【0歳児/12月】個人案の文例を保育士が解説!子どもの姿や環境構成など詳しく解説
12月は寒さが本格化し、感染症が流行しやすくなる時期です。
0歳児クラスでは室内遊びが中心となり、クリスマス会など楽しい行事も控えています。
年末年始の休みを控えて生活リズムが崩れやすくなる一方、月齢による発達の差はますます大きくなるため、個人案の書き方に悩む保育士さんも多いのではないでしょうか。
本記事では、月齢別に分けた12月ならではの個人案の書き方と健康面の配慮についてお伝えしますね。
この記事をまとめると
- 月齢別に分けた12月の個人案の書き方を解説
- 感染症予防や乾燥対策の具体的な視点を紹介
- 現場で活用しやすい自己評価の例文を月齢別に掲載
12月は感染症対策に神経を使いながら、行事準備も重なって慌ただしいですよね。私も体調管理と保育の両立に毎年苦労していました。
本記事を参考に、無理なく書き進めていきましょう!
この記事を書いた人
けんくん先生 保育士ライター
幼稚園・保育士・小学校教諭の資格を持ち、保育現場で10年勤務してきました。
子どもたちの笑顔と成長に支えられながら、発達や心の育ちを大切にした保育を実践しています。悩む先生の心にそっと寄り添えるような、現場で役立つ言葉を届けていきます。
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目次
【0歳児】12月の個人案の作成ポイント
【先輩保育士からのアドバイス】
チェックしておこう!
- 月齢ごとの発達差を丁寧に反映して書き分ける
- 感染症予防と健康観察の視点を必ず盛り込む
- 室内で体を動かす遊びの工夫を記載していく
- 年末年始の生活リズムへの配慮を書き添える
0歳児クラスは9ヵ月から1歳8ヵ月まで発達段階が大きく異なるため、月齢ごとに姿とねらいを書き分ける視点が欠かせません。
12月はインフルエンザや感染性胃腸炎など、さまざまな感染症への注意が必要な時期です。
登園時の視診や睡眠中の様子など健康観察の記録を丁寧に残しましょう。
戸外に出にくい日も増えるため、室内でも体を十分に動かす遊びの工夫を計画に組み込むことがポイントです。
年末年始を控え、家庭での過ごし方も共有しておきたい時期です。
年末年始の休み明けは生活リズムが乱れやすいので、事前に見通しを書いておきたいですね。
【0歳児・12月の個人案】子どもの姿
- つかまり立ちや伝い歩きで移動を楽しむ姿が増える
- 指差しで気になる物や人を盛んに伝えようとする
- 「まんま」など意味のある言葉が少しずつ聞かれるようになる子もいる
低月齢の0歳児は、つかまり立ちから伝い歩きへと移動手段が広がり、行きたい場所へ自分から向かっていく姿が増えていきます。
棚や壁を伝って一歩ずつ進む中で、達成感に満ちた表情を見せる子も多いですね。
「あっ、あっ」と声を出して指差しながら、気になる物や人を懸命に伝えようとする姿も盛んになりますよ。
「まんま」「ぶーぶー」など意味のある言葉が少しずつ聞かれるようになり、大人とのやりとりを喜ぶ場面も増えてきます。
移動範囲が一気に広がる時期です。
危険な場所の再確認をしておきましょう!
- 歩行が始まり少しずつ安定してきている姿がある
- 口にする単語が増えて意思表示が豊かになる
- 大人の動作を真似する模倣遊びが盛んになる
中月齢の0歳児は歩行が始まり、最初はよろけながらも少しずつ足取りが安定してきます。
転んでも自分から立ち上がり、また歩き出そうとする粘り強さも育っていきますよ。
また、単語や指差し、身振りなどを使って、自分の気持ちや要求を伝えようとする姿が見られます。
保育士が手を洗う姿を見て真似したり、人形にご飯を食べさせたりと、模倣を通じて生活を再現する遊びも盛んになる時期です。
歩き始めは転倒が増える時期です。
床の環境整備をより丁寧に行いましょうね!
