保育実習ではどんな目標にするかが、実習の成果や自己成長に大きく関わります。
しかし、「目標の立て方がわからない」「実際にどんな目標を書けば良いの?」と悩む実習生は少なくありません。
本記事では、 元保育士が保育実習での目標の立て方や年齢別の具体例を紹介します。
実習がスムーズに進み、保育のスキルがしっかり身につくよう、目標設定のポイントをお伝えします。
ぜひ参考にしてくださいね!
- 保育実習は、しっかりと目標設定を行うことで学びがより深まる
- 保育所保育指針に則り、子どもの成長発達をふまえて、実現可能な目標にする
- 具体的な行動に落とし込むと良い目標になる
- 年齢別の成長発達を理解しておくと、年齢別の目標を立てやすくなる

毎日目標を立てる保育実習は、大変ですよね。
私はある日定めた目標がずれていて、結局何を学んだのか不明瞭な日ができてしまった経験があります。
どうしたらよかったか考えたので、本記事でシェアしますね!


ちあき
認可保育園で勤務後退職して留学。その後は英語の幼稚園で働く。結婚を機に派遣保育士に転身し、さまざまな園で経験を積む。保育士歴は通算7年ほど。
子どもが重度アレルギー児になったことでライターに転身した2児の母。




保育実習において目標を立てる重要性
保育実習で適切な目標を設定することは、実習の充実度を高めるために欠かせません。
目標があると「自分が何を学ぶべきか」がクリアになり、自分の行動の振り返りがしやすくなります。
さらに、指導する保育士にとって、担当の実習生にしっかりとした目標があると、何を意識して動いているのか、何を学びたいかを理解でき、適切なアドバイスをしやすくなります。
したがって、実習に臨む際に目標を定めることで最大限の学びを得られます。
保育実習の目標を立てるときに考えるべきこと・大切な点は?
実習を実りあるものにするには、目標を定めることが重要です。
目標は実習中の行動の羅針盤となり、行動に迷いが減って、より多くの学びを得られるでしょう。
また、振り返りをするときにも役に立つこと間違いなしです。
本章では、目標を定める際に考える大切なポイントについてお伝えします。
目標が保育所保育指針に則っているか確認する
保育実習の目標を立てる際は、保育所保育指針に基づいた内容になっているかを確認しましょう。
保育所保育指針は、子どもの発達や保育の在り方を示した基本的な指針であり、保育の実践に欠かせません。
例えば、0〜1歳児の場合は「安心して過ごせる関わり」や「生活リズムの確立」に焦点を当てるなど、指針の具体的な内容を参考に目標を決めると良いでしょう。
指針に沿った目標は、現場の先生からの評価にもつながりやすくなります。
子どもの年齢・発達段階に合わせた目標を定める
子どもの年齢や発達段階に応じた目標は、実習での学びを深める重要なポイントです。
例えば、0歳児での実習のゴールは年齢と月齢を考慮して「安心できる環境作りを学ぶ」、3歳児では「子どもの主体性を引き出す声かけを意識する」など、年齢に応じたゴールを設定すると良いでしょう。
実習中、自分がどのように学べばいいかがより具体的になります。
クラスごとの特徴を事前に調べ、年齢に合った目標を立てましょう。
達成可能な目標設定
目標を決める際は、現実的に達成可能な内容かどうかが大切です。
例えば、「クラス全員の子どもと信頼関係を築く」といった抽象的でハードルの高い目標や、「0歳児クラスなのに自立を促す声かけをする」などの現実的でない目標は避けましょう。
代わりに、「毎日〇人以上の子どもに話しかけ、関係づくりを意識する」など、小さな行動に落とし込むのが効果的です。
無理のない目標は達成感につながり、より意欲的に取り組めます。
何を学びたいか明確にする
実習で得たい学びがクリアになっている目標であれば、振り返りや次の行動につなげやすくなります。
例えば、1歳児クラスに2日間入ることになった場合は、1日目は「乳児の生活の流れを知る」と目標設定をして、2日目は「乳児の生活の流れを理解し、適切な声かけを行う」などにすると学びたい部分が分かりやすいです。
上記のように行動や成果を具体的に加えると、学びがある目標になります。
自分が「何を学び、どう成長したいのか」を意識しながら、実践的な目標を設定しましょう。
保育実習の目標を書く時に抑えるべき点
保育実習の目標を決める際は、実習中に何を意識し、どのように行動するかを具体的に示すことが大切です。
