保育士の大変なことランキングTOP10!業務や仕事内容も併せて解説

保育士の大変なことランキングTOP10!業務や仕事内容も併せて解説

保育士の仕事について、インターネット上には「仕事が大変」「激務のわりに待遇が悪い」などの口コミがみられます。

業務や環境、待遇に不満を持ち、退職してしまう保育士が大勢いる実態です。

資格を保有しているにも関わらず、保育現場に携わっていない方も少なくありません。

本記事では、保育士や元保育士の意見をまとめた「大変なことランキング」を紹介します。

日々の業務や待遇に悩んでいる保育士や、転職を考えている方は、一緒に改善策を探っていきましょう

目次

保育士は大変って本当?

インターネットやSNSで「保育士 大変」と検索すると、「仕事の責任が重い」「業務量が膨大」などの口コミがみられます。

また、大変な仕事のわりに、給与が少ないという点に不満を感じている保育士が多いようです。

最近では、人材確保のために、保育士の手当や待遇が改善される動きがあります。

働き方改革で、残業を減らし、休みの取りやすい環境を整備している事業所も増えていますよ。

保育士の仕事が大変というのは事実ですが、働き方や環境を変えれば改善できる可能性があるでしょう。

保育士の仕事で大変なことランキング10選

保育士が考える仕事をするうえで最も大変なこととは何でしょう。

インターネットやSNSで口コミをみると、保育現場に携わった方が仕事に対して多くの不満を抱いていることがわかります。

仕事上の大変なことを確認すれば、就職を検討している方の心構えや、職場選びの参考になります

ランキング形式なので、上位から順にチェックしてくださいね。

1位:責任が重い・失敗できない

保育士の声
  • 子どもの命を預かる責任が重い
  • 失敗が許されないというプレッシャーが大きい

大切な子どもの命を預かるという立場に、プレッシャーを感じている保育士が大勢います。

けがやトラブルが重大な事故に繋がらないように、担任は一日中子どもたちを見守りながら、神経を研ぎ澄ましているます。

特に、保育に携わる職員の人数にゆとりのない施設では、従業員一人の責任が重くなりすぎてしまっている状況です。

外遊びや給食の際は、担任に加えて1〜2名の職員を動員するなど、保育士一人に掛かる負担を軽減させる配慮が求められるでしょう。

2位:職場の人間関係

保育士の声
  • ほかの職員と気が合わない
  • 上司からの指示に反論できない

保育士の仕事は、ほかの職員との連携が必須となるため、気が合わない同僚や上司がいるとストレスに感じてしまいます。

施設によっては、園長や施設長が権力を持ちすぎていて、指示された膨大な量の業務を引き受けている保育士もいるようです。

特に、男性職員は立場が弱く、ほかの従業員がやらない業務を押し付けられるという声がありました。

職場の雰囲気を改善するには、事業所が各施設の実態を把握して、問題解決に踏み込む動きが必要です。

3位:保護者のクレーム対応

保育士の声
  • 保護者からクレームが来ないように気を遣う
  • 保育を園に丸投げする保護者がいる

保護者に気を遣いながら業務にあたらなくてはならない点が、多くの保育士のストレスとなっています。

子ども同士の口喧嘩や、転んでしまってできた擦り傷に対しても、クレームを唱えたりSNSで悪評を書き込む保護者がいます。

家庭で生活習慣を教えずに、園に丸投げされる状況も、保育士の頭を悩ませる要因の一つです。

子どもたちの保育は、保護者と園が協力しておこなう方針を、積極的に伝えていく必要がありますね。

4位:責任の重さと給与が一致していない

保育士の声
  • 仕事の責任に対して給与が安い
  • 手当や待遇が責任に見合っていない

身体への負担や精神的な重圧など、大変なことが多い保育士ですが、ほかの職種と比較して給料水準が低い傾向があります。

厚生労働省の調べによると、保育士の平均年収は360万円で、全体平均の461万円を大きく下回る現状です。

事業所によっては、賞与や有休、家賃補助などの手当すら完備させていない場合もあり、保育士の生活負担が問題視されています。

近年は、国をあげて保育士の待遇を改善する動きがあり、給与水準向上や手当拡大に向けて取り組まれています

参照:厚生労働省「保育士の現状と主な取組」国税庁

5位:連絡帳や保育日誌など事務作業が多い

保育士の声
  • 保育以外の業務が多い
  • 事務作業が業務時間内に終わらない

連絡帳や日誌の記入など、保育業務にプラスされる事務作業も保育士の大変な仕事の一つです。

保育士は園児たちのお昼寝中や、帰宅したあとの時間で事務作業をおこないます。

クラスの人数が多かったりお昼寝の時間がなかったりすると、残業を強いられるケースがあるようです。

最近では、多くの施設でICT化が進んでおり、保育士の負担が減ってきています。就職先を探す際は、事務作業の時間配分ややり方に注目すると良いでしょう。

子供との接し方や関わり方に悩んでしまう

保育士の声
  • 大勢の子どもを一人で見ないといけない
  • 苦手な園児との接し方がわからない

一人ひとりと向き合いたいと思っていても現実的に難しく、理想とのギャップに悩んでしまう保育士がいます。

保育士は、3歳児20名に1名、4・5歳児30名に対して1名を基準とした人員配置が義務付けられています。