- 歩行がしっかりして走る動きも見られ始める
- 言葉や身振りを使って、自分の気持ちや要求を表現する
- 「じぶんで」という自我の芽生えが表れ始める
高月齢の0歳児は歩行が安定し、小走りで保育士のところへ向かってくる姿も見られるようになります。
段差を乗り越えたり、荷物を抱えて運んだりと、全身を使った動きが力強くなっていきますよ。
単語をつなげたような表現や、言葉と身振りを組み合わせて気持ちを伝えようとする姿が見られるようになります。
着替えや食事の場面では「じぶんで」と主張し、大人の手を払いのける姿も出てくる時期で、自分でやりたいという気持ちや、自分の思いを通そうとする姿がよりはっきりと見られるようになります。
1歳児クラスへの進級を見据え、自我の育ちを丁寧に記録していきたい時期ですね。
- 寒さから鼻水や咳が出る子が目立つようになる
- 室内遊びの時間が増えて集中する姿が見られる
- クリスマスの飾りや音楽に反応を示していく
12月の0歳児クラスでは、月齢を問わず寒さの影響が体調に表れやすくなります。
朝の受け入れ時から鼻水が出ていたり、夜間の咳で睡眠が浅くなったりする子が目立つ時期です。
戸外に出る機会が減る分、室内でボールや音の出る玩具にじっくり向き合う姿も見られますよ。
保育室に飾られたツリーやオーナメントに手を伸ばしたり、クリスマスの音楽に体を揺らしたりと、季節の雰囲気を感じ取る姿も広がります。
感染症が広がりやすい時期です。
登園時の視診をいつも以上に丁寧に行いたいですね。
【0歳児・12月の個人案】ねらい
【低月齢】0歳9ヵ月~1歳0ヵ月
- 伝い歩きで自分から移動する喜びを十分に味わう
- 指差しで伝わったうれしさをたっぷり感じ取る
- 言葉のやりとりを楽しむ経験を積み重ねていく
低月齢のねらいでは、自分から移動する喜びを味わう体験を保障する視点が中心になります。
伝い歩きで進む先に好きな玩具を置いておくなど、動きたい気持ちを引き出す工夫を取り入れましょう。
指差しの場面では「ぶーぶーだね」と必ず言葉で応じ、伝わったうれしさを実感する時間を大切にしたいですね。
初語が出始める時期だからこそ、大人が言葉を返し続けることでやりとりの楽しさが着実に育っていきます。
指差しは言葉の土台になります。
必ず言葉で返す姿勢を意識しましょう!
【中月齢】1歳1ヵ月~1歳4ヵ月
- 自分の足で歩く楽しさをたっぷり味わっていく
- 単語で自分の要求を伝える経験を積み重ねていく
- 模倣を通じて大人との関わりを楽しんでいく
中月齢のねらいでは、歩く楽しさを存分に味わう体験を軸に置きたい時期です。
歩き始めたばかりの子には安全な広い空間を用意し、「上手に歩いたね」と喜びを共有する声掛けを丁寧に重ねましょう。
「ちょうだい」と単語で要求を伝える姿には、必ず応じて伝わる手応えをしっかり届けたいですね。
保育士の動きを真似する場面では「一緒だね」と関わりを楽しむ気持ちを支え、模倣が広がる時間を大切にしていきましょう。
歩く経験を重ねる中で、少しずつバランスを取りながら歩く力が育っていきます。
【高月齢】1歳5ヵ月~1歳8ヵ月
- 全身を使った動きを室内でも存分に楽しんでいく
- 二語文につながる言葉で気持ちを表現していく
- 「じぶんで」の気持ちを丁寧に受け止めてもらう
高月齢のねらいでは、力強くなった動きを室内でも十分に発散する体験を保障したい時期です。
マットの山を越えたりトンネルをくぐったりと、全身を使う遊びを計画に積極的に取り入れていきましょう。
「わんわん、いた」と伝える姿には「本当だね、わんわんいたね」と言葉を足して返し、表現の広がりを支えます。
着替えで「じぶんで」と主張する場面では、時間に余裕をもって見守る関わりを大切にしたいですね。
自我の芽生えは成長の証です。
急かさず待つ姿勢をねらいに込めたいですね。
0歳児共通のねらい
- 冬の感染症を予防しながら健康に過ごしていく
- 室内でも満足するまで遊び込む時間を過ごす
- クリスマスの雰囲気を全身で味わって楽しむ
12月のねらいでは、感染症を予防しながら健康に過ごす視点を土台に据えたい時期です。
手洗いや消毒、こまめな換気を保育の流れに組み込み、体調の小さな変化を見逃さない姿勢を大切にしましょう。
戸外に出にくい日も、室内で満足するまで遊び込む時間を保障したいですね。
ツリーの飾りに触れたり、クリスマスの歌に合わせて手を叩いたりと、季節ならではの雰囲気を全身で味わう体験も盛り込んでいきましょう。
健康面のねらいは毎月書きがちですが、12月ならではの具体策を添えたいですね。
【0歳児・12月の個人案】環境構成と保育者の配慮
【低月齢】0歳9ヵ月~1歳0ヵ月
- つかまり立ちを支える安定した高さの家具を置く
- 伝い歩きの動線に危険物がないか毎日確認する
- 指差しには必ず言葉を添えて丁寧に応じていく
低月齢の子には、つかまり立ちを支える安定した棚や手すりを室内に配置しましょう。
ぐらつく家具は動かし、伝い歩きの動線上に細かい玩具が落ちていないか毎朝確認する習慣が欠かせません。
床にはクッション性のあるマットを敷いておくと、しりもちをついても安心な環境が整いますよ。
「あっ」と指差す姿には「ボールがあったね」と物の名前を添えて返すと、伝わる喜びと言葉への関心が同時に育っていきます。
毎朝の床チェックは数分で終わります。
習慣にしておくと事故がぐっと減りますよ。
【中月齢】1歳1ヵ月~1歳4ヵ月
- 自由に歩き回る広いスペースを室内に確保する
- 机や棚の角にはコーナーガードを取り付ける
- 生活の動作を見せて模倣が生まれる場面を作る
歩き始めの子には、遮るものがない広いスペースが何より大切です。
机や玩具の配置を見直し、思いきり歩く時間を毎日確保しましょう。
角のある家具にはコーナーガードを取り付け、転倒時の怪我を防ぐ備えも欠かせません。
模倣が盛んな時期なので、保育士が食事の準備や片付けをする姿を見える場所で行うと、真似して手伝おうとする姿が自然に生まれます。
「一緒にやってくれてありがとう」と伝えたいところですね。
「見せる」だけで学びが生まれる時期です。
あえて子どもの前で作業してみましょう!
