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【ベテラン保育士の例文つき】キャリアアップ研修レポートを最短で終わらせる方法

キャリアアップ研修レポートを最短で終わらせる方法

保育士にとって給料や役割に直結するものにキャリアアップ研修があります。

研修の受講は学びになりますが、受講後のレポートは出来るだけ早く終わらせたいですよね。

しかし、受講内容は幅広く、何を書けばいいのか分からなかったり、書き出し方に悩んだりすると思います。

この記事では、実際に多くのキャリアアップ研修を受けてきた現役の保育士が、レポートを早く書くためのポイントや全研修内容の例文を添えて分かりやすく解説します。

最後まで読むことで、レポートの書き方が分かり、安心して研修に臨めるでしょう。

いち早く例文を見たい方は
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ライター紹介

名前:まさと

保育歴は15年目の男性保育士です。

昨年まで、6年間に渡って認定こども園の専門リーダーとして活躍し、キャリアアップ研修も4つほど修了しています。

現在は、我が子との時間を増やすため、保育園でパート勤務をしながら、ベビーシッターとしても活動の幅を広げています。

目次

<経験者談>研修レポートを早く仕上げるためのコツ

研修レポートを早く仕上げるためのコツは以下の4つです。

レポートを早く仕上げられると、その分、時間が出来るため、プライベートの時間にあてたり、講義の内容を職員に伝える時間が増えたりするでしょう。

早くレポートを仕上げるコツを知ると、自分の考えもまとまり、アウトプットもしやすいため、上記のやり方がおすすめです。

レポートでまとめる内容を先に把握しておく

保育士のキャリアアップ研修では、資料と一緒に提出するためのレポートも同封されています。

そのため、一度レポートに目を通しておいて、内容を把握しましょう。

内容を把握することで、どんな研修内容なのか要点をつかむことが出来るため、レポートに必要な情報を講義中にまとめられます。

レポートの内容を確認する際は、事前に一度、そして当日の講義が始まるときに再度、目を通して下さい。

オンライン受講の場合は、講義を受けている途中で具体的な内容が出てきたときに一時停止をして箇条書きにしたり、簡単にまとめておくと良いです。

レポート内容を知っておくことで、格段に書きやすくなるため、必ずレポート内容に目を通してから研修を受けましょう。

メモをしながら講義を聞く

レポートの内容を把握したら、その内容に使えそうな情報を箇条書きでノートにまとめておきましょう。

箇条書きにすることで、講義の内容も頭に入りやすく、レポートにも記入しやすくなります。

また、講義の内容だけでなく、自分が感じたことや、保育園で取り入れられそうなことをメモしておくと、そのままレポートの内容に使えますし、自分の学びになるためおすすめです。

