【体験談】「保育士を二度とやりたくない」異業種転職した元保育士たちが語る選択肢

保育士_二度とやりたくない

「もう保育士は限界…。二度とやりたくない。」
「保育士しかしたことがない私は他にどんな仕事ができるだろう?」

上記のお悩みはありませんか?

本記事では、保育士を辞めて別の業種に転職した保育士さんたちの”リアルな体験談”を紹介します。

また体験談を集める中で、保育士さんが転職しやすい業種や、逆に転職が難しい業種が判明したので、表にして分かりやすくまとめました。

保育士以外の職業へ転職を視野に入れている方にとって、保育士を辞めた後をイメージできることでしょう。

ぜひ最後までお読みくださいね。

執筆者
ちあきさん

ライター名:ちあき 元保育士ライター

元認可保育園の保育士。育休からフルタイムで復帰しましたが、子育てとの両立に苦戦し退職を決意しました。保育士歴はトータルで7年弱です。現在は在宅でWebライターとSNS運用のサポートの仕事をしています。この記事では、実際に異業種転職した私だから知ることもまとめていきます。

目次

保育士が「もう二度とやりたくない」と思う理由TOP5

保育士として一生懸命に仕事をしていても、しんどさのあまりに「もう二度と保育士はやらない!」と思うこともありますよね。

では、保育士として現場に戻ることをためらう理由には具体的にどんなものがあるでしょうか。

代表的な理由を5つ紹介します。

 1.仕事量が多すぎる

保育士の仕事は子どもと関わることだけに限らず、多岐にわたります。

子どもたちが安心して過ごせるための環境設定や保護者との連絡、行事の準備、書類作成などたくさんの業務を1人で担当していることが多いです。

加えて、ほとんどの保育園では人手不足により、1人の保育士が担う業務の負担が増えています。

休憩時間を削っても、残業をしても仕事を捌ききることができず、家に持ち帰りの仕事をすることもしばしばです。

元保育士ライターちあき

私はよく「あと1人、職員が多かったら…」と思いながら、持ち帰りの仕事を捌いていました…

 2.給与が少なすぎる

持ち帰りの仕事をして、膨大な業務をこなしてやっと受け取った給与の額に「え、これだけ…?」と思った経験がある保育士もきっと多いことでしょう。

子どもの命を預かる責任、不規則なシフト、残業ありきの幅広い業務に見合うだけの給与が得られないこと、どんなに一生懸命に仕事をしても微々たる額しか昇給しないことは保育士として現場に戻りたくないと思う原因の1つです。