【高月齢】1歳5ヵ月~1歳8ヵ月
- マットや巧技台で室内運動の場を用意しておく
- 自分でやりたい気持ちに応える時間を確保する
- 気持ちを言葉に置き換えて返す関わりを重ねる
高月齢の子には、室内でも体を存分に動かす場が必要です。
マットで小さな山を作ったり、巧技台で低い段差を用意したりすると、登る・降りる動きを繰り返し楽しむ姿が見られます。
「じぶんで」と主張する場面に備え、着替えや靴下の時間はいつもより長めに取っておきましょう。
うまくいかず癇癪を起こしたときは「くつしたはきたかったね」など、子どもの気持ちを受け止めて言葉にしながら、安心して気持ちを表せるように関わっていきます。
5分早く着替えを始めるだけで、待つ余裕が生まれて関わりが変わりますよ!
0歳児共通の環境構成と保育者の配慮
- 加湿器で室内の湿度を40〜60%に保っておく
- 玩具や手すりの消毒を一日数回ずつ丁寧に行う
- 室温は20〜23度を目安にこまめに調整する
12月は暖房で空気が乾燥し、ウイルスが広がりやすい環境になります。
室温は20〜23度、湿度はおおむね40~60%を目安に、子どもの健康状態や室内環境に応じて調整します。
動きの多い子は汗をかくので、首元や背中の汗、顔色、手足の冷たさなどを確認し、一人ひとりの体感に合わせて衣服や室温を調整しましょう。
厚着させすぎない配慮も忘れずにいたいところですね。
0歳児は玩具を口に運ぶため、午睡中と夕方に消毒する時間を決めておくと徹底しやすくなります。
【0歳児・12月の個人案】食育
【低月齢】0歳9ヵ月~1歳0ヵ月
- 歯茎で噛みつぶす固さの食材に少しずつ慣れる
- 手づかみ食べで自分から食べる意欲を育てる
- コップから飲む練習を焦らず無理なく始める
0歳後半は、一人ひとりの咀嚼や嚥下の発達に合わせながら、歯茎でつぶせる固さの食材を取り入れていく時期です。
子どもたちの状態に合わせて、安全に食べられる大きさや固さの食材を用意し、手づかみ食べを楽しめるようにします。
汚れを気にせず食べる経験が、自分で食べたい気持ちを大きく育てます。
コップ飲みは少量の白湯から始め、保育士が底を支えて傾きを調節しましょう。
むせないペースをつかむまでは、一口ずつ様子を見ながら進めたいですね。
手づかみは食事の第一歩です。
汚れる前提でエプロンと床の準備をしておきましょうね。
【中月齢】1歳1ヵ月~1歳4ヵ月
- 離乳食完了期の献立で幅広い食材を味わっていく
- スプーンを持ちたがる気持ちを大切に支える
- 食事の始まりと終わりの挨拶に親しんでいく
中月齢の子は離乳食完了期から幼児食への移行を進めていく時期で、大人の食事に近い形状の献立を味わう時期に入ります。
魚や肉・野菜と食材の幅も広がるので、初めて口にする食材については、家庭での摂取状況や園のアレルギー対応方針を確認しながら、安全に進めていきましょう。
スプーンを握りたがる姿が出てきたら、保育士が手を添えて口まで運ぶ動きを一緒に体験してみます。
「いただきます」「ごちそうさま」で手を合わせる姿を見せると、真似しながら食事の節目を覚えていきますよ。
スプーンは持たせるだけで十分な時期です。
使い方は焦らず伝えていきましょうね。
【高月齢】1歳5ヵ月~1歳8ヵ月
- 幼児食へ移行しながら噛む力を着実に育てる
- スプーンですくって口に運ぶ動きに挑戦する
- 好き嫌いが出ても食卓の雰囲気を守っていく
高月齢の子は幼児食へ移行する段階で、噛みごたえのある食材も少しずつ献立に加わります。
奥歯が生えそろわない子も多いので、一人ひとりの咀嚼の様子を見ながら大きさを丁寧に調整しましょう。
スプーンですくう動きに挑戦する時期でもあり、うまくいかず手づかみに戻る日もありますが、両方を認めて見守りたいですね。
