保育士のピアス事情!実際どうなの?おしゃれと仕事のバランスを保つコツとは

保育士として働くうえで、ピアスの着用やピアスの穴について気になっている方も多いのではないでしょうか。

「耳にピアスの穴があるけれど、就職に影響はある?」と心配する方もいるかもしれません。

職員のピアスについては園によって対応が異なりますが、禁止している園が多いです。

本記事では、なぜ保育施設で働く職員のピアスが禁じられているか、就職活動でピアスの穴がある場合の体験談、ピアス着用OKになっている求人情報などを紹介します。

勤務時間中も自分らしいオシャレをしたい人は、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
  • 保育士のピアスを禁止している園は多い
  • ピアスの穴自体はOKなケースがほとんど
  • 新しくピアスの穴を開けるのは難しい
  • 求人にはピアスOKを掲げている施設もある
  • 勤務中にオシャレする方法はピアス以外にもある
この記事を書いた人

ちあき

認可保育園で勤務後退職して留学。その後は英語の幼稚園で働く。結婚を機に派遣保育士に転身し、さまざまな園で経験を積む。保育士歴は通算7年ほど。

子どもが重度アレルギー児になったことでライターに転身した2児の母。

目次

保育士のピアスは禁止の園がほとんど

保育士の仕事は、子どもたちとスキンシップを取る機会がとても多いので、ピアスを禁止している園が多いのが現状です。

特に、乳児クラスでは、万が一ピアスが外れて保育室内に落ちてしまい、子どもが誤って口に入れてしまう恐れがあります。

また、ピアスに興味を示し、触ろうとした拍子にピアスのキャッチから出ているポストの部分などでケガをさせてしまう危険もあります。

保育施設は子どもたちが安全に生活できる場所ですので、ケガをさせる危険があり、かつ保育に関わる部分でもないため、ピアスの着用に関して否定的なルールを設けることが多いです。

保育士のピアスが禁止されている理由

保育士として働いていても自分らしくオシャレを楽しみたい人もいますが、保育施設として職員のピアスの着用を禁じている理由は、主に子どもたちの安全の確保や保護者との信頼を守るためです。

ピアスの着用が子どもの安全や保護者の信頼にどう関係してくるか、下記の4つの理由から詳しく説明します。

今一度、保育士がピアスを着用することについての周りへの影響を考えてみてくださいね。

乳児クラスでは誤飲の危険性がある

ピアスは思っている以上に外れやすいアクセサリーです。

保育士の仕事は体を使った業務が多いので、何かの拍子でピアスが外れてしまうこと、外れてしまったことに気づかないことも考えられます。

職員が着用していたピアスが外れてしまった場合、場所が乳児クラスの保育室内であれば、大人よりも先に目線の低い子どもたちが外れたピアスの部品を発見するでしょう。

乳児クラスの子どもたちは好奇心旺盛で、低年齢であればあるほど、手に届くものを何でも口に入れてしまいます。

誤飲には至らなかったとしても、ピアスは固い素材でできたものがほとんどで、口の中に入れただけでも傷つけてしまうこともあり得ます。

子どもが触ったときに傷つけてしまう危険がある

保育士の耳元できらきら輝くアクセサリーに興味を持つ子どもたちもいるでしょう。

子どもを抱っこしたときや顔を近づけたタイミングで、子どもがピアスに触れようと手を伸ばすことも考えられます。

保育士が着用するピアスを子どもが引っ張ったことで、耳が傷つけられる可能性もありますし、ピアスのキャッチから飛び出たポストの部分などで子どもを傷つけてしまう可能性もあり得ます。

安全であるはずの保育施設で双方のケガが発生しないように、勤務する職員のピアス着用は厳しく制限するルールを徹底している場合も多いです。

保護者からよくないイメージを持たれる可能性がある

保育士は、保護者との信頼関係を築くことも大切な仕事です。

保護者の中には、家庭内で誤飲のヒヤリハットを経験した方もいるかもしれません。

したがって、ピアスを着用している保育士に対して「子どもたちへの安全への注意が欠ける」といったネガティブな印象を持たれることも考えられます。

1人の保育士の行動で園全体の評判を下げることにも繋がりかねません。

保育園では、保護者からの信頼を失わないためにピアスの着用を厳しく制限している園が多いです。

子どもが真似して保育園に持ってきてしまう可能性がある

子どもは大人の行動をよく見ています。

保育士が保育に不要であるピアスを持ってきていることで、子どもたちも真似して自分の家からお気に入りのおもちゃやアクセサリーを園に持って行きたいと思う可能性があります。

