保育士未経験でも保育士として働ける?未経験から保育士で働くためのポイントやおすすめの転職サイトを紹介

保育士 未経験

「保育士資格を取得したのは随分昔だけれど、今更働けるかな?」「異業種に就いたけれど、やっぱり子どもと関わる仕事がしたい」と思う方は多いのではないでしょうか。

結論、未経験者の方でも保育士資格があれば保育士として働けます

本記事では、未経験から保育士で働くためのポイントやおすすめの転職サイトを詳しくご紹介するので、保育士を目指したい方はぜひ最後までご覧ください。

この記事をまとめると
  • 保育士は未経験でも保育士資格があれば働ける
  • 保育士資格を取得するには養成施設に通う、保育士試験に合格する方法がある
  • 子どもの発達理解やコミュニケーション能力が保育士として求められる
  • 潜在保育士の就職を手助けする制度や支援がある
【元保育士】ゆぴライター

「もう30代だし、今から保育士を目指すのは遅いかな」と迷っている方もいると思います。ですが、年齢やこれまでの経歴は関係ありません。保育士資格又は受験資格があり、子どもと関わりたい気持ちがあれば目指すことができるので、諦めずに挑戦してくださいね!

この記事を書いた人
岡本

ゆぴ  元保育士ライター

保育士歴9年。ピアノが得意で、子どもと一緒に歌をうたうことが好きでした。現在は、専業主婦兼Webライターとして活動中です。保育士や保育士を目指す方の、力になれるような記事を執筆しています。

目次

保育士は未経験でも働ける!

近年では、以下の背景から現場経験がない保育士資格取得者も積極的に採用されています。

  • 保育士の人手不足
  • 待機児童の増加
  • 働き方改革の実施

賃金の低さや労働条件の厳しさにより、保育士不足が進んでいる現代

国による処遇改善や家賃補助制度などの影響で少しずつ人材確保できているものの、まだまだ保育士は必要とされています。

「未経験OK」「ブランクOK」の求人も多いので、未経験だけど保育士として働きたい人にとって絶好のチャンスです。

30代・40代・50代からでも未経験で保育士として働くことは可能

30代〜50代の未経験者でも、保育士資格があれば保育士になることは可能です。

主婦世代で未経験OKの求人情報の一例を挙げてみました。

  • 東京都にある学童施設での正社員保育士
  • 未経験OK
  • 保育士資格必須
  • 20代〜50代が活躍中
  • 月給237,000円〜305,000円

参考:ヒトシア保育

育児経験を活かせる、子どもが大きければシフトの融通が利くなど、主婦世代が保育士として働くメリットはたくさんあります

保育士資格を持たない未経験者が保育士になるには?

保育士資格を所持していない場合、保育補助として勤務は可能なものの保育士と名乗ることはできません。

「指定保育士養成施設に通う」「保育士試験に合格する」の2通りから保育士を目指しましょう。

保育士資格を持たない未経験者が保育士になるには

保育士資格を取得するまでの道のりは長いですが、保育士になりたい強い気持ちがあれば遂行できます

ここではそれぞれの方法を簡単に説明するので、保育士資格取得を目指している方は参考にしてみてください。

指定保育士養成施設に通って資格を取得

一つ目の方法は、指定保育士養成施設に通い資格を取得する方法です。

都道府県が指定する4年制大学や短期大学、専門学校などの施設に通い、保育に関する知識を学びます。

資格取得までに時間がかかる、費用がかかるなどのデメリットがある一方、講師の元で専門知識を学べる、現場実習に参加できるなどのメリットがあります。

昼間通う施設が多いですが、夜間に通える場所や通信制の学校もあるので、自分のライフスタイルに合った通い方を選べますよ

国家資格の保育士試験に合格する

二つ目の方法は、国家資格の保育士試験を受験し合格する方法です。

保育士試験は、指定保育士養成施設を卒業、実務経験があるなどの受験資格を満たすことで受験できます。

試験科目が多い、筆記試験に加え実技試験があるなどハードルは高いですが、自分のペースで勉強したい人におすすめの方法です。

保育士試験は年齢に関係なく受験できるので、保育士の夢を諦めていた人でも挑戦できますよ。

保育士として求められるスキルや適性とは?