講義を聞いていることをアピールしたい場合は、講師が何気なく口にした保育事例など、テキストに記載がない内容を書くと安心でしょう。

実際にしたワークの内容を具体的に書く

研修内容によっては、実際にグループワークをしたり、実践的な実習を行うケースがあります。

食育・アレルギー対応の集合型オフライン研修ではエピペン(アナフィラキシーショック時に使う医薬品)の実践研修がありました。

使用したときに、想定される子どもの様子や保育園での保育士の連携の課題などに危機感を覚え、実際にレポートに記入したことを覚えています。

実際に体験した実習やワークから得るものは、今後の保育に役立つ経験になるため、レポートに書きやすいです。

実習やワークがあれば、積極的にレポート内容に記入しましょう。

講義が終わったらすぐレポートに取り掛かる

レポートは講義が終わってからすぐに取り掛かりましょう。

集合型のオフライン研修なら、研修終了後に残って記入する時間があります。

しかし、オンライン研修では勤務時間中に講義を受ける場合が多いため、eラーニングを終えたらすぐに仕事に戻らなくてはいけません。

研修が時間内に終わらなければ、自宅で動画を視聴して学ぶ場合もあるため、一息つきたくなることも多いです。

人の記憶は薄れやすいため、先延ばしにしてしまうと内容も忘れてしまい、結局レポートに時間がかかります。

そのため、先延ばしにせずに、講義が終わったあとにレポートを書く環境を作ることをおすすめします。

<園長に聞きました>評価を良くするためのポイント

研修を受けたら終わりではありません。

実際に保育に活かしてこその研修であり、そこには評価が生まれます。

実際に施設長をしている方に聞いたところ、評価のポイントは以下の3つです。

集合型のオフライン研修は終了後、その場でレポートを記入し提出するパターンが多く、オンライン研修ではレポートを提出する際、施設長の確認が必要となります。

どちらの研修でも園長が内容を把握して、保育園をより良くしたいと考えることが多いでしょう。

その際に、研修内容の報告を求められたり、面談という形で今後の保育をよくするためのアドバイスを聞かれることもあります。

ここでは、園長からの評価を良くするためのポイントを解説していきます。

内容をまとめるだけでなく自分の意見も述べる

研修終了時には、研修を受けさせてもらったお礼と一緒に研修の報告をしましょう。

その際、内容をまとめてレポートを提出するだけでなく、そのレポートに沿った自分の意見を伝えて下さい。

「レポートにも記載していますが、この保育のやり方を導入すると、子ども達の主体性が伸びるのと思います。」など、園にとってポジティブな意見が言えると良いでしょう。

レポートも単に感想文のように「この事例を使ってみたい」「新しい内容を発見できた」などの内容が薄く抽象的なものは避けて下さい。

保育園の現状と課題に対して、保育の事例などを添えて解決策や保育園の明るい未来について意見を伝えると園長の評価が上がるでしょう。

研修に参加していない人にも分かるように書く

研修のレポート内容は、他の保育士たちにも分かりやすいように書きましょう。

キャリアアップ研修は、保育の専門性の向上を目的に行われている研修です。

個人の専門性スキルアップはもちろん大切ですが、同時に園全体の保育の質も向上させるねらいもあります。

研修の内容を、他の保育士に伝えるには自分の中で言語化しないといけないため、レポート作成をアウトプットの場と考えましょう。

大事な要点をまとめて、簡潔に説明したり、読みやすいように正しい日本語を意識すると良いです。

また、文章を書くことが苦手な人は、レポートの書式にもよりますが、箇条書きもおすすめです。

伝えたいことを箇条書きとしてまとめ、補足説明を文章にすると書きやすくなります。

研修内容を持ち帰り、園全体に伝えることで評価は上がりやすくなるでしょう。

参照:保育士等キャリアアップ研修ガイドラインの概要

他園の保育士の意見も取り入れる

集合型のオフライン研修では、グループワークを行うことがあり、他園の保育内容が有益な場合は、レポートに反映させましょう。

他園の保育士との意見交換できる場所は多くはありませんし、「この人の意見や保育内容はいいな」と感じる場合、実は自分や園の課題であることも多いです。

実際、園長に課題として報告することで、保育への取り組みが変わっていくことがあります。