「にんじんいらない」と主張する場面も出てきますが、無理強いせず食卓を楽しい場に保ちましょう。
食べ物の好みがはっきりしてくる子もいますが、無理強いせず、食事を楽しい時間として過ごせるようにしましょう。
0歳児共通の食育
- 大根や白菜など旬の冬野菜を献立に取り入れる
- 温かい汁物で体の芯から温まる時間を作る
- 食事前の手洗いと消毒を丁寧に徹底していく
12月の食育では、旬を迎える冬野菜を献立に取り入れたい時期ですね。
大根や白菜、かぶは柔らかく煮ると月齢を問わず食べやすく、「あったかいね」と声をかけながら味わう時間が生まれます。
汁物を添えると体が温まり、寒い日の食事がより心地よくなりますよ。
ノロウイルスが流行する季節でもあるため、食事前の手洗いは念入りに行い、調乳や配膳の衛生管理も改めて見直しておきたいところです。
クリスマスにちなんだ食事を取り入れる場合は、誤嚥や窒息につながる食材がないか確認し、年齢や発達に合った形で楽しめるようにしましょう。
【0歳児・12月の個人案】作成する際の注意点
0歳児・12月の個人案は、月齢による発達差と冬ならではの健康面の配慮を、どちらも丁寧に反映する必要があります。
書き始める前に押さえておきたいポイントをまとめたので、確認しておきましょう。
注意点を確認しておこう!
- 月齢ごとの姿を具体的な場面で書き分ける
- 感染症予防の取り組みを明確に記載する
- 室内遊びの内容まで踏み込んで書き込む
- 年末年始を挟む生活リズムに触れておく
「つかまり立ちをした」だけでは、翌月の援助につながりません。
「棚を伝って歩くA児の進む先に好きな車の玩具を置き、意欲を引き出した」のように、場面と保育士の関わりをセットで書きましょう。
感染症の記載も「予防に努める」で終わらせず、消毒の回数や換気のタイミングまで具体的に残したいですね。
年末年始の休みを挟む月なので、休み明けに想定される姿も書き添えておくと安心です。
【0歳児・12月の個人案】自己評価・反省の例文
個人案を締めくくる自己評価・反省は、翌月の計画へとつなげる大切な振り返りの場です。
ここでは0歳児クラスの3つの月齢別に分けて、現場でそのまま活用しやすい例文をご紹介していきますね。
低月齢の自己評価・反省の例文
- 伝い歩きで進むA児の先に好きな玩具を置く関わりを続け、移動する範囲が大きく広がってきた
- 指差しには「わんわんだね」と必ず言葉を添えて応じ、伝えようとする姿がさらに増えてきた
- 「まんま」の発語に喜んで応じたことで、声を出して伝える場面が日常的に見られるようになった
- 毎朝の環境確認を継続したことで、伝い歩きや移動を安心して楽しめる環境を整えることができた
低月齢は移動と言葉の広がりを軸に振り返ると、まとめやすくなります!
中月齢の自己評価・反省の例文
- 歩き始めたB児のために遮るもののない広い空間を確保し、転んでも自分から立ち上がって歩き出す姿が増えてきた
- 「ちょうだい」と単語で要求を伝える場面には必ず応じ、自分の言葉で伝えようとする意欲がさらに高まった
- 配膳や片付けを見える場所で行ったところ、真似して手伝おうとする姿が日常的に多く見られるようになった
中月齢は歩行と模倣の育ちを並べて書いておくと、翌月の計画が立てやすくなります!
高月齢の自己評価・反省の例文
- マットの山や巧技台を用意し、登る動きを繰り返し楽しむ姿が室内でも十分に見られた
- 「わんわん、いた」の発語に言葉を足して返し、表現が豊かになってきた
- 着替えの時間を長めに取ったところ、「じぶんで」と挑戦する場面が増えてきた
- 癇癪の場面では気持ちを言葉に置き換えて返し、落ち着きを取り戻すまでが早くなった
高月齢は自我の育ちを前向きに捉えて記録すると、翌月の関わりに活きますよ!