12月は、多くの保育士さんがクリスマスを題材にした製作を計画する時期ですね。
また、クリスマス会やクリスマスツリーの飾り付けも行い、子ども達が楽しめる内容を取り入れている園が多いです。
今回は、クリスマスツリーをテーマにした製作を12選ご紹介します。
年齢別に分けて記載していますので、ご自分のクラスの子ども達をイメージしてご覧ください。
※誤飲防止・工具管理・素材確認を徹底し、保育者の見守りで安全に製作しましょう。
- クリスマスの由来やツリーを飾る意味
- 保育園でクリスマス製作を行うねらい
- 年齢別のクリスマスツリー製作アイデア


すもも 元保育士ライター
8年間保育士として勤務し、主に乳児クラスの担任を務めて参りました。認可保育施設や認可外保育施設での職務経験を活かして、保育士さんに役立つ記事を執筆させていただきます。
クリスマスとは?
「クリスマスって何のためにする行事?」「クリスマスにはなぜツリーを飾るの?」など、そもそもクリスマスとはいったい何なのかを説明できる人は、意外と少ないかもしれないですね。
下記でクリスマスについて記載していますので、子ども達にクリスマスのお話をする際の参考にしてみてください。
クリスマスの由来は?
クリスマスは、元々キリスト教の文化で、イエス・キリストの誕生をお祝いするために始まりました。
現代では、多くの国がクリスマスに親しむようになり、家族や友人、恋人と過ごしてプレゼントを贈り合ったり、ツリーを飾って楽しんだりと、様々な楽しみ方が広がっています。
そして、クリスマスツリーには意味があり、ツリーに使われるモミの木は「永遠の象徴」を示しており、飾りは「光と導き」という意味で、これらを表すためにクリスマスツリーが飾られているのです。
保育園でクリスマスツリーを製作するねらい
保育園でクリスマスツリーを製作するねらいについて、以下にまとめました。
- クリスマスについて興味や関心を持つ
- 保育士や友達と一緒にクリスマスを楽しみにできるようにする
- 年齢に応じた内容を取り入れ、表現力を養う
クリスマスツリー製作を通して、子ども達が季節の行事に親しみを持てるようにするのが大切です。
また、年齢に合った製作物を取り入れることで、創造力や表現力の育成にも繋がります。
製作を行いながら、クリスマス当日をより楽しみにできるようにするのも重要ですよ。
【0・1歳児におすすめ】保育園で楽しく作れるクリスマスツリーの製作アイデア4選
ここからは、実際に保育園で楽しく作れるクリスマスツリーの製作アイデアをご紹介していきます。
まずは0・1歳児におすすめのクリスマスツリーの製作です。
この年齢では、クリスマスのイメージがまだ分からないので、音楽をかけたり絵本を読んだりして、楽しい雰囲気を味わえるようにしてみましょう。
シールでクリスマスツリーを作ろう
こちらの製作は、事前に保育士が用意した画用紙にシールを貼るだけなので、0歳児からでも導入できます。
0歳児であれば、シールは大きめのサイズを準備し、月齢が低い子どもでもできるように配慮してあげてくださいね。
1歳児クラスでは、様々なサイズを用意してみても楽しいですし、小さいサイズにチャレンジさせてあげるのも良いでしょう。
- ツリーの形に切った画用紙
- 台紙
- 丸シール
- 星形シール
- のり
- はさみ
- デコレーションシール
- 画用紙でクリスマスツリーの形を作っておく(保育士が行う)
- ツリーを台紙に貼り付ける(保育士が行う)
- ツリーに丸シールを貼り付ける(子どもが行う)
- 星形のシールをツリーのてっぺんに貼り付ける(子どもが行う)
- 台紙の周りをデコレーションシールで飾り付けて完成(子どもが行う)
手形と指スタンプでツリー製作
手形をクリスマスツリーに見立てている製作で、0歳児からでも簡単に取り組めますよ。
クリスマスツリーは手形になっているので、子どもの成長の記念にもなり、乳児さんにおすすめです。
ただ、手形を取る際に嫌がる子どももいますので、素早く行うか落ち着いてからやるなど、配慮が必要になります。
