12月といえば、クリスマスを代表とする冬のイベントが盛りだくさんですね。
保育園でもクリスマスに関連した製作や冬の寒い季節を感じる作品作りが定番になっているのではないでしょうか?
今回の記事で紹介する製作のアイディアは、どれも子どもたちが楽しみながら取り組める内容で、イベントへの期待感が高まるものばかりです。
少しの工夫で、子どもたちの年齢や発達に合わせたアレンジが可能なので、ぜひ日々の保育活動に取り入れてみてください。
- はじき絵でクリスマスのオーナメント
- クリスマスツリーのスクラッチアート
- クリスマスツリーと靴下の製作
- スノードーム
- はさみを使ったケーキの製作
- クリスマスのプレゼントカード
- 手形のサンタさん
はじき絵でクリスマスのオーナメント
12月といえばクリスマス。クリスマスにちなんだ製作として、オーナメント作りはいかがでしょうか。
白の画用紙に白のクレヨンでお絵描きをして、赤や緑の絵具で塗ると白で描いた絵が浮き出てくる不思議な体験ができる製作です。
クレヨンを持ってなぐり描きができる1歳前後の低年齢の子どもでも、楽しんで作成できます。
2~3歳くらいになると、絵の具で塗るところまで子どもたちで行うことができ、はじき絵の不思議な体験に驚くことでしょう。
適した年齢:1~3歳
- はじき絵の不思議さを体験しながら季節の製作活動ができる
- 低年齢の子どもたちでも無理なく行える
- 行事への期待感を高められる
用意する材料・道具
必要な材料
- オーナメントの形に切った画用紙
- デコレーション用のシール
- リボン
必要な道具
- 白のクレヨン
- 絵の具
- 筆
作り方
- 白のクレヨンで模様や絵を描くときは力強く描くと、はっきりと絵が浮かび上がる
- 塗りつぶす時の筆は太めが塗りやすくおすすめ
- 単色でも複数の色を使って塗っても素敵に仕上がる
- クリスマスのオーナメント型に画用紙をカットし、白のクレヨンで模様や絵を描きます。
後で絵の具を塗ったときに浮かび上がるので、しっかりと濃く描けるとなおよいでしょう。 - 赤や緑などの絵の具でオーナメント全体を塗りつぶします。
- クレヨンで描いた部分は絵の具をはじくので、模様が浮かび上がってきます。乾くまでしっかり待ちましょう。
- 自由にシールを貼ってデコレーションします。
- リボンをつけて完成です!
はじき絵のクリスマスオーナメントの作り方の手順を動画で見てみよう
クリスマスツリーのスクラッチアート
幼児クラスの中でも特に年中、年長児におすすめの製作が、クリスマスツリーのスクラッチアートです。
クリスマスツリーの形に切った画用紙をクレヨンで隙間なく塗り潰すため、集中力や忍耐力が育まれることが期待できます。
竹串を使って削り、下からクレヨンで塗った色が出てくるときは、きっと子どもたちの歓声が聞こえることでしょう。
画用紙に色を塗る、黒のアクリル絵の具で塗りつぶす、竹串で削るなど、どの工程も時間がかかるので、完成した時の達成感もたっぷり味わえる製作です。
適した年齢:4~5歳
- クリスマスツリーの形の画用紙に隙間なくクレヨンで塗ることで集中力と忍耐力を刺激する
- 竹串を使って絵を描くことで手先の巧緻性が育まれる
- 完成した時に達成感が味わえる
用意する材料・道具
必要な材料
- クリスマスツリーの形に切った画用紙
- 下に引く汚れてもいい紙
必要な道具
- 黒のアクリル絵の具
- 筆
- クレヨン
- 竹串
作り方
- クリスマスツリーの形に切った画用紙をクレヨンで隙間なく塗りつぶす
- たくさんの色を使うことで仕上がりがカラフルで華やかになる
- 竹串の扱いには十分に気をつける
- 画用紙をクリスマスツリーの形に切り取ります。
- カットしたツリーの形の画用紙にクレヨンを使ってカラフルに隙間なく塗りつぶします。
たくさんの色を使い、画用紙の色が見えなくなるまでしっかりと塗り込むことで、華やかな仕上がりに! - クレヨンを塗り終わったら、黒のアクリル絵の具を全体に塗りつぶし、乾かします。
- 完全に乾いた後、竹串を使って絵や模様を描くと、黒のアクリル絵の具で塗った部分が削られて、下のクレヨンで塗った鮮やかな色が浮かび上がります。
クリスマスツリーのスクラッチアートの作り方の手順を動画で見てみよう
クリスマスツリーと靴下の製作
シール貼りとひも通しで作るクリスマスツリーと靴下の製作について説明します。
低年齢の子どもたちが集中して行える手先を使った遊びとして、シール貼りもひも通しも大人気ですよね。