保育士は、子どもだけでなく周りの保育者や保護者など様々な人と関わるため、コミュニケーション能力が求められます。

その他にも、子どもの発達理解や観察力、忍耐力などのスキルが必要です。

保育士になる前にどのようなスキルが必要なのか、どういった能力を身につけるべきかを覚えておきましょう。

子どもの発達理解

子どもを預かり世話を行う保育士は、乳児〜幼児の発達理解が求められます。

  • 各年齢や月齢でどのような発達が見られるか
  • 年齢に合わせた援助方法
  • 発達に合わせた保育のねらい、活動内容

0〜5歳までの発達段階は、頭がパンクするくらい覚えることが多いです。

しかし、発達理解ができていないとその時の姿に合う援助ができず発達成長が促せません。

子どもの発達理解に不安がある方は、書籍やオンライン講座などを活用して学び直しましょう。

コミュニケーション能力

子どもと関わるのが好きなだけでは、保育士の仕事は務まりません。

同じクラスの担任や上司、保護者と関わる人は多く、時にはクレーム対応もしなければならないため、コミュニケーション能力が欠かせません。

相手の年齢やその場の状況など、各場面で適切な対応力が求められるでしょう。

円滑なコミュニケーションをとることで相手との信頼関係に繋がり、質の良い保育が提供できます

人と接することに苦手意識がある方は、まずは相手の顔を見て話をする、相槌を打ちながら話を聞くなどできることから始めてみてください。

観察力と状況判断

観察力や状況判断も保育に欠かせないスキルです。

子どもの姿やその場の状況を瞬時に理解できれば、以下のようにトラブルを回避しやすいでしょう。

  • 体調の変化に気がつける
  • 災害や不審者に咄嗟に対応できる
  • 子どもの怪我や事故を未然に防げる
  • 子どもの仲介に入りトラブルを一緒に解決できる

日頃から周囲の状況を観察したり、視野を広げたりすることを意識してみてください。

忍耐力と精神的な安定

イヤイヤ期の子どもの対応や保護者からのクレーム対応など、保育士の仕事は忍耐力が必要です。

どのような問題を抱えても負けない忍耐力があり精神的な安定を保てる人は、長期的に保育士として活躍できるでしょう。

忍耐力に自信がないという方は、以下の方法を試してみてください。

  • 仕事とプライベートのメリハリをつける
  • 1人で抱え込まず同僚や上司に相談する
  • ポジティブ思考に切り替える
  • 心が落ち着く香りや物を常備する

精神が安定していると日頃からポジティブ思考になり、子どもや保護者に対して余裕を持って関われます

子どもを支える保育士の仕事と勤務形態

「資格は持っているものの、保育士の仕事内容がいまいち分からない」「今更保育士の業務を聞けない」という方のために、保育士の仕事内容や勤務形態、1日のスケジュールをご紹介します。

子どもを支える保育士の仕事と勤務形態

保育士の仕事内容やスケジュールを理解し、今後働き始めた時の自分の姿をイメージしてみてくださいね。

保育士の仕事内容

保育士の仕事内容は子どもの世話から保護者対応、事務作業など多岐にわたります

  • 乳幼児を預かり生活全般の世話をする
  • 保護者や関係機関との連携
  • カリキュラムや日誌、おたよりの作成
  • 壁面装飾や行事前の準備

「保育士は子どもと遊んでいればいい」と思われがちですが、保護者の代わりになって命を預かり、子育てを行う責任のある仕事です。

制作準備や事務作業も多く、保育以外の時間もあらゆる業務を行います

保育施設によっては、ピアノやパソコンスキルなどが求められることもあるでしょう。

保育士の勤務形態

保育士の勤務形態は施設によって異なりますが、以下のようにシフト制を取り入れている園が多いです。

  • 早番
  • 中番
  • 遅番

7時〜19時のように開園時間が長い施設では早番や中番、遅番などシフトを組み、職員が交代で勤務します。

なかには早朝番や中早番、中遅番などがある園もあるでしょう。

このほかにも、育休明けや小さい子どもがいる保育士の負担をかけないために時短勤務OKの場所もあるので、どのような勤務形態で働きたいのかをイメージしておくとよいです。

保育士の1日のスケジュール

ここでは、保育士の1日のスケジュールの一例をご紹介します。

時間仕事内容
8:30出勤、早番保育士との引き継ぎ、おたより帳確認
9:00出欠確認、朝の会
9:30朝のおやつ準備、午前のクラス活動
12:00昼食準備、配膳、片付け
13:00〜13:45お昼休憩
14:00日誌、おたより帳記入、クラスミーティング
15:00午後のおやつ準備
16:00帰りの会、自由遊び
17:00遅番との引き継ぎ、事務作業
17:30退勤

保育士は労働時間に合わせて45分間〜1時間の休憩時間をとるものの、昼間に職員会議や打ち合わせが入り、バタバタする日も。

保育時間外も、早番遅番保育士との引き継ぎや事務作業、製作準備など多くの業務をこなしていきます。

未経験の保育士が利用できる制度や支援は?

