元園長監修【4歳児・11月】月案/週案の文例(ねらい・子どもの姿・養護・教育・ふりかえりの書き方)

11月の月案は何を書けば良いんだろう?
4歳児ならでは月案が思いつかない…

月案作成って結構大変ですよね。

そこで今回は、元園長監修のもと
実用的な4歳児・11月の月案例文をお届けします。

月案作成の負担を減らせるよう工夫してまとめておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

最初に月案作成のポイントをご紹介します。
ただ、いち早く例文をご確認したいという方は「こちらのリンク」を押してください。

月案のポイント監修者

アキ 元園長

これまで計18年近く保育士として勤務。うち6年は認可保育園にて園長を勤めました。 園長として、数多くの月案・週案をチェックしてきた経験を活かして、 保育士さんが効率よく質が高い月案・週案を仕上げられるようサポートいたします!

目次

元園長が教える月案・週案の重要ポイント

大前提、月案を作る上でどんなことが重要なのか?

実際に保育士さんたちの数々の月案をチェックしてきた元園長先生に、重要ポイントを伺いました。

意識してほしいポイント
  • 年間カリキュラムに基づく計画を立てる
  • まずは「前月の子どもの姿」から考え始める
  • 「今月のねらい」と「具体的な内容」は連動して考える

この3つが、年齢・時期関わりなく月案を作成する上で意識してほしい点です。

要するに、「保育園での活動を通して、子どもたちにどんな姿になってもらいたいのか」を考えると良いということですね。

逆によくあるダメなパターンは、ねらいと内容が連動していないものです。

いったい何のための月案なのか考えられていないと、作り直しとなってしまいます。

4歳児・11月の月案のポイント

次に、「4歳児・11月」ならではの月案のポイントを紹介します。

4歳児・11月の月案を考える上でのポイント
  • 寒くなる時期を健やかに過ごせる配慮・環境を考える。
  • 身の回りのことを意欲的に行えるような関わりを考える。
  • 友だちと協力して遊びを進め、展開していく楽しさが味わえるような活動を取り入れる。
  • 秋の自然の中で遊ぶ機会を多く持ち、気づきや子どもなりの表現を保育に活かしていく。

日に日に秋の深まりを感じられるこの時期、寒い日も増えますが、積極的に戸外で過ごして体を動かし、自然にも親しんでいきたいですね。

また、子ども同士で気の合う友だちができたりと、他児との関りがますます楽しく嬉しいものになってきます。

それではここから、具体的な月案の例文をまとめていきます。

STEP1》 前月の子どもの姿を思い出す

  • 活動の節目でうがい・手洗いをすすんで行う姿があった。
  • 道具や固定遊具などで、友だちと一緒に戸外で体をたくさん動かして遊んでいた。
  • 運動会を通して、達成感を味わい、やり遂げたという自信がついたようすだった。
  • 自然物を上手く利用・工夫し、遊びや製作に取り入れ楽しんでいた。

STEP2》 今月のねらいを決める

養護のねらい

教育(5領域に対応)のねらい

養護のねらい①の具体的な月案

ねらい

衣服の調節・うがい・手洗いを自ら行い、健康に過ごす

養護・内容

  • 寒暖差や汚れに気がつき、自ら衣服の調節・着替えを行う。(生命の保持)
  • うがい・手洗いを丁寧に行い、感染症の予防をする。(生命の保持)

養護・予想される子どもの姿

  • 寒い日でも、体をたくさん動かして遊ぶと体が熱くなり、汗をかくことがある。
  • うがい・手洗いによって防げる感染症を知り、大切さを分かった上で丁寧に行おうとする。

養護・環境構成/保育者の配慮

  • 自ら気がついてできたことを大いにほめる。
  • 活動中に体が温まることを想定し、薄着で過ごすことを心掛け、厚着にならないよう呼びかける。
  • 寒くなると流行り出す感染症について分かりやすく説明し、うがい・手洗いの大切さを改めて伝えていく。

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養護のねらい②の具体的な月案

ねらい

生活に必要な行動を知り、自ら行う

養護・内容

  • 生活する上で必要な身の回りのことを、すすんで行おうとする。

養護・予想される子どもの姿

  • 食事の準備や後片付け、トイレの後始末など、身の回りのことを自分からしようとする。

養護・環境構成/保育者の配慮

  • 身の回りのことで、良いやり方が分からない様子の時や、やろうとしない時は、方法を教えながら一緒に取り組む姿を保育者自身も見せ、意欲を持って取り組めるよう導いていく。

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養護のねらい③の具体的な月案

ねらい

自分の気持ちを保育者や友だちに受け止めてもらい安心する

養護・内容

  • 体の異常・不調を言葉にして保育者に訴える。(生命の保持)
  • 生活の中での要求や思いが保育者や友だちに伝わり、安心した気持ちで過ごす。(情緒の安定)

