水遊びや感触遊びなど夏ならではの活動が本格的に始まる7月は、暑さによる体調の変化にも配慮しながら、一人ひとりの発達や興味に合わせた保育が求められます。
本記事では、2歳児・7月の個人案を作成する際に役立つポイントや注意点を解説しているので、日々の保育計画にぜひ役立ててください。
- 水遊びや泥遊びなど夏ならではの活動を取り入れる
- 暑い時期も健康で快適過ごせるよう配慮する
- 暑さによる体調の変化や一人ひとりの発達に目を向けて評価する
【元保育士】ゆぴライター7月は水遊びや夏ならではの活動が増えるため、その子が「何を楽しみ、どんな力を育んでほしいか」を意識してねらいを立てたいです。暑さによる体調の変化も考慮し、無理のない個人案を作成しましょう。


ゆぴ先生 元保育士ライター
保育士歴9年。ピアノが得意で、子どもと一緒に歌をうたうことが好きでした。現在は、専業主婦兼Webライターとして活動中です。保育士や保育士を目指す方の、力になれるような記事を執筆しています。
【2歳児】7月の個人案の作成ポイント


【先輩保育士からのアドバイス】
チェックしておこう!
- 暑さによる体調の変化や食欲・睡眠の様子を踏まえて援助内容を考える
- 水遊びや感触遊びなど、夏ならではの活動での育ちを取り入れる
- 「自分でやりたい」という気持ちを尊重し、生活習慣の自立を支える
- 友達との関わりや言葉のやり取りが広がるような援助を盛り込む
7月の2歳児は、暑さによる疲れが出やすい一方で、水遊びや夏ならではの活動への興味が高まる時期です。
個人案を作成する際は、健康状態や生活リズムを丁寧に把握しながら、一人ひとりに合った援助を考えると◎。
また、身の回りのことを「自分でやってみたい」という意欲が育つ時期でもあるため、必要以上に手を貸さず、できた喜びを味わえるような関わりを意識することが大切です。
友達とのやり取りや言葉の育ちにも目を向け、その子の成長に合わせたねらいや援助を具体的に盛り込みましょう。



2歳児は気分や体調の変化が大きい月齢。計画にこだわりすぎず、その子の様子に合わせて柔軟に関わることを大切にしましょう。一つひとつの「できた!」を一緒に喜べると良いですね。
【2歳児・7月の個人案】子どもの姿
【低月齢】2歳4ヵ月~2歳9ヵ月
- 水遊びや泥遊びなど、夏ならではの遊びに興味を示し、自分から挑戦しようとする
- 「自分でやりたい」という気持ちが強くなり、着替えや片付けなどにも意欲を見せる
- 友達を意識する場面が増え、同じ遊びを楽しんだり言葉のやり取りをしたりする姿が見られる
活動範囲がさらに広がり、興味を持った遊びへ自分から関わろうとする姿が印象的。
7月は水や氷、泡などの感触を楽しむ遊びにも積極的に参加し、さまざまな発見を味わいます。
また、身の回りのことを自分でやってみようとする気持ちが育ち、保育者に見守られながら挑戦する姿も多く見られるでしょう。
友達への関心も高まり、一緒に遊ぶ楽しさを感じる一方で思いがぶつかる場面もあります。
子どもの気持ちを受け止めながら、言葉で伝える経験を積み重ねていくことが大切な時期です。



一人遊びから友達と同じ空間で同じ遊びをする並行遊びに移り変わる時期。友達に興味を示し始める姿に成長を感じます。
【高月齢】2歳10ヵ月~3歳3ヵ月
- 友達との会話やごっこ遊びを楽しみ、役になりきって遊ぶ姿が増える
- 水遊びや製作などで自分なりのアイデアを取り入れ、意欲的に取り組む
- 着替えや手洗いなどの身の回りのことを、自分で進んで行おうとする
自分の思いや考えを言葉で伝えられる場面が増え、友達とのやり取りを楽しめるようになる時期。
7月は水遊びや夏ならではの製作活動にも意欲的に取り組み、遊びの中でイメージを膨らませながら表現する姿が見られます。
また、身の回りのことを自分で進めようとする気持ちも育ち、達成感を味わいながら自信を深めていきます。
一方で、友達との意見の違いから気持ちがぶつかることもあるため、保育者が仲立ちをしながら、自分の思いを伝えたり相手の気持ちに気付いたりする経験を積み重ねられるよう援助したいです。



