「休み明けで情緒が乱れやすい」「『自分で』の気持ちが大きくなる」など、1歳児の1月に見られる姿をヒントにしながら個人案を作成しましょう。
本記事では、1歳児1月の個人案について子どもの姿やねらいなど詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
- 生活リズムの乱れに考慮し個々のペースに合わせた保育を計画する
- 冬の体調管理に留意し、安心して過ごせることをねらいにすると◎
- 食育では手づかみ・スプーンでの自立を促せるよう計画を立てる
- 月末は安心して園生活に馴染める援助が行えたか振り返る
【元保育士】ゆぴライター1月は年始明けで生活リズムが乱れるだけでなく、厳しい寒さで体調も崩しやすいです。個々の心身の変化に留意しつつ、無理なく安心して過ごせるよう保育を行なっていきましょう。


ゆぴ 元保育士ライター
保育士歴9年。ピアノが得意で、子どもと一緒に歌をうたうことが好きでした。現在は、専業主婦兼Webライターとして活動中です。保育士や保育士を目指す方の、力になれるような記事を執筆しています。
【1歳児】1月の個人案の作成ポイント
1歳児の1月の個人案を考える際は、次の点を押さえておくと計画が立てやすくなります。
- 年末年始で乱れがちな生活リズムを整え、子ども一人ひとりが無理なく過ごせる流れを設定する
- 冬ならではの健康管理(体温調節、手洗い、鼻水への対応など)を踏まえた環境と援助を明確にする
- 食事・排泄・衣服の着脱など、子どもの「自分でやりたい」という気持ちを尊重し、段階的な自立につなげる
1月は休み明けの不安定さが出やすい時期です。
子どものペースに合わせて過ごせるよう、ゆとりのある計画を意識することが大切です。
また、寒さで体調を崩しやすいため、衣服の調整や室温、こまめな手洗いなどを整え、健やかに過ごせる環境を整えます。
生活面では、小さな達成感を積み重ねられる関わりを意識し、家庭と情報を共有しながら安心して園生活を送れるよう個人案に反映させましょう。
【1歳児・1月の個人案】子どもの姿
1歳0ヶ月〜3歳6ヶ月
- 休み明けで保育者への甘えが強くなる
- つかまり立ち・歩行が安定してくる
- 簡単な言葉や動作の模倣が増える



この時期の子どもは、休み明けで情緒が揺れやすく、保育者に抱っこやスキンシップを求める姿がよく見られます。歩行やハイハイの移行が進み、興味のあるものに向かって自ら体を動かす機会も増えるでしょう。また、保育者の動作をじっと見て真似しようとする姿が多くなり、ことばの理解も徐々に深まっていきます。まだ気持ちの切り替えは難しいものの、安心できる関わりの中で、探索範囲を少しずつ広げ、環境に馴染んでいく大切な時期です。
1歳7ヶ月〜2歳
- 自我が芽生え「自分で」が増える
- 友だちへの興味が見られ始める
- 言葉で気持ちを表そうとする



自我が本格的に芽生え、「じぶんで!」「やりたい!」という気持ちが強くなります。思いが通らないと激しく泣いたり、物に当たったりする姿も見られますが、それは自立の芽生えとしてとても自然な発達です。また、周りの友だちの動きをよく観察し、同じ遊びをしたり、後ろをついていったりと、簡単な模倣的な関わりが生まれ始めます。言葉の数も徐々に増え、「ちょうだい」「ない」など簡単な表現で気持ちを伝えようとするのもこの時期の特徴。遊びの幅も広がり、意欲的に活動へ向かう姿が増えていきますよ。
1歳児共通の子どもの姿 文例
- 生活リズムが乱れやすい
- 感染症にかかりやすい
- 簡単な遊びの継続が増える



1月は気温差が大きく、体調を崩しやすいため、普段より生活リズムが乱れやすい傾向があります。保育者の安心できる関わりの中で、ゆっくり園生活のペースを取り戻していく姿も見られるでしょう。また、簡単な指先遊びや繰り返しの遊びを継続して楽しめるようになり、自分なりの遊び方を見つけて夢中になる時間が増えていきます。言語や運動の発達には個人差が大きく、一人ひとりに合わせた関わりが欠かせません。冬ならではの戸外遊びや感触遊びを展開すれば、季節に触れる経験も豊かになりますよ。
【1歳児・1月の個人案】ねらい
1歳0ヶ月〜3歳6ヶ月
- 休み明けの不安を和らげ、情緒の安定を図る
- 生活リズムを整え、無理なく園生活に馴染めるようにする
- 保育者との愛着関係を大切にし、安心して探索できるようにする
- つかまり立ち・歩行など発達に応じた活動を保障する
- 発声や簡単な模倣が増えるよう働きかける



