「保育士の服装ってどんな物を着れば良いの?」「保育士にふさわしい服装が知りたい」など保育士の服装について悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
基本的にジャージなどの動きやすい服装で勤務する園がほとんどです。
今回は、保育士の服装選びのポイントをまとめました。
保育士にふさわしい服装の例や、おすすめのファッションブランドなどもご紹介しますので、服装選びに悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
- 保育士は清潔感があり、動きやすい服装で勤務するのが基本
- 園によっては制服が支給されたり、規定の服装があったりする場合も
- 出勤時の服装はオフィスカジュアルが一般的だが、それほど固くなくて大丈夫
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勤務時は「動きやすい服装で」と指示される園がほとんどです。
入職前にどんな服を用意すれば良いのか迷ってしまう方が多いと思います。
服装選びで重要なポイントを下記でまとめていますので、参考にしてみてください。
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すもも 元保育士ライター
8年間保育士として勤務し、主に乳児クラスの担任を務めて参りました。認可保育施設や認可外保育施設での職務経験を活かして、保育士さんに役立つ記事を執筆させていただきます。
保育士の服装選びで重要なポイント3つ
保育士の服装選びで重要なポイントは以下の3つです。
保育士は一日のほとんどを子どもと接するため、安全性が高くて動きやすい服装が基本です。
また、保護者対応も行うので、清潔感のある服装だと印象が良くなります。
下記でポイントを詳しくまとめていますので、参考にしてみてください。
安全性を考慮していること
保育園では乳児もいるため、特に0歳児クラスの先生は、安全性の高い服装で勤務する必要があります。
装飾品がついている服装は、子どもが怪我をしたり誤飲したりする危険性があるので、避けましょう。
また、フードや紐が付いている服も子どもが引っ張ってしまう場合もあるため、おすすめしません。
子どもの年齢が低ければ低いほど、安全性の高い服装で勤務するのが望ましいです。
清潔感があること
次に服装選びで大切なのは、清潔感があることです。
子ども達に身だしなみを整えるよう教える立場である保育士がだらしない格好では、意味がありませんよね。
先生が清潔感のある格好をしていれば、子ども達や保護者の方にも良い印象を与えるでしょう。
白や青などの服装は清潔感のある印象を与える色なので、この2つの色を基調とした服を選ぶのがおすすめです。
- 白や青、淡い色を基調とした服装
- シンプルなデザインの服装
運動しやすい服装であること
保育士は戸外で子ども達と一緒に遊ぶ機会が多いため、運動しやすい服装を選びましょう。
運動しにくい服装であると、とっさの時にすぐに対応できなくなってしまう可能性も。
子ども達の安全を守るためにも保育士は動きやすい服装が基本です。
伸縮性のある服装だと運動しやすいので、新たに買う際は試着をして、実際に動きやすいか試してみてくださいね。
保育士の服装にふさわしくないものは?
- 運動しにくい服装
- 派手すぎる色やデザインの服装
- 装飾品が付いている服装
- フードや紐付きのパーカー
保育士にふさわしくない服装は、上記の4つが挙げられます。
先ほども解説したように運動しにくい服装は、子どもが危険な時に瞬時に対応ができないため、避けるべきです。
また、装飾品が付いている服装は子どもが怪我をする危険性があるので、こちらも避けましょう。
フードや紐付きのパーカーも子どもが引っ張ってしまうと、保育士が転倒する可能性もあるため、おすすめしません。
派手すぎる色やデザインの服装は、未熟な印象を与えてしまうため、シンプルなデザインの服装を選びましょう。
職場にふさわしい保育士の服装【具体例を紹介】
先ほど保育士にふさわしい服装は、安全性が高くて動きやすく、清潔感のある格好だと解説しました。
しかし、なかなかイメージが湧きにくいと思いますので、こちらでは具体的な服装の例をご紹介します。
- 基本は「トップス」「ズボン」「エプロン」の組み合わせ
- 季節ごとの保育士の服装ポイント