おままごとや家族ごっこ、ヒーローごっこなど役割をもつごっこ遊びを楽しむ姿がみられます。
2歳児共通の子どもの姿
- 暑さを感じながらも、夏ならではの自然や遊びに興味を持って楽しむ
- 保育者や友達との関わりを通して、自分の気持ちを少しずつ表現しようとする
- 生活と遊びの切り替えを経験しながら、園生活の流れに慣れていく
気温の上昇によって疲れやすくなる一方で、夏ならではの遊びや自然との触れ合いを思い切り楽しむ姿が見られます。
保育者や友達と関わる中で、うれしい気持ちや困った気持ちなどさまざまな感情を表現する機会も増えていくのも月齢ならではの特徴。
また、遊びから食事、午睡へと生活の流れを経験する中で、少しずつ気持ちを切り替える力も育っていきます。
体調の変化に配慮しながら一人ひとりが安心して過ごせる環境を整え、夏ならではの経験を十分に楽しめるよう工夫してみてください。



色水遊びや泥遊び、氷作りなど夏を感じる活動に参加し、自然現象に興味を持ちながら季節に触れることを楽しみます。
【2歳児・7月の個人案】ねらい
【低月齢】2歳4ヵ月~2歳9ヵ月
- 水遊びや感触遊びを通して、夏ならではの遊びを十分に楽しむ
- 身の回りのことに自分から取り組み、できた喜びや自信を味わう
- 保育者や友達と関わりながら、自分の思いや気持ちを言葉やしぐさで伝えようとする
低月齢では、季節ならではの活動と子どもの発達を結び付けて考えると◎。
例えば、水遊びや氷・泡などの感触遊びでは、「楽しむ」だけではなく、興味や好奇心を育むことも意識しましょう。
また、暑さによる疲れや体調の変化を踏まえ、健康面に配慮した内容を取り入れることも欠かせません。
さらに、「自分でやってみたい」という意欲や友達との関わりなど、一人ひとりの成長段階に応じたねらいを設定すると、日々の援助や振り返りの視点が明確になります。
子どもの姿をもとに、無理なく達成できる内容を意識してみてください。



夏の遊びは楽しむだけではなく、活動を通して子どものどのような部分を育てたいのかを文章に落とし込みましょう。
【高月齢】2歳10ヵ月~3歳3ヵ月
- 夏ならではの遊びに主体的に参加し、自分なりの発見や表現を楽しむ
- 友達と関わる中で、自分の思いを言葉で伝えたり、相手の気持ちを知ろうとしたりする
- 身の回りのことを進んで行い、自分でできた達成感や自信を積み重ねる
言葉でのやり取りが増え、友達と一緒に遊ぶ楽しさを感じられるようになる高月齢では、水遊びや製作、ごっこ遊びなどを通して、友達との関わりや主体的に活動へ参加する姿を育める内容を取り入れるとよいでしょう。
また、生活面では着替えや片付けなどに意欲的に取り組めるよう、一人ひとりの発達に合わせた目標を設定することも大切。
活動内容だけに目を向けるのではなく「どのような力を育みたいのか」を明確にすると、日々の援助や評価につながる個人案を作成しやすくなりますよ。



生活面のねらいを設定する際は、「着替え」「手洗い」「排泄」など何にフォーカスするのか絞ってみてもよいでしょう。
2歳児共通のねらい
- 暑い時期も健康に過ごせるよう、生活リズムを整えながら快適に過ごす
- 保育者に見守られながら、さまざまな遊びや活動に安心して参加する
- 季節の自然や身近な生き物に興味を持ち、発見する楽しさを味わう
ねらいを考える際は、月齢による発達の違いだけでなく、クラス全体で大切にしたい育ちにも目を向けることがポイントです。
7月は暑さによる疲れや体調の変化が起こりやすいため、健康に過ごせる環境づくりや生活リズムを整える視点を取り入れましょう。
また、夏ならではの自然や遊びに親しみながら、興味や好奇心を育める内容もおすすめ。
一人ひとりの成長を尊重しつつ、安心して活動へ参加できることや毎日を心地よく過ごせることを意識したねらいを設定し、保育の方向性を明確にしてみてください。



