保育士として働く中で、様々な悩みを抱えている保育士さんは多いと思います。
「職場の人間関係があまり良くない」「残業が多くてプライベートを大切にできない」など、いろんな悩みがあるでしょう。
そこで本記事では、保育士さんのよくある悩みについてランキング形式にしてご紹介し、解決策を記載します。
今現在、様々な悩みを抱えている方はぜひ、最後までご覧くださいね。
- 保育士に多い悩みは、子どもとの関係から業務内容まで様々ある
- 悩みをマイナスに捉えず、成長の証として考えられるようにするのがポイント
- 現在の業務を見直して、改善点を見つけるのが大切
- 転職を考えている人は、転職エージェントを利用するのがおすすめ
すもも【元保育士ライター】元保育士の筆者も保育士時代は、様々な悩みを抱えていました。特に職場の人間関係や、保育に関する悩みが多かったです。その度に先輩や同僚に相談し、解決策を提案してもらいました。誰かに聞いてもらえるだけでも気持ちが楽になるので、1人で抱え込まずに身近な人に相談してみてくださいね。


すもも 元保育士ライター
8年間保育士として勤務し、主に乳児クラスの担任を務めて参りました。認可保育施設や認可外保育施設での職務経験を活かして、保育士さんに役立つ記事を執筆させていただきます。


保育士によくある悩みやストレス①子どもとの関係に関する悩み
まず最初に、保育士によくある悩みやストレスは「子どもとの関係に関する悩み」が挙げられます。
保育士は子どもと関わるのが仕事であるため、その分子どもに関する悩みも多いです。
下記で、よくある子どもとの悩みについて解説していますので、参考にしてみてください。
悩みの内容
子どもが心を開いてくれない・懐いてくれない



子どもと仲良くなりたいのですが、なかなか懐いてもらえず、話しかけても返答がない子もいます。中には話しかけてくれる子もいますが、同じ子どもとの関わりが多くなってしまいます。
学んだことが現場で活かせない



手遊びや絵本を集中して見てくれず、ウロウロする子どもがいます。子どもが興味を持てる遊びなどを導入しても反応がイマイチです。
子どもとの接し方に自信が持てない



子どもへの言葉がけが難しくて、これで合っているのか不安になります。子どもによってはお話を聞いてくれない子もいるので、どのように関われば、お話をきいてもらえるのか悩んでいます。
解決策
子どもがなかなか懐いてもらえない場合はまず、その子ども自身をよく知ることから始めてみましょう。
子どもの様子をよく観察し、その子が好きな遊びを一緒に楽しめるように関わってみてください。
人見知りな子や自分からは関われない恥ずかしがり屋な子どももいますので、性格に応じて焦らずゆっくりと関わっていくと、時間と共に距離が近づいていきますよ。
次に、大学で学んだことが現場では活かせていないと感じる保育士さんもいますよね。
実際に現場で働くと、ギャップに苦しむ人もいると思いますが、焦らず何度でもチャレンジするのが大切。
「これだったら興味を持ってくれるかも」と試行錯誤して、先輩にアドバイスをもらうのも1つの方法ですね。



1年目の時は、子どもが懐いてくれず、悩んだこともありました。しかし、毎日クラスの子ども全員と少しの時間でもいいから関わるように意識すると、だんだんと心を開いてくれるようになりました。
保育士によくある悩みやストレス②職場の人間関係に関する悩み
次に多いのは、職場の人間関係に関する悩みです。
保育園では女性職員が多く、同性とのトラブルが起こることも。
人間関係で悩んだ場合はどうすれば良いのか、下記で詳しく記載しています。


悩みの内容
職場で孤立している気がする・周囲との距離感がつかめない



自分だけ孤立しているような気がする。他の先生同士は仲良くしているのに自分は輪に溶け込めない。
職員同士の仲が悪くギスギスしている



職場の先生同士の仲が悪くて、働きにくい。
更衣室である先生の悪口を言っているのが聞こえて気まずい。
後輩保育士との関わり方が難しい・指導方法に悩んでいる



後輩保育士の指導方法が難しく、言い方にも気を付けているけど、これで合っているのか分からない。
解決策
職場の人間関係について、働きにくいと感じた場合は、すぐに主任か園長先生に相談するのが良いでしょう。
保育園は女性職員の割合が多く、同性同士の人間関係に悩む方も少なくありません。
また、後輩指導に悩む方もおり「この教え方であっているのかな?」と不安になる人も。
先輩後輩との関係や、同期との人間関係などの悩みを抱えている方は、言いやすい人に相談しましょう。