養護・予想される子どもの姿

  • 「のどが痛い」「頭痛い」など、自分の身に起きている体の不調を保育者に向けて訴える。
  • やりたい気持ちやできない気持ちを保育者に受け止めてもらったり、友だちに共有してもらったりする中で、安心して身の回りのことに取り組む。

養護・環境構成/保育者の配慮

  • 体の異常が現れた時には保育者にすぐ伝えるよう話しておく。
  • いつでも耳を傾ける姿勢を示し、子どもの要求に対し丁寧に応えていく。

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教育のねらい①の具体的な月案

ねらい

友だちと一緒にルールのある遊びを楽しむ

教育・内容

  • ルールを守ることによって成り立つ遊びがあることを知る。(人間関係・言葉)
  • ルールのある遊びを通して、友だちとのやり取りを楽しむ。(人間関係・言葉)

教育・予想される子どもの姿

  • ルールを守れず、言い争いなどのトラブルになる。
  • 鬼ごっこ・へび鬼・じゃんけん列車など、ルールのある様々な遊びを楽しむ。

教育・環境構成/保育者の配慮

  • 子ども達にルールを簡潔に分かりやすく伝えてから遊びに移る。
  • 必要に応じて保育者が仲立ちとなりながら、ルールをを守って遊ぶ楽しさを味わえるようにする。

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教育のねらい②の具体的な月案

ねらい

物の数・形に興味を持ち、観察して遊ぶ

教育・内容

  • 物の数・量・形の違いに気づき、興味を持ちながら遊ぶ。(環境・表現)

教育・予想される子どもの姿

  • 玩具や素材の数を数えたり、量を比べたり、形の違いを見つけて楽しむ。

教育・環境構成/保育者の配慮

  • 様々な素材や玩具をたくさん用意し、自由に比べたり、模索して遊べるようにする。
  • 発見できた喜びの気持ちに共感した言葉をかけ、更に興味を広げていけるようにする。

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教育のねらい③の具体的な月案

ねらい

絵本や物語に親しみ、友だちとイメージを膨らませながら遊ぶ

教育・内容

  • 絵本や物語の内容を理解し、友だちと一緒にイメージしながらなりきって遊ぶ。(人間関係・言葉・表現)

育・予想される子どもの姿

  • 子ども同士でやってみたい役を決め、なりきって遊ぶことを楽しむ。
  • 自分の主張や友だちの意見を織り交ぜて、ごっこ遊びをすすめる。

教育・環境構成/保育者の配慮

  • 保育者も遊びに一緒に参加しながら、イメージを互いに伝え合う機会を作っていく。
  • 子ども同士のやり取りの時間を大切にして温かく見守る。

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教育のねらい④の具体的な月案

ねらい

秋の自然に触れながら、季節の移り変わりを感じる

教育・内容

  • 季節の移り変わりに興味を持ち、様々な発見をする。(環境・表現)

育・予想される子どもの姿

  • 自然に触れる遊びを楽しむ。
  • 冷たい風や植物の色の変化を見て、感じて、季節の移り変わりを感じる。

教育・環境構成/保育者の配慮

  • 深まる秋を感じられる場所や公園を下見し、経路やその場所の安全についても確認しておく。
  • 季節の移り変わりに気がつけるような言葉がけをし、子どもの発見や驚きに共感を示していく。

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行事・遊び・食育・職員との連携・家族や地域との連携・自己評価の月案例

今月の行事

  • 文化の日
  • 七五三
  • 勤労感謝の日
  • 誕生会
  • 身体計測
  • 避難訓練

今月の遊び

  • 運動遊び
  • 七五三の製作
  • ごっこ遊び
  • 劇遊び
  • 季節の歌を歌う
  • 手遊び
  • 絵本・紙芝居
  • お絵描き・折り紙
  • 秋の自然に触れる散歩・戸外遊び
  • 数・量・形を比べる遊び

食育

  • 食器の正しい位置を知り、配置する。
  • 季節の食材に興味を持ち、絵本や図鑑で調べる。

職員との連携

  • 感染症の流行に備えて、消毒薬の使用方法や、加湿器の点検など、職員間で確認しながら行う。
  • 発表会へ向けた子ども達の取り組みの様子を職員間で共有し、当日までの準備の進め方を話し合っておく。

家庭や地域との連携

  • 発表会に向けてお知らせを配布し、保護者の参加や協力が必要な場合は、事前に口頭でもお伝えし、質問なども受け付け、話し合っておく。
  • 家庭でもこまめなうがい・手洗いを心掛けてもらい、感染症予防に努めてもらうようお願いする。

自己評価

  • 身の回りのことがしやすいよう、着替えスペースを広くしたり、活動の導線上に余計な物がないかなど、環境整備を行った。
  • 体調不良を子ども自身が訴えてくれることにより、早急な対応ができた。これからも視診をしっかり行いながら、子どもが訴えやすい姿勢を作り、早期対応に努めていきたい。
  • 発表会に向けて準備が始まり、子ども達も意欲的に参加している。遊びの延長として楽しむことを第一にしながら進めていきたい。
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この記事を書いた人

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