- 重ね着で寒暖差や活動内容に対応
基本は「トップス」「ズボン」「エプロン」の組み合わせ
保育士の基本のスタイルは、下記の組み合わせになります。
- トップス(綿やジャージなどの素材)
- ズボン(綿やジャージなどの素材)
- エプロン(園によってはキャラクターの柄が不可の場合もある)
保育士は動きやすい服装を着るのが基本となっていますので、トップスやズボンは、ジャージ素材がおすすめです。
伸縮性のある素材であれば、咄嗟の時でも体が動きやすいので、テキパキ行動できますよ。
園によっては、制服が定められている場合もありますので、面接時や入職前にきちんと確認しておきましょう。
さらに、乳児クラスの保育士はエプロンをつける場合がほとんどです。
乳児担当の保育士は、調乳や給食の介助など、様々な場面で服装が汚れることが多くなります。
そのため、エプロンを着用して勤務する必要がありますが、エプロンの規定も園によって様々です。
例えば、キャラクターは不可や、華美な色はNGなど。
こちらもエプロンを購入する前に、しっかりと確認しておけば安心です。
季節ごとの保育士の服装ポイント
保育士は、園庭や散歩など戸外で活動する機会が多いため、季節ごとに服装を変えていく必要があります。
気温などに合わせて服装を変化させて、ご自身の体調管理などもしっかりと整えることが大切です。
また、園児も衣替えなどで制服が変わるため、服装の変化で季節の移り変わりを知らせることもできます。
下記の表で季節ごとの服装のポイントをまとめていますので、参考にしてみてください。
季節 | 服装のポイント |
---|---|
春と秋 | ・薄手の長袖Tシャツとボトムス ・戸外用の上着またはカーディガン、帽子 |
夏 | ・半袖Tシャツと通気性の良いボトムス ※ズボンの長さは園によるが基本的には足の露出は避けるべき ・戸外用のアームカバー、帽子 |
冬 | ・トレーナー、厚手のジャージ、裏起毛のボトムス ※厚着しすぎると動きにくくなるので、ヒートテックなどで対策を行うと良い ・戸外用のダウンジャケット、フリース、手袋、帽子 |
重ね着で寒暖差や活動内容に対応
冬の寒い時期になっても戸外での活動は欠かせないため、体調を崩さないように寒さ対策を行いましょう。
保育室内は、エアコンや床暖房などで室温を調節できるため、室内ではそれほど厚着をする必要はありません。
また、子どもと大人の体感温度は5℃~7℃異なり、保育質の室温は子どもの体温に合わせるのが基本となります。
そのため、人によっては寒いと感じる方もいると思いますので、ヒートテックなどのインナーで工夫しましょう。
戸外に出る際は、ダウンジャケットや手袋、カイロなどで寒さを和らげてくださいね。
行事における保育士の服装【注意点も解説】
保育園では年中数々の行事があり、行事によっては保育士の服装を変える必要があります。
また、保育園の行事は、保護者が参加するものもあるため、印象の良い服装選びが重要です。
ここでは、行事別に服装のポイントを解説します。
- 入園式
- 運動会や遠足
- 授業参観
- 採用試験や面接
- 卒園式
入園式
入園式では、基本的に保護者と同様にフォーマルスーツを着用します。
白やベージュ、薄いピンクなど明るめの色のスーツを着ると華やかな印象になるので、入園式におすすめです。
園によっては黒のスーツで統一する場合もありますので、事前にきちんと確認をしておきましょう。
胸元にはコサージュなどを付けると、より華やかな見た目になるので、こちらも用意しておくのがおすすめ。
新たに購入するのは勿体ないと感じる方は、レンタルでもたくさんありますので、ネットなどで検索してみましょう。
運動会や遠足
運動会や遠足は、保育士が動き回る機会が多いため、運動しやすい服装にしましょう。
季節によっては熱中症の危険性もあるので、帽子をかぶり、通気性の良い服を選ぶと安心です。
保育園によっては、行事の際には統一されたユニフォームを着用する場合があります。
園の統一感を出すために実施している園が多く、特別な日に着ることで職員のやる気アップにも繋がります。
遠足では歩く時間も長くなるため、履き慣れた靴や、歩きやすいスニーカーで引率するようにしましょう。
保育参観日
保育参観日では、保護者の方が来園しますが、保育士の服装は通常保育の格好で大丈夫です。
しかし、園によっては服装を指示される場合もありますので、園によって様々だと思っておきましょう。
