保育参観は、保護者に園での子どもの姿や保育園の保育方針を直接伝える大事な行事です。
保護者が保育の様子を理解し安心してもらえるように、しっかりと計画を立てる必要があります。
「保育参観のねらいを何にしたらよいか分からない」「保育参観の指導案って何を書けばよいの?」など、新人保育士さんは分からない点も多くあるでしょう。
本記事では、保育参観のねらいや年齢別の指導案の書き方、活動内容例を詳しくご紹介します。
保護者はもちろん、保育士自身も満足できる保育参観を行うために、参考にしてみてください。
- 保育参観は、保護者に園に対する安心感を持ってもらう、園での子どもの様子を知ってもらうなどのねらいがある
- 主活動決め、保護者へのお知らせ、日案作成など、保育参観の準備はたくさんある
- 指導案にはねらいや子どもの姿、環境構成、保育者の援助などを記入する
- 保護者を見つけて泣き出す子には、無理に分離させず保護者にも保育に参加してもらう

普段と異なる雰囲気の中で行う保育は緊張しますよね。私も、何度経験しても「うまく進められなかったらどうしよう」と毎回ドキドキしていました。落ち着いて保育ができるように、指導案の中身を暗唱できるくらい頭に叩き込むとよいですよ!


ゆぴ 元保育士ライター
保育士歴9年。ピアノが得意で、子どもと一緒に歌をうたうことが好きでした。現在は、専業主婦兼Webライターとして活動中です。保育士や保育士を目指す方の、力になれるような記事を執筆しています。
保育参観のねらいとは?決めるときのポイント
保育参観は、保護者がなかなか知ることのできない園での子どもの姿を見てもらう貴重な時間です。
ですが、子どもの姿を知ってもらうだけでなく、保育園に対して安心感を持ってもらう、保育方針を再認識してもらうなどのねらいがあります。
これらのねらいを十分に理解したうえで、どのような活動内容にするのかを計画していきましょう。
ねらい①保育園に対して安心感を持ってもらう
普段知ることのできない保育内容を知ってもらい、保育園に対して安心感を持ってもらうようにします。
連絡帳や送迎時に、保護者との会話やボードなどを通して日中の活動内容を伝えますが、より具体的な様子を知りたい保護者は多いはずです。
実際に保育の様子を見てもらうことで、「いつも家でやっている手遊びってこれのことか!」「先生はこんなに優しく声をかけてくれるんだ」など、不安要素を取り除いてもらえるでしょう。
- 保育者が子どもにどのように接しているかが分かる活動を取り入れる
ねらい②保育園での子どもの様子を知ってもらう
保育園での子どもの様子を知ってもらうために、活動内容はしっかりと練りましょう。
自由遊びを見てもらうのも良いですが、製作活動やリトミックなどの集団活動を取り入れると、個々の様子がより伝わりやすいです。
「家では言うことを聞いてくれないけれど、先生の話は聞いていて安心した」「家にいるときよりもなんだか静かだな」など、家庭と園での姿の違いに気がつくきっかけになるかもしれません。
また、保育参観は障害や発達の遅れが気になる子どもの保護者に、子どもの姿を理解してもらう貴重な時間でもあります。
言葉だけでは理解してもらえない姿を実際に保護者に見てもらうことで、我が子の異常に気づき療育を開始するケースも多いです。
- 集団遊びや製作遊びなど、子どもの様子が分かる活動を取り入れる
ねらい③保育方針を再度認識してもらう
保育参観には、保育園の保育方針を再度認識してもらうねらいも含まれています。
「担当制を取り入れた保育」「社会性や協調制を育む縦割り保育」「子どもの主体性を伸ばす保育」など、保育方針は園によってさまざまです。
具体的に、どのような保育を行っているのかを見てもらうことで、保育方針に理解を示してもらえるようにします。
保育方針が伝わる内容の保育参観になっているか、指導案を作りながら確認していきましょう。
- 保育方針が伝わる活動を取り入れる
保育参観の指導案の項目
指導案は、保育参観を円滑に進めるために欠かせません。
ねらいや環境構成、子どもの姿、保育者の援助などを記載し、より充実した保育を実践できるようにしていきます。
