保育士は人間関係が一番大変?人間関係が悪化する理由や対策方法をご紹介【保育士が解説】

保育士 人間関係

保育士として働いていると、保育の仕事に集中できないくらい職場の人間関係に悩むことはありませんか。

人間関係の悩みから解放されるために退職を考えても、できれば辞めずに働き続けたいとためらってしまいますよね。

実は人間関係が悪化する要因はいくつかあり、心構えや対策をすれば人間関係の悩みが改善され、働き続けることが可能です。

本記事では、人間関係が悪くなる要因と人間関係を良くするために気をつけることについて紹介しています。

現在の人間関係改善のために、ぜひ最後までお読みください。

この記事を書いた人
岡本

ゆぴ先生  元保育士ライター

保育士歴9年。ピアノが得意で、子どもと一緒に歌をうたうことが好きでした。現在は、専業主婦兼Webライターとして活動中です。保育士や保育士を目指す方の、力になれるような記事を執筆しています。

目次

「人間関係が辛い」そんな声を集めてみました

保育士の退職理由の大半を占める人間関係には、「お局が苦手」「女性社会が辛い」「男女で価値観が噛み合わない」とそれぞれ辛い事情があるようです。

ここでは、人間関係が辛いと感じる保育士のリアルな声を集めてみました。

「分かるわかる!」と共感できることもあると思います。

「辛いのは自分だけではないんだ」とネガティブになりすぎないようにすることが大切です。

新卒で入った園にいわゆるお局がいて、なんでも知ろうとする、なんでも口出してくる。本当に無理。

男性保育士です。女性のゴタゴタに巻き込まれていつも板挟み。緩衝材にしないでほしい。

今までいた園で平和だったことがない。絶対一人はめんどくさい女がいる。そういう人に限ってやめないから厄介。

人間関係をうまくするために、敵を作らない、同意するのは鉄則。長いものに巻かれて、気に入られるのが一番大事。男性園長は何もわかってない。

閉鎖的で同性が多い保育園の人間関係は特殊

保育士の職場は働く人材の90%以上が女性であり、他の保育園と交流する機会が少なく閉鎖的という特徴があります。

さらに、保育士が接する対象は同僚だけではなく子供や保護者など多岐にわたるため、他の業種ではみられない特殊なトラブルが発生しやすい環境だと言えます。

保育士の退職理由1位が人間関係というデータからも、人間関係は多くの保育士が抱えている悩みです。

保育士として長く働きたいなら、保育士特有の人間関係を理解しておくと良いでしょう。

参考:令和4年度東京都保育士実態調査報告書(概要)
参考:平成30年度「保育人材」に関するアンケート調査結果

【保育士が教える】人間関係を上手に作る方法はこれ!

仕事の効率を上げるために大切なのが、職員のチームークです。

「職場の人とは必要以上に深入りしたくない」という人も多いと思いますが、最低限のビジネスライクな関係を築く必要があります

私が実際保育士時代に意識していた人間関係を上手に作る方法は以下の通りです。

  • 適度な距離感を保つ
  • 仕事上の付き合いに留める
  • 馴れ合いを避ける
  • 挨拶は笑顔を心がける
【元保育士】ゆぴライター

平穏に仕事をしたかったので、「あくまでも職場内のみの関係」と言い聞かせて苦手な人とも関わるようにしていました。

保育園で人間関係が悪くなってしまう原因

人員不足による業務量の多さや同僚の派閥争いなど人間関係が悪くなる原因は複数あり、完全な解消は難しいかもしれません。

しかし、保育士として良くあることだと心構えをしておけば、必要以上に悩むことはないでしょう。

心構えの参考となるように、保育園で人間関係が悪くなってしまう6つの原因について説明していきます。

【原因①】業務量が多く、皺寄せが発生しやすい

  • 慢性的な人手不足により、一部の保育士に書類作成や行事準備が集中。忙しさから余裕がなくなり、声かけがきつくなったり、協力し合う雰囲気が失われた。その結果、「自分ばかり大変」という不満が人間関係の悪化につながった。
  • 急な欠勤や早退が続く職員のフォローを、特定の人が担う状況が常態化。「またフォロー?」という気持ちが積み重なり、表立っては言えなくても陰で不満が広がり、職員同士の信頼関係が崩れていった。