私も先輩との関係性に悩むことがありました。先輩の指導方法がキツくて、自分の保育に自信を無くしてしまい、出勤が憂鬱になった日も。上司に相談したところ、担当クラスが変更になりました。そのおかげで以前よりも働きやすくなったという経験があります。
保育士によくある悩みやストレス③保護者対応に関する悩み
3つ目は、保護者対応に関する悩みです。
保育士にとって保護者対応は必要不可欠な仕事の一つ。
様々な保護者がいるため、悩みを抱える保育士さんも多いようです。
下記で保護者対応に関する悩みの解決策を記載していますので、参考にしてみましょう。


悩みの内容
保護者と話すことに緊張してしまう



人見知りな性格なので、保護者との会話でいつも緊張してしまいます。
保護者との信頼構築に時間がかかる



保護者との信頼関係がうまく築けなくて、時間がかかってしまいます。先輩はすごく信頼されているのに、私はいまだに信頼関係ができていないような気がします。
保護者とのトラブルが精神的に負担



保護者からクレームを受けることが多く、精神的にしんどいです。
解決策
保育士の仕事に欠かせないのは、保護者対応ですね。
保護者対応は、慣れるまでは誰もが緊張するもので、信頼関係の構築も容易ではありません。
どのように対応すれば良いのか分からないという方は、上司や先輩の対応を参考にしてみましょう。
保護者も一人ひとり性格や考え方が違うため、臨機応変に対応していく必要がありますが、焦らずに時間をかけて丁寧に対応すれば、少しずつ信頼関係は築けますよ。



私も保育士時代は、保護者の方から何度かクレームがあり、その度精神的にダメージを受けました。しかし、丁寧に対応し続けることで、だんだんとクレームも無くなり、信頼されるようになってきました。上司や先輩のアドバイスも役立ち、自信を持って保護者対応できるまでに成長しました。
保育士によくある悩みやストレス④園長や上司に対しての悩み
4つ目は園長先生や上司の先生に対しての悩みが挙げられます。
園長先生や上司の先生とは、保育観や意見が合わなくて悩みを抱えている先生が多いです。
下記で詳しく記載していますので、ぜひご覧ください。


悩みの内容
園長や上司との意思疎通がうまくいかない



園長先生や上司の先生との意思疎通がうまくいかず、悩んでいます。
保育観や意見が合わない



上司の先生との保育観が合わなくて、自分のやりたい保育ができないです。
会議がストレスになる



会議の時間が長く、勤務時間を大幅に超えてしまうのでストレスになります。
解決策
園長や上司の先生との悩みを抱えている方も多いです。
特に、園長先生や上司の先生との保育観が合わず、しんどいと感じてしまう保育士さんは少なくありません。
保育観が合わないと自分の目指す保育ができないため、働きづらくなりますよね。
保育観が全く違うと感じた場合は、自分自身がやりたい保育ができる園に転職するのも一つの方法です。



私も1年目に入社した園では、園長や主任と全く保育観が合わず、しんどかったです。そこで3年間働きましたが、もっと早く転職すれば良かったと今は思います。やりたい保育ができて、「保育って楽しい」と思えることが何より大切だと感じました。
保育士によくある悩みやストレス⑤事務作業に関する悩み
5つ目は事務作業に関する悩みで、事務作業の業務量や、効率の悪さに関して不満を抱えている先生が多いです。
保育士にとって事務作業も欠かせない業務の一つですが、保育以外の仕事量が多すぎるのが現状と言えます。
悩みの内容
書類作成の業務が多くて大変



保育以外の事務仕事の量が多くてしんどい。持ち帰りの仕事も多いので、もう少し作業を減らして欲しい。
手作業の仕事が多くて効率が悪い



事務作業は手書きになっているため、効率よくできるICT化を導入して欲しい。
文書作成の細かいチェックがプレッシャーになる



文章の細かいチェックや、修正が多すぎてプレッシャーになる。
ICTシステムの導入によるPC操作が大変



ICT化は便利だけど、年齢的に難しいと感じてしまう。
解決策
保育士さんは、保育以外にも事務作業が多くて大変ですよね。
園によっては書類関係を減らしたり、効率よくできるようにICT化を導入したりしているところもあります。
しかし、書類のICT化は高齢の先生にとっては操作が難しいと感じてしまうようです。
書類仕事が多くて大変だと感じてしまう場合は、上司に相談するか、複数担任であれば分担して一人の業務負担を軽減できるようにしてみましょう。