ねらいに関しては前述しているため、それ以外の環境構成や子どもの姿、保育者の援助の3つの項目を詳しく解説してきます。
環境構成
ねらいに沿った保育を行うためにどのような準備や環境が必要かを、環境構成に記載します。
保育参観の場合は、以下の項目に注目して環境構成を立てましょう。
一番大切なのが、保護者の位置です。
子どもの視野に保護者が入ってしまうと、保護者に甘えて泣いたり本調子がでなくなってしまったりする子どもが多いので、なるべく子どもの視野に入らない場所から見てもらうようにしましょう。
- 保護者の位置(子どもの背中側に立つ、窓に目張りをして廊下から見てもらうなど子どもの視野に入らないよう工夫する)
- 以上児の場合、保育参観があることを事前に知らせておく
- 保育参観だからと張り切らず、普段と同じ保育を行う
子どもの姿
保育参観中に予想される子どもの姿を書き出しましょう。
通常とは違う雰囲気に気が付き、以下のように異変を見せる子どももいます。
- 保護者がいることに気が付き甘えたり泣いたりする
- 保護者から離れられず保育に参加できない
- テンションが上がり落ち着きがなくなる
このように子どもが予想外の言動に出ると保育士もパニックになり、どう対応したらよいか分からなくなってしまいますよね。
事前に保育参観中に予想される子どもの姿を把握しておけば、実際に思いがけない出来事があっても冷静に対応できますよ。
保育者の援助
ねらいや子どもの姿に沿って、保育者の援助も記載します。
保護者に保育に対して安心感を持ってもらうために、通常通り子どもに行っている援助を記入するとよいでしょう。
「子ども同士のトラブル時は仲介に入って両者が納得できるようにする」「子どもの得意不得意に合わせて手を添えて援助する」などです。
子どもの姿で紹介したように、雰囲気の違う保育参観で泣き出してしまった子への対応も記入しておくとよいでしょう。
保育参観で事前に準備することと当日の流れ
保育参観には、日案作成や保育士間の打ち合わせなどの念入りな準備が必要です。
準備をしておかないと、予定通りに進まなかったり保護者からの苦情が出たりする場合もあります。
せっかく保護者に見にきてもらっても、満足してもらえなかったら残念ですよね。
保育参観が近づいたら、準備することや流れをしっかりと把握しておきましょう。
保育参観日までに準備すること
保育参観では以下のように準備することがたくさんあるため、前日までに効率よく進める必要があります。
- 活動内容決め、日案作成
- 保護者への連絡
- 主活動に必要な小物やアイテムの準備
- 園内の環境整備
- 保育士間での打ち合わせ
参観日や活動内容が決まったら、日案を作成し、おたよりや掲示物等で保護者に知らせましょう。
保護者が一緒に保育に参加する保育参加を行う場合は、動きやすい服装など必要な持ち物も記入するとよいです。
前日までには、保育士間での打ち合わせが大切です。
複数担任の場合は誰がどの配置に付くか、役割の分担などを共有し、当日バタバタしないようにしてください。
保育参観日当日の流れ
一般的な保育参観当日の流れを以下にまとめました。
園での子どもの姿を見てもらうのが保育参観のねらいのひとつなので、いつも通りに保育を行うことが大切なポイントです。
保育士が過度にはりきって通常と違うテンションで保育をしたり、普段行わない手遊びを急に行ったりすると、子どもは不安になります。
特に、保護者を見つけて泣き出す姿が予想されやすい未満児保育では、子どもが自然に過ごせるように関わっていきましょう。
自由遊びや給食の時間など、保育士の手が空く場面があれば、個人的に保護者と話をする機会を作ってもよいですね。
- 園児が登園する(保護者は一旦離れる)
- 保育参観の時間に再び保護者が保育室に集まる
- 通常通り保育を開始する(以上児の場合は、朝の会などで保護者参観があることを伝えても◎)
- 保育参観終了(お礼の挨拶)
- 保護者と一緒に降園、又はそのまま園で過ごす(保育参観後に懇談会を行う園もある)
- 当日または後日職員での反省会