結果は評価に直結するものなので、意見交換で良いと感じた内容は提案という形で今後に活かしましょう。

キャリアアップ研修レポートのテンプレ

キャリアアップ研修では、事前にテキストと一緒にレポートが送られてきますが、レポートを紛失した場合や、レポートがない場合は以下のテンプレートを使用して下さい。

また、キャリアアップ研修のみでなく、園内・園外研修でも使用できるので、振り返りの保管用などにレポート用紙を作成することをおすすめします。

キャリアアップ研修レポート
キャリアアップ研修レポートのテンプレート

①研修タイトル・日時

研修タイトル・日時は最も重要な項目のため、最初に記入しましょう。

研修タイトルは園内研修、若手研修など、大きな見出しタイトルをつけると、整理しやすくなります。

日時も必ず記入して下さい。なぜなら、研修レポートは記録でもあるからです。

記録は時系列をバラバラすると分かりづらく、内容の流れがイメージ出来ないため、必ず日時も記載しましょう。

②研修テーマ・講師名など

研修テーマや講師名などを記載します。研修テーマは見やすい場所に記載することで、どんなテーマの研修なのかを分かりやすくします。

講師名は尊称をつけましょう。園内研修では、守秘義務にあたる内容も含まれる場合があるため、開催場所を明記しておきます。

また、出席者を記載しておくことで、レポートの記入者が休んでいても、他の参加者にも内容確認が出来るためおすすめです。

③研修内容

研修内容についての記載は、講義の内容をしっかりと聞くことが前提です。

テキストの内容をそのまま記載するのではなく、印象に残った内容のメモ書きを簡潔にまとめましょう

その際、他の人が読んでも分かるように、同僚や園長に向けてレポートを書いて下さい。

メモからレポートを作成する場合は、自分が内容を分かっているため、自分に向けて書くと、何が言いたいのか分からない、結果は分かるが過程が分からないなど、読み手に伝わらない可能性があります。

また、研修内容を主観で判断して、この内容は間違っている、園では取り入れられないなど決めつけてはいけません。

講師が伝えたい内容や情報がレポートに反映されず、研修自体が無意味になりますので注意しましょう。

研修内容を書く際のポイントは以下の通りです。

  • 簡潔にまとめる
  • 他人が読んでも研修内容を理解できるようにする
  • 主観を入れず、内容を決めつけない

内容をレポートに記載する際は、他人に分かりやすく、主観を入れずに簡潔にまとめることがおすすめです。

④気づき・学び

研修で自分の気付きや学びをレポートに記載するときは、普段の保育を反省すると良いです。

日々の保育に活かしてこその研修のため、普段の保育の反省点や課題点を記入し、それから改善策を記入しましょう。

研修の内容から、この内容を活かしたいと記入するだけでは不十分だということです。

また、集合型のオフライン研修で、グループワークや隣同士の人との意見交換の時間がある場合には、その意見から学びに繋げられます。

なぜなら、他の保育士からの意見や悩みは生の保育から出る発言だからです。

自分の園ではどうだろうと、常に考えて、メモをしておくことで、気づきや学びが書きやすくなります。

気づきや学びを書く際のポイントは以下の通りです。

  • 普段の自分の保育との違いを述べる
  • 他の保育士から得た学びがあればまとめる述べる
  • ただの感想や思ったことを書くのはNG

普段の保育を振り返ることが出来るかが重要のため、研修前後に自分の保育を振り返る機会を作ると良いでしょう。

⑤今後活かしたいこと

レポートの際に最も重要な項目が、今後に活かしたいことの記載です。

なぜなら、研修の内容を理解し、自分の保育を振り返った後の行動こそが、子どもの豊かな育ちに直結するからです。

今後に活かしたいことをレポートに書くためには、上記の研修内容からの学びをセットにして、課題から改善点を導き出すと分かりやすく記載できます。

更に、自分が勤めている保育園についての現状を把握していることで、園全体の課題も見つけやすくなるため事前にまとめておく、または同僚に尋ねておくと良いでしょう。

今後に活かすことを書く際のポイントは以下の通りです。

  • 自園の状況を踏まえて具体的に書く
  • 園の課題について同僚に確認しておく
  • 現状の課題と改善方法をセットでまとめる
  • 改善方法は行動に移せるものを書く