抽象的な目標は、行動に移しにくく、振り返りの際にも成長を実感しにくくなってしまいます。
具体的で明確であるほど、実習での取り組みが充実し、学びが深まるでしょう。
本章では、実習の目標を書くときに抑えておくポイントをお伝えします。
目標は具体的な行動に落とし込む
抽象的な目標では、何をどのように行動すればよいのかが曖昧になり、行動に移しにくくなります。
例えば、「乳児クラスの1日の生活の流れを知る」という目標は、クラスに入った初日ならいいですが、2日目でも同じ目標ではかなり漠然とした印象です。
1日の流れを知ったうえで、次に自分がクラスで何ができるかにフォーカスして目標を立ててみましょう。
- 乳児クラスの生活の流れを知り、食事の際には○○の声かけを行う。
- 幼児クラスの遊びの時間で、子どもたちの遊びが広がる環境作りを学ぶ。
このように、何をするのかを具体的に記載することで、実践につながりやすくなります。
子どもが主体になる表現を心がける
保育実習では、「自分が○○する」という自分の行動を中心に考えがちですが、保育の主役は子どもたちです。
目標を立てる際には、自分の行動の先に子どもたちがいることを理解し、子どもが主体になる表現にするとよいでしょう。
- 子どもが安心して過ごせるよう、朝の受け入れでは目線を合わせた声かけを意識する。
- 子どもが主体的に遊べるように、おもちゃの配置や選択肢の提案を工夫する。
子どもが成長できる環境を整える視点を持つと、保育士としての視野が広がります。



実際に私は、「(私が)○○する」系の目標を設定することが多く、実習担当の先生に「あなた主体じゃなくて、もっと子どもを見て。子どもを主体にして」と言われました。反省です。
自分の成長に繋がる
実習の目標は、子どもたちにとって良いかかわりを目指すだけでなく、自分自身のスキル向上にもつながる内容が理想的です。
実習後に「何をしたか」「何ができるようになったか」を振り返るためにも、自己成長を意識した目標を立てましょう。
- 絵本の読み聞かせを通して、子どもの反応を観察しながら抑揚や間の取り方を工夫する。
- 戸外活動では、子どもたちが安全に遊べるよう、忘れずに周囲の危険に目を配る。
自分の成長を具体的に考えると、実習後の成長を実感しやすくなります。
振り返りやすい
目標は「達成できたかどうか」を具体的に判断できる内容にしましょう。
曖昧な目標では、実習の振り返りが難しくなります。
- 子どもが落ち着いて話を聞けるように、視線を合わせて声かけを行う。
上記の目標はできたかできなかったかが明確です。
- 保育のスキルを身につける。
上記の目標では、保育士のどんなスキルなのか不明確で漠然としています。
「何を」「どのくらい」などの具体的な数値を盛り込むと、振り返りの際に達成度が明確になります。
【初日〜前半】保育実習の目標例文
【具体例①】1日の流れを知る
- 園の1日のクラスの流れを把握し、各時間帯における保育士の役割と動きを理解する。
- 食事や午睡、自由遊びの流れとその際の保育士の声かけや対応に注目し、自分でも積極的に動けるようにする。
- 園のスケジュールに沿って、子どもたちの動きや環境設定を観察する。
- 活動ごとの準備物や段取りを意識し、次の行動にスムーズに移れるよう準備する。
- 保育士がどのタイミングで声かけをしているのかを観察し、実践できるよう心がける。
1日の流れを知ることは、保育の基本です。
初日~前半の保育目標に積極的に取り入れていきましょう。
今までの講義を通して学んでいたものを現実で体感すると、新しい発見があるはずです。
単にスケジュールを覚えるだけでなく、なぜその流れなのかを考え、必要であれば保育士に聞いてみてもいいかもしれません。
保育士の動きや子どもの行動に注目すると実習の学びが深まります。



初めての年齢のクラスに入る初日は、大抵「1日の流れを知る」という目標を設定していました。
【具体例②】保育士の動きを学ぶ
- 子どもが困っている場面や子ども同士のトラブルの際にどのように介入しているのかを学び、同じような場面で実践してみる。
- 食事のサポートや午睡準備、排泄介助など、保育士が行う一つひとつの動きを観察し、適切な関わり方を理解する。
- 保育士が子どもたちの気持ちに寄り添いながら関わっている場面に注目し、言葉かけや対応の工夫を学び、自分ができることを行う。