1月は長期休暇明けで情緒が揺れやすく、抱っこやスキンシップを求める姿が多く見られます。まずは安心して過ごせる環境を整え、無理なく生活リズムを取り戻せるよう丁寧に関わりましょう。運動面では身体の発達に合わせた遊びを用意し、成功体験を重ねられるようにします。また、保育者の声や表情を模倣しようとする姿も育つため、ゆっくり応答しながらコミュニケーションの基盤を育むことをねらいにするとよいです。
1歳7ヶ月〜2歳
- 「じぶんで」の気持ちを尊重し、生活習慣の自立を促す
- 気持ちの表現を受け止め、ことばや身振りのやり取りを広げる
- 友だちへの関心を高め、簡単な関わりを楽しむ
- 集中して遊べる環境を作り、遊びの継続を支える
- 冬の自然や季節の変化に触れられる機会をつくる



1月は心身の成長が進み、自我が強まりやすい時期です。「やりたい」気持ちに寄り添いながら、着脱や片付けなど生活面の自立につながる経験を丁寧に支えます。思いがうまく伝わらず泣くことも多いため、保育者が言葉を代弁したり、気持ちを整理できるよう関わることが大切です。友だちとの模倣的な関わりが増え、遊びの幅も広がるため、環境構成と見守りが重要になります。戸外でも冬の自然に触れ、発見を楽しめるようにしましょう。
1歳児共通の子どもの姿 文例
- 冬の体調管理に留意し、安心して過ごせるようにする
- 生活リズムを整え、無理なく園生活に戻れるよう支援する
- 意欲的に遊びへ向かい、探索の幅を広げられるようにする
- 言葉・指さし・表情でのやり取りが増えるよう働きかける
- 保育者との安定した関係を基盤に心の安定を育む



1月は気温差や長期休暇の影響で体調やリズムが崩れやすく、甘えが強くなる子も多い時期です。保育者が丁寧に受け止めることで安心感が生まれ、遊びへ向かう意欲にもつながります。好きな遊びを繰り返したり、自分なりに楽しむ姿が増えるため、環境を整えてその気持ちを支えましょう。また、表情や指さし、簡単な言葉のやり取りを通して、自分の気持ちを伝えられる経験を積むことをねらいにするとよいです。
さらに、集団生活の中で「貸して」「どうぞ」など簡単なやり取りが生まれるよう、保育者が具体的に言葉を添えて関わりましょう。
【1歳児・1月の個人案】環境構成と保育者の配慮
1歳0ヶ月〜1歳6ヶ月
- 落ち着いて過ごせる静かなスペースを確保する
- 歩行・つかまり立ちがしやすい安全な環境を整える
- 興味に合わせたシンプルな玩具を配置する
- スキンシップやゆったり関わる時間を確保する
- 生活リズムを整えられるようこまめな調整をする



1月は連休の影響で情緒が不安定になりやすく、泣きやすかったり抱っこを求めたりする姿が増えるため、まずは安心感をもてる落ち着いた環境づくりが大切です。また、この時期は発達差が大きく出やすいことから、歩きたい子が十分に動けるスペースを確保し、転んでもケガをしにくいよう柔らかいマットを配置するなど、安全面への配慮も欠かせません。玩具は扱いやすくシンプルなものを中心に揃え、量を絞ることで集中しやすい環境になります。保育者は子どもの気持ちに丁寧に寄り添い、生活リズムが整うまではゆったりとした関わりを心がけましょう。
1歳7ヶ月〜2歳
- 「自分で」の気持ちを受け止めやすい環境づくりを行う
- 友だちとの模倣的な関わりが生まれる玩具配置を意識する
- 簡単な見通しが持てるよう生活の流れを丁寧に伝える
- 冬の外遊びが安心して楽しめる服装・体調管理を行う
- かんしゃくへの共感的な関わりを意識する



この時期は自我が強まり、思い通りにならないと泣きやすいため、まずは気持ちを受け止め、必要に応じて言葉で代弁しながら落ち着ける環境を整えましょう。友だちの真似が増えるため、大きめのブロックやままごとなど、同じ空間で関わりが生まれる玩具を配置します。「着替え→ごはん」など、生活の流れを簡単に伝えることで安心して過ごせますよ。戸外では防寒と安全を確保しながら、冬の自然に触れられる活動を楽しめるよう配慮しましょう。
1歳児共通の子どもの姿 文例
- 冬の体調変化に配慮し、室温・衣服調整をこまめに行う
- 好きな遊びを繰り返し楽しめる環境づくりを行う
- 落ち着けるスペースと体を動かせるスペースを確保する
- 丁寧に応答することで安心感を育てる
- 無理のない生活リズムに戻せるよう見守る