あくまでも、保護者に子どもの姿や保育を理解してもらうことが保育参観のねらいです。保護者からの視線を感じて緊張しますが、普段通りの保育を心がけましょう。
保育参観日の注意点と保護者対応のコツ
保育参観をスムーズに行うために、注意点や保護者対応のコツを理解しておきましょう。
当日は保護者同士の揉め事、急に保護者が来なくなったなど、さまざまなトラブルが発生する恐れがあります。
どのような事案が起きても、保育士は冷静に対応しなければなりません。
子どもの姿同様、保育参観当日に起こり得るケースを頭の中で整理してみてください。
保育参観日の注意点
- 泣き出して保育に参加できない子がいたら、保護者にも参加してもらう
- 子どもの姿や天候などに応じて臨機応変に活動内容を変更する
- 身だしなみを整える
- 感染対策を行う
- トラブルが起こった際の対応策を考えておく
- 保護者が来ていない場合の対応を考えておく
体調不良や仕事の都合で急に保護者が来られなくなった場合、保護者はもちろん子どもも残念に思うでしょう。
そのような家庭には、園長の許可を取って後日保育参観ができるように調整してみてください。
保育中にトラブルが発生した場合は、一呼吸して冷静に対応する姿勢が大切です。
複数担任の場合は周りの保育士に、一人担任の場合は隣のクラスの保育士や園長、主任に応援に入ってもらいましょう。
保育参観当日は、保育士の身だしなみにも気をつけましょう。
普段から意識していると思いますが、爪の長さ、服装や髪型は清潔感があるかなど、直前に鏡の前で確認しておくとよいです。
保育参観日の保護者対応のコツは?
保育参観日の保護者対応のコツを、いくつか下記に挙げてみました。
- 常に笑顔を絶やさない
- 普段直接話す機会が少ない保護者と話をする時間を作る
- 答えに詰まる質問をされた場合はその場で無理に答えず、一度持ち帰る
保護者は、保育士がどのように子どもと接しているのかが気になり、注目しています。
保育中に疲れたりイラッと感じたりする場合もありますが、できる限り笑顔で対応するように心がけましょう。
保育参観中や終わった後に、保護者から質問を受けることがあるかもしれません。
万が一すぐに答えられない質問ならば、その場で返事はせず、自分で考えたり園長や主任に相談したりして再度返事するようにしましょう。
年齢別!保育参観の指導案と活動例
保育参観では、子どもの姿を知ってもらう、保育方針を理解してもらうなどのねらいを達成できる活動を盛り込みます。
いざ計画を立てようとすると、「主活動は何にしよう」「指導案って何に注意して書けばよいのだろう」など、疑問がたくさん出てきますよね。
ここでは、年齢別の保育参観の指導案と活動例をご紹介するので、担当年齢の項目をチェックしてみてください。
0~1歳児クラスの保育参観の指導案と活動例
0〜1歳児は、特に普段と環境の違いに敏感に反応する時期です。
保護者を見ると泣いてしまう姿が予想されるため、この年齢の保育参観は、廊下から見てもらうとよいでしょう。
なかには、窓に目張りをしたり、保護者に変装してもらったりする園もあります。
「もっと近くで子どもを見たい」という保護者がいる場合には、泣いてしまう姿が予想される旨を伝えて、理解してもらいましょう。



0〜1歳児の保護者は、保育園に子どもを預けるのが初めての方が多いです。主活動以外にも着替えや食事、午睡など普段の様子をそのまま見てもらい、園での過ごし方を知ってもらえるようにしましょう。
ねらい
- 保護者に園での過ごし方を知ってもらう
- 保護者に園に対し安心感をもってもらう
- 保護者に園の保育方針を理解してもらう
環境構成
- 窓に目張りをして普段の子どもの姿が見れるようにする
- 落ち着いて過ごせるように、普段通りの環境設定をする
- 室内に危険物がないか確認する
子どもの姿
- いつもと違う雰囲気を察してキョロキョロ周りを見渡す姿がある
- 保護者を見つけて泣き出してしまう
- 普段通りに好きな玩具を見つけて遊ぶ
保育者の援助
- 抱っこや膝の上に座らせて子どもが安心して過ごせるようにする
- 不安そうにしている子を担任間で共有し、寄り添う
- 保護者を見つけて泣き出し子は、保護者に保育に参加してもらう