1つの製作に2つの手先を使う技法を取り入れると、子どもたちの集中力と手先の巧緻性が養われますし、仕上がりもとても華やかになります。
材料さえあれば、すぐに製作に取り掛かれる手軽さも魅力の1つです。
適した年齢:2~3歳
- シール貼りやひも通しで手先の巧緻性が育まれる
- 集中して1つの物事に取り組むことができる
用意する材料・道具
必要な材料
- クリスマスツリーの形や靴下の形に切った画用紙
- 毛糸
- シール
- それぞれのパーツ
必要な道具
- テープ
- のり
- 穴あけパンチ
作り方
- ひも通しの前にシールを貼っておくこと
先にひも通しを行うと、シールが貼れる場所がなくなってしまう可能性がある - ひも通しを行う前に、片側をテープで固定してから子どもたちに渡すとスムーズ
- 画用紙をクリスマスツリーや靴下の形に切り取ります。
- 好きなシールを使ってクリスマスツリーや靴下を自由にデコレーション。キラキラのシールやカラフルなシールを使うと、作品が一気に華やかになりますよ。
- 穴あけパンチでツリーや靴下の周りに穴をあけます。
- ひもを通していく際は、一つの穴に通して裏側をテープで固定してからスタート。ひもを通し終えたら裏面でテープで固定します。
- クリスマスツリーの幹や靴下の上のふわふわ部分を貼り付けて、完成です!
クリスマスツリーと靴下の製作の作り方の手順を動画で見てみよう
スノードーム
冬の季節にぴったりなスノードームの製作を紹介します。
ペットボトルの中にぽんぽんと丸い紙を入れて雪に見立て、紙コップに雪だるまを貼り付ければ、まるで雪だるまの上に雪が降っているかのようです。
ひっくり返すと、それぞれがプカプカ浮いたり沈んだりする様子が観察でき、子どもたちの好奇心を引き出します。
工程は簡単なので、保育士のサポートがあれば2歳児クラスでも挑戦可能!
楽しく作れて冬の雰囲気を味わえる製作活動なので、ぜひ試してみてくださいね。
適した年齢:2歳~
- 水の中で沈むものと浮くものがあると発見できる
- ペットボトルの中にものを入れる時に手先の器用性が育まれる
- 作ったもので遊ぶことができる
用意する材料・道具
必要な材料
- 紙コップ
- 雪だるまの形に切った画用紙
- 雪だるまのリボンや帽子などのパーツ
- ペットボトル
- ぽんぽん
- 丸シール
必要な道具
- 穴あけパンチ
- ペン
- はさみ
- のり
作り方
- ペットボトルに水をぎりぎりまで入れる
- キャップを閉めた後は必ず保育士が確認する
- ペットボトルに入れるぽんぽんと丸い紙の量は保育士が調整し、浮き沈みがわかりやすくなるよう工夫する
- 白い画用紙を雪だるまの形に切り取ります。雪だるまのリボンなどのパーツも準備。
- 紙コップに雪だるまを貼り付け、ペンで雪だるまの顔を描きます。
- 紙コップに丸シールを貼り、雪に見立てます。
- 穴あけパンチを使ってコピー用紙に穴をあけ、くりぬいた丸い紙は雪として使いましょう。
- 空っぽのペットボトルにぽんぽんとくりぬいた丸い紙を入れます。
- 水をぎりぎりまで入れて、キャップを閉めます。
- 紙コップにセットして完成です!
スノードームの作り方の手順を動画で見てみよう
はさみを使ったケーキの製作
はさみの練習が始まった時期の子どもたちにぴったりなケーキの製作を紹介します。
製作を通して、1回切り、連続の直線切り、曲線切りとバランスよく体験することが可能です。
1回切りで切ったものがケーキのトッピングになり、切ったものを余すところなく使えるのもポイントです。
のりとはさみをふんだんに使った集中力と手先の巧緻性を高められることが期待できる製作活動になっています。
適した年齢:2~3歳
- 1回切り、連続の直線切り、曲線切りとバランスよく体験できる
- 切ったパーツを飾り付けに使用できる
- 切り方、貼り方で子どもたちの個性が発揮できる
用意する材料・道具
必要な材料
- 台紙になる画用紙
- ケーキの丸い型
- 細長く切った折り紙
- ケーキの飾りのパーツ
必要な道具
- はさみ
- のり
作り方
- 細長く切った折り紙は子どものはさみで1回切りができる幅にする
- 丸いケーキをどこから切ればいいかわからない場合は切り込みの補助線を描く
- 連続してはさみを動かせるように声をかける
- 細長く切った折り紙をはさみで1回切りして、ケーキのトッピングを作ります。
- 1回切りで切ったトッピングをケーキの型にのりで貼り付けます。
- ケーキの飾り用のパーツものりで貼り付け、おいしそうにデコレーションしましょう!