1月は気温差が激しく、睡眠や食事の乱れも起きやすいため、こまめな健康観察と衣服調整が重要です。好きな遊びをじっくり楽しめるよう玩具の量や配置を調整し、夢中になれる環境を整えます。また、感情が揺れやすく、甘えが強くなる時期でもあるため、保育者がゆったり関わることで安心して過ごす土台ができますよ。動と静のスペースを分け、過ごし方を自分で選べるようにすることも大切。一人ひとりのペースを大切にしながら、無理なく生活リズムを取り戻せるよう丁寧に寄り添っていきましょう。
【1歳児・1月の個人案】食育
1歳0ヶ月〜1歳6ヶ月
- 食事のペースに合わせ、安心して食べられる環境を整える
- 温かい食材や季節の味に触れ、興味を持たせる
- 手づかみやスプーンでの自分で食べる意欲を引き出す



この時期は、休み明けで食欲や生活リズムが不安定になりやすく、食べムラが見られることもあります。そのため、無理に食べさせるのではなく、安心して食事に向かえる雰囲気を整えることが大切です。温かい汁物や柔らかい冬野菜など季節感のある食材を用意し、五感で味や温度を感じながら食べる体験を重視します。また、手づかみやスプーンの動作に挑戦する姿を見守り、こぼしても叱らず成功体験として認めることが大切です。
1歳7ヶ月〜2歳
- スプーンでの自立を少しずつ促す
- 食材や味への関心を深め、季節感を感じさせる
- 友だちと一緒に食べる楽しさを経験させる



1月は自我が強くなり、「自分でやりたい」という気持ちが一層増す時期です。スプーンを使った食事に挑戦する姿を丁寧に見守り、成功体験が積めるよう量や形状を工夫しましょう。温かい汁物や冬野菜など、季節の食材に触れることで五感を刺激し、食べる楽しさを実感させてあげるとよいですね。また、友だちの食べる様子を見て真似する姿も増えるため、集団での食事を楽しめる環境を整えることも大切です。
1歳児共通の子どもの姿 文例
- 食欲や体調の変化に配慮し、無理なく食べられるよう支援する
- 「自分でやりたい」を尊重し、手づかみ・スプーンでの自立を促す
- 温かい食材や季節の食材に触れ、五感で食を楽しむ



1月は寒さや休暇明けの影響で体調や食欲が変化しやすく、量が安定しないことがあります。保育者は無理に食べさせず、安心して食事に向かえる雰囲気を整えることが大切です。手づかみやスプーンの使用など、「自分でやりたい」という気持ちを尊重し、こぼしても叱らず成功体験として認めることで自立心を育てられますよ。さらに、温かい汁物や冬野菜など季節感のある食材に触れ、五感で味や触感を感じる体験を通して食への興味を引き出しましょう。友だちと一緒に食べる楽しさも経験させ、安心できる関わりの中で食べる意欲を高めることをねらいとしています。
1歳児の個人案を作成する際の注意点
1歳児の個人案を作成する際は、以下のポイントに注意しましょう。
- 生活リズムや体調の変化に配慮し、無理のない計画にする
- 自我の芽生えや甘えの強さを考慮し、安心感を重視する
- 遊びや活動は発達段階に応じて設定し、成功体験を大切にする
- 個々の興味・意欲に応じた関わりを明確にする
- 集団生活での関わりや友だちとの関係性も踏まえる
1歳児は生活リズムが安定せず、体調や甘えが変化しやすいため、無理のない個人案が必要です。
発達段階に応じた遊びや活動で成功体験を重ねられるよう配慮し、「やってみたい」という意欲を引き出しましょう。
また、友だちとの関わりも見守り、安心できる環境で過ごせる計画にすることが大切です。
【1歳/1月】自己評価・反省の例文
- 1歳0〜6ヶ月頃:連休明けで不安定になりやすい時期です。泣いたり抱っこを求めたりする姿に、十分に気持ちを受け止めて関われたか振り返りましょう。
- 1歳7ヶ月〜2歳頃:自分でやりたい思いが強くなるため、その意欲を尊重しつつ成功体験につながる援助ができたかを見直します。
- 1歳児全体:寒さや生活リズムの崩れに配慮しながら、安心して過ごせる環境や関わりが整っていたかがポイントになります。
1月は、体調の変動や甘えが強く出るなど、子どもの状態が揺れやすい時期です。
休み明けの情緒に寄り添いながら、歩く・手先を使う・遊ぶ・食べる・排泄するなど、生活面での成長をどのように支えられたかを丁寧に振り返りましょう。
また、「自分でやりたい」という気持ちの育ちや友だちとの簡単な関わりに応じた援助ができていたか、集団で安心して過ごせる環境を整えられていたかも確認し、今後の保育に生かしていきます。