保護者に参加してもらう場合、他の子どもがつられて不安やソワソワすることも考えられるため、周りに配慮しましょう。
0~1歳児クラスでおすすめする保育参観での活動例
- 手遊び(トントントントンひげじいさん・グーチョキパーで何作ろうなど)
- ふれあい遊び(ラララぞうきん・バスに乗って・いっぽんばしこちょこちょなど)
- 簡単な製作遊び(なぐり描き・手形スタンプなど)
0〜1歳児は、保育士が子どもとどのように関わっているかが分かる手遊びやふれあい遊びがおすすめです。
子どもが楽しそうに遊ぶ姿を見れば、保護者も安心できるでしょう。
また、低月齢児でもできるなぐり描きや手形スタンプを取り入れた製作をしてみてもよいですね。
「0歳児でも製作ができるんだ!」と成長を感じてもらえますよ。
2歳児クラスの保育参観の指導案と活動例
2歳児になると園生活にも慣れ、身の回りのことも自分でやろうとする姿が見られ始めます。
自我が芽生え、「一人でやりたい」「これがしたい」と好奇心旺盛になるのもこの時期の特徴です。
難易度が少し高い運動遊びや製作遊びなど、「自分でできた」と自信につながる活動を保護者にも見てもらうとよいですよ。



2歳児をもつ保護者には、トイレトレーニングやイヤイヤ期の対処など、育児に関する悩みを持つ方が多いです。保育士がどのように声をかけて対応しているのかを見てもらえる機会を作るとよいでしょう。
ねらい
- 保護者に身の回りのことを自分でやろうとする姿を見てもらう
- 保護者に自我の芽生えや自立心など子どもの成長を知ってもらう
- トイレトレーニングやイヤイヤ期の対処などを保護者と共有する
環境構成
- 子どもが安心して過ごせるよう環境設定をする
- 主活動に必要な道具や材料を準備する
- すぐに主活動が行えるように事前に物を配置しておく



複数担任の場合リーダー、サブ、雑務などポジションがあると思います。保育参観当日もスムーズに保育が進むように、朝の会担当やトイレ担当など分担を決めて打ち合わせしておきましょう。
子どもの姿
- いつもと違う雰囲気に気が付き、ソワソワする姿がある
- 保護者を見つけて泣き出してしまう
- 普段通り友だちや保育士と楽しく遊んで過ごす
保育者の援助
- 不安な気持ちに寄り添い、丁寧にかかわる
- 普段と様子の違う子がいたら担任間で共有し、安心して過ごせるようかかわる
- 泣き出す子どもがいたら、保護者にも保育に参加してもらう
2歳児クラスでおすすめする保育参観での活動例
- 運動遊び(功技台・マット・体操など)
- 製作遊び(シール貼り・野菜スタンプなど)
- ルールのあるゲーム(しっぽ取りゲーム・追いかけっこなど)
難易度が少し高い功技台やマット運動など、自分でできた達成感を味わえる活動を組み込めば、保護者にも「こんなことができるようになったんだ」と、子どもの成長を感じてもらえます。
また、少しずつルールのある遊びが楽しめるようになるのも、2歳ならではの姿。
しっぽ取りゲームや追いかけっこなどを取り入れると、簡単なルールのある遊びができることを知ってもらえますよ。
3歳児クラスの保育参観の指導案と活動例
3歳児になると担任の人数が減るため、集団生活についていけているか気になる保護者が多いです。
絵本の読み聞かせを聞く、歌をうたうなどを友だちと一緒に楽しむ姿を見てもらえると安心してもらえるでしょう。
会話のキャッチボールも上手になる時期なので、朝の会や主活動の前にクイズや質問を出して言葉のコミュニケーションを楽しむ姿をみてもらってもよいですね。