元保育士ライターちあき

別業種の友人が固定勤務で残業なしで、保育士の自分よりも高い給与をもらっていると知ったときは悲しくなりました…

3.職場の人間関係が悪い

働く人の大半が女性を占める保育園。園によっては業務に支障をきたすほどに人間関係が悪いところもあります。

職員同士のコミュニケーション不足が、子どものより良い成長の環境に悪影響を及ぼすことは保育士にとってもつらいことです。

また、人間関係の悪さから新たな問題が生まれることもあり、結果的に業務が増えることも保育士という仕事に限界を感じる要因となっています。

元保育士ライターちあき

派閥のある保育園で勤務していた時は、子どもや保護者のことに加えて常に両派閥のことも考えなくてはならず、気を遣いすぎて疲弊しました…

4.保護者対応が辛い

さまざまな子どもたちがいるように、保護者にもさまざまなタイプの人がいます。

保育士という立場は、保育園での子どもたちの安全や成長に関して責任を負っているため、時に保護者から厳しい言葉をもらうこともあります。

中には、無理な要求や保護者の高すぎる期待に、ストレスを感じて精神的に疲れてしまうことも多いです。

元保育士ライターちあき

無理な要求に対して、保護者が嫌な気持ちにならないように理由を伝えるのも骨が折れますよね…

5.心身ともに疲れる 

保育士の仕事は、幅広い業務内容と長時間労働で心身ともに疲れやすい職業です。

日々の子どもとの関わりだけでなく、保護者対応や行事の準備、書類作成、作り物などで、満足に休憩時間を取ることができずに働く人もたくさんいます。

加えて、子どもたちの命を預かっている緊張感や、保護者からの無理な要求による精神的なストレスも大きいです。

元保育士ライターちあき

子どもたちの前ではどんなにしんどくても、明るい笑顔をキープしていたため、家に帰ってどっと疲れが押し寄せて動けなくなることがありました…

保育士は二度とやりたくない!転職した人の《体験談》

保育士の仕事は「もう限界!」「二度とやりたくない!」と思ってはいても、辞めた後の想像がしにくいですよね。

実際に保育士を辞め、別の仕事への1歩を踏み出した保育士さんの体験談を紹介します。

ぜひご自分の状況に置き換えて、今後のイメージをするための参考にしてください。

▼「保育士より給料が下がったけど、働きやすくなって良かった

▼「精神削ってまでがんばらなくていいよ」

▼「怒られたけど、それでも辞めてよかった」

▼「辞めてから体も心もボロボロだったと気づけた」

実際に保育士を辞めた体験談からは、保育士という仕事のハードな労働環境や精神的な負担の大きさを読み取ることができます。

中には、保育士を辞めた後もトラウマとして夢に見るほど、しんどさを抱えていたという声もありますね。

どの方の体験談からも保育士を辞めたことに対して、前向きな感想を持っており、新しい仕事に転職したことに後悔していません。

現在は充実した毎日を送っている様子が感じられます。

保育士をやめてどんな仕事がある?【保育関連のお仕事】

保育士を辞める決断をする前に、保育園で働く保育士以外にどんな仕事があるか疑問に思いますよね。

まずは保育園で働いていた経験が活かせる職業を紹介します。

比較的転職もしやすいので気になる職業はぜひチェックしてみてください。

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転職難易度
(5段階評価)
平均月給業務量/忙しさ
ベビーシッター★129万円※2自分で何時間働くか決めれる
学童保育★127万円※1残業ほぼなし
託児所★117万円~25万円※2行事がない場合が多い
幼児教室の先生★★★★420万円~27万円※2自分で何時間働くか決められる
子育て支援センター★★228万円※1残業ほぼなし
ベビーホテル★★222万円※2夜勤がある場合がある
放課後デイサービス★★★★429万円※1業務量は多く残業がある施設も多い
子育て広場★120万円※2残業ほぼなし
※1参照:求人ボックス 給料ナビ
※2ライターにて転職サイト等を参考

おすすめ①ベビーシッター

ベビーシッターとして働くことのメリットは、目の前の子どもに全力で関わることができる点です。

保育園では保育士1人が常に複数の子どもたちのお世話をする必要がありますが、ベビーシッターは1対1でじっくり関わることができます。

また、自分で働く時間を決められ、自分の時給を自由に設定できることも、保育士とは異なるベビーシッターならではの良さです。

ベビーシッターになるために法的に必要な資格は特にありません。

ベビーシッターを紹介する仲介サービスに登録し、個人で仕事を探すことでベビーシッターになることができます。

仲介サービスに登録するためには、事前に面接やテスト保育をする場合もあります。

依頼する保護者が安心して子どもを預けることができるように、ベビーシッターの認定資格や保育士資格以外の子どもに関する資格を持っていてもよいでしょう。

おすすめ②学童保育

学童保育で働くことの良さは、保育園児より対象となる子どもたちが大きいので、子どもたちの自主性を尊重しながら保育することができます。

保育園勤務の頃と比較するとやや遅い時間から始業するケースが多く、預かっている子どもたちはほとんどが自立しているためお世話の必要は少なく、見守り業務がメインです。

学童保育で働くために取得しなければならない資格は特にありませんが、「放課後児童支援員」の資格を習得しておくことをおすすめします。

保育士の資格があれば、都道府県が実施する認定研修を受けることで習得することができますよ。

学童保育の求人は保育系の転職サイトやハローワークから探すことができますので、気になる方はさっそく検索してみてくださいね。

参照:放課後児童支援員に係る都道府県認定研修ガイドライン(案)の概要

保育士をやめてどんな仕事がある?【保育以外のお仕事】

保育士の資格を活かして働きたい人もいれば、保育とはまったく関係のない業種に転職を考えている人もいますよね。

異業種に転職した保育士たちの体験談と選んだ業種についてお伝えします。

ご自身に合う業種はどれか考えてみてくださいね。

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難易度
(5段階評価)
平均月給業務量/忙しさ
介護士★★227万円業務量は多く、残業もある
接客業★★★329万円残業がある場合が多い
事務職★★★326万円残業は少なめ
営業職★★★★435万円業務量も残業も多め
IT★★★338万円残業時間は長め
出版社★★235万円不定期で残業があることも
広報★★235万円業務量にムラがあり不定期で残業がある
受付★★231万円残業は少なめ
参照:求人ボックス 給料ナビ

おすすめ①事務職

事務職で働くことの良さはたくさんありますが、固定勤務であること、早番遅番がないこと、残業が少ないことがメリットとしてよく挙げられています。

体力的に余裕をもって業務ができることから、心身のバランスを崩さずに仕事ができ、結果的に人間関係も良好であることから魅力を感じ、保育士から事務職を目指す人は多いです。

