保育中の自由遊びや活動導入に欠かせないのが、手遊びです。
手遊びは楽しいだけでなく、「体を動かしてリズム感覚を養う」「保育者や友だちとのコミュニケーションを楽しむ」「季節を感じるな」どのねらいがあります。
しかし、手遊びの種類は数えきれないほどあるため、「どの手遊びが子どもに人気なのかな?」「担当している月齢に合う手遊びがわからない」など、困ることがあるかもしれません。
本記事では、人気の手遊び12選をご紹介します。
おすすめの年齢も併せて記載しているので、気になる手遊びがあればぜひ取り入れてみてください。
- パンダうさぎコアラ
- 3匹のこぶた
- おちたおちた
- パン屋に5つのメロンパン
おすすめの手遊び人気12選
バスにのって
おすすめの年齢:0歳児〜2歳児
「バスにのって」は、0歳児から楽しめる手遊び(ふれあい遊び)です。
バスに見立てた保育者の膝に、子どもが座ります。
子どもの向きは、保育者と向かい合ってもそうでなくてもどちらでも構いません。
音楽に合わせて、体を左右に倒したり足をバタバタさせて凸凹道を作ったりすれば、子どもたちは大喜び。
ダイナミックに動いて、躍動感のあるバスごっこを楽しんでみてください。
このふれあい遊びは親子遊びにもぴったりなので、保育参観で取り入れるのもおすすめです。
パンダうさぎコアラ
おすすめの年齢:0歳児〜2歳児
「パンダうさぎコアラ」は、動物のポーズを真似する乳児に人気の手遊びです。
「おいでおいで♪」と両手を動かしたり「パンダ・うさぎ・コアラ♪」のポーズを作る振り付けは、0歳児〜1歳児でも上手に真似できます。
歌詞や振り付けは同じものを繰り返すので、簡単にできるのもポイントです。
最後の「コアラ♪」の部分では、子どもにギュッとくっつくとよりコミュニケーションがとれるので、ぜひ実践してみてください。
とんとんとんとんひげじいさん
おすすめの年齢:0歳児〜2歳児
「とんとんとんとんひげじいさん」は、両手を使ってひげじいさんやこぶじいさんなどの、色々なおじいさんに変身する手遊びです。
途中でスピードを早めたり、悲しいバージョンにしてみたりと変化をつけると、子どもも飽きずに楽しめます。
最後の「キラキラキラキラ手はお膝♪」の部分は、アレンジし放題。
「お膝」の部分を耳や目、お腹などの違う部位に変えれば、子どもも「次はどこだろう?」と保育者の動きに注目します。
また、手を膝に置いた状態で静かになるように誘導すれば、そのまま絵本の読み聞かせや朝の会のような次の活動に入りやすくなりますよ。
キャベツの中から
おすすめの年齢:1歳児〜3歳児
「キャベツの中から」は、キャベツの中から出てくるあおむしを、親指から小指までの指で表現する手遊びです。
グーの状態から両手の指を1本ずつ一生懸命出す姿は、とてもかわいらしいですよ。
特に、中指や薬指を動かすのは難易度が高いので、上手にできなくても構いません。
1歳児〜2歳児で行う場合は、スピードをゆっくりにして遊んでみてください。
子どもに大人気の絵本「はらぺこあおむし」の導入に使用するのもおすすめです。
さかながなねて
おすすめの年齢:1歳児〜3歳児
夏にぴったりの手遊びが、「さかながはねて」です。
手を左右にくねくね動かして表現する魚の動きが、乳児から幼児まで幅広い年齢の子どもから人気を集めています。
元々ある歌詞の頭(帽子)や目(めがね)、口(マスク)以外にも、足(靴下)や首(マフラー)などのアレンジができるのもこの手遊びのポイントです。
最後に「お膝にくっついた〜お山座り〜♪」と誘導していけば、そのまま朝の会や絵本の読み聞かせに入ることができます。
3匹のこぶた
おすすめの年齢:2歳児〜3歳児
童謡の「3匹のこぶた」をモチーフにしたのが、こちらの手遊びです。
「3匹のこぶた」のストーリーを知っている子も、そうでない子も楽しめます。
ポイントは、「おおかみがきて♪」の部分で怖い表情、「あれ〜?♪」の部分で困った表情を作ることです。
表情豊かにおおかみを演じれば、子どもたちも喜んで真似をしますよ。