レポートを書くことへの具体的なアプローチは、研修を受けつつ、自身や保育園の様子を振り返りながら、メモをとりましょう。

事前に現状や課題を把握しておくと、研修内容の事例や他の保育士の意見から、改善点が見つけてレポートに記載すると書きやすく、分かりやすいレポートが作成できます。

各研修ごとのレポート例文

ここでは保育士のキャリアアップ研修の専門分野別研修、マネジメント研修、保育実践研修の全レポートを例文にまとめました。

現役の保育士が受講済みの4つの研修に加えて、他の研修テキストや資料を用いて作成していますので、実際のレポートに近い例文です。

レポートを早く作成するためのコツを使っていますので、ぜひ参考にして下さい。

《乳児保育》研修レポート例文

研修内容

  • 乳児には適切な保育環境が必要であり、事故防止の安全対策も十分なものが必要になります。特に睡眠中やプール活動、食事の場面には気を配ることが大切です。しかし、事故防止ばかりに意識を向けては乳児の育ちの機会を奪ってしまう場合もあるため、命の危機に関することについて、深く考える必要があります。
  • 乳児保育は、健やかな子どもの成長発達を保障する役割があり、保護者以外に信頼できる他人(保育士)がいることは、子どもにとって世界の広がりです。
  • 乳児期は感覚と体の動きを統合し、自分の意志によって、行動していく基礎が作られる大切な時期だと再認識が出来ました。

気づき・学び

  • 大切な赤ちゃんをお預かりしている思いが強すぎて、全て自分がお世話をしていました。過保護すぎる保育は、乳児の育ちの機会を奪っていると気づけました。
  • 窒息事故の件数から就寝時での事故が最も多いと知りました。自分の保育園ではSIDSのチェックをしていますが、どの状況での事故件数が多いかを園全体が知るガイドラインを作成すると良いと感じました。
  • 乳幼児との関わりや遊び方などを知りたいご家庭に向けて、わらべうたを主とする関わり遊びのやり方を発信したいと思いました。
  • 部屋にあるおもちゃは、布製とプラスチック製のものがあり、プラスチックのおもちゃは赤ちゃんにとって刺激が強いことを知りました。木製のおもちゃへの変更を進めていきます。
  • 物への執着は「自分を一番大事にして欲しい」という気持ちの訴えだと考え方を改めました。「貸してあげようね」の前に「遊びたかったんだね」と共感するようにします。

今後活かしたいこと

  • 以前から蛍光灯の明るさが気になっていました。事例からのデータでは、ブルーライトは0歳児の睡眠に影響があると分かり、自園でも電球色のLEDライトを推奨していきたいです。しかし、施設の備品変更となるため、しばらくは不織布などの布で明るさを和らげる配慮をしていこうと思います。
  • SIDSになりやすい乳児の特徴を保護者にも伝えていきます。ポスター形式で掲示し、育児の情報として発信することで、ご家庭でも危機管理ができる体制を整えられるようにしたいです。
  • 自我の芽生えに対して、否定や制止をさせずにすむ具体的な方法を学びました。自園では、曖昧な関わり方が多くあったため、クラス間で広げていき、園全体で取り組めるように話し合っていきます。

《幼児教育》研修レポート例文

研修内容

  • 幼児教育だからこそ出来る学びとは、生活や遊びを通した経験を大切にして、目には見えない土台を育むことです。見えない部分が人生を支えていくため、良く考えることが大事になります。
  • 自己中心的な考え方は、幼児の思考の特徴であり、自分勝手な考え方が悪いのではなく、社会性が発達している過程と捉えると保育がしやすくなると考えました。
  • 子どもの権利とは自己決定が出来ることだと確認し、大人が選択肢を狭めることがないようにしたいです。

気づき・学び

  • 子ども自身の感性を大切にするために、他の子どもと比較したり、褒めすぎたりしないことが大事だと知りました。急がず見守ることをしていきたいです。
  • 幼児教育の無償化とは、全ての子どもに質の高い幼児教育を行き渡らせるためのものです。自分の保育の質は高いとは感じませんが、これから意識を変えて、子どもの育ちに寄り添った保育を行います。
  • 自分の保育環境を評価する5つの視点で、保育を振り返ることで、質の高い保育が出来ているかを確認していきます。
  • 子どもの育ちを評価する際、私は「出来る」「出来ない」で判断していましたが、「何が育ったか」「何を課題としているか」などの姿勢を見ることで、適切な計画を立てたいです。
  • 小学校への接続では、保育園側と小学校側の子どもへ求める内容の認識にズレがあることを知りました。小学校に向けて、どんな保育をしているか、その結果、何が育っているかを伝えていかないと「出来る」「出来ない」の評価になります。そうしないために、共有をしっかりとしていきたいです。