洋服の着脱、一人でトイレに行く、箸を使ってご飯を食べようとするなどできることが増えていく3歳児。身の回りのことが自分でできることを知れば、保護者は成長した姿によろこぶでしょう。
ねらい
- 着替えや歯磨きなど、身の回りのことを一人で行う姿を保護者に見てもらう
- 気の合う友だちと仲良く遊ぶ姿を保護者に見てもらい、安心してもらう
- 箸の導入や苦手な偏食など、保護者の不安を共有し手立てを共有する
環境構成
- 落ち着いた環境で過ごせるよう環境を整える
- 主活動に必要な道具や材料を準備する
- すぐに主活動が行えるように事前に物を配置しておく
子どもの姿
- いつもと違う雰囲気に気が付き、ソワソワする姿がある
- 保護者を見つけて泣き出してしまう
- 普段通り友だちや保育士と楽しく遊んで過ごす
保育者の援助
- 不安な気持ちに寄り添い、丁寧にかかわる
- 普段と様子の違う子がいるか把握し、安心して過ごせるようかかわる
- 泣き出す子どもがいたら、保護者にも保育に参加してもらう



3歳児でも、保護者を見つけて泣き出す子はいます。この年齢までは、無理に保護者と引き離さず、保護者に一緒に保育に参加してもらっても構いません。
3歳児クラスでおすすめする保育参観での活動例
- 製作遊び(はさみ製作・折り紙製作など)
- ルールのある遊び(ジャンケン列車・椅子取りゲームなど)
- かけっこ・体操
手先が少しずつ器用になる月齢なので、はさみの一回切りや簡単な折り紙などの製作を行ない、手先指先の発達を見てもらうのがおすすめです。
また、直線を走ったりジャンプしたりと運動機能も発達するため、かけっこや体操を取り入れてみてもよいでしょう。
普段から馴染みのある体操をすれば、子どもが楽しく踊っている姿を保護者に見てもらえますよ。
4歳児クラスの保育参観の指導案と活動例
友だちとの関わりが増えるのが4歳児の特徴です。
気の合う友だちと仲良く遊んだり、ときには衝突したりして協調性を養っていきます。
集団遊びやルールの遊びを展開して、日常の友だちとのかかわり方を見てもらいましょう。
意見が合わず衝突してトラブルになる可能性もあるので、大事になる前に保育士がしっかりと仲介に入り対応することが大切です。



保護者の視線もあるため、できるだけ子ども同士の大きなトラブルは避けたいですよね。ですが、4歳児は衝突が見られて当たり前の月齢です。トラブルが起きないようにアンテナを張り巡らせ続けるのではなく、普段通り仲介に入って対応する一連の様子を保護者に見てもらいましょう。
ねらい
- 気の合う友だちと遊んだり衝突したりする姿を保護者に見てもらう
- ルールのある遊びを理解して楽しむ姿を保護者に見てもらう
- 次の活動の準備を始めるなどの自主性を持って動く姿を保護者に見てもらう
環境構成
- 落ち着いた環境で過ごせるよう環境を整える
- 主活動に必要や道具や材料を準備する
- すぐに主活動が行えるように事前に物を配置しておく
子どもの姿
- いつもと違う雰囲気に気が付き、ソワソワする姿がある
- 保護者を見つけてテンションが高くなる姿がある
- 普段通り気の合う友だちや保育士と楽しく遊んで過ごす
保育者の援助
- 不安な気持ちに寄り添い、丁寧にかかわる
- 普段と様子の違う子がいるか把握し、安心して過ごせるようかかわる
- テンションが高くなっている子がいる場合、怪我や事故を起こさないよう注意深く見守る



高月齢になると、保育参観中に保護者を見つけてテンションが高くなり普段とは違う行動をする子どもがいます。テンションが高くなると怪我や事故に繋がりやすいので、落ち着いて過ごせるようかかわり、注意深く見守りましょう。
4歳児クラスでおすすめする保育参観での活動例
- 集団遊び(フルーツバスケット・転がしドッジボールなど)
- リズム遊び(リトミック・楽器遊びなど)
- 製作遊び(空き箱製作・お絵描きなど)
特に自主性が育まれる4歳児では、自主的に動く姿が見られるフルーツバスケットや転がしドッジボールなどの集団遊びを行うのがおすすめです。
「積極的に動いているな」「家にいるより控えめだな」など、園での子どもの姿を保護者に知ってもらえます。
また、音楽に合わせて止まったりスキップができるようになったりするのも4歳児の特徴です。
リズム遊びを取り入れると、運動面に関する発達を理解してもらいやすいですよ。
5歳児クラスの保育参観の指導案と活動例
5歳児の1年間は、就学に向けて準備を進める期間です。
時計を見て次の活動の準備をする、給食袋の紐を結ぶなど、園生活でどのように就学準備をしているのかを保護者に理解してもらえば、「家庭でも準備を始めよう」と意識してもらえますよ。
また、子ども同士で物事を話し合い遊びを発展させていくのも、5歳児の特徴。
「卒園遠足の場所決め」などテーマを決めて、グループごとに意見を出し合う活動を見てもらうのもおすすめです。



