元園長監修【2歳児・4月】月案/週案の文例（ねらい・子どもの姿・養護・教育・ふりかえりの書き方）

春の暖かい風が心地よい4月、新しい環境の中で少しずつ生活に慣れていく時期です。
一人ひとりの気持ちに寄り添いながら、安心して過ごせるようにしていきましょう。
それでは2歳4月の月案文例を解説していきます

最初に月案作成のポイントをご紹介します。
ただ、いち早く例文をご確認したいという方は「こちらのリンク」を押してください。

元園長が教える月案・週案の重要ポイント

大前提、月案を作る上でどんなことが重要なのか？

実際に保育士さんたちの数々の月案をチェックしてきた元園長先生に、重要ポイントを伺いました。

この3つが、年齢・時期関わりなく月案を作成する上で意識してほしい点です。

要するに、「保育園での活動を通して、子どもたちにどんな姿になってもらいたいのか」を考えると良いということですね。

逆によくあるダメなパターンは、ねらいと内容が連動していないものです。

いったい何のための月案なのか考えられていないと、作り直しとなってしまいます。

2歳児・（月齢）・4月の月案のポイント

次に、「2歳児・（月齢）・4月」ならではの月案のポイントを紹介します。

新年度が始まります。子どもたちは新しい環境に戸惑うことも多いでしょう。

子どもの不安な気持ちに寄り添い、安心して生活できるよう関わっていきたいですね。

春の自然に触れたり、表現活動をしたりと 楽しい活動も積極的に取り入れていきたいです。

それではここから、具体的な月案の例文をまとめていきます。

《 STEP1》 前月の子どもの姿を思い出す

• 2歳児クラスと交流をもつことで新しい保育室に慣れ、好きな遊びができた子どももいる
• 自分でスプーンを持って食事しようとする姿が見られる
• 保育者に手伝ってもらいながら、身の周りのことを自分でしようとしている

《 STEP2》 今月のねらいを決める

養護のねらい

• 新しい環境や保育者に慣れ、安心して過ごす
• 保育者に手伝ってもらいながら、脱いだ衣服を畳もうとする
• 自分の布団に入り、保育者に見守られながら安心して眠る

教育（5領域に対応）のねらい

• 春の自然に触れながら、のびのびと体を動かそうとする
• ペンやクレヨンで絵を描いたり、のりで紙を貼るなど簡単な製作を楽しむ
• 繰り返しの表現がある、簡単な絵本や紙芝居を見て喜ぶ