事務職に転職したい場合は、まずは転職サイトやハローワークで求人をチェックするとよいでしょう。

経験者のみの募集している求人もありますが、中には未経験可の求人も数多くあります。

一般的に事務職と言っても、医療事務や薬局事務、営業事務など幅広く、同じ事務職でも業務内容はさまざまです。

興味がある求人には目を通して、ご自身に合う働き方ができるかどうか考えてみてくださいね。

おすすめ② IT系

未経験からのIT系への転職はハードルが高く感じられますが、IT系は在宅ワークが可能な職種や業務がある、比較的ホワイトな働き方ができるのでおすすめです。

ITとは、インフォメーションテクノロジーの略称です。パソコン、スマートフォンやネット通販などもITに含まれます。

IT業界は常に人材不足といわれており、ITコンサルタント、システムエンジニア、プログラマー、テクニカルサポート、Webエンジニアなどさまざまな職種があります。

IT系に転職をするためには、ITの知識を身につけてから転職をするか、未経験可の求人に応募して仕事をしながら知識を身につけていく方法などがあります。

IT系に転職してパソコンと向き合って仕事をすることは、今まで保育士として人に向き合って仕事をしてきた人にとって、しんどく感じる場合もあります。

また、IT系に転職となると、0から全く新しい分野について学ぶことになります。

新しい知識を身につけることに抵抗がない人、好奇心旺盛な人にはぴったりですが、パソコンに苦手意識があったりこれから学ぶ意欲がない人にはIT系に転職することは、難しいかもしれません。

おすすめ③受付

保育士として働くことで培ってきたスキルを活かしながらも、保育士とは異なった業種でお仕事をしたい人におすすめなのが受付の仕事です。

保護者対応やクラス運営で磨かれたコミュニケーションスキルを活かすことができます。

受付の仕事は、保育士のように体力を使う肉体労働ではなく、基本的に座り仕事の場合が多いです。

受付として仕事をするために必要な資格は特にありません。

受付として働くためには、転職サイトに登録して受付の求人を探す、気になる仕事先に直接問い合わせてみるなどの方法があります。

未経験可の求人も数多くあり、おすすめです。

しかし、受付の仕事はどの受付業務をするかで異なります。

例えば、エステサロンの受付とオフィスビルでの受付では業務内容も必要なスキルも異なりますよね。

求人内容をよく確認して、自分に合った受付のお仕事に応募してくださいね。

実際に辞めた筆者だから分かる辞め方や転職の難しさ

実際に保育士を辞めようと考えても、不安はつきものですよね。

保育士を辞めて異業種で働いている私が、これまでの失敗談を含めて保育士の辞め方や異業種への転職について赤裸々にお伝えします。

ぜひ参考にして、失敗を回避してくださいね

やめるとなった時に起こったこと

保育士を辞めたいと園長に打ち明けて起こったことは、同僚や上司によっての退職日まで毎日のように続いた引き留めでした。

私が保育士を辞めると決断した主な理由は、自分の子どもの持病の悪化です。

退職したい旨を理解してもらうために、心を尽くして説明しましたが、人手不足の保育園では職員がマイナス1になってしまうことのインパクトの方が大きく、なかなか伝わらなかったです。

最後まで私の想いは伝わらず、そのまま退職となりました。

異業種への転職で大変だったこと

保育士だった私が異業種に転職するうえで大変だったことは、保育士の経験しかなかったことから自分に自信が持てず、いいなと思う求人を見つけても応募する勇気がなかったことです。

今だから思うのですが、保育士の経験しかなかったとしても、保育士の経験を通して培ったスキルは活かすことができます。

例えば、保護者対応を通して磨いた対人関係を築くスキルや話を聞くスキル、多くの業務同時進行で進められるスキルなどが挙げられます。

これから異業種への転職を視野に入れている方は、私のような失敗をしないように、ぜひ保育士の仕事を通して身につけた自分のスキルや強みを見直してみてくださいね。

「二度とやりたくない」気持ちも、別の保育園に転職するだけで変わるかも

保育士を二度とやりたくない気持ちがあっても、別の保育園に転職をすることでガラリと気持ちが変化する可能性があります。

実際に筆者の知り合いで、転職をきっかけに今では保育士を辞めることが考えられないほどやりがいを感じているケースがあります。

彼女は、転職前は主に職場の人間関係に悩んでいました。

主任保育士と保育観が合わず、また彼女が最年少保育士だったこともあり風当たりが強かったそうです。

残業は多く、昇給は見込めず、人間関係も悪いことから異業種への転職を視野に入れていましたが、ご縁で繋がった保育園で働くことになり、今では生き生きと仕事をしています。

自分の今の悩みが、保育士をしていることでの悩みか、園が変わったら改善される悩みかどうかも考えてみてください。

二度とやりたくない人は一歩踏み出してみよう

保育士として二度と仕事したくない場合の次の職業について、実際に転職した人の体験談を含めてお伝えしました。

保育園で働く以外の働き方は意外にも多くあります。

ぜひ先人たちの体験談を参考にしながら、より自分らしく働ける働き方を検討してみてください。

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この記事を書いた人

ほいポケ編集部のアバター ほいポケ編集部 保育士ライター集団

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