就学に対する意識は、保護者によってバラバラです。例えば、身の回りの後始末をしない子どもがいた場合、保護者からも焦る様子は感じとりづらいです。保護者に我が子と周りの子との差に気づいてもらい、就学に危機感を感じてもらうのも保育参観のねらいと言えます。
ねらい
- 就学に向けてどのような部分に力を入れているのか理解してもらう
- 保護者の就学に対する不安を共有し、手立てを伝えて安心できるようにする
- 子ども同士で意見を出したりルールを決めたりする姿を見てもらう
環境構成
- 落ち着いた環境で過ごせるよう環境を整える
- 主活動に必要や道具や材料を準備する
- すぐに主活動が行えるように事前に物を配置しておく



4〜5歳児は、一人担任の配置も多いです。一人だと次の活動の準備時間が長くなりがちです。保護者が見ている保育参観では、スムーズに活動に移せるよう、材料や道具をしっかりと準備しておきましょう。
子どもの姿
- いつもと違う雰囲気に気が付き、ソワソワする姿がある
- 保護者を見つけてテンションが高くなる姿がある
- 普段通り気の合う友だちや保育士と楽しく遊んで過ごす
保育者の援助
- 不安な気持ちに寄り添い、丁寧にかかわる
- テンションが高くなっている子がいる場合、怪我や事故を起こさないよう注意深く見守る
- 子ども同士のやりとりを見守りながら、必要に応じて仲介に入り対応する
5歳児クラスでおすすめする保育参観での活動例
- 製作遊び(ひらがなや数字を書く製作・クラス全体で一つのものを作りあげる製作など)
- 集団遊び(ドッジボール・猛獣狩りなど)
- リズム遊び、楽器遊び
就学の準備にもなるひらがなや数字を書く製作は、5歳児におすすめです。
字や数字の理解は個人差が出るので、苦手な子の保護者には危機感をもってもらえるでしょう。
また、友だちや自分を認めて友だちと協力して動くことができるのも、5歳児ならではの特徴。
季節の製作や、作品展に出す大型作品を作る様子を見てもらうのも良い機会になりますよ。
先輩保育士からの保育参観ワンポイントアドバイス!
普段通りの保育を心がけることが、保育参観日の1番のポイントです。
保育参観の目的は、あくまでも普段の保育風景を保護者に見てもらうことです。
「保護者がいるからいつもより声のトーンを上げよう」などと、ついつい気合いが入ってしまう保育士もいるでしょう。
しかし、子どもは園内の雰囲気や保育士の姿などの違和感を察知しやすく、かえって不安にさせてしまいます。
保護者を意識してしまう気持ちはよく分かりますが、気にせずにいつも通り子どもに接してみてください。



「保護者に見られていると思うと、緊張して通常の保育ができない…」私も、このように感じたことがありました。深く深呼吸をしたり、日案をエプロンのポケットに入れていつでも見れるようにしたりして、臨んでいた記憶があります。保育参観で緊張しない保育士はいません!焦らず保育を行いましょう。
まとめ
保育参観のねらいや月齢ごとの活動例を、詳しくご紹介しました。
保育参観には、園での生活を理解してもらう、安心感をもってもらうなどのねらいがあります。
これらを前提に、主活動の内容や活動を通して保護者に何を伝えたいかを日案に書き加えていきましょう。
また、各年齢ならではの発達が分かる活動を組み込むことも大切なポイントです。
間近で子どもの成長を感じてもらい、保護者に「この園に預けてよかった」と思われるような保育参観日になるとよいですね。
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