園児のなかには、上手くいかないと手を出してしまう子もいるため、対応に困惑してしまうという声がありました。

長く勤めていくために大変なことは周囲の協力を得て、気持ちに余裕を持たせるようにしましょう。

参照:厚生労働省「幼稚園と保育所の基準の比較【職員配置・施設設備等】」

休憩時間が短く1日中忙しい

保育士の声
  • 休憩時間が少ない
  • 休憩中もしょっちゅう呼び出される

早朝出勤や子どもに合わせた運動など、大変なことが多い保育士ですが、休憩時間が十分に取れないケースがあります。

原因は、休憩に入ると園児を見る職員がいなくなってしまうという、人員不足です。

施設によっては、休憩室が完備されておらず、カーテン仕切りの中で急いで昼食をとらなければならない場合もあります。

勤務中の休憩時間は労働基準法第34条で規定されているため、十分に確保されていない場合は積極的に声をあげていきましょう。

参照:厚生労働省「労働時間・休憩・休日関係

毎月の製作や壁面の準備が大変

保育士の声
  • 製作や壁画のネタ探しに追われる
  • 毎月製作があって億劫になる

保育士が訴える日頃の業務で大変なことの一つは、製作や壁画の準備です。

季節の製作や教室の壁画は、保育士がすべて準備するため手間と時間の掛かります

毎月の製作に向けてネタを探し、子どもたちにわかりやすく説明する方法まで、保育士が考えなくてはなりません。

最近では保育士の負担軽減のために、製作物の準備や施設の装飾を外注する施設もあります。

工作が苦手な方は、就活の際に保育士がおこなう業務範囲をチェックしてくださいね。

行事の準備が大変

保育士の声
  • 行事前は通常業務に加えて準備作業も強いられる
  • 行事準備で残業や持ち帰りがある

園行事が多い保育園では、準備作業を強いられ、残業が増えてしまう可能性があります。

行事の準備は職員がおこなうため、子どもたちが帰宅したあとの時間まで居残らないといけません。

運動会や生活発表会などの行事は、準備する小道具が多く、保育士が持ち帰って自宅で作業するケースもあります。

行事数は施設によるため、制作が苦手な方や勤務終わりのプライベートを確保したい場合は、イベントの少ない園を選びましょう。

後輩保育士への指導が大変

保育士の声
  • 話を理解してくれない後輩の指導に手を焼く
  • 後輩教育の仕方で悩む

保育士は就職してから数年経つと、後輩の指導を任されることがあります。

多くの施設では、新人に対して先輩保育士が、実務やトラブル対応のやり方を教える方針を取っています。

指導者としての経験がない場合はマンツーマンでおこなう後輩教育に戸惑ってしまうため、ストレスの要因となるようです。

新人教育は一人が背負う責任ではありません。大変なことがあれば、ほかの職員に相談しながら可能な範囲で頑張ると、自身の成長にも繋がるでしょう。

保育士の大変さは環境を変えれば対策できる可能性も

保育士にとっての大変なことは、環境を変えると改善される可能性があります

職場環境や待遇は施設によって異なるため、自身に合った職場を見つけることが大切です。

転職は、異動や転勤の少ない保育士が環境を変える方法の一つです。

転職に興味のある方は、求人サイトに条件を入力して検索しましょう。

給与や働き方は転職で改善される可能性大!

保育士の給与や働き方は、転職によって改善されるケースがあります。

採用の際に、保育士の経験やスキルを優遇する事業所に転職すれば、基本給が上がる可能性が高くなります

職場環境には施設格差があるため、人間関係や働き方が自身に合わないと感じれば、ほかの事業所に転職するのがおすすめです。

長く働き続けるには、仕事のストレスを減らすことが重要です。やりがいや喜びを感じられる職場で、楽しく保育に従事しましょう。

保育士の転職で事前に確認するべき点

事前に確認するべき点
  • 経験やスキルの優遇があるか
  • キャリアアップできるか
  • 賞与や昇給があるか
  • 借り上げ社宅制度が利用できるか
  • 悪評が多くないか

保育士として転職する場合は、給与や福利厚生について事前に確認しましょう

事業所が謳っている福利厚生はエリアや施設によって異なる可能性があるため、募集要項を読み、不明な点は直接問い合わせてください。

仕事の大変なことは、在籍中の保育士や退職した職員の口コミを参考にすると、入社後のギャップを回避できます。

就職を検討している職場で悪評が多い場合は、まず公式ホームページや公開データをみて、事実確認しましょう。

保育士の仕事は大変だけど楽しさもたくさん!

保育士の仕事には大変なことが多数ありますが、子どもの成長を身近で感じられる喜びは大きいでしょう。

厚生労働省の調査でも、保育士を目指す理由は「子どもと関わる仕事がしたい」が最も多いという結果でした。

好きな仕事を長く続けていくためには、ストレスや不満を減らすことが重要です。

多くの事業所が、採用の際に経験やスキルへの優遇をおこなっています。待遇や業務に不満を感じている際は、転職で環境を変えてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

ほいポケ編集部のアバター ほいポケ編集部 保育士ライター集団

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