学童保育、学童指導員とは?仕事内容や1日のスケジュールを詳しく解説!

学童保育、学童指導員とは?仕事内容や1日のスケジュールを詳しく解説!

子どもと関わる仕事をしたいと考えたとき、「学童で働いてみたい」と興味を持ったことはありませんか?

学童指導員は、放課後や長期休みの日に子どもたちが安心して過ごせる環境を整え、遊びや生活のサポートを行う重要な役割を担っています。

しかし、具体的な仕事内容や1日の流れ、さらには給与や待遇面について詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、学童指導員の業務内容、1日のスケジュール、さらには職場の課題や離職理由まで徹底的に解説します。

子どもたちの成長を支える仕事に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

この記事をまとめると
  • 学童保育とは、保護者が働いている家庭の小学生が放課後を安全に過ごせるようにサポートする施設
  • 共働き世帯が増加したことで、需要に対して供給が間に合っておらず、特に都市部では待機児童が多い
  • 学童指導員として働くために資格は不要
  • パートやアルバイトとしての雇用が全体の半分以上
ちあきライター

小学生の対応は、未就学児とはまた違ったスキルが必要になります。
午後から夕方にかけての勤務になることが多いのも特徴です。

この記事を書いた人

ちあき

認可保育園で勤務後退職して留学。その後は英語の幼稚園で働く。結婚を機に派遣保育士に転身し、さまざまな園で経験を積む。保育士歴は通算7年ほど。

子どもが重度アレルギー児になったことでライターに転身した2児の母。

目次

そもそも学童保育とは?

学童保育とは、保護者が働いている家庭の小学生が放課後を安全に過ごせるように支援する施設やサービスのことです。

通常、学校が終わった後や長期休暇中に利用され、子どもたちの放課後の居場所を提供するだけでなく、遊びや宿題のサポートも行っています。

主に地域の自治体や民間団体が運営しており、共働き家庭の増加に伴い需要が高まっていますが、主に都市部では需要に対して供給が間に合っていないところもあります。

学童保育は、安心して子どもたちが過ごせる環境を提供することで、子どもたちの健全な成長を支える役割と保護者が安心して就労できるサポートをする役割を担っています。

ちあきライター

今や学童保育は保育園と同じく、共働き世帯にとって、なくてはならない存在になりつつあります。

学童保育の現状

近年、学童保育の数は増加していますが、それでも待機児童の問題は深刻です。

共働き家庭が増えてきたことで、学童保育を利用したい人も増えていますが、施設の数や定員の拡大が追いついていないのが現状です。

特に都市部では、子どもを預けられない家庭が多く存在しており、厚生労働省のデータによると令和4年度で約1,500人も待機児童がいます。

政府や自治体は、施設の増設や人材確保に取り組んでいますが、指導員の待遇改善や地域間の格差解消など、解決すべき課題が山積しています。

学童保育は社会的にニーズのある仕事であることがわかります。

参考:令和4年 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況

学童指導員に必要な資格

学童指導員になるために必須の資格は特にはありません。

しかし、保育士資格や教員免許を持っていると就職をする時に有利になる場合があります。

資格があることで、業務で子どもの成長や発達についての知識を活かせ、保護者からの信頼も得やすくなります。

また、放課後児童支援員認定資格を取得すれば、学童保育に特化した専門的な知識を持っていることが証明でき、採用時に有利になるでしょう。

ちあきライター

資格がなくても未経験から始められる職種ではありますが、資格や経験があることでより多くのキャリアの可能性が広がりますよ!

学童指導員の仕事内容

学童指導員の仕事内容
  • 子どもたちの宿題のサポート
  • 発達段階に応じた遊びの提供
  • 子どもの様子を保護者と共有
  • 学校との連携
  • 環境設定

学童指導員の主な仕事内容は、子どもたちの放課後の時間を安全に過ごせるようにサポートすることです。

具体的には、遊びや学習のサポート、トラブルが発生した際の対応、保護者や学校とのコミュニケーションなどが含まれます。

また、時には施設内でイベントやレクリエーション活動を企画・運営を行い、子どもたちの交流をサポートすることも。

施設内の安全管理や清掃、備品管理などの業務も含まれ、さまざまな業務をこなす必要があります。

子どもたちの成長を支えるやりがいのある仕事であり、多くの指導員が熱意を持って取り組んでいます。

参考:学童保育指導員

学童指導員の1日のスケジュール

学童指導員の1日は、放課後や長期休暇の時間に集中的に勤務します。

以下は平日のモデルスケジュールですので参考にしてください。

13:00~14:00 施設の清掃や受け入れの準備など
14:00~16:00 子どもの受け入れ
       出欠確認、宿題のサポートなど
16:00~17:30 レクレーションや遊びの提供
17:30~18:00 保護者への引き渡し対応
18:00~19:00 施設の片付けと書類の作成など

勤務時間は地域や施設によって異なりますが、子どもたちの学校が終わる時間から保護者の送迎時間に合わせたスケジュールが一般的です。

小学校低学年の子どもたちは早い日では14時頃に学校が終わるので、タイミングを合わせ、午後から勤務であることが多いです。

土曜日や長期休暇の場合は朝から施設が開所し、保護者の送迎時間まで預かっていることもあります。

参考:学童保育指導員

学童指導員と放課後児童支援員の違いは?