今後活かしたいこと

  • 子どもの興味を引き出す保育をするためには、子ども観察し、環境設定を考えながらも時には変更することが出来る柔軟性が求められます。私の保育を振り返ると、上手く出来ていたか自信がありません。これからは、子どもの観察を日常的に行い、興味を探ることで、自然に主体的な保育が出来るようにしたいです。
  • キャラクターグッズに依存していました。子どもが好きなキャラクターを言えば、興味が出て、食事が進んでいたので保育を振り返っていなかったのですが、キャラクターに依存しすぎていないかをクラスで話し合おう思います。
  • 小学校との連続性が上手くいかないのは、そもそも体制が異なるからです。小1の壁と言われ、保護者も不安になるため、こういう体制だから出来ないのではなく、小学校は要求レベルを下げる、保育園は小学校への段差を小さくすることを目標に歩み寄るような話し合いの場を作りたいです。

《障害児保育》研修レポート例文

研修内容

  • 周りにとっては「ちょっとしたこと」でも、障害児は「出来なかった」「失敗した」と感じていると同時に、理解されにくい環境です。発達障害がある子どもにとって適切な「人的環境」と「物的環境」は、周りの子ども達との関わりを気にすることよりも大切なことだと学びました。
  • 障害がある子どもは、注意しても同じことを繰り返すことがあります。そのときに保育士が家庭環境に問題があるのではと決めつけるのではなく、実は保育の見直しが必要なのだと再認識させられました。
  • イギリス自閉症協会が提唱している「SPELL」について、初めて知りました。実際、障害がある子どもの支援に当てはめてみると大いに役立つものであると分かりました。

気づき・学び

  • 障害のある子どもにとって一番大切なものは、安心できる場所です。私は集団生活に慣れさせるための保育をしていたように思えます。これからは、「SPELL」を意識しながら、子どもへの関わり方と環境を見直していきたいと思います。
  • 障害のある子どもの現状は、統合保育です。障害のある子と、そうでない子を分けずに一斉保育をすることで、健常児との関わり方が可能になります。一方で、障害のある子どもにとっては負担が大きいことが課題です。その課題を解決するためのインクルーシブ保育を知りました。現状は様々な課題があり、実践は難しいですが、誰もが分け隔てなく、その子どもの進捗状況にあった保育をしたいです。
  • 障害のある子どもは総じてストレスに弱いものだと学びました。私の保育経験からも同じように感じます。今回の学びでは、なだめたり叱ったりせずに、ただ気持ちがおさまるまで寄り添うことが大切だと教えていただきました。実践するために、保育士で話し合うことをしていきます。
  • トラブルメーカーと思われる子どもの対応について学ばせていただきました。いつも叱っていたため、周りの子ども達も「一緒に遊びたくない」と言っていることを目にして悩んでいました。しかし、「こだわり」を大切にしてあげて、自分は丸ごと受け入れていると感じられる保育がしたいです。
  • 障害のある子どもがクラスにいると、他の子ども達への関わる時間が減ってしまうのが、私の保育の課題でした。インクルーシブ保育の考え方を取り入れることで、一人ひとりが特別な子どもという考え方のもと、健常児や障害児だけでなく、保護者の安心にも繋がるのではと感じました。

