目次
0歳児(低月齢)・9月の月案のポイント
- 子どもそれぞれの授乳・食事のペースに合わせた保育者の関わりや配慮を考える。
- 普段子どもがよくしている姿勢を観察し、適した遊びを取り入れる。
- 喃語に対する応答や声かけを工夫し、子どもの発語が促される関わりについて考える。
《 STEP1》 前月の子どもの姿を思い出す
- ミルクを飲んだ後、うつぶせ・座位の時にミルクを吐いてしまうことが多い。
- 食事中に眠くなったり飽きてしまい、最後まで食べ終えることが少なかった。
- 腹ばいの姿勢を長時間保てるようになった。
- 保育者の言葉かけに反応し、機嫌よく遊ぶ時間が増えた。
《 STEP2》 今月のねらいを決める
養護のねらい
教育(5領域に対応)のねらい
養護のねらい①の具体的な月案
ねらい
ゆったりとした授乳時間を過ごす
養護・内容
- 落ちついた雰囲気の中、安心してミルクを飲む。
(養護の場合…生命の保持 ・情緒の安定)
(3つの視点の場合…健やかに伸び伸びと育つ) - 授乳直後はゆったりと過ごす。
(養護の場合…生命の保持)
(3つの視点の場合…健やかに伸び伸びと育つ)
養護・予想される子どもの姿
- 安心できる保育者のもと、満足するまでミルクを飲む。
- 授乳直後に身体を動かすと、ミルクを吐き戻しする。
養護・環境構成/保育者の配慮
- 優しく見つめたり、飲むペース配分に配慮しながら、ゆったりとした時間の中で授乳できるようにする。
- 授乳後は吐き戻しに気をつけ、ゆっくり休む時間を作ったりうつ伏せで遊ばないようにする。
養護のねらい②の具体的な月案
ねらい
楽しい雰囲気の中で意欲的に食事をする
養護・内容
- 落ち着いた気持ちで食事の時間を楽しむ。
(養護の場合…生命の保持)
(3つの視点の場合…健やかに伸び伸びと育つ)
養護・予想される子どもの姿
- 食べている時に疲れや眠気から泣き出し、食事が途中で終わる。
養護・環境構成/保育者の配慮
- 日中の活動中に疲れ・眠気の様子が見られたら、早めに休息がとれるよう配慮する。
- 食事量・スピード・順番など子どものペースを尊重する。
- 席を変えて気分を変えるなどの工夫をする。
教育のねらい①の具体的な月案
ねらい
腹ばいの状態で探索したり遊ぶことを楽しむ
教育・内容
- 腹ばいで移動したり、興味のある玩具に手を伸ばして楽しく遊ぶ。
(5領域の場合…健康・環境)
(3つの視点の場合…身近なものと関わり感性が育つ)
教育・予想される子どもの姿
- 仰向けから腹ばいになったり、腹ばいのまま旋回したり、少しずつ移動したりして遊ぶ。
教育・環境構成/保育者の配慮
- 子どもが興味を持つ、握りやすい玩具を用意する。
- 周囲に危険なものがないか確認し、安全で十分な広さのスペースを確保する。
教育のねらい②の具体的な月案
ねらい
保育者の声に耳を傾け、笑ったり喃語で答える
教育・内容
- 保育者の語りかけに意欲的に反応し、声でのやり取り・関わりを楽しむ。
(5領域の場合…言葉・人間関係・表現)
(3つの視点の場合…身近な人と気持ちが通じ合う)
教育・予想される子どもの姿
- 保育者に語りかけられると喜び、喃語や身振りで返す。
教育・環境構成/保育者の配慮
- 子どもの姿勢に保育者が目線を合わせながら、声をかけ一緒に遊ぶ。
- 子どもが発する喃語に耳を傾け、真似するように話したり受け止める言葉をかけてやり取りし、発語を促す。
行事・遊び・食育・職員との連携・家族や地域との連携・自己評価の月案例
今月の行事※全体クラス向けの月案記事と一緒
- お月見(十五夜)
- 敬老の日
- 運動会
- 防災の日
- 救急の日
今月の遊び
- マットの山登り・トンネルくぐり
- ボール遊び
- 積み木遊び
- ベビーカーでの散歩
- 戸外遊び
食育
- 満足できる量のミルクを飲む。
- 楽しい雰囲気の中、食事をする。
職員との連携※全体クラス向けの月案記事と一緒
- 一人一人の体調について申し送りをしっかり行い、職員全体での情報の共有・把握に努める。
- 後追い・人見知りには、子どもが安心感を持てるように、できる限り同じ保育者が関われるよう、職員間で話し合い配置を決めておく。
- 運動遊びでは、転倒や衝突の危険がないよう、子どもの動きに合わせて保育者同士が常に声を掛け合い、見守りをする。
家庭や地域との連携※全体クラス向けの月案記事と一緒
- 疲れによる不調や病気を見逃さずに対応できるよう、朝の受け入れ時や降園時に家庭と園、それぞれの子どもの様子を密に伝え合い、健康状態を互いに把握しておく。
- 暑い日に備え、多めの着替え・調節のしやすい衣服・シャワー用のタオルを持参してもらう。
- 運動会に向けて、早めにお知らせを配り、参加を呼び掛けたり、内容についてわかりやすく説明する。
自己評価
- 授乳後に休む時間を作ったことで、ミルクの吐き戻しが無くなってきた。
- 食事については子どものペースを尊重し、無理せず楽しく食べられるよう、丁寧に関わった。
- 疲れている様子があったら少し眠る時間を作るなどの配慮により、食事の時間に寝てしまうことが減った。
- 腹ばいで自由に探索が楽しめるよう、周囲の安全チェックをこまめに行った。
- 保育者も一緒に遊び、楽しさを言葉で共感することで、様々な喃語・仕草での反応が返ってきた。
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