- 複数担任のクラスでは、リーダーの保育士だけでなくサブの保育士の動きにも注目する。
保育士の動きを学ぶといっても、ただ観察するだけで終わらないようにしましょう。
見て学んだら、実践することも大切です。
実習生としてどのラインまで行って良いか担当保育士に確認をしながら、積極的に実践の機会を作っていきましょう。
保育士の動きの具体的にどんな部分を知りたいのかを明確にすると、実習中に意識できる良い目標になります。
【具体例③】子どもたちと信頼関係を築く
- 子どもたちが安心して過ごせるよう、笑顔で関わる。
- 子どもの気持ちに寄り添った対応を心がける。
- 名前を呼んで話しかけることや、子どものペースに合わせて行動することを意識する。
- 子どもたちと積極的に関わることで、名前や好きな遊びを覚え、子どもが安心して自分に関われるような存在になることを目指す。
- 子どもの話に耳を傾け、共感しながら応答することで、信頼関係を築いていく。
- 気持ちが不安定になった子どもに対しては、特に安心できる関わりを意識する。
信頼関係は無理に築こうとするよりも、子どもたちに安心感を与える行動を積み重ねていくことが大切です。
人見知りの子ども、実習生などの真新しい人が好きな子ども、関心のない子どもなどさまざまなタイプの子どもがクラスにいるでしょう。
どんなかかわりをすれば子どもと信頼関係が築けるか、日々工夫しながら実践していきましょう。
【具体例④】子どもの成長、発達を知る
- 0〜1歳児の発達段階に注目し、食事や遊びの場面での発達の違いを観察する。個々のペースを尊重し、成長を見守る姿勢を意識する。
- 子どもの発達段階に合わせた遊び方や関わり方を観察し、子どもの興味や関心を理解することで、発達に合った援助ができるようになる。
- 発達に応じた保育士の関わりを観察し、学ぶ。
- 着替えや排泄、食事など、自立に向けた援助の仕方に注目する。
- 同じクラスの中でも成長発達の違いがあることを知り、保育士がどのような対応をしているか見て学ぶ。
子どもの成長や発達を知ることで、その子にとってどんな関わりが最適かを考えられるようになります。
保育士の対応を観察する時には、保育士の具体的な行動や言葉がけに注目しましょう。
保育士それぞれで微妙に声かけのニュアンスが異なったり、アプローチの仕方が違ったりすることがあるので、今後の保育の引き出しとして取り入れると後々役に立ちますよ。
【中盤】保育実習の目標例文
【具体例①】環境作りを学ぶ
- 保育室内の環境づくりについて学び、子どもが安心して過ごせる空間作りを意識する。
- 子どもの自主性を育むために、子どもが自分で片付けや活動の準備がしやすい環境づくりに注目する。
- 0〜2歳児クラスにおいて、子どもが落ち着いて過ごせる空間づくりに注目し、特に午睡時の環境の整え方や、気持ちの切り替えがスムーズにできる工夫を観察し、学ぶ。
- 安全面にも配慮した保育室の環境を学ぶ。
保育環境は、子どもの安心感や自主性を育むために非常に重要です。
特に0〜2歳児クラスでは、落ち着いて過ごせる空間が子どもの情緒の安定に繋がります。
午睡時の照明や音の配慮、遊びの切り替えがスムーズにできる導線づくりなど、子どもが安心して行動できる工夫に注目すると良いでしょう。
また、安全対策として危険物の配置や玩具の選び方も観察し、理解を深めることも同様に大切です。
【具体例②】一人ひとりの成長・発達の違いを知る
- 子どもたち一人ひとりの興味や発達のペースが異なることに注目し、それぞれに合った声かけや援助の仕方を学ぶ。
- 日々の遊びや活動の中で、子どもたちの得意なことや苦手なことを観察し、保育士がどのようにサポートしているのかを学ぶ。
- 子どもたちの発達段階に合わせた遊びの提供や、玩具の選び方、言葉かけについて学び、実践する。
- 食事や午睡、着替えなどの生活習慣において、子どもたちの発達の差に注目し、年齢や個々のペースに合わせた関わり方を学ぶ。
成長・発達には年齢の目安がありますが、子ども一人ひとり成長のペースや発達は個人で異なります。
したがって、その子に合った対応をすることが大切です。
例えば、同じ年齢の子でも着替えが得意な子と苦手な子がいるため、それぞれに合わせた声かけや援助が求められます。
保育士の観察力や柔軟な対応を学び、実践することで、子どもに寄り添った保育ができるようになります。