ねらいを立てるときは、「何をするか」ではなく「どんな力を育てたいか」を意識すると考えやすくなります。子どもの今の姿を出発点にすると、その子に合ったねらいが見えてきますよ。
【2歳児・7月の個人案】環境構成と保育者の配慮
【低月齢】2歳4ヵ月~2歳9ヵ月
- 暑さや体調に配慮しながら、水遊びや室内遊びを無理なく楽しめる環境を整える
- 「自分でやってみたい」という気持ちを受け止め、挑戦しやすい環境を用意する
- 安心して保育者へ思いを伝えられるよう、ゆったりと関われる時間を確保する
活動への意欲が高まる一方で、気分や体調に左右されやすい時期です。
7月は暑さによる疲れを考慮し、室温や湿度を調整しながらこまめに水分補給や休息を取り入れましょう。
また、自分で着替えや片付けに挑戦しやすいよう、子どもの手が届く位置に必要な物を配置することも大切です。
失敗してもすぐに手を貸すのではなく、見守りながら必要な場面だけ援助することで、自分でできた喜びや達成感を味わえます。
保育者間で相談しながら安心して挑戦できる環境づくりを設定してみてください。



着替えや帽子、リュックなどの置き場所が覚えられるように一人ひとりにマークをつけるのがおすすめです。
【高月齢】2歳10ヵ月~3歳3ヵ月
- 友達と一緒に遊びを楽しめるよう、十分な遊びのスペースや遊具を準備する
- 子どもが自分で選んだり試したりできるよう、遊びや製作の素材を手に取りやすく配置する
- 暑さや活動量に応じて休息や水分補給を取り入れ、快適に過ごせる環境を整える
友達との関わりが活発になり、遊びのイメージを共有しながら楽しむ姿が増える高月齢では、ごっこ遊びや製作などを十分に楽しめるよう、人数や活動内容に合わせた環境を整えると◎。
また、自分で考えて選べる場面を設けることで主体的に遊びへ参加しやすくなります。
一方。思いがぶつかる場面も見られるため、保育者はすぐに仲裁するのではなく子どもの気持ちを受け止めながら言葉で伝えられるよう丁寧に援助しましょう。
安心して友達と関われる環境づくりが、豊かな学びにつながります。



例えば、折り紙製作をする際はこちらで色を指定せず、事前に何色か用意し子どもが好きな色を選べるよう工夫してみてください。
2歳児共通の環境構成と保育者の配慮
- 気温や天候に応じて活動内容を調整し、快適に過ごせる環境を整える
- 夏の自然に触れられる機会を設け、興味や発見につながる環境を用意する
- 一人ひとりの体調や生活リズムを把握し、安心して過ごせるよう丁寧に関わる
2歳児クラスでは、活動を充実させることだけでなく、子どもが安心して毎日を過ごせる環境づくりにも力を入れたいです。
7月は気温や湿度が高く体力を消耗しやすいため、日陰で遊ぶ時間を取り入れたり、活動と休息のバランスを考えたりしながら無理のない生活を心掛けましょう。
また、セミの鳴き声や夏の草花など、季節を感じられる自然に触れる機会を取り入れることで、子どもの興味や発見を広げられます。
子どもの小さな変化にも目を向け、一人ひとりが心地よく過ごせるよう柔軟に環境を整えていくことが大切です。



長時間屋外に出れない暑い時期は、テラスで色水遊びをしたり製作で夏の花を作って飾ったりして、室内でも季節を感じられるようアイデアを出しましょう。
【2歳児・7月の個人案】食育
【低月齢】2歳4ヵ月~2歳9ヵ月
- スプーンやフォークを使い、自分で食べようとする気持ちを大切にする
- 夏野菜や旬の食材に触れ、食べ物への興味や親しみを育む
- 水分補給の大切さを知り、暑い時期も健康に過ごせるようにする
「自分で食べたい」という気持ちが育ち、スプーンやフォークを使い自分の力で食事を進めようとする姿が増える時期。
そのため、食べこぼしを気にして手伝い過ぎるのではなく、最後まで挑戦できるよう見守ることが大切です。
7月はトマトやきゅうり、とうもろこしなど旬の食材に触れる機会を取り入れることで、食への関心を広げられます。
また、暑さで水分不足になりやすいため、遊びや活動の合間にもこまめな水分補給を促し、無理なく健康的な生活習慣が身に付くよう援助していきましょう。



納得がいくまで自分で食べられるように、時間をもって食事の時間を設定できるとよいですね。
【高月齢】2歳10ヵ月~3歳3ヵ月
- 食材クイズや絵本を通して、夏野菜や旬の食べ物に親しむ
- 食事のマナーを少しずつ身に付け、楽しい雰囲気の中で食事を味わう
- 配膳や片付けなどに挑戦し、自分でできることを増やしていく
食べ物への興味が広がり、「これは何?」「どうやってできるの?」と関心を示す姿が見られます。
7月は、トマトやとうもろこし、オクラなどの夏野菜を使った食材クイズや実物に触れる機会を取り入れると、楽しみながら食への関心を深められるでしょう。
また、食事の前後のあいさつや食器を運ぶなど、簡単なお手伝いを経験することで自分から行動する意欲も育まれます。
食べることを楽しむ気持ちを大切にしながら、食材や食事への興味を広げられるような関わりを意識してみてください。



