【保育士向け】預かり保育とは?仕事内容やスケジュール・求人例もご紹介

預かり保育とは

近年、共働き家庭の増加に伴い、預かり保育の需要が高まっています。

預かり保育とは、幼稚園や保育園に通う子どもたちを、通常の保育時間外に預かるサービスです。

保護者の仕事や急用、休息やリフレッシュの時間など、さまざまな理由で利用可能です。

預かり保育に勤務する保育士は、多様なニーズに対応するためのスキルが求められるようになっています。

今回の記事では、預かり保育の内容や必要な資格、スケジュール、求人情報について詳しく解説します。

目次

預かり保育とは、幼稚園や認定子ども園で時間外で子供を預かること

預かり保育とは、幼稚園や認定こども園などで通常の保育時間外に子供を預かることを指します。

特に共働き家庭が増え、仕事の都合で早朝や夜に子供を預けたいというニーズが高まっており、預かり保育は大切な役割を担っています。

多くの幼稚園や認定こども園が、通常の保育時間前後にこのサービスを提供しており、保護者が安心して働けるようサポートしています。

預かり保育は、保育士にとってもやりがいのある仕事であり、子供たちにとっても日常生活の一環として重要な時間です。

預かり保育に必要な資格は?

預かり保育の担当者には、保育士資格が必要とされる場合が多いですが、無資格でも勤務可能な施設もあります。

仕事内容は以下の通りです。

預かり保育に必要な資格
  • 朝の受け入れ業務
  • 遊びや学びのサポート
  • 食事や休憩のサポート
  • 夕方の引き渡し

預かり保育の主な業務には、朝の受け入れから夕方の引き渡しまで、さまざまなスキルが必要です。

まず、朝の受け入れ業務では、子供の体調や気分を観察し、保護者からの情報共有を行い、安全な保育活動をスタートさせます。

日中は、室内や屋外での遊びや学びをサポートし、昼食やおやつの提供に加え、休憩の管理も欠かせません。

夕方の引き渡し時には、保護者にその日の様子を報告し、施設の清掃や片付けも行います。

保育士資格があればスムーズな業務遂行に役立ち、施設によっては資格取得支援を行っています。

経験がない方は、資格取得を視野に入れるとよいでしょう。

預かり保育を実施している幼稚園は多い?

文部科学省の調査によると、全国の約70%以上の幼稚園や認定こども園が預かり保育サービスを実施しています。

特に都市部では、早朝から夜遅くまで対応する園も増加中です。

園によって提供時間や条件は異なり、地域のニーズや施設の規模に応じて柔軟に設定されています。

また保護者の多様な要望に応えるため、時間延長や土曜日保育、長期休暇中の保育も実施する園が増えています。

働く保護者にとって強い味方となってくれるでしょう。

参照:教育課程に係る教育時間の終了後等に行う教育活動

預かり保育のスケジュール

預かり保育のスケジュールは、施設ごとに異なるものの、多くは保護者の勤務時間に応じて早朝や夕方の遅い時間帯に対応しています。

保育士は、安全に過ごせるよう室内外での活動のほか、保護者が安心して仕事に専念できるよう、時間帯に応じて細やかなケアが提供されています。

以下、具体的な朝と午後のスケジュールを解説していくのでご覧ください。

朝の時間帯の預かり保育

保育園は、朝7時頃から夜7時頃まで開園していますが、保育が必要な時間帯で子どもを預かるので「◯時登園」とは決まっていません。

まず朝の預かり保育では、登園した子供たちの受け入れや健康チェックを行います。

体調確認をし、必要に応じて保護者と情報共有を行い、安全な一日のスタートをサポートします。

朝の時間帯は、子供が落ち着いて一日を過ごせるよう、リラックスした雰囲気で自由遊びや絵本の読み聞かせが行われることが多いです。

午後の時間帯の預かり保育

午後の預かり保育では、園庭での遊びや制作、おやつ休憩など、子どもが好きなことをして過ごすことが一般的です。

また、外部の先生を招いて習いごと教室(サッカー・体操・英語・ピアノなど)を実施する園もあります。

その後、保護者の迎えまでの時間に、室内や屋外での遊びが提供されることが一般的です。

保育士は、子供が安全に遊べるように見守りながら活動の場を整えています。

夕方の引き渡し時には、保護者との連絡事項の確認も行い、家庭との連携を密にしながら、子供たちが快適に過ごせるようサポートします。

預かり保育では何して過ごす?