【具体例③】保育士同士の連携を見て学ぶ
- 保育士同士が子どもたちの様子をどのように共有しているのかを観察し、言葉のかけ方や役割分担の工夫を学ぶ。
- 保育士同士が園全体の活動に対して、どのように協力し合いながら保育を進めているのかを観察する。
- 保育士間のコミュニケーションの取り方を学び、子どもの様子やトラブル対応についての情報共有の仕方を学ぶ。
- 保育士同士が役割分担しながら、どのように行事や活動の準備を進めているのかを観察し、学ぶ。
保育士同士の連携は、子どもたちの安全や快適な生活を支える要素です。
適切に連携が行われていると、保育の質が向上し、子どもたちの成長にも良い影響を与えます。
実習中は、保育士がどのように言葉を選び、声かけをしているのか、また役割分担をどのように行っているのかに注目してみましょう。
積極的に動きながら自分にできることを意識し、実践に活かしましょう。
【具体例④】保護者対応を見て学ぶ
- 登園や降園の際、保育士が保護者にどのように声をかけているのかを観察し、伝え方の工夫や配慮の仕方を学ぶ。
- 保護者からの相談や質問に対し、保育士がどのように対応しているのかを観察し、信頼関係の築き方を学ぶ。
- 保護者とのコミュニケーションを通じて、家庭での様子や保護者の要望の聞き方について学ぶ。
- 保護者が子どもの様子を安心して聞けるような、温かい言葉かけや話し方に注目し、その工夫を学ぶ。
保護者対応では、安心と信頼を感じられる声かけや態度が重要です。
実習中は、保護者と保育士がどのようにコミュニケーションを取っているのかに注目し、目線の高さ、声のトーン、表情など、細かな配慮に気を配ると学びが深まるでしょう。
実習生として、保護者にも積極的にあいさつや声かけを行い、保護者と関わる機会を持つのも大切です。



施設によっては、実習生と保護者がかかわらないようにしているケースもあります。保護者対応に興味がある場合は、直接聞いてみてくださいね。
【最終日】保育実習の目標例文
【具体例①】保育以外の保育士の動きを学ぶ
- 保育士が子どもと関わる以外の仕事にも注目し、保育室の環境整備や行事準備、消毒作業などの裏方の役割について学ぶ。また、子どもの安全や安心にどのように配慮しているのかに注目し、自分でもできる行動を見つける。
- 保育士が行うおもちゃの消毒や環境整備、午睡準備など、子どもが快適に過ごせるための裏方の仕事を積極的に手伝い、その意図を学ぶ。
- 保育士の1日の動きを観察し、見えないところでの仕事や段取りの工夫に注目して、自分の実践に活かせるよう意識する。
保育士の仕事は、子どもと直接関わる時間以外にも、環境整備や行事準備、消毒作業、事務作業などたくさんの仕事があります。
これらの裏方の仕事も、子どもの安全や安心を支える大切な役割です。
実習中は、裏方仕事に積極的に参加しながら、どのような意図があるのかを意識して学びを深めていきましょう。
保育士の気配りや工夫に目を向け、自分にできる行動を見つけて実践してみましょう。



玩具の消毒作業や掃除などでも「どんな意図で行っているか」まで考えて実習に臨めると、いい経験になるはずです。
【具体例②】子どもの気持ちに寄り添ってかかわる
- 泣いている子や不安そうな表情をしている子に積極的に関わり、声かけやスキンシップを通じて安心できるような関わり方を意識する。
- 子どもが自分の思いをうまく言葉にできない場面では、保育士の声かけや対応を見ながら、子どもの気持ちに共感した声かけを実践する。
- 友だちとのトラブルが起きた際に、子どもの気持ちを汲み取りながら、安心して気持ちを伝えられるような関わり方を学び、実践する。
- 子どもが「やってみたい!」という気持ちを大切にし、失敗したときには励ましながら再挑戦できるような声かけを意識する。
子どもの気持ちに寄り添うことは、保育士の最も大切なスキルの1つです。
実習前半で流れを掴んでいれば、中盤から後半にかけては子どもの感情の動きに気づき、「不安」「悲しい」「やってみたい」などの気持ちに共感できる余裕があるかもしれません。
子どもが気持ちを言葉にできないときは、「悔しかったね」「寂しかったのかな?」など、気持ちを代弁する声かけに挑戦してみてください。
【具体例③】自分の特技を活かしてかかわる