今後活かしたいこと

  • 障害のある子どもに対して、理解と配慮が欠けていました。大事なポイントは保育士の意識と環境です。障害のある子どもの理解を深めるための園内研修を提案して、保育士の理解を促していきます。それからはドキュメンテーションを利用したり、クラス間や園全体で情報共有をしたりと、子どもに寄り添った保育が出来るように環境を整えたいと考えています。
  • 障害のある子どもを理解するに当たって、大事なのは観察と記録だと思います。ワークをしたことで、記録の大切さが分かりました。記録を読み返すことで、その子の興味やこだわりが分かったり、気持ちの落ち着き方や好きな場所などを把握したりと、全体に周知しやすくなると考えました。
  • 現在、年長の担任をしています。障害のある子どもへの小学校にあがる接続について、学ばぜてもらえました。私の地区では、感染症の影響もあり、悩んでいましたが、「保育所児童保育要録」の記入ポイントを参考に、今後は小学校との連携を充実させていきたいです。

《食育・アレルギー》研修レポート例文

研修内容

  • 食の「ねらい」について、心情、意欲、態度面のねらいを知ることが出来ました。食育の計画を考えるのは、園全体であって、私もアイデアを出して貢献してもいいのだと思えるようになりました。
  • 楽しく食べることの出来る環境へ配慮では、環境作りのポイントが知れました。食事の献立は栄養士の職員が考えますが、子どもの様子は保育士のほうが知っているので、その都度、相談しながら進めることが大切です。
  • 幼児のアレルギー疾患の割合は食物アレルギーと蕁麻疹が増えている傾向があり、これからも食物アレルギーの子どもが増える危険性があると言えます。

気づき・学び

  • 食事の環境について、私の保育園の現状を振り返るワークでは、出来ていること、出来ていなことが浮き彫りになりました。普段とは異なる食事の形態(バイキング形式など)で食事し、子どもの発達を捉えることについては、考えもしませんでした。
  • 食育の年間計画を作成しました。保育士目線になっていたので、栄養士との連携を高めて子ども達へ還元したいです。
  • 食育の目的は、人間形成だと感じました。私の保育では、その意識が低いと思います。食事は生活の一部として計画に入れていきたいと思います。
  • 喘息やアトピー性の皮膚炎などは、清潔面や衛生面の見直しと配慮が必要だと学びました。
  • 食物アレルギーを持っている子どもへの配慮では、配膳時の伝達や対象児の座る位置を固定するなど、具体的な配慮が学べました。

今後活かしたいこと

  • 私の保育園では、保育園のアレルギー対応のみの支援だったため、今後は家庭に向けて、具体的な取り組みをお便りで伝えていきます。
  • 保育園ではアレルギー症状が出たときの対応は周知しているが、ガイドラインが作成されていないため、作成して誰が見ても分かるように視覚化していきます。
  • エピペンの使い方を全体で把握するため、簡易的なキットを作り、園内研修に取り入れたいと考えています。

《保健衛生・安全対策》研修レポート例文

研修内容

  • 感染症からのマスクの着用は、子どもの脳の発達に影響が出ることを知りました。リスク管理もですが、体調面からも子どもの様子を把握することが大切です。
  • ハインリッヒの法則から、園にはこんなに危険な場所があるのだと実感しました。
  • 事故防止に向けて、組織化していくことが重要です。誰が責任者で、リスク管理の助言をする役割(知識を有している)をするかを明確にすると組織化しやすいと知りました。

気づき・学び

  • 感染症のガイドラインを確認すると、私の保育園は課題があることが分かりました。そのため、ガイドラインを分かりやすくして、園内研修で発言してみようと思います。
  • ヒヤリハットの事例を多く知る中で、自園のヒヤリハットを作成し直したほうが良いのではと感じました。
  • 安全な環境は整理整頓から始まっていることを知りました。私のクラスは確かに、物が多い印象です。保育士が整理整頓しないと子ども達も真似してしまうので注意します。
  • 鼻血が出たときは、上を向いて鼻を抑える従来の処置では良くないと知りました。冷やすことと安静にすることをしていきます。
  • 鼻血のときにB型肝炎に感染するリスクがあることを知りました。B型肝炎については生まれたときに検査をしなくなったので、親が知らないケースも多いです。知らない内に感染していることが最も怖いので、止血する場合はビニール手袋を着用することを勧めていきます。