給食室と連携すれば、食材を見せてもらったり野菜の皮剥きに挑戦したりして食への興味が深まりますよ。
2歳児共通の子どもの姿
- なすやミニトマトなど野菜の栽培・収穫を通して、食べ物が育つ様子に親しむ
- とうもろこしの皮むきなどの食育体験に参加し、食材への興味を広げる
- 保育者や友達と一緒に、食事の時間を楽しく過ごす
7月は、夏野菜の栽培や収穫、とうもろこしの皮むきなど実際に食材へ触れられる活動を取り入れやすい時期。
自分で見たり触れたりする経験は、「食べてみたい」という気持ちにつながります。
また、食事の時間には友達や保育者と「おいしいね」と気持ちを共有しながら楽しい雰囲気の中で食べることも大切です。
食べることへの興味や感謝の気持ちを育めるよう、日々の生活の中で食育を取り入れていきましょう。



とうもろこしやスナップエンドウ、そらまめなどの皮剥きは2歳児でも取り組みやすい活動。ちょっとした隙間時間に取り入れてみてはいかがでしょうか。
【2歳児・7月の個人案】作成する際の注意点
7月の個人案は、夏ならではの活動を取り入れるだけでなく、暑さによる体調の変化や一人ひとりの発達にも目を向けることが大切です。
ここでは、作成時に押さえておきたい注意点を紹介します。
注意点を確認しておこう!
- 夏の遊びだけに注目せず、暑さによる体調や生活リズムの変化も踏まえて内容を考える
- 月齢や発達の個人差を考慮し、一人ひとりに合ったねらいや援助を設定する
- 「何をしたか」ではなく、「どのような育ちを期待するのか」を明確にして作成する
- 実際の子どもの姿や日々の記録をもとに、無理なく達成できる内容を盛り込む
7月の個人案は夏ならではの活動を取り入れるだけでなく、子どもの健康状態や発達、日々の姿を踏まえて作成したいです。
活動内容だけに目を向けるのではなく、その経験を通して育てたい力を明確にし一人ひとりの成長に合わせた無理のないねらいや援助を考えることで、実践につながる個人案になりますよ。
【2歳児・7月の個人案】自己評価・反省の例文
自己評価・反省で意識したいのは、子どもの姿や保育者自身の援助を振り返り、良かった点や改善点を具体的に整理すること。
7月は水遊びやお祭りごっこ夏ならではの活動が増えるため、安全面への配慮や一人ひとりの体調に応じた関わりについても振り返ると、次の保育に生かしやすくなります。
【低月齢】2歳4ヵ月~2歳9ヵ月の自己評価・反省の例文
- 水遊びでは、一人ひとりの体調や気分を確認しながら活動を進めたことで、安心して楽しむ姿が多く見られた。
- 着替えや片付けでは、「自分でやってみたい」という気持ちを尊重し、必要な場面のみ援助することを心掛けた。
- やりとりをしながら安心して過ごす姿が見られた一方、気持ちを十分に受け止め切れなかった場面もあったため、一人ひとりと向き合う時間をこれまで以上に大切にしていきたい。



子どもの「やってみたい!」という気持ちを大切に関われたかを振り返ってみましょう。
【高月齢】2歳10ヵ月~3歳3ヵ月の自己評価・反省の例文
- ごっこ遊びでは、子ども同士のやり取りを見守りながら援助できた。今後は、自分たちで考えられる関わりも意識したい。
- 水遊びや製作では、一人ひとりの発想を尊重できた。全員が楽しめる環境づくりにも取り組んでいきたい。
- 身の回りのことに挑戦する姿を見守ることができた。今後も子どもの意欲を大切に援助していきたい。



友達との関わりや、自分で考えて行動する姿に注目してみてください。
2歳児共通の自己評価・反省の例文
- 暑さや体調の変化に配慮しながら、安心して過ごせる環境を整えられた。今後も健康管理を丁寧に行っていきたい。
- 夏ならではの遊びを取り入れ、季節を感じられる活動を実践できた。今後も子どもの興味を広げられるよう工夫したい。
- 一人ひとりの様子に合わせて関わることを意識できた。今後も子どもの小さな成長を見逃さず援助していきたい。



その子に立てたねらいが達成できたかを、具体的な姿をもとに振り返ってみましょう。







