【文京区】保育士が使える借り上げ社宅制度(家賃補助)を解説!

文京区 借り上げ社宅制度
目次

【文京区】保育士の借り上げ社宅制度(家賃補助)の概要

文京区の保育士の借り上げ社宅制度は、条件を満たす保育施設に対して、雇用する保育職員の待遇改善、雇用の定着や離職防止などを目的におこなわれている制度です。

国の「保育士宿舎借り上げ事業」が元となっており、各自治体によって実施の有無および補助内容が異なります

文京区の保育士社宅借り上げ制度のほか、保育士に対する補助について見ていきましょう。

家賃補助の上限割合(8万2,000円の)8分の7
補助額の上限負担額1万250円
雇用形態契約期間に制限のない職員
役職者も利用可能?
勤務地と違う市区町村でも利用可能?
同居人がいても利用可能?物件によって異なる(施設保有社宅の場合、同居人不可の場合あり)
注意点事業所から住宅手当をもらっている場合、自治体の家賃補助は対象外
自己負担額の相場3~4万円
礼金の補助なし
敷金の補助なし
参照:2024年5月24日 文京区役所 に電話にて確認済み
補足情報

施設が保有する社宅を利用するか、個人が指定した物件を借り上げてもらうかは事業所によって異なる

2024年5月時点で、文京区は保育士の借り上げ社宅制度を実施しています

家賃補助の対象は上限を8.2万円として、8分の7を自治体が負担します。よって、8.2万円以内の物件に居住した場合は、保育士の自己負担額は1万250円です。

家賃が8.2万円以上の際は、超過分も保育士負担となるケースが多いため、物件選びの際に考慮しましょう。

補助額や対象条件については、事業所が独自の規定を設けている場合があります

正確な情報は、就職前に各施設へ問い合わせることが賢明です。

文京区の借り上げ社宅制度を利用できる人の条件

文京区の保育士借り上げ社宅制度を利用できる人の条件は、以下のとおりです。

借り上げ社宅制度を利用できる人の条件
  • 借り上げ社宅制度を利用する事業所に勤める職員
  • 1日6時間以上・月20日以上施設に従事する職員
  • 雇用契約の期間制限がない職員
  • 保育に従事する職員(事務職員は対象外)

上記に該当する場合に家賃補助を受けられる可能性があります。

実際に制度を利用できるかどうかは就業する保育施設によって異なるため、事前によく確認しましょう。

文京区で借り上げ社宅制度を利用するには、1日6時間以上かつ月20日以上施設に従事している必要があります。また、雇用契約に期間期限がないことが条件です。

文京区の借り上げ社宅制度は、保育従事者が対象となります。

看護師・栄養離・調理師には保育士同様の家賃補助が適応されますが、事務職員は含まれないため注意してください。

文京区の借り上げ社宅制度を利用するには

借り上げ社宅制度は保育士個人が利用するものではなく、保育施設が対象です。

保育士個人が自治体におこなう手続きはありませんが、そもそも制度を利用している保育施設等で就業する必要があります。

家賃補助の有無や対象条件など、具体的な内容は就業する保育施設へ直接問合せましょう。

文京区の借り上げ社宅制度(家賃補助)はどこまでカバーされる?

文京区の借り上げ社宅制度のカバー範囲は、家賃と共益費です。

家賃補助によって毎月の支払は大幅に減額されますが、初期費用は助成されません。

しかし、事業所が独自に初期費用をサポートしている場合があるため、確認が必要です。

カバーされる初期費用

文京区の借り上げ社宅制度では、敷金・礼金などの初期費用がカバーされません

補助の対象となるのは、家賃と共益費であることに留意しましょう。

しかし、事業所が初期費用や引っ越し費用などを助成するケースがあります。

具体的にどの程度まで初期費用をカバーできるのかは、保育施設へ確認してください。

敷金は補助が降りないので注意

文京区では、借り上げ社宅制度を利用しても、敷金の補助が降りません

敷金は入居の際に家主へ預け入れるお金で、家賃未払いや原状回復の際に使用されます。

敷金は退去時に返金されるケースが大半ですが、入居時の費用がかさみます

最近では敷金ゼロの物件もあるため、初期費用を抑えたい方はチェックしましょう。

文京区で借り上げ社宅制度を利用する場合の引っ越しの自己負担額

文京区の借り上げ社宅制度では、引っ越し費用は助成されません

都内への引っ越しにかかる費用相場は次のとおりです。

一般的に賃貸物件を契約する場合、家賃の6か月分程度の初期費用がかかります。

以下に示す文京区の家賃相場を参考にすると、1Kの間取りの物件で必要な初期費用は約72万円です。

文京区の家賃相場
  • ワンルーム|10.5万円
  • 1K|11.9万円
  • 1DK|12.7万円

ほかに引っ越し業者の費用、家具家電の購入費用なども必要でしょう。

引っ越し費用は都内間なら3~5万円ほどに収まることも多いですが、遠方からの引っ越しでは10万円を超えることも珍しくありません。

賃貸物件の契約費用に加えて、引っ越しや必要なものを購入する費用も忘れずに計算しましょう。

文京区の借り上げ社宅制度についての質問に回答

【Q1】文京区外に住んでいても家賃補助を受けられますか?

文京区外に住んでいても、家賃補助を受けられます。自治体としては通勤時間についても規制していません。

しかし、事業所によって「文京区内」「勤務地から60分以内」などのルールを設けている場合があります。

家賃補助の対象となる住宅条件は、就職前に各施設へ問い合わせましょう

【Q2】借り上げ社宅制度はいつまで受けられますか?

2024年5月時点では、借り上げ社宅制度の利用期間に、制限はありません

しかし、事業所によっては「入社5年目まで」「役職者は除外」といった規定を定めているケースがあります。

実際にどの程度の期間補助を受けられるのかは、就業する保育施設へ確認が必要です。

文京区の保育園の実情・保育環境

文京区は、就学前の子どもを育てる保護者に対して「どのような子育ての悩みや不安を感じているのか」「どのような街ならば子育てがしやすいのか」といったアンケートを実施するなど、子育て世帯への関心が厚い街です。

保育ニーズの高まりに応えることを目的に私立認可保育園の定員数増加を図り、令和5年度に待機児童解消を実現しました。

そのほかにも令和9年度までに区立保育園4つを認定こども園化する、保育の質向上を目指して保育施設への指導検査体制を強化する、独自の幼児教育カリキュラムを実践するなどの目標を掲げています。

とくに特別な配慮が必要な乳幼児への支援が行き届くよう、認定こども園化に力を入れている街です。

文京区で保育士が使えるその他補助金はある?

補助金一覧
  • 保育士等キャリアアップ補助金
  • 保育補助者雇上強化事業補助金

文京区では、2020年まで保育士に対して上記の補助をおこなっていました。

いずれも保育士個人ではなく雇用する保育施設等へ対する補助ですが、保育士の雇用環境改善に向けて有効な制度であることは間違いないので積極的に利用しましょう。

実際に補助金制度が利用できるかどうかは、文京区もしくは就業する保育施設へ確認が必要です。

参照:文京区補助金等チェックシート

まとめ

この記事のポイントをまとめると
  • 2024年5月時点で、文京区では保育士に対する社宅借り上げ制度を実施している
  • 事業所が独自の規定を定めている場合があるため、就業する保育施設へ確認する

国や東京都がおこなっている保育士の社宅借り上げ制度は、文京区でも実施されています

事業所によっては家賃補助を支給していなかったり、独自の条件を設けていたりしています。

まずは、制度が利用できるかどうかを就業する保育施設へ確認しましょう。

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