「3匹のこぶた」の読み聞かせの導入にもぴったりですので、ぜひ取り入れてみてください。
やきいもグーチーパー
おすすめの年齢:2歳児〜4歳児
「やきいもグーチーパー」は、焼き芋が旬の秋にぴったりの手遊びです。
秋に取り入れれば、季節を感じてもらうこともできます。
最後のじゃんけんにワクワクしながら取り組む子どもの姿は、とてもかわいらしいです。
じゃんけんを楽しめる3歳児以降の子どもとやると楽しいですが、チョキができるようになる2歳児で導入してもよいですね。
お芋掘り遠足やお芋の絵本の読み聞かせ、さつまいもが入っている給食やおやつの導入にもおすすめです。
おちたおちた
おすすめの年齢:3歳児〜4歳児
「おちたおちた」は、簡単なリズムに合わせてやりとりを楽しむゲーム感覚の手遊びです。
りんごは手でキャッチする、げんこつなら頭を隠す、雷ならおへそを隠すなど、落ちてきたものに合わせて体でポーズをとります。
遊び慣れてきたら、アレンジを加えるのもおすすめです。
スピードを早める、雨なら傘をさすなどオリジナルのポーズを考案する、保育者が指定したものとはわざと違うポーズをとって子どもの間違いを誘導するなど、さまざまな楽しみ方があります。
ちょっとした空き時間にも取り入れられるので、ぜひ保育の引き出しに加えてみてください。
おおきくなったらなんになる
おすすめの年齢:3歳児〜4歳児
「おおきくなったらなんになる」は、1〜5の指を使って医者、床屋などの職業を表現していく手遊びです。
この手遊びでは1をひとつ、2をふたつと数えており、数字の数え方が学べます。
また、さまざまな職業がでてくるので、「こんな職業があるんだ」「大きくなったらケーキ屋になりたいな」などと職業に興味をたせることもできますよ。
「みんなは大きくなったら何になりたいかな?」と声をかけて、自分が大きくなったら何になりたいかを考えるきっかけを与えてみるのもよいでしょう。
カレーライスのうた
おすすめの年齢:3歳児〜5歳児
「カレーライスのうた」は、じゃがいもやにんじんなどの具材を手で表現してカレーを作る手遊びです。
作ったあとに食べる仕草もあるので、思わずお腹が空いてしまいそうになります。
最後の「そしたら力がモリモリ湧いてきた〜♪」の部分で、ガッツポーズなどの好きなポーズをとるように誘導すると、子どももはりきってオリジナルのポーズをとってくれてかわいいです。
給食がカレーの日にぜひ取り入れてみてください。
やおやのおみせ
おすすめの年齢:4歳児〜5歳児
「やおやのおみせ」は、にんじん、キャベツなどの八百屋にある食材とそうでない食材を聞き分けていく、ゲーム感覚の手遊びです。
曲のリズムに合わせて、食材があるかないかを判断しなければならないので、思考力や反射神経が鍛えられます。
八百屋以外にも、パン屋やおもちゃ屋などにアレンジしてみてもよいでしょう。
「次は何屋さんがいいかな?」と聞けば、「ケーキ屋さん」「スーパー」など、子どももさまざまな意見を出してくれますよ。
遊び慣れてきたら、スピードをあげてみるのもおすすめです。
5つのメロンパン
おすすめの年齢:3歳児〜5歳児
「5つのメロンパン」は、子ども参加型の手遊びです。
「子どもがひとりやってきて♪」の部分を「○○くん(ちゃん)がやってきて♪」とその場にいる子どもに置き換えれば、呼ばれた子だけが「メロンパンちょうだい♪」と言えて、より手遊びを楽しむことができます。
子どもだけでなく、保育者や保護者を巻き込んでも楽しいので、保育参観に取り入れるのもおすすめです。
また、この手遊びではメロンパンを5つ〜1つまで数えていくので、数字の勉強にもなりますよ。
まとめ
0歳児〜5歳児までの年齢別に、人気の手遊びを12選紹介しました。
クイズ形式やゲーム型などの、さまざまなジャンルの手遊びを保育の引き出しに入れれば、子どもの興味を惹きつけられ、子どもとの距離もグッと近づけられます。
ぜひこの記事を参考にして、手遊びのレパートリーを増やしてみてくださいね。
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