養護のねらい①の具体的な月案

ねらい

新しい環境や保育者に慣れ、安心して過ごす

養護・内容

• 新しい環境や保育者に少しずつ慣れる（生命の保持）
• 保育者との信頼関係を築き、安心して過ごす（情緒の安定）

養護・予想される子どもの姿

• 登園時やお迎えが遅めの時など、不安定になって泣くことがある
• 保育者とのコミュニケーションを楽しみながら、安心して生活する

養護・環境構成/保育者の配慮

• 子どもの不安な気持ちや戸惑いを受け止め、共感する
• 触れ合い遊びやスキンシップを行い、子どもとの関係を築けるようにする

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養護のねらい②の具体的な月案

ねらい

保育者に手伝ってもらいながら、脱いだ衣服を畳もうとする

養護・内容

• 身の周りのことを自分でしようとする（生命の保持）
• 衣服の畳み方を知り、保育者に手伝ってもらいながら自分で畳もうとする（生命の保持）

養護・予想される子どもの姿

• 保育者の言葉を繰り返し「ぱったん」などと言いながら畳む
• 畳んだものを片づける際、丁寧さに欠け 衣服の形が崩れてしまう

養護・環境構成/保育者の配慮

• 衣服を広げておき、畳みやすい状態にする
• 子どもにも分かりやすい言葉を掛けながら一緒に畳む
• 衣服を片づける際も丁寧にするよう伝え、自立を促す

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養護のねらい③の具体的な月案

ねらい

自分の布団に入り、保育者に見守られながら安心して眠る

養護・内容

• 新しい環境で眠ることに慣れる（生命の保持）
• 保育者に見守られ、安心して眠る

養護・予想される子どもの姿

• 新しい環境に興奮し、なかなか寝つけない
• 環境に慣れるにつれ、よく眠れるようになる

養護・環境構成/保育者の配慮

• 寝つけない子どものそばにつき、安心できるような関わりをする
• オルゴールを流したり室内の温度を調整したりして快適な環境を作る

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教育のねらい①の具体的な月案

ねらい

春の自然に触れながら、のびのびと体を動かそうとする

教育・内容

• 昆虫や植物など、春の自然に触れることを楽しむ
• 心地よい気候のなかで、のびのびと体を動かして遊ぶ

教育・予想される子どもの姿

• 見つけたものを保育者に知らせる
• 身体能力が向上し、高いところに登るなど危険なことをする子どもがいる

教育・環境構成/保育者の配慮

• 子どもの発見に共感し、興味を広げられるような関わりをする
• 散歩へ行く際は下見をし、危険箇所を把握し職員間で共有する
• 危険なことはしないよう声を掛けつつ、挑戦する気持ちも大切にしながら関わる

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教育のねらい②の具体的な月案

ねらい

ペンやクレヨンで絵を描いたり、のりで紙を貼るなど簡単な製作を楽しむ

教育・内容

• 絵を描いたり、のりを貼ったりして製作活動を楽しむ
• 完成したものを友だちや保育者に見せようとする

教育・予想される子どもの姿

• それぞれが自由に製作活動を楽しむ
• 作品が完成すると「できた！」と嬉しそうに見せる

教育・環境構成/保育者の配慮

• 子どもの発達段階に応じた教材、素材を用意する
• 作品を掲示し、友だちの名前を覚えたり他の作品に興味をもったりするきっかけを作る

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教育のねらい③の具体的な月案

ねらい

繰り返しの表現がある、簡単な絵本や紙芝居を見て喜ぶ

教育・内容

• 1人で、または友だちや保育者と一緒に絵本や紙芝居を見ることを楽しむ
• 繰り返しの表現を楽しみ、フレーズや動作を真似る

教育・予想される子どもの姿

• 保育者のところへ絵本を持って行き、読んでもらおうとする
• 繰り返しの表現に合わせて体を動かしたり言葉を発したりする

教育・環境構成/保育者の配慮

• 年齢や子どもの興味に合った絵本を用意する
• 場面に応じて絵本を揺らしたり動作をつけたりして、子どもがより楽しめるようにする

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行事・遊び・食育・職員との連携・家族や地域との連携・自己評価の月案例

今月の行事※全体クラス向けの月案記事と一緒

• 入園式、進級式
• 個人懇談
• 誕生会
• 身体測定

今月の遊び

• 「こんなことできるかな？」
• 手遊び「キャベツの中から」
• 製作「あおむし」

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食育

• 楽しい雰囲気のなか、自分で食べ進めようとする
• 食事の前後の挨拶をしようとする

職員との連携※全体クラス向けの月案記事と一緒

• アレルギー児への対応を丁寧に確認し、調理室の職員とも連携しながら毎日誤食のないようにする
• 前年度の職員と連携しながら、子ども1人1人に合った関わりを心掛ける
• 担任同士で役割や担当を決め、円滑にクラス運営ができるようにする

家庭や地域との連携※全体クラス向けの月案記事と一緒

• 子どもの様子を細かく伝達し、保護者とも信頼関係を築けるようにする
• 日中と朝晩の気温差が激しいため、調節のしやすい服を持参してもらうようお願いする

自己評価

• 子どもたちは新しい環境に少しずつ慣れ、落ち着いて過ごしている
• 新しい体制になり、保育者も戸惑うことがあったが その都度話し合いをして進めることができた
• 戸外でも室内でも体を動かすことを楽しんでいた。また、ダンゴムシなどの昆虫に自分から触れようとする姿もあった

4月・ほかの年齢の月案

2歳児・ほかの月の月案