- 自分の得意なピアノを活かし、朝の会や帰りの会での歌の伴奏に挑戦する。子どもたちの声が引き立つようなテンポや音量を意識し、楽しく歌えるように工夫する。
- 運動が得意なことを活かし、戸外遊びの際に子どもたちと一緒に体を動かし、楽しみながら安全に遊べるような声かけを意識する。
- 得意な手遊びを活かし、朝の会や食事の前に子どもたちと一緒に楽しめるような遊びを取り入れる。
実習中盤から後半に差し掛かると、部分実習や責任実習を行う機会があると思います。
実習先で実習内容の制限がない場合は、自分の特技を活かしたかかわりを中心にするのがおすすめです。
自分の得意や特技は、子どもたちにとって魅力的で実習生に対して親しみの気持ちを感じるきっかけになります。
自由遊びの時間や延長保育の時間にも、子どもたちに自分の特技や得意を活かしたかかわりをしてみるのもおすすめです。
【具体例④】積極的に自分から声かけをする
- 実習前半で学んだ1日の流れや保育士の言葉のかけ方を活かして、次の行動への切り替わりに積極的に声をかけていく。
- 実習後半になったからこその気づきや質問はそのままにせず、意欲的に保育士に聞く。
- 実習中に学んだ保育士の声かけを活かして、子どもたちに積極的に声かけをする。
- 今までの学びを活かし、戸外遊びや活動中、困っていそうな子どもに声をかけ、問題解決に導く。
実習後半では、保育の流れや子どもたちの様子がある程度分かるようになってくるため、自分から動く姿勢が重要になります。
積極的な声かけは、子どもたちとの信頼関係を築くだけでなく、保育士としての主体性を身につけるチャンスにもなります。
迷ったときは、子どもが安心できる言葉かけを意識すると、自信を持って声をかけられるでしょう。
【年齢別】保育実習の目標例文
【0歳児】保育実習の目標例文
- 0歳児クラスの1日の流れを知る。
- 0歳児の子どもへのかかわり方を保育士から見て学び、実践する。
- 泣いている子どもに対して、安心できるような声かけやスキンシップを意識する。
- 一人ひとりの成長発達の違いを知り、それぞれの子どもに合ったかかわりをする。
- おむつ交換やミルクの調乳、離乳食のサポートを学び、実践する。
- 子どもの表情やしぐさから子どもの気持ちや要求を予想する。
- 0歳児が安心して遊べるような玩具の選び方や配置の工夫を学ぶ。
0歳児は、言葉で気持ちを伝えるのが難しいため、「泣く」「手足を動かす」「視線を送る」といったサインに気づけるようになることが大切です。
目標を立てる際は、月齢に配慮しながら、子どもの心の動きに寄り添った内容を意識すると良いでしょう。
また、0歳児特有の安全対策や生活リズムの理解も重要なポイントです。
【1歳児】保育実習の目標例文
- 1歳児クラスの1日の流れを知る。
- 1歳児の子どもへのかかわり方を保育士から見て学び、実践してみる。
- 子どもの「やってみたい」という気持ちを大切にし、自立に向けた声かけや援助を意識する。
- 一人ひとりの成長発達の違いを理解し、個人差をふまえたかかわりをする。
- 保育士がどのように子どもたちとかかわっているかを観察し、自分ができることを実行する。
- 保育士の言葉かけをよく聞いて、子どもに伝わりやすい言葉のかけ方を学ぶ。
- 着脱や食事のサポートの仕方を学び、実践する。
1歳児は「自分でやりたい」という気持ちが芽生え始める時期です。
したがって、子どもが自分でできることを増やすサポートが重要になります。
食事や着替え、遊びの中で子どもの主体性を大切にし、見守ることと必要なときの援助のバランスを意識しましょう。
子どもの気持ちに共感し、やりたい気持ちを引き出すかかわり方をするにはどうしたらいいかを考えて臨むと、より充実した実習になります。
【2歳児】保育実習の目標例文
- 2歳児クラスの1日の流れを知る。
- 2歳児の子どもへのかかわり方を保育士から見て学び、実践する。
- 保育士がどのように子どもの気持ちを受け止め、代弁するのかを観察し、自分なりに実践する。
- 子どもの「やりたい」気持ちを尊重し、自信につながるような声かけや援助を行う。
- 友達とのトラブルが起きた際、子どもの気持ちに寄り添った声かけを意識する。
- どのような言葉をかけることで子どもたちが自分でやってみようという気持ちになるか、観察する。
2歳児は「自分でやりたい」という気持ちがさらに強くなり、子どもたちの世界が広がって友達とのやり取りが増えてくる時期です。