私が働いていた園でも書類仕事が多くて、残業をして終わらせていました。書類仕事は持ち帰りが出来なかったため、園で終わらせる必要があり、プライベートの時間の確保が十分にできず、ストレスでした。しかし、ICT化が導入されてからは、作業がスムーズにできるようになり、残業も少なくなりました。
保育士によくある悩みやストレス⑥労働条件・将来に関する不安
6つ目は、労働条件・将来に関する不安が挙げられ、保育士が抱える悩みの中でも特に多いです。
保育士さんはまだまだ給料水準が低く、残業も多くてプライベートの時間が確保できない先生が多数います。
労働条件に不満を持って退職をする先生が多いのも現状と言えるでしょう。


悩みの内容
給料が安い



一人暮らしをしたいけれど、給料が安いからできない。働いた業務量に見合った給料が欲しい。
キャリアアップに対する不安を感じる



いずれは主任保育士になりたいけれど、いつまでたっても昇格できないような気がする。
残業が多くプライベートの時間が十分に確保できない



ほとんど残業の月もあるため、プライベートの時間が確保できない。そのため、友達や恋人との予定が立てられない。
解決策
保育士は給料が低い割に、業務量や就業時間が長いのが現状と言えます。
そのため、給料が業務量に見合っておらず、転職や退職する人も多いです。
給料や労働条件に関しては、すぐに変わるものではないため、「現状を今すぐどうにかしたい」と考えている方は、労働監督署に相談するか、転職を考えるのが解決策と言えます。



私自身も給料が低いことを理由に転職した経験があります。
その際は転職エージェントを利用したため、自分の労働条件に合った園をすぐに見つけていただきました。転職後は、業務量に見合った給料をいただけたので満足でした。
保育士によくある悩みやストレス⑦立場ごとに変わる悩みやストレス
最後は、立場ごとに変わる悩みやストレスが挙げられます。
立場や勤続年数によって抱える悩みが異なってきますので、「解決してもまた次の悩みが」というケースも。
それぞれの立場での具体的な悩みを記載していますので、参考にしてみてください。


悩みの内容
新卒・新人・1年目の保育士の悩み



子どもとの関わりが難しくて、保育に自信が持てない



先輩保育士との関係性が上手く築けない
中堅・主任レベルの保育士の悩み



給料がなかなか上がらず、一人暮らしをしたけれど金銭的に厳しくてできない



職場の人間関係が良くなくて、仕事がしづらい
パート保育士・派遣保育士の悩み



正社員の保育士さんと壁があるように感じて、居心地があまり良くない



職員の人数が少ないため、正社員と同じくらいの業務量を任せられて辛い
解決策
保育士には、それぞれの立場による悩みがありますが、まずは一人で抱え込まないようにしましょう。
特に1年目では、右も左も分からないような環境で、戸惑うことも多いと思います。
仕事に慣れるまで時間がかかると思いますが、悩みがあれば上司か話しやすい先輩に相談してくださいね。



私自身も勤続年数によって抱える悩みがいろいろありました。
その都度、話しやすい上司や先輩に聞いてもらってアドバイスをいただき、乗り越えていきました。
保育士が抱える悩みやストレスを解消するには?
これまで保育士が抱える悩みについてご紹介してきましたが、実際に悩みやストレスを解消するにはどうすれば良いのでしょうか。
下記で、保育士の悩みを解消する具体的な方法を解説しますので、参考にしてみてください。
悩みを前向きにとらえて成長のきっかけに
まず一つ目は、悩みをマイナスに捉えず、成長の一環として考えることです。
悩みと言えば、誰もがマイナスなイメージを持ってしまうと思いますが、悩むというのはそれだけ真剣に仕事と向き合っているという証拠と言えます。
自分自身が成長できるきっかけとして捉え、ポジティブな思考で考えられると気持ちも少し楽になるでしょう。
業務を見直して改善点を探す
二つ目は、業務を見直して改善点を探すことです。
業務量が多いと、誰もがストレスに感じて体力的にも精神的にもしんどくなります。
自分の現在の業務を分かりやすいように書き出してみて、どこを改善すれば働きやすくなるのかを考えてみてください。
また、現在の業務内容について少しでも不満があれば、上司に相談してみるのも一つの解決策です。
保育業界の最新情報をチェックし選択肢を広げる
長く同じ園に勤めれば勤めるほど、「これが当たり前なのか」と感じてしまい、多少しんどくても我慢してしまう人もいるのではないでしょうか。
しかし、保育業界は年々保育士が働きやすいように、働き方改革を実施している園が増えています。
転職を考えている人がいれば、保育業界の最新情報をチェックして、選択肢を広げてみるのも良いですね。