保護者の方が保育士に注目する機会が多いので、いつもより清潔な格好を心がけておくと印象が良くなります。
保育参観日は、年に2回程度行われる園が多いため、参観日用に綺麗めな服を用意しておいても良いでしょう。
採用試験や面接
採用試験や面接時には、黒のフォーマルスーツと黒のパンプスを着用しましょう。
服装だけではなく、髪型やメイクなどにも注意が必要で、髪の毛が長い方は、後ろに一つにまとめて結び、ナチュラルメイクを意識してください。
女性の髪色は、黒か暗めの茶色で落ち着いた色だと印象が良く見えます。
スーツはパンツスタイルでもスカートでもどちらでも構いませんが、スカートの場合はひざ丈の物を着用しましょう。
卒園式
卒園式では、入園式とは違って落ち着いた色のスーツを着用しましょう。
園によっては色を統一する場合もありますので、事前に確認しておくと安心です。
スカートタイプのスーツを着る方は、ベージュのストッキングを着用するのが一般的です。
黒のストッキングだとお葬式を連想させてしまうため、お祝いの式には向きません。
コサージュは入園式と同じように着けてOKなので、スーツに合うシンプルな物を選びましょう。
保育士がおすすめ!ファストファッションブランド
- UNIQLO
- GU
- しまむら
- イオンスタイル
保育士がおすすめするファッションブランドは、上記の4つです。
UNIQLOとGUには、動きやすいTシャツやボトムスが多数販売されているので、保育着選びにぴったりです。
ヒートテックなどのインナーや手袋なども多数揃っているため、冬の防寒対策もばっちりですよ。
しまむらには、保育着だけではなく、エプロンも豊富に取り揃っていて、シンプルなデザインからキャラクター物までたくさんあります。
また、金額もリーズナブルな価格なので、洗い替えを複数買うなら、しまむらがおすすめです。
イオンスタイルには、入園式や卒園式で着用するフォーマルスーツが販売されていますので、スーツを買うならイオンをおすすめします。
イオンスタイルは、イオンのショッピングモールに併設されているため、おでかけついでにも立ち寄りやすいですよ。
先輩保育士が解説!実際に服装で気を付けていたポイントとは?
ここでは元保育士の筆者が、保育士時代に気を付けていた服装のポイントをご紹介します。
私は乳児クラスの担任が多かったため、動きやすくて伸縮性のある服を選んでいました。
また、エプロンの着用も必須であったので、着脱しやすいエプロンを購入するように意識していました。
乳児クラスでは、座ったり立ったりする動作がどうしても多くなるので、すぐに動ける服装は重要です。
私はポケットがついているボトムスをよく履いていて、すぐにティッシュを出して子どもの鼻水を拭けるし、危険な物が落ちていたらすぐに拾ってしまえるので、必ずポケットがついているズボンを購入していました。
上着などはフードや紐が付いていない物を着用し、子どもに危険性がない服装を意識していました。
通勤時の保育士の服装で気を付けること
- オフィスカジュアルを基本とする
- 肌の露出が少ない服装を意識する
- アクセサリーは控えめにする
保育士の出勤時の服装に関しては、規定がない園がほとんどなので、何を着れば良いか分からない方は「オフィスカジュアル」を基本とすると良いでしょう。
スーツよりもカジュアルだが、オフィスに適した服装のこと。
女性であればブラウスやカーディガン、ひざ丈スカートが当てはまります。
出勤時は保護者と鉢合う可能性もあるため、肌の露出がない服装を選び、社会人として常識のある範囲でおしゃれを楽しんでくださいね。
通勤時はアクセサリーを控えめにするか、ケースに入れておき退勤後に付けるのがおすすめです。
着替え時の手間を減らし、外し忘れを防げますよ。
まとめ
今回は、保育士の服装のポイントについて解説してきました。
保育士の勤務時の服装は、動きやすさを重視するのが基本です。
出勤時はオフィスカジュアルを意識すれば「何を着れば良いか分からない」と悩むこともありません。
保育士は行事やイベントも多いため、行事によって服装を変える必要がありますが、この記事でご紹介したポイントを押さえれば、それほど大変ではないので安心してくださいね。
清潔感を意識した身だしなみを心がけ、子ども達のお手本となるような格好を目指しましょう。
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