動画上では、手形を取った後は油性ペンでなぐり描きをし、絵の具で模様をつけていますが、クレパスや丸シールで代用してもOKです。
- 手形を取る台紙
- 星形のシールまたは画用紙
- 油性ペンまたはクレパス
- 絵の具または丸シール
- 台紙に緑の絵の具で手形を取る(保育士が子どもの手形を取る)
- 絵の具が乾いたら、ツリーになぐり描きをする(子どもが行う)
- 周りに指スタンプで絵の具をつけるか、丸シールを貼り付ける(子どもが行う)
- 星形の画用紙またはシールをツリーのてっぺんに貼って完成(子どもまたは保育士が行う)
デカルコマニーでクリスマスツリー製作
こちらは、デカルコマニーによるクリスマスツリー製作です。
デカルコマニーは、半分に折った画用紙の片方に絵の具を付け、再び折ると、反対側にも絵の具が付く仕組みで、その変化を見て楽しめます。
絵の具を使う製作ですが、筆は使わず指スタンプでできるため、乳児さんからでも取り組みやすいですよ。
- 画用紙
- 絵の具
- 折り紙
- 丸シール
- はさみ
- のり
- お手拭きタオル
- 画用紙でクリスマスツリーと土台、星を作っておく(保育士が行う)
- 画用紙の半分に絵の具を付ける(子どもが行う)
- 半分に折りたたんでしっかりと絵の具を付ける(子どもと保育士が行う)
- 画用紙を開いて絵の具が付いているか確認する(保育士が行う)
- 丸シールで飾り付ける(子どもが行う)
- ツリーの土台と星を貼り付けて完成(保育士が行う)
アルミホイルを使ってキラキラのツリーを作ろう
アルミホイルを使って行う製作で、見た目がキラキラしているため、乳児さんも興味津々ですよ。
保育士が準備する工程が多いですが、簡単にできるのでそれほど負担にはならないです。
子どもが行う部分はシールやマスキングテープで飾り付けをするだけなので、0歳児さんにおすすめの製作と言えます。
穴あけパンチでモールを通せば吊るせるため、保育室の目立つ場所に飾れば、子どもと保護者も目に留まりますよ。
- 厚紙
- アルミホイル
- セロハンテープ
- 丸シール
- マスキングテープ
- はさみ
- 鉛筆
- 穴あけパンチ
- モール
- ツリーの型(なくても良い)
- 厚紙でツリーの形を作っておく(保育士が行う)
- アルミホイルをツリーに巻き付ける分用意し、くしゃくしゃにして広げておく(保育士が行う)
- ツリーの厚紙をアルミホイルで包んでいく(保育士が行う)
- 裏側をセロハンテープで留めておく(保育士が行う)
- 丸シールやマスキングテープでツリーに飾り付けをしていく(子どもが行う)
- ツリーのてっぺんに穴あけパンチをして、モールを通せば完成(保育士が行う)
【2・3歳児におすすめ】保育園で楽しく作れるクリスマスツリーの製作アイデア4選
次は、2・3歳児におすすめのクリスマスツリーの製作アイデアを4選ご紹介していきます。
2・3歳児では、はさみやのりなどの道具を使った製作ができるようになってきますので、正しい使い方を知らせながら導入してみてくださいね。
紙コップで作るクリスマスツリー
こちらの製作は、絵の具やはさみを使うため、3歳児におすすめです。
紙コップやトイレットペーパーの芯に絵の具を塗りつける工程がありますので、複数のグループに分けて行うとやりやすいですよ。
絵の具が乾いたら紙コップに切り込みを入れますが、はさみの持ち方や使い方を知らせながら行ってください。
- 紙コップ(3つ)
- トイレットペーパーの芯(1つ)
- 絵の具
- 筆
- パレット
- はさみ
- 接着剤
- コットンボール
- 紙コップを1つ切って、底の部分を残しておく(保育士が行う)
- ①とトイレットペーパーの芯に、茶色の絵の具で色をつける(子どもが行う)
- 絵の具が乾いたら①と②を組み合わせて置いておく(保育士が行う)
- 紙コップを2つ用意して、緑色の絵の具で色をつける(子どもが行う)
- 絵の具が乾いたら④にはさみで等間隔に切り込みを入れる(子どもが行う)
- 羽根を作り、2つの紙コップを重ねる (子どもが行う)