今後活かしたいこと

  • ヒヤリハットの見直しをするために、一人では気づきの限界があるため、ドキュメンテーションや過去の事例を振り返る時間を作り全体で見直していきたいです。
  • 事故防止と意識を高めるため、『死を招いた保育』のまとめたものを回覧していこうと考えます。その結果、子どもの命の大切さを振り返るきっかけになればと思います。
  • 嘔吐物の処理では、次亜塩素酸水や消毒液などをスプレーでかけると菌が霧散してしまうため、危険だと知りました。園の会議で情報共有をし、正しい処理の仕方をレクチャーしていきます。

《保護者支援・子育て支援》研修レポート例文

研修内容

  • 家庭の子育てと保育園での保育の連続性が保育指針で求められています。家庭が抱える事情に寄り添い、丁寧な配慮が必要です。
  • 家庭との連携は、保育園からの一方的なお願いだけでなく、家庭からの要望も受け止める相互関係が大切です。
  • 保護者との面談では、保育の価値観を押し付けることなく、保育園側から家庭の子育て方法を決めてはならないと知りました。保護者が自分で決めることが最も重要な要素となります。

気づき・学び

  • 保護者支援は難しいと感じていましたが、実は家庭支援こそが、子どもの最善の利益に繋がっていることに気づくことが出来ました。
  • 専門的な意見も重要ですが、最も重要なことは保護者の自己決定だと知り、今まで独りよがりのアドバイスをしていなかったかと振り返る機会となりました。
  • 保護者支援の視点では、家庭の背景を考えることを教えて貰いました。私は保護者に深く関わろうせず、反省しています。家庭の背景を聞き出せるのは、細やかなコミュニケーションだと学びました。
  • 保護者の要望をただ、共感するのではなく、園全体で改善できないかを検討することが、保護者支援に繋がるのだと思います。
  • 虐待は早期発見が大事となります。ワークで考えましたが、一例として頭を撫でようとすると、子どもが怯える素振りをすることが虐待されている可能性があることに気づきました。虐待が疑われる場合は必ず、園全体が対応出来るように伝達が大切です。

今後活かしたいこと

  • 保護者との信頼関係を築くことが第一のステップです。長話は出来ませんが、子どもの様子を報告したり、成功体験を共有したりすることで、保護者から相談しやすい保育士となれるように、心がけていきたいです。
  • 保護者が相談しに来た際のポイントから、どうして相談したのかまでを、家庭の背景や保護者の性格などを踏まえて判断することが大切です。今後は、ただ相談に乗るだけではなく、本当は何に困っているのかを考えながら話を聞いていきたいです。
  • 保護者に嫌なこと言わないといけないことがあるとき、嫌われるのではないかと考えてしまうが、園として言わないといけないこともあるため、不安にさせないように柔らかい表情で、丁寧に伝えていけるように保育園で練習していこうと思いました。

《保育実践》研修レポート例文

研修内容

  • 「環境を通して行う保育」が重要であり、子どもが自発的、意欲的に環境に関わり、経験を積めるように計画的な環境構成を作ることを求められています。
  • 環境の要素は「人的環境」「物的環境」「自然や社会の事象」があり、子どもの成長に深く関わるヒト、モノ、コトのため、意識して環境を作る必要があります。
  • 物の特性を知ること、柔軟な思考力、個と集団からの育ちを意識するなど保育者の姿勢について内容を深めることが出来ました。