「保育士の悩みあるある、どう乗り越える?」先輩直伝のリアルな解消術!
ここでは、実際に先輩保育士からアンケートを取り、リアルな解消術を伝授します。
リアルな声を知ることで、具体的な解決策が見つかるため、悩んでいる保育士さん達の力になりますよ。
同じクラスの先生との人間関係に悩んでいた



同じクラスの職員との人間関係に悩んでおり通勤するのさえ苦痛だった頃、勇気を出して他のクラスの先生に悩みを打ち明けてみました。
人に話を聞いてもらうだけで問題が直接解決できたわけではないですが、悩みやモヤモヤを吐き出したことで心がスッキリしました。
その日の夜には「いつでも相談に乗ってね」と連絡を下さり、涙が出るほど嬉しかったことを覚えています。
何か悩みを抱えたら、1人で抱え込まず誰かに相談してみてください。
同じクラスの先生との人間関係に悩むのは、多くの保育士さんが経験しています。
その時に、話しやすい先生に悩みを聞いてもらえるだけで、気持ちが少し楽になりますよね。
一人で抱え込まずに、誰かに相談することが大切と言えるでしょう。
責任感を感じてしんどくなってしまった



新卒の頃、クラスリーダーの先生が急に退職してしまい、経験の浅い私がリーダーを任されました。
右も左もわからない自分がクラスのリーダーで同期2人とクラスを運営していくことに。書類も環境構成も思うようにいかず、涙が出る日もありました。
でも、周りの先生に頼ることを覚え、「全部ひとりで抱えなくていい」と気づけたことで少しずつ前に進めました。
この経験から、後輩の声を聞くということをいつも心がけています。



若手の先生を守りたい気持ちが強すぎて、周りのストレスを受け止め、職場の空気を保つことまで自分の役割だと思い込んでいた時期がありました。
気づけば誰にも弱音を吐けず、家でも仕事のことばかり考えてしまい心身が限界に。
転機になったのは、「全部背負うことが“優しさではない」と先輩に言われた一言でした。
そこから、自分の負担を客観的に把握し、抱え込まずチームに共有する習慣を徹底。
任せる勇気を持てたことで連携がスムーズになり、自分自身も無理なく働けるようになりました。
今では“助け合える環境づくり”を大切にしています。
責任感の強い先生ほど、精神的にしんどくなることが多いです。
上記の先輩保育士さんの仰る通り、「全部抱え込まなくていい」「全部背負うことが優しさではない」という言葉は印象的ですね。
全ての責任を自分で負うのではなく、誰かに任せれば仕事が上手くいくこともあります。
チームワークを大切にし、一人ひとりを助け合える環境が重要ですね。
事務書類の書き方に悩んでいた



新人だった時に悩んだのが事務書類の書き方。
指導案や月案は書き方がわからず、実習園で書いていた指導案の書き方とも違う……。
先輩のものを見てもなかなか要領をつかめず、文章が堅すぎたり、逆に砕けすぎたりして何度も書き直しました。
でも、子どもの姿をそのまま丁寧に書くことを意識すると自然と書けるようになりました。完璧じゃなくていい、まずは事実を整理することが大切だと学びました。
新人保育士さんの悩みの多くに、事務書類が挙げられます。
書き方は園によって異なるため、学生時代に習ったことが活かせられない人も。
しかし、何度か書き続けることで少しずつ慣れてくるため、最初は完璧を求めず、ゆっくりと成長していきましょう。
悩みを抱えている保育士におすすめの転職エージェント3選
「今の園は人間関係が良くないから転職しようかな」「業務量がもう少し少ない園に転職したい」という方もいるでしょう。
ここでは、悩みを抱えている保育士さんにおすすめの転職エージェントを3選ご紹介します。
あなたにぴったりな転職エージェントが見つかるきっかけとなれば幸いです。
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マイナビ保育士は、株式会社マイナビが運営している保育士向けの転職エージェントです。
マイナビは、CMでもお馴染みなので、知名度が高くて人気があります。
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| 掲載求人の職種 | 保育士・幼稚園教諭など |
| 公式サイト | https://mynavi-agent.jp/hoiku/ |


まとめ
今回は、保育士の悩みについて実際の声も参考にしながら解説しました。
悩みについては、業務に関する内容から人間関係まで様々ですが、大切なのは一人で抱え込まず、誰かに相談することです。
転職を考えているけれど、誰に相談すれば良いのか分からない方は、本記事でご紹介した転職エージェントを利用してみるのもおすすめですよ。
保育士を続けていると、誰もが悩みを抱える時がありますが、解決策を実行して気持ちよく働けるようになると良いですね。