- 全部を組み合わせて、コットンボールで装飾して完成(子どもが行う)
タンポで簡単!クリスマスツリー製作
絵の具遊びの定番とも言える「タンポ」を使ったクリスマスツリーの製作で、2歳児におすすめですよ。
タンポは事前に保育士が用意しておく必要がありますが、割りばしの先にスポンジを輪ゴムで括りつければ完成なので、簡単にできます。
タンポだけでなく、仕上げに丸シールで飾り付けをするため、2歳児も集中して取り組める製作となっていますよ。
- 画用紙(いろんな色を用意しておく)
- 絵の具
- パレット
- タンポ
- 丸シール
- 長方形に切った画用紙とタンポの用意をする(保育士が行う)
- 好きな色の画用紙を選び、タンポをする(子どもが行う)
- 絵の具を乾かす(保育士が行う)
- 乾いたら丸シールで飾り付けをする(子どもが行う)
- ④をクリスマスツリーの形に切って完成(保育士が行う)
2歳児でもできる!ちぎり絵でクリスマスツリーを作ろう
折り紙をちぎってのりで貼っていく製作なので、2歳児におすすめですよ。
ちぎり絵は、指先の発達に効果的でさらに、集中力も高まりますので「子ども達が集中してできる製作を取り入れたい」と考えている保育士さんにぴったりです。
保育士さんが用意する準備は土台だけなので、忙しい日々の中でも気軽に取り入れられる製作です。
- 画用紙
- 折り紙
- 星形のシール
- デコレーションシール
- クレパス(白色)
- のり
- 黒色の画用紙に白のクレパスでツリーの輪郭を描いておく(保育士が行う)
- 折り紙をちぎっていく(子どもが行う)
- ちぎった折り紙をのりで①に貼り付けていく(子どもが行う)
- デコレーションシール等で周りを飾り付けて完成(子どもが行う)
クリスマスツリー製作!トイレットペーパーの芯でスタンピング
こちらの製作は、2・3歳児が簡単に取り組める内容になっており、保育士の準備も少なめです。
トイレットペーパーの芯をスタンプ代わりにして絵の具をつけていく製作で、子ども達は集中して遊んでくれますよ。
周りに飾り付けるデコレーションシールは、キラキラの丸シールがおすすめで、見た目が鮮やかでクリスマスツリーにぴったり。
- 画用紙
- トイレットペーパーの芯
- 絵の具
- パレット
- 綿棒
- デコレーションシール
- 画用紙で台紙とツリー、土台、星型を作っておく(保育士が行う)
- トイレットペーパーの芯でスタンピングをしていく(子どもが行う)
- 綿棒と絵の具でツリーの周りを色付けていく(子どもが行う)
- 絵の具が乾いたらデコレーションシールで飾り付けて完成(子どもが行う)
【4・5歳児におすすめ】保育園で楽しく作れるクリスマスツリーの製作アイデア4選
最後は、4・5歳児におすすめのクリスマスツリーの製作アイデアを4選ご紹介します。
4・5歳児では、自分のイメージや表現力で製作を行えるようになってくるため、より個性豊かな作品に仕上がります。
特に5歳児になってくると、はさみやのりだけではなく、少し難しい道具や素材にもチャレンジしてみても楽しいですよ。
紙皿で立体的なツリーを作ろう
紙皿を使ったクリスマスツリー製作となり、5歳児におすすめです。
保育士が準備する工程はほとんどなく、5歳児であれば最後まで子どもだけで取り組める内容になっていますよ。
コットンボールを飾り付ける際に接着剤を使う部分がありますが、可能であればグルーガンでもOKです。
ただし、使い方などはきちんと知らせ、安全面に気を付けて使用できるようにしましょう。
- 紙皿
- 画用紙または折り紙
- コットンボール
- 星の飾り
- ペン
- はさみ
- 接着剤(グルーガンでも可)
- のり
- 紙皿を半分に切って裏返す (子どもが行う)
- ①のギザギザしている部分に茶色のペンで着色する(子どもが行う)
- ②の色のついている方を外側にして円錐の形にする(子どもが行う)
- 折り紙や画用紙を紙皿の側面に貼っていく(子どもが行う)
- ④にコットンボールで飾り付けをする(子どもが行う)
- 星を飾り付けて完成(子どもが行う)
クリスマスツリーの帽子製作!