保育士の求人倍率からも保育業界は人員不足であり、残業や休憩時間を削って仕事をする保育士もいるほど、一人が抱える業務量が多い現状です。

そのため、突発的な休みや研修などで誰かが不在になれば、他の保育士に業務の皺寄せが発生します。

自分の仕事でさえ必死にやらなければならないのに、誰かの仕事が追加されると一気に疲弊してしまうでしょう。

皺寄せが頻繁であればあるほど、仕事を任された職員には不満が溜まっていき、周囲への態度は悪化していくと考えられます。

【原因②】責任が大きく少しのことでピリピリなりがち

  • 子どもの命を預かる仕事のため、「絶対にミスできない」という緊張感が常にある状態に。その結果、些細な確認漏れにも過敏に反応し、注意がきつい言い方になってしまった。受け取る側は責められていると感じ、職員間に距離が生まれてしまった。
  • 運動会や発表会の主担当になった保育士が、多くの判断や最終責任を一人で背負う状況に。心の余裕がなくなり、周囲の提案や質問にも強い口調で返してしまい、チームワークが低下した。

保育士の仕事は子供の命を守るという大きな責任を伴うため、常に注意を払う必要があります。

低年齢の子供が寝ている時はうつぶせになっていないか、外出するときは全員ついてきているかなど、子供の安全には細心の注意を払っています。

しかし、子供の行動は予測できないため、とっさに大きい声で同僚に注意することもあるでしょう。

注意された側は、理由を理解していても良い気持ちになれず、互いに険悪になってしまいます。

子供を守るという強い責任感によって人間関係が悪化することも、十分にあり得るのです。

【原因③】同性が多く閉鎖的な職場

  • 女性職員が大半を占め、長年同じメンバーで働いている職場では、役割や立場が固定化しがち。意見を言える人・言えない人が暗黙のうちに分かれ、新しく入った保育士がなじみにくく、孤立してしまうことがある。
  • 閉鎖的な環境では人の入れ替わりが少なく、限られた人間関係の中で会話が回る。そのため、ちょっとした言動が誤解されやすく、噂話や陰口として広がり、人間関係の緊張感が高まってしまった。

保育士は女性が多く、助け合える反面、自分と同じ意見を同性である他人にも求めてしまいます。

そのため、保育園は勤続年数が長い園長や主任の意見に従わなければならないといった年功序列の雰囲気になりやすいという特徴があります。

他の園と交流が少なく閉鎖的であることも、年功序列の状況を助長している要因です。

結果として、意見が通らない勤続年数が短い保育士の不満は募っていき、長年働いてきた保育士との間に溝が生まれ、人間関係は悪化していくでしょう。

【原因④】保育方針が合わずに人間関係に影響する

  • 「子どもの自主性を大切にしたい保育士」と「集団行動を重視する園の方針」の間で考え方が合わず、日々の保育の中で注意や修正が多発。次第に指摘が批判のように感じられ、信頼関係が崩れていった。
  • 園の保育方針が絶対視され、異なる意見を出しにくい環境では、不満を抱えたまま働くことに。そのストレスが態度や言葉に表れ、周囲との距離が広がり、人間関係にも悪影響を及ぼした。

子供を思う気持ちから保育方針にこだわりを持つ保育士は多く、方針が異なれば衝突することもあります。

異なる保育方針を持つ先生が同じクラスを担当すれば意見が食い違い、互いに良い感情は抱かないでしょう。

他にも、主任や園長と保育方針が合わなければ、やりたい保育を提案しても受け入れられず不満が溜まっていきます。

保育方針が違う上司や同僚に対して、マイナスの感情を持った状態が続くと人間関係は悪化していきます。

【原因⑤】派閥争い

  • 長年勤務している職員同士で結びつきが強まり、意見や情報が派閥内だけで共有されるように。派閥に属さない保育士は疎外感を抱き、相談や提案がしにくくなった。その結果、職員間の不信感が高まった。
  • 園長や主任と近い職員が影響力を持ち、発言力に差が生じたことで、職員同士が無意識に立場を意識するように。些細な業務の指示でも「どちら側か」で受け取り方が変わり、人間関係がギクシャクした。