保育士資格を取得しながらも保育現場に就業していない(したことがない)方を潜在保育士と呼びます

潜在保育士の就業へのハードルを下げるために、保育士就職準備金貸付制度や修学資金貸付制度など、様々な支援が用意されています。

保育士を目指す際は、上記の制度や支援を上手く利用してみてください。

保育士就職準備金貸付制度

保育士就職準備金貸付制度とは、潜在保育士が就業する際に準備金の一部を各自治体がサポートする制度です。

  • 保育士資格の再登録費用
  • スーツや鞄、自転車など生活用品費
  • 引越し費用
  • 住宅初期費用
  • 面接や就職に伴う移動費

何かと費用がかかる就職ですが、本制度を活用すれば就職園までの交通費から引越し費用まで様々な経費に充てられます。

福祉人材センターや社会福祉協議会への求職登録、必要書類があるので、利用したい方は各自治体に問い合わせてみてください。

参考:さいたま市 保育士就職準備金貸付事業(返還免除有り)を実施しています

未就学児をもつ保育士に対する保育料の一部貸付事業

千葉県や神奈川県、兵庫県などの一部の地域では、未就学児をもつ保育士に対する保育料の一部貸付事業を行なっています。

本制度の対象者や条件例は、以下の通りです。

  • 未就学児を持つ保育士(または資格保有の潜在保育士)
  • 新たに保育所等へ就職、または産休・育休後に復帰予定
  • 週20時間以上勤務の見込みがある
  • 貸付終了後、2年間継続して勤務すれば返還免除となる