学びたいポイントは、子どもの主体性を尊重する関わり方や、トラブルが起きたときの気持ちに寄り添った声かけなどになります。
また、2歳児は身の回りのことに興味を持ち始めるため、生活の流れを意識することも目標に盛り込むと良いでしょう。
【3歳児】保育実習の目標例文
- 3歳児クラスの1日の流れを知る。
- 3歳児の子どもへのかかわり方を保育士から見て学び、実践してみる。
- 乳児と幼児の違いを理解する。
- 保育士がどのように子どもたちへ声かけをしているのか観察し、実践に活かす。
- 子ども同士の会話や遊びに積極的に関わり、言葉のやりとりが広がるように関わる。
- 友達とのトラブルが起きた際には、気持ちに寄り添いながら仲直りのきっかけをつくる。
- 保育士の保護者対応を観察し、伝え方の工夫や安心感を与える声かけを学ぶ。
3歳児は乳児クラスの子どもたちよりも視野が広くなり、協調性が少しずつ芽生えてくる時期です。
多くの保育施設では、3歳児クラスを堺に職員の人数が減ります。
乳児クラスと比べると少ない職員でどのように保育を回しているかを観察し、常に自分にできることを考えて実践していくと良いでしょう。
連絡帳の個別連絡がなくなる時期でもありますので、保護者対応をよく観察するのもおすすめです。
【4歳児】保育実習の目標例文
- 4歳児クラスの1日の流れを知る。
- 4歳児の子どもへのかかわり方を保育士から見て学び、実践してみる
- 子どもたちが主体的に活動できるよう、遊びの提案やきっかけ作りを意識する。
- 子ども同士のやりとりを見守り、トラブルが起きた際には解決へ導けるように声をかける。
- 集団生活のルールや約束事について、子どもたちが理解しやすいように伝え方を工夫する。
- 戸外遊びでは、危険な行動に気づいた際に声をかけ、安全に配慮しながら遊ぶことを意識する。
4歳児は、友達とのかかわりが広がり、集団生活のルールがより重要になる時期です。
目標を定める際には、子ども同士のやりとりを見守る、集団生活の流れを意識するなどの視点を取り入れると良いでしょう。
子どもたち自身の力でトラブルを解決していく力も育っているので、ケガがないように配慮しながら、時には見守る選択肢を取ることも大切です。
【5歳児】保育実習の目標例文
- 5歳児クラスの1日の流れを知る。
- 5歳児の子どもへのかかわり方を保育士から見て学び、実践してみる。
- 保育士の言葉かけから子ども主体の保育を学ぶ。
- 子ども同士のトラブルに介入し、子どもたちの話を聞いて解決を目指す。
- 年長児としての自信や責任感が育つよう、子どもたちの「やりたい」気持ちを尊重し見守る。
- 就学前の子どもたちが期待を持てるよう、保育士が行うサポートや声かけを学ぶ。
5歳児クラスに入るときは、時期にもよりますが、就学を見据えた活動を行っていることも多いです。
実習中は、保育士が自立に向けてどのようなサポートをしているか、声をかけているかを観察し、積極的に取り入れてみましょう。
4歳児クラスと同様に、時には見守る選択肢を取ることも大事になります。
【元保育士がアドバイス!】保育自習を上手に乗り切るためのアドバイス
私が実習中、もっと積極的に質問をすればよかったと悔いています。
当時は「こんなことを聞いたら知識がなくて恥ずかしいと思われるかも」という気持ちや、担当の保育士さんがいつも忙しそうにしていたこと、日誌を書くのに必死になりすぎていたことから、質問ができないまま終わってしまった日がいくつかありました。
貴重な機会を逃してしまったと後悔しています。
保育士として実習生を受け入れる側になって、どんどん質問してくれると目の前の実習生が何に困っていて、どんなことに興味があるかなどが知れて、初めて質問の大事さに気づきました。
実習生のみなさん、保育士が忙しそうにしていても積極的に質問していきましょう。
まとめ
保育実習は、日誌に毎日の目標記入が必須です。
目標を立てるためには、子どもの成長発達を大まかに理解しておくと、配属される年齢のクラスに合った目標が立てられます。
自分自身が実習で何を学びたいかを明確にした目標を定め、実習を振り返ったときに「学びの多い実習だった」と思えるように、丁寧に向き合ってください。
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