保育施設では基本的に園生活で必要なもの以外は持ち込まないルールが設けられています。

大人である保育士もルールに習ってアクセサリーの保育室内への持ち込みを控えるよう決められている施設もあります。

今開いているピアス。保育園の面接はどうする?【体験談有】

ピアスの穴が既にある状態で、保育園の面接に臨む場合、ピアスは着用していても大丈夫か外すべきか気になる方もいるでしょう。

一般的には、面接時にはピアスを外して臨むのが無難です

下記では、実際に園見学や面接時でピアスの穴についての質問があったかどうかの体験談も記載していますので、参考にしてください。

面接や園見学の時、勤務中はピアスを外しておく

保育園の面接や園見学の際は、ピアスを外しておく方が良いでしょう。

面接時は、保護者や子どもたちに安心感と清潔感を与えるような見た目が求められるため、ピアスだけでなく、他のアクセサリー類も避けることをおすすめします。

ほとんどの保育施設ではピアスの着用は禁止というルールがありますので、通勤中にピアスを着用していても勤務に入る前には外し、なくさないように保管しておくと安心です。

実際の面接でピアスの穴について聞かれた?

筆者は耳にピアスの穴が1つずつの計2つ穴がある状態で、過去に7つの保育施設の園見学や採用面接を受けましたが、ピアスの穴について聞かれたことは一度もありませんでした。

また、周りの保育士17人に聞いたところ、1人のみピアスの穴の有無について聞かれたことがあるそうでした。

よって、面接時にはピアスを外し、穴が見えている状態でも、ピアスの穴が原因で就職が不利になることはないと考えられます。

最近では、ピアスの穴が開いている人も増えていて特に珍しくないため、あまり心配する必要はないかもしれません。

保護者も穴が開いているだけなら気にしない人が大半

少し前はピアスは珍しいアクセサリーでしたが、最近では女性でピアスを開けている人の割合は約半分と多く、保護者の中でもピアスの穴が開いている人は少なくありません。

したがって、保育士のピアスの穴自体は特に気にならないという保護者が大半です。

保護者は、保育士の仕事ぶりや子どもへの対応を重視しており、ピアスの穴があるかどうかにあまり関心を持っていないケースが多いです。

参考:職場でのピアス

保育士が新しくピアスを開けるためにはどうしたらいい?

もともとピアスの穴はなかったけど、保育士として働き始めてからピアスを開けたいと考えるようになった人、オシャレのために新たにピアスの穴を開けたいという人もいるでしょう。

結論、保育現場ではピアスの着用が制限されているため、新しい穴を開けることが難しい場合が多いです。

保育士が新しいピアスの穴を開けるにはどうしたらいいか、以下の章を参考にしてください。

正直、働きながら新しくピアスを開けることは厳しい

保育士として働いている期間に新たにピアスを開けるのは、正直なところ厳しいです。

なぜなら、ファーストピアスは穴がしっかり開くために一定期間つけっぱなしにしておく必要があるからです。

勤務中に外してしまうと、開けたばかりの穴が塞がってしまう恐れがあるため、勤務中はピアスを外さなくてはならないルールがある保育施設では、ファーストピアスへの対応は難しいでしょう。

どうしても新しくピアスを開けたいなら園長先生などに相談を!

それでも新しくピアスを開けたいという場合は、園長先生や主任に相談してみてもいいかもしれません。

相談をしたことで、ファーストピアスの期間は例外として許可をもらえたケース、透明ピアスなら許可してもらえたケース、主任はピアス反対意見だったが実は園長はそこまでピアスに対して反対していなかったことがわかったケースなどがあります。

園によっては、柔軟に対応してくれるところもありますので、相談する価値はあります。

ピアスOKの保育施設への転職を考えてみるのもあり!

もしどうしてもピアスをしたまま働きたいと考えているなら、ピアスOKの保育施設への転職を検討するのも手段のひとつ!

下記で、ピアスが許可されている保育施設や保育士資格を活かして働ける求人の情報を紹介します。

保育施設の求人

施設名:静岡県浜松市にある保育施設
勤務形態:派遣
休日:土日、祝日
給与:時給1,350円
ピアスに関する規定:ピアスOK

引用:バイトル

施設名:社会福祉法人ハッピーネット 事業所内保育所
勤務形態:正社員
休日:日、祝日
給与:250,500円~
ピアスに関する規定:ピアスOK

引用:indeed

上記の求人のように、ピアスの着用がOKな保育施設の求人もゼロではありません!