育児と仕事の両立に不安を感じ、なかなか職場復帰できない方は多いと思います。

この制度を利用すれば金銭的な負担が軽くなるため、働くモチベーションが保ちやすいです。

参考:千葉市 未就学児をもつ保育士に対する保育料の一部貸付事業の実施について

保育士修学資金貸付制度

保育士修学資金貸付制度は、経済的負担を軽減して修学・就職を支援するための無利子貸付制度で、主に保育士を目指す学生を対象にしています。

潜在保育士向けの制度ではないものの、大学や専門学校などの保育士養成施設に通学している方であれば申請を経てサポートが受けられますよ。

学費や生活費、修学準備費など費用がかかりますが、これらの経済的費用を軽減できるのは学生にとって心強いですよね。

本制度で貸付を受けた場合、保育士養成施設を卒業後5年以上保育士として働けば返還不要なのもうれしいポイントです。

参考:日本児童教育専門学校 保育士コラム

【先輩保育士からのアドバイス】未経験から保育士で働くためのポイント

「保育士資格は持っていても未経験だから……」と、なかなか保育士として働き出す勇気が持てないかもしれません。

ですが、保育士資格を持っており子どもと積極的に関わる、コミュニケーションを意識するなどのポイントを意識すれば、保育士として一歩を踏み出せます。

ここでは、未経験から保育士で働くための3つのポイントをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

子どもと積極的に関わる

子どもと積極的に関わることは、保育士として必ず意識すべきことです。

保育士になったのに子どもへ関わる機会を作らないのでは、「この先生はどういう人なんだろう」と子どもの関心が引けません。

話しかけたり一緒に遊んだりしてコミュニケーションをとっていけば、次第に互いの信頼関係は深まります。

子どもと触れ合うのに自信がない方は、就職前に子どもに関わるボランティアやアルバイトを経験しておくこともおすすめです。

チームワークとコミュニケーションを意識する

質の良い保育を提供するために、職員間のチームワークやコミュニケーションは欠かせません

子どもの姿共有や保育内容の確認など、保育士は普段から団結力が求められます。

  • 分からないことがあれば何でも積極的に質問する
  • ちょっとしたことでも報連相を心がける
  • 互いの保育観を知る

保育者間のチームワークや仲の良さは、子どもや保護者にも伝わるもの。

上記のポイントを意識して、子どもがのびのびと生活しやすい環境を整えましょう。

基本的な保育技術を学び直す

「保育士資格を持っていても保育技術は身についていない」という方は、基本的な保育技術を学び直しましょう

  • ピアノやオルガンの弾き語り
  • 絵本の読み聞かせ
  • 折り紙
  • 描画

上記のように、保育士に求められる保育技術は多岐にわたります。

全ての技術を完璧にこなすのは難しいので、自分ができそうなものから挑戦するとよいでしょう。

書籍や動画配信サイトなどで、技術向上に役立つ情報をインプットしてみてください。

また、保育士資格を取得してからブランクがある場合は、保育に関する知識のアップデートも必要です。

保育士未経験からの就職や転職に役立つサイトを紹介

未経験やブランクOKの求人を探すには、転職サイトの活用がおすすめです。

保育の様子が分かる画像が掲載されている、実際に働いている保育士の声が聞けるなど、転職サイトによってそれぞれの特徴があります。

ここでは、「ほいく畑」「マイナビ保育士」「ヒトシア保育」の3つのサイトをご紹介するので、自分に合うサイトを見つけてみてください。おすすのめ転職サイト

保育士未経験からの就職や転職に役立つサイトを紹介

ほいく畑

保育畑
おすすめポイント
  • 専任の担当者が求人紹介から就職後のアフターフォローまで丁寧にサポートしてくれる
  • サイト設計がシンプルで見やすい
  • 独自の給与日払い制度がある
運営会社名株式会社ニッソーネット
求人数3,951件(2025年6月時点)
エリア全国
公式サイトhttps://hoikubatake.jp

ほいく畑は「労働者派遣事業」「有料職業紹介事業」2つのサービスを行う企業です。

無資格、ブランクOKなどこだわり検索の項目が豊富で、自分の希望条件に合う求人が見つかりやすいと定評があります。

国から事業許可を得ているサービスのため、余計な料金を支払ったり怪しい勧誘を受けたりすることなく安全に利用できますよ。

転職サイトには珍しい給与日払い制度を採用しており、急な出費が出た場合でもスマホから簡単に申請できるのが特徴です。

マイナビ保育士

マイナビ保育
おすすめポイント
  • 大手人材紹介会社「株式会社マイナビ」が運営
  • 首都圏エリアの求人数が業界トップクラス
  • 直接担当者に会って相談できる
運営会社名株式会社マイナビ
求人数19,866件(2025年6月時点)
エリア全国
公式サイトhttps://hoiku.mynavi.jp

大手人材派遣会社マイナビが運営している当サイトは、累計利用者が多く信頼性のあるサービスです。

マイナビ保育士の特徴は、担当者とメールや電話以外にも直接会って面談ができる点です。

「電話やメールで自分の意思をはっきり伝えられるか不安」という方も、納得のいくまで話し合うことができますよ。

保育士を目指す方のためのイベントやセミナーも充実しているので、興味のある方は併せて参加してみてください。

ヒトシア保育

ヒトシア保育
おすすめポイント
  • 非公開求人を多数所持している
  • パートや派遣など正社員以外の求人が充実
  • 面接対策や入職手続きまで手厚いサポートが受けられる
運営会社名株式会社ネオキャリア
求人数4,179件(2025年6月時点)
エリア全国
公式サイトhttps://hitoshia-hoiku.com

ヒトシア保育の特徴は、非公開求人が充実している点です。

非公開求人は好条件や高待遇のものが多いため、人気の求人を誰よりも一足早く入手できますよ。

また、正社員だけでなくパートや派遣の求人も多く取り揃えているため、「初めは派遣で保育業務を慣らしたい」のように、働き方の選択肢が広げられるでしょう

求人紹介以外にも面接対策や履歴書の書き方を教えてくれたり、入職手続きも代わりに行ってくれたりるため、転職が初めての方でも安心して利用できます。

まとめ

保育士未経験の方でも、保育士資格を所持していれば働くことができます

しかし、保育士資格を取得するには受験資格があり、誰でも取得できるわけではないので注意してください。

コミュニケーション能力や子どもの発達理解など、最低限のスキルを身につければ将来的に保育士として活躍できるので、今のうちに身につけられるようにしましょう。

本記事でご紹介した制度や転職サービスも参考にし、自信を持って新たな道への一歩を踏み出してみてくださいね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

保育士歴9年。ピアノが得意で、子どもと一緒に歌をうたうことが好きでした。現在は、専業主婦兼Webライターとして活動中です。保育士や保育士を目指す方の力になれるような記事を執筆しています。

コメント

コメントする

目次