりを楽しんでくださいね。
折り紙で作る七五三【11月の壁面にぴったり】
折り紙で着物を着た子どもを作って壁面にすれば、一気に七五三の雰囲気になります。
保育で折り紙を指導・導入する際は、「角と端を合わせる」「完成の正確さより達成感を優先すること」といった点を意識してみてください。
折り紙が難しい年齢は自分の顔を作るなど、発達に合わせて取り組む工程を考えてみましょう。
- 折り紙
- のり
- はさみ
- ペン
かわいい七五三壁面【着物を着ておしゃれに変身】
お絵描き、ちぎり絵、マスキングテープアート、のり貼りなど様々な技法を取り入れた壁面です。
保育者が子どもと千歳飴袋の台紙を用意しておき、着物や袋の模様を自由にアレンジします。
事前に着物や千歳飴袋がどんなものなのか導入するとイメージしながら作りやすくなりますよ。
- 画用紙
- 折り紙
- マスキングテープ
- はさみ
- のり
- クレヨン
迫力のある11月の壁面製作【鳥居がかっこいい】
作った千歳飴袋をそのまま壁面に飾ってみてもよいでしょう。
七五三の参拝を連想させる鳥居や鶴、亀、秋の季節にちなんだ落ち葉なども一緒に飾るとより華やかな印象になります。
千歳飴袋の作り方は何でもOKなので、未満児ならシール貼りやスタンプ、幼児なら折り紙、絵の具を使った技法など年齢に合った工程の袋を作って飾ってみてください。
- 画用紙
- 折り紙
- はさみ
- のり
- シール
- 絵の具
七五三の製作以外にも!おすすめの製作アイデア集
七五三の製作はもちろん、秋ならではの製作アイデアはほかにもたくさんあります。
子どもたちが季節を感じながら楽しめる活動のヒントを見つけて、ぜひ日々の保育に取り入れてみてくださいね。










七五三の製作に関するQ&A
七五三製作に関するよくあるQ&Aを3つ紹介します。
千歳飴袋のモチーフにはどんなものが人気ですか?
千歳飴袋のモチーフには、鶴や亀、松竹梅などの縁起のよいものや、かわいらしいうさぎや鶴、だるま、手形や足形を使ったデザインが人気です。子どもたちの成長や健康を願いながら、年齢に合わせた素材や技法で楽しく製作できます。
千歳飴袋の強度を高める・持ちやすくするためのコツは?
千歳飴袋は、厚めの画用紙や二重にした紙を使うと、強度が高まり破れにくくなります。持ち手は紙を重ねて丈夫にし、穴を開ける部分には補強テープを貼るのもおすすめです。子どもが持ちやすい長さや太さに調整しましょう。
飴袋の持ち帰り時や配慮が必要なポイントは?
千歳飴袋を持ち帰る際は、飴が落ちたり袋が破れたりしないよう、持ち手や底の強度を確認しましょう。子どもが安全に持ち運べるよう大きさや重さに配慮し、飴の誤飲やアレルギーにも注意が必要です。