ピアスがOKな求人では、ヘアカラーやネイル、カラーコンタクトレンズに関しても自由度が高い求人が多い傾向にあります。

勤務中でも自分らしいオシャレを楽しみたい保育士に特におすすめです。

就職や転職活動において雇用形態や給与なども大事なポイントですが、自分らしいスタイルを保ちながら働ける環境という視点も大切です。

保育士資格を活かした保育園以外の求人

施設名:株式会社SAKYRA 児童発達支援事業所
勤務形態:パート
休日:シフト制
給与:時給1,250円~
ピアスに関する規定:ピアスOK

引用:エンゲージ

施設名:ハッピーライフ株式会社 放課後等デイサービス
勤務形態:正社員、アルバイト、パート
休日:日と平日1日
給与:234,000円~
ピアスに関する規定:ピアスOK

引用:求人ボックス

施設名:プレスクールふくろう園 託児所
勤務形態:正社員
休日:週休2日制
給与:210,000円~
ピアスに関する規定:華美でないピアスはOK

引用:バイトル

施設名:東京インターナショナルスクール勝どきアフタースクール 児童館
勤務形態:契約社員
休日:週休2日制
給与:250,000円~
ピアスに関する規定:ピアスOK

引用:保育パートナーズ

保育施設以外まで範囲を広げて検索をすると、ピアスOKの求人は増えます。

就職や転職活動をしていて、ピアスを着用できる職場であることの優先順位が高いのであれば、勤務施設を保育施設だけに絞らずに幅広い視点で探してみることもおすすめです。

大々的に「ピアスOK」と掲げている施設も多いので、似た価値観をもつ職員が集まり、ピアスの有無でトラブルになるかもしれないと考える心理的ストレスが少なくて済みますね。

ピアス以外の保育士の勤務中のおしゃれは?

保育士として勤務中にピアスを着用することが難しいことがわかりました。

しかし、保育士の勤務中のオシャレはピアスだけではありません。

本章では、保育士として勤務する際のピアス以外のオシャレについて、許可されている範囲で楽しめるものを紹介します。

ぜひ参考にしてください。

ヘアカラー、ヘアアレンジ

保育士は髪色についても園の規定があることが多いですが、許可されている範囲で楽しむことは可能です。

ナチュラルな色合いで清潔感があれば、髪の毛のアレンジやカラーも楽しむことができます。

保育施設によってはインナーカラーなら許可されている園もありますね。

下記の記事では、暗い髪色でもオシャレが叶う髪色について紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

ナチュラルメイク

子どもたちと頬を触れ合わせる機会もある保育士ですが、ナチュラルメイクは許可されている保育施設がほとんどでしょう。

保護者や子どもたちに安心感を与えるような、清潔感のあるメイクをベースに、季節によってアイシャドウの色に変化をつけてみたり、リップの色を変えてみたり、自分に似合うナチュラルメイクを極めることでオシャレを楽しむ方法もあります。

シンプルなネイルやフットネイル

保育士の仕事でも、装飾がないシンプルな派手な色でない単色ネイルであれば許可されている園も少しずつ増えてきています。

ネイルが許可されている場合でも、爪が長くなりすぎないように注意すれば、子どもを傷つけてしまう危険も低いです。

また、靴下で隠れてしまいますが、フットネイルで密かなオシャレを楽しむ方法もあります。

エプロンや服装

保育士のエプロンや服装も、個性を表現するおしゃれの1つです。

保育施設によってはキャラクターデザインのエプロンが禁止されていることもありますが、職場の規定に基づきながらも、パーソナルカラー診断をして自分に似合う色のエプロンと服装のコーディネートを工夫したり、エプロンのデザインで個性を出してオシャレを楽しむことも可能です。

まとめ

保育士のピアスに関しては、子どもの誤飲やケガのリスクを避けるため、多くの保育園で制限があるのが現状です。

しかし、すでにピアスの穴が空いている場合でも、面接時に大きな問題となることは少ないでしょう。

また、ピアスOKの保育園や、ピアスOKで保育士資格を活かせる他の職場もあります。

働いている時もピアスやおしゃれを楽しみたい方は、職場の規定を確認しながら、安心して働ける環境を見つけてください。

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この記事を書いた人

認可保育園で勤務後退職して留学。その後は英語の幼稚園で働く。結婚を機に派遣保育士に転身し、さまざまな園で経験を積む。保育士歴は通算7年ほど。子どもが重度アレルギー児になったことでライターに転身した2児の母。

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