学童指導員と放課後児童支援員は、どちらも学童保育に携わる職種ですが、求められる役割や資格の有無が異なります。

学童指導員は資格がなくても働けることが多く、子どもたちと直接関わる業務が中心です。

一方、放課後児童支援員は、都道府県が行う放課後児童支援員認定資格研修を修了して資格を取る必要があり、研修を受けるためには受講対象としての条件を満たさなければなりません。

施設の運営や他の指導員の指導など、より高度な専門性が求められ、放課後児童支援員の方が給与や待遇面で優遇されるケースが多くなっています。

ちあきライター

保育士資格を持っていれば、放課後児童支援員認定資格研修を受けるための条件を満たしていますよ!

学童指導員の平均年収

学童指導員の平均年収は、厚生労働省のデータによると390万円程度とされています。

地域や雇用形態によって異なりますが、需要の多い都市部では地方と比較して給与が高い傾向にあります。

例えば、フルタイム勤務で月給17~21万円程度、パート勤務の場合は時給1,000~1,200円が相場です。

正社員

年収:300~370万円
勤務時間:月~日 週5日 実働8時間

      月~金 8:00~19:00

      土   8:00~19:00

      日・祝 9:00~18:00

福利厚生:研修制度あり、退職金あり、ボーナス・賞与あり、有給消化率ほぼ100%、ハラスメント相談窓口あり


引用:スタンバイ

パート

時給:1,190〜1,250円

勤務時間:週2以上働ける方

     平日 13:00~19:00の間で5~5.5時間
     土  8:00~19:00の間で5~8時間

福利厚生:社会保険完備、制服購入費一部補助、入社後健康診断、インフルエンザ予防接種


引用:ジョブメドレー

有給休暇や社会保険が完備されている施設もあれば、福利厚生が手薄な施設もあるため、求人情報をしっかり確認することが重要です。

また、正社員とパートやアルバイトで勤務条件が変わってくるので要チェックです。

参考:学童保育指導員

学童指導員はきつい?続かないと言われる理由

学童指導員は、子どもたちの放課後や長期休暇中の安心できる居場所を提供する重要な仕事です。

しかし、「きつい」「続けられない」と言われることも少なくありません。

実際に、業務内容の多さや環境面の課題など、さまざまな理由が背景にあります。

本記事では、学童指導員が抱える課題や離職の要因について、具体的に解説していきます。

労働時間の不規則さ

学童指導員の勤務時間は、子どもたちの放課後や長期休暇に合わせて変動するため、不規則になりがちです。

平日は午後からの勤務がメインとなる一方で、長期休暇中は朝から夕方までフルタイムでの勤務が求められることもあります。

変則的なスケジュールにより、体調管理や家庭との両立が難しくなるケースも少なくありません。

また、施設運営の都合で残業が発生することもあり、労働時間が長くなることが負担となることもあります。

ちあきライター

子どもたちが帰ってからさらに残業となると、退勤するのがかなり遅い時間になってしまうケースもあるかもしれません。

業務量の多さ

学童指導員の業務は、子どもたちの安全管理や遊びの提供だけでなく、保護者や学校側との対応や施設の清掃・備品管理、イベントの企画・運営など幅広いです。

さらに、日誌や報告書の作成などの事務作業もあり、限られた時間内でこなすのが困難なこともあります。

特に人手不足の施設では、1人あたりの負担が増えがちで、精神的・身体的に疲弊する要因となっています。

業務量の多さが、仕事の継続を難しくさせる一因となっているのです。

低賃金

学童指導員の給与は、他の保育関連職種と比較しても低い場合が多いです。

厚生労働省のデータによると、学童指導員の多くがパートやアルバイトとしての雇用であることから、給与水準が低くなるという背景があります。

勤務していても生活費を十分に賄えない場合があり、経済的な負担が大きく感じられることも。

また、子どもたちを安全に預かるという責任の重い業務と報酬が見合わないと感じる指導員も多く、離職の要因となりがちです。

ちあきライター

フルタイムでなくパートやアルバイトとして働くことで、賃金は低くなりますが、平日は短時間の勤務で済むので体力的に楽になるという意見の人もいます。

子どもへの対応の難しさ

学童保育では、さまざまな性格や背景を持つ子どもたちに対応する必要があります。

特に、集団生活が苦手な子どもやトラブルを起こしやすい子どもへの対応に苦慮するケースが多いです。

数が重ねていくうちに精神的なストレスとなり、仕事を続けることが難しくなる場合があります。

また、小学生の学童保育では未就学児の保育とは異なり、成長が目に見える形で現れにくく感じられ、仕事のやりがいを見出せないと考える指導員もいます。

ちあきライター

子ども同士の人間関係のトラブルも、未就学児のトラブルとは複雑さのレベルが段違い。対応の難しさを感じることが多くなりそうですね。

まとめ

学童指導員は、学校が終わった後、子どもたちが安全に過ごす場所を提供するという重要な役割を担っています。

一方で、不規則な労働時間や業務量の多さ、低賃金、子ども対応の難しさなど、続けるには覚悟が必要な面もあります。

しかし、その分やりがいや成長を実感できる場面も多く、子どもたちと関わる仕事が好きな方にとっては魅力的な職業です。

本記事を参考に、学童指導員としての働き方を検討し、自分に合った環境を見つけてくださいね。

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この記事を書いた人

認可保育園で勤務後退職して留学。その後は英語の幼稚園で働く。結婚を機に派遣保育士に転身し、さまざまな園で経験を積む。保育士歴は通算7年ほど。子どもが重度アレルギー児になったことでライターに転身した2児の母。

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