預かり保育の仕事内容
  • 朝の受け入れと子供の体調確認
  • 保育活動のサポートと安全確保
  • 昼食・おやつの提供および補助
  • 保護者への引き渡しと連絡事項の共有

預かり保育では、子供たちが安心して楽しく過ごせるよう、保育士がさまざまな活動を行っています。

朝の受け入れ時には、登園してきた子供たちの体調や気分を確認し、保護者からの連絡事項を受け取ることで、保育中の安全を確保します。

その後の日中の活動では、子供たちの成長を促すための遊びや学びの時間が設けられており、昼食やおやつの際には食事マナーや楽しさも伝えられるでしょう。

午後の保育が終わると、保護者への引き渡しを行い、その日の活動内容や気づいた点を報告します。

また子供たちの環境が清潔であるよう、片付けや清掃を行い、翌日の準備も整えておきます。

参照:一日のスケジュール

預かり保育と一時保育の違いとは?

預かり保育一時保育
提供時間通常の保育時間外必要に応じた一時的な利用
対象年齢幼稚園・認定こども園の年齢0歳~小学校就学前
主な目的保護者の仕事時間に対応一時的な用事・休息目的
必要な資格保育士資格推奨施設によるが保育士資格が必要な場合が多い

預かり保育は、同じ園の子供たちが主な利用者で、通常の保育時間以外に遊びや創作活動、英語やスポーツ、音楽などの活動を提供します。

一方、一時保育は自治体や子育て支援施設が一時的に預かるサービスです。

保護者の急用やリフレッシュ目的、短時間の外出時に利用されることが多く、年齢の幅も広くなっています。

いずれも子供の安全を確保するため、保育士が担当する場合が多いですが、施設の方針により対応が異なります。

地域のニーズに合わせた柔軟な保育が求められる分野です。

参照:保育士バンク!

預かり保育に関する求人情報

預かり保育の需要が増える中、保育士の求人も増加傾向にあります。

預かり保育に関する求人は、「ハローワーク」をはじめ「保育士バンク」などで多く掲載されています。

地域や施設の方針によって勤務時間や時給、福利厚生も施設によって異なるため、応募前に詳細を必ず確認するようにしましょう。

午後の短時間や朝の早い時間帯など、保護者のニーズに合わせた求人が増加中

応募の際には、自身のライフスタイルに合う勤務形態を見つけることが大切です。

預かり保育をメインとする求人はある!

預かり保育をメインとする求人は多くの保育施設で見られ、特に共働き家庭が多い都市部で需要が高まっています。

通常の保育業務と比べ、預かり保育では柔軟な勤務時間が設定されていることが多く、早朝や夕方のシフトが中心です。

また、資格を持つ保育士が担当する場合が多いですが、無資格者でも応募可能な施設もあります。

園によっては、英語教育やリトミックを取り入れたカリキュラムが実施されており、育成やサポートの経験を積むことが可能です。

これにより、保育士にとっても柔軟な働き方ができる職場として魅力的です。

預かり保育メインの求人一例

たけのこ保育園(東京都葛飾区)
勤務時間:7:00~20:00の間でシフト制(週3日~)
時給:1,500円~(早朝・夕方は加給あり)
休暇:週休2日、有給休暇、産休・育休
福利厚生:社会保険完備、社員登用制度あり、定期健康診断

引用:たけのこ保育園の保育士求人(正社員・契約社員)

スマイルキッズ保育園(福岡県福岡市)
勤務時間:7:00~20:00の間でシフト制(朝・夕方の時間帯は時給アップ)
時給:1,400円~1,700円(早朝・夕方は加給あり)
休暇:週休2日、有給休暇、育児・介護休暇
福利厚生:社会保険完備、社員登用制度、資格取得支援制度

引用:保育士バンク

さくらんぼ保育園(埼玉県さいたま市)
勤務時間:8:00~18:00の間でフレキシブルシフト(週2日~相談可)
時給:1,250円~1,500円(経験者優遇)
休暇:年末年始休暇、土日休み可能、有給休暇
福利厚生:交通費支給、定期健康診断、家賃補助制度あり

引用:保育士バンク

預かり保育をメインとする求人では、早朝や夕方の時間帯に勤務できる人材が歓迎され、シフトに柔軟性を持たせる施設が多いのが特徴です。

短時間からフルタイムまで様々なシフトが用意されているため、家庭と両立させやすい環境が整っています。

保育士の資格があれば採用の幅が広がりますが、施設によっては無資格者やブランクのある方を受け入れるところもあります。

また資格取得支援や交通費支給、育休・産休制度など福利厚生が充実している施設も多く、安心して長期的に働ける環境です。

まとめ

預かり保育は、通常の保育時間外に子供を預かることで、特に共働きやひとり親家庭にとって重要な保育サービスを提供しています。

預かり保育で勤務する保育士には、安全で安心な環境を整える柔軟な対応力が求められます。

また、預かり保育をメインとする求人では、早朝や夕方のシフトが多く設定され、ライフスタイルに合わせた働き方が可能です。

ハローワークや保育士バンクを活用すれば、地域に合った求人情報を簡単に探せるので、ぜひ積極的に利用してみてください。

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この記事を書いた人

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