保育士が投稿した口コミを見ると、保育園にも派閥はあり、派閥によって保育方針や業務のやり方が異なるようです。

派閥の方針に従わないと悪口を言われたり、無視されたりするなど、派閥に一度所属してしまうと気苦労が絶えません。

派閥に所属しなければ良いと考えるかもしれませんが、派閥争いの板挟みになり同じく苦労するでしょう。

派閥がある保育園は、派閥に所属している、していないに関わらず人間関係に苦労する環境だと言えます。

【原因⑥】保護者が絡んだトラブル

  • クレームや要望への対応をめぐり、「誰が対応するか」「誰の説明が悪かったか」で職員間に不満が生じた。特定の保育士に対応が集中し、負担と緊張が高まったことで、人間関係もぎくしゃくする結果に。
  • 保護者とのやり取りが十分に共有されておらず、別の職員が異なる説明をしてしまった結果、園全体への不信感が拡大。その責任を巡って職員同士が対立し、チームワークが低下した。

保育士の人間関係は同僚だけではく保護者にまで及び、保護者の人柄によっては職場の人間関係より疲弊します。

保護者の中には、軽い擦り傷がついていただけで、いつどこで何があったのか、など詳しく聞いてくる人もいるでしょう。

他にも、子供の話を鵜呑みにされ、全て保育園の対応が悪いと言われることがあります。

保護者と接する時間は短く信頼構築に時間がかかるため、トラブルに発展しやすいと言えます。

人間関係を良くするためのポイント3つ!

給与や職場環境に納得して就職したのであれば、人間関係に悩まず長く働き続けたいものです。

良好な人間関係のまま長く働けば、協力してくれる仲間が増え、仕事が円滑に回せるようになるでしょう。

本章では「人間関係を良くするために気をつけること」について紹介しているので、ぜひ人間関係構築の参考にしてください。

仕事と思って割り切る

保育士の仕事は預かった子供の保育であり、良い人間関係は仕事を上手く回すための要素の一つです。

保育の仕事のためにどうするかを考えると、仕事を進めるために苦手な同僚に話かける勇気が湧いてきます。

さらに、誰にでも同じ態度で接し続けていけば、共感した同僚が味方になってくれることもあるでしょう。

人間関係にこだわりすぎず、目の前の子供たちのために仕事に取り組んでみてください。

自分の意見をいつも通そうとしない

保育への想いが強ければ強いほど、自分がやりたい保育をしたいと意見を押し通してしまいがちです。

意見を何度も押し通そうとする人は周りから対応が面倒だと思われてしまい、良い人間関係を築くことが困難になります。

そのため、自分のやりたい保育と違っても一旦口を閉じて相手の話を聞いてみると良いでしょう。

疑問があれば質問するなど、密なコミュニケーションを心がければ人間関係は改善しやすくなります。

趣味や仕事以外の楽しみを見つけて

人間関係は悩むだけでは解決しないため、趣味などで気分転換をすることも大事です。

保育士の仕事は体力勝負のため、マラソンやボルダリングなど運動を取り入れた趣味などがおすすめです。

月4回でも余暇で運動した人は、運動しない人と比べて抑うつのリスクが少ないというデータもあります。

また、運動以外であれば、ピアノ教室や裁縫に取り組むと保育の仕事にも役立つでしょう。

体や気持ちがリフレッシュできれば、余裕がうまれ円滑な人間関係が築けます

参考:(公財)明治安田厚生事業団体力医学研究所|なぜ今メンタルヘルスと運動なのか

【まとめ】良い人間関係をうまく築いていこう

保育園はさまざまな人間関係に悩みやすい環境だと言えます

しかし、人間関係が悪化する原因を理解して心構えと対策をすれば、悩みや不安は減らすことが可能です。

保育方針の違いや派閥争いは仕事と割り切り、自分の意見を押し通さず乗り切りましょう。

良好な人間関係が構築できれば、業務量や保護者トラブルについて施設長や周りの職員に相談しやすくなります。

また、仕事以外の楽しみを見つけ、ストレスを上手に軽減することもオススメです。

人間関係に悩みすぎず、前向きに保育の仕事に取り組んでいきましょう。

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この記事を書いた人

ほいポケ編集部のアバター ほいポケ編集部 保育士ライター集団
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