- ケーキを画用紙からはさみで切っていきます。
- 6等分になっている線に沿ってはさみで切ります。
- 台紙に貼ったら完成です!
はさみを使ったケーキの製作の作り方の手順を動画で見てみよう
クリスマスのカード
画用紙の真ん中を三角形に切り抜いて、カードの中が覗けるクリスマスカードを紹介します。
折り紙を折ったり切ったり貼ったりする作業は、集中力や指先の発達を促します。
また、自由に折り紙を貼り付けながらも、カードを閉じた後の見栄えを想像することで、先を見通す力も養われます。
クリスマスツリーに自由に飾り付けをすることで、子どもたちは創造力を発揮し、自分だけのオリジナルツリーを作成する喜びを味わうことができるでしょう。
適した年齢:3~5歳
- 折り紙を折ったり切ったりすることで手先の器用性を高めることが期待できる
- 自由なデコレーションができるので子どもの自由でのびのびとした発想のまま表現できる
- 指スタンプは感触遊びとしても楽しめる
用意する材料・道具
必要な材料
- 台紙
- 折り紙
- 飾りパーツ
必要な道具
- カッター
- はさみ
- のり
- ペン
- 絵の具
作り方
- 折り紙は自由に折り、自由に切ってOK
- 折り紙を貼るときは、下の画用紙が見えなくなるまで重ねて貼る
- 画用紙を半分に折り、カッターとはさみを使って片側で三角形を切り抜きます。
- 好きな色の折り紙を折ります。いろんな形で大丈夫です。
- 折った折り紙をはさみで切っていきます。
- 三角形に切り抜いていない側に、切った折り紙を自由にのりで貼り付けます。
- 飾りパーツを自由に貼り付けてデコレーションしましょう。
- 画用紙を半分に折って、表紙側にも飾りパーツを貼ります。
- ツリーの周りに指スタンプで雪を降らせましょう。
- 最後にメッセージを入れたら完成です!
クリスマスのプレゼントカードの作り方の手順を動画で見てみよう
手形のサンタさん
手形を使ってサンタさんの髭を表現するユニークな製作アイディアをご紹介します。
乳児クラスの子どもたちも、手形なら無理なく製作活動に参加できますね。
一方、幼児クラスの子どもたちは、はさみを使って自分で手形を切り取ったり、折り紙を折る作業など、ほとんどの工程を自力でこなすことが可能です。
出来上がった作品を保育室に飾ることで、子どもたちのクリスマスへの期待感が高まり、保育室全体が一層わくわくした雰囲気になりますよ。
適した年齢:1~5歳児
- 1歳児クラスなら手形とシール貼りのみ、5歳児クラスなら全工程を子どもが行うなど、年齢に合わせて製作できる
- クリスマスへの期待感を高める
- 幼児クラスでは、ほとんどの工程を自力で行うことで出来上がった時の達成感を味わえる
用意する材料・道具
必要な材料
- 台紙
- 折り紙
- 手形用の画用紙
- 顔の型
- 飾りパーツ
- 丸シール
必要な道具
- はさみ
- のり
- 絵の具
- ペン
作り方
- 低年齢の子どもたちが行う場合は折り紙は保育士が事前に準備する
- 幼児はクリスマスツリーの飾りを自分で描くと個性が出る
- 正方形の台紙の丈夫にリボンを貼ることでプレゼントの雰囲気が出る
- 手形用に準備した画用紙に手形を取ります。
- 乾いたらはさみで切り取ります。サンタさんの顔の形も一緒に切り取っておきましょう。
- 折り紙とサンタさん顔、手形などを組み合わせてサンタさんを作ります。
- 折り紙と星や丸シールでクリスマスツリーを作ります。
- 最後に台紙にサンタさんとクリスマスツリーを貼り、上部にリボンを貼り付けたら完成です!
手形のサンタさんの作り方の手順を動画で見てみよう
まとめ
12月ならではのイベントに関連した製作のアイディアを7つ紹介しました。
どの製作も控えている行事への期待感が高まり、保育室の中がわくわくするようなものばかりです。
寒い季節は保育室内での活動も増えると思いますので、製作活動の用意をしておくと、急な室内遊びでも楽しく過ごせますよ。
出来上がった作品はぜひ園内に飾って、子どもたちとの会話の種にしてくださいね。
コメント