クリスマスツリー型の帽子製作のご紹介で、こちらの製作は保育士が準備する工程が多いので、複数担任制のクラスにおすすめです。
また、子ども達が行う内容も少し難しいため、5歳児向けの製作となっています。
クリスマスツリーの形の帽子になっており、完成後は保育園のクリスマス会や、お家でもかぶって楽しめますよ。
- 画用紙
- 両面テープ
- はさみ
- 綿
- 接着剤
- コットンボール
- 毛糸
- 穴あけパンチ
- 緑色の画用紙の両端を等間隔で穴を開ける(保育士が行う)
- ①の下の部分に両面テープ貼っておく(保育士が行う)
- 茶色と黄色の画用紙でツリーの土台部分と星を切っておく(保育士が行う)
- 毛糸を40センチ程度に切っておく(保育士が行う)
- ①の穴に毛糸を通していく(子どもが行う)
- 接着剤でコットンボールを飾り付けて乾かす(子どもが行う)
- ②の両面テープを剥がして綿を飾り付けていく(子どもが行う)
- 穴の開いた部分を別の画用紙で隠す(保育士が行う)
- 帽子の形に組み立てる(保育士が行う)
- ツリーの土台とてっぺんに星を飾り付けて完成(保育士が行う)
見た目も可愛い!ミニクリスマスツリー
トイレットペーパーの芯と紙コップを使って、見た目が可愛いミニクリスマスツリーを作れます。
ツリーの緑の部分は、ちぎり絵になっているため、4歳児からでも簡単に取り組める内容ですよ。
保育士が準備する工程も少なめになっているため、子どもの人数が多いクラスでも取り入れやすい製作と言えます。
- トイレットペーパーの芯
- 紙コップ
- 折り紙(茶色・緑・黄緑)
- 丸シール
- 画用紙の星(つまようじを付けておく)
- 茶色の折り紙でトイレットペーパーの芯を包む
- 緑の折り紙をちぎる
- 紙コップにのりを少しずつつけていく
- ③にちぎった折り紙を貼っていく
- ①と④を合体する
- 丸シールで飾り付ける
- つまようじを付けた星の画用紙をツリーのてっぺんに刺して完成
アイスの棒でクリスマスツリーを作ってみよう
アイスクリームの棒で作れるクリスマスツリー製作をご紹介します。
上記の動画では、2分20秒から参考にしてみてくださいね。
4歳児であっても子どもだけで取り組める内容になっていますので、保育士さんの負担も減ります。
- アイスクリームの棒(1人3本)
- 油性ペン(緑)
- 両面テープ
- のり
- クラフトパンチで作った飾り(星形など)
- 麻紐
- 画用紙または折り紙でクラフトパンチを使って飾りを作っておく(保育士が行う)
- アイスクリームの棒に緑の油性ペンで着色する(子どもが行う)
- ②を三角形の形に両面テープで組み合わせる(子どもが行う)
- ③の周りに①で装飾をする(子どもが行う)
- 麻紐をくくりつけて完成(保育士が行う)