気づき・学び

  • 養護と教育が一体に展開されることから、教育的なことを取り入れられる柔軟な環境の配慮が必要だと学びました。私の保育は養護や教育もきっちり入れる保育でしたが、子どもの主体性を引き出すための環境を意識していくことが大切だと感じました。
  • 保育の実例が多くあり、自分の保育は子どもの育ちになっているだろうかと振り返ることが出来ました。連続的な遊びを展開することで、子どもの興味や好奇心、探究心を引き出すことを学びました。
  • 体を動かす時間を作るために、スポーツを取り入れるのではなくて、日常の動きを意識して生活を見直すことでも体を動かす時間をこまめに作れると知りました。
  • 集団の中で、子どもが公平に遊ぶためには、道具や空間、時間の保障が必要だが、今の自分には難しいと感じました。子どもの人数が多く、保育士の人数が少ないからです。しかし、研修を受けていく中で、出来ることをやっていくことが大事なのだと気づきました。
  • 大人の固定概念は子どもの遊びには、不要な場合があると分かりました。指導する保育が中心だったので反省しています。

今後活かしたいこと

  • 深く考えずに計画を立てていましたが、これからは保育の環境について気をつける項目を考慮して、保育計画を立てていこうと思います。
  • 室内の環境構成が上手く出来ずに悩んでいましたが、学んだ事例を活かして、子どもの視線や手を伸ばせる棚の高さなどを考えて、室内環境を作っていきたいです。
  • 積み木遊びの場面は一緒になんとなく遊んでいましたが、ベテランの保育士は子どもの育ちや安全面などを、その都度、判断して保育に変化を与えているのだと分かりました。子ども達だけでなく、保育士の動きや配慮もしっかりと尋ねたり考えたりしながら、豊かな保育をしたいです。

《マネジメント》研修レポート例文

研修内容

  • リーダーシップとは旗を立てることです。この方向に向かうと分かるようにします。そのためにはリーダーが目的地と周りの状況を理解することが重要です。
  • リーダーの役割とは、チームが上手く回るための仕組みを作ることと人間関係の配慮を欠かさないことです。
  • 人間関係の配慮に大切なペーシングという考え方を取り入れていきたいです。

気づき・学び

  • 自園を振り返って保育士の意思疎通が出来ていないと感じます。そのためには意見を尋ねたり、受け入れたりしながら小さいことでも方向性を定めていきたいです。
  • 園について特徴を語れるかワークをしました。自分の園の良いところや課題点が見つかり、良いところは伸ばし、課題点はまとめて全体に周知が出来るように資料を作成しようと考えています。
  • 自分の仕事のキャリアを振り返ることで、自分のモチベーションが何に影響されているか分かりました。モチベーションを維持するために、自己分析をすることも大切にしていきます。
  • 職員育成で大切なことは、ゴールの共有と成長をサポートするコミュニケーションだと学びました。体験の機会を増やし、一緒に振り返ることで、課題と改善点が明確になり、お互いの目指す場所を見つけていきたいです。
  • 対話について、とても大事だと再認識しました。私は一度不仲になった保育士と話し合ったことで、意識のズレを感じることが出来、お互いに歩み寄れました。全体をマネジメントする場合と一人ひとりに寄り添うことが私の課題です。

今後活かしたいこと

  • デジタル化が進むに伴い、子どもが自然に触れる機会が減っています。保育園で出来る自然遊びや昔遊びなどを積極的に取り入れることを提案し、園の特色に出来ると良いと感じました。
  • 保育士個人が目標とする状態を、書き出し、園全体で共有すると、どの方向性(保育観)で動いているのかが分かり、マネジメントしやすくなると感じました。
  • リスクマネジメントは自園に足りない要素でした。これくらいは仕方がないと決めつけるのでなく、実際の事例を出してきて、保育士全体の意識改革をすることが必要だと考えました。

ポイントを抑えて効率的に終えよう

この記事では、保育士のキャリアアップ研修のレポート作成について解説しました。

早くレポートを仕上げるためには、事前にレポート内容や園の現状を把握しておくことが必要です。

また、研修で学んだ内容から、自分や自園の保育についての課題を見つけ、改善策はあるかを考えることで、レポートが格段に書きやすくなるでしょう。

全研修のレポートの例文がありますので、この記事を復習や予習に役立てて下さい。

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この記事を書いた人

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