春の製作活動といえば「ちょうちょ」モチーフは乳児クラスに大人気ですよね。
羽の模様づけや色の不思議を楽しみながら、1歳児でも無理なく指先を使い、春の自然への興味につなげられるような製作アイデアを集めました。
本記事では、元保育士の視点から具体的な製作のヒントやねらいをまとめました。
ぜひ参考にしてくださいね。
- 1歳児クラスの製作は、短い時間でパパッと作れる作品が好まれる
- 作品のクオリティよりも、子どもたちが楽しんで行うこと、素材に触れることを目的としましょう
- 成長発達を見て、保育士が臨機応変にサポートするとよい
- アレンジ次第で1歳児でも個性を出すことは可能
ちあき【元保育士ライター】1歳児クラスは、個人で成長発達に差があることも少なくありません。適宜サポートして、楽しく製作活動を行いましょう!


ちあき先生
認可保育園で勤務後退職して留学。その後は英語の幼稚園で働く。結婚を機に派遣保育士に転身し、さまざまな園で経験を積む。保育士歴は通算7年ほど。
子どもが重度アレルギー児になったことでライターに転身した2児の母。


1歳児のちょうちょ製作のねらい
1歳児の製作では、上手に作ることよりも、素材に触れて楽しむことや色の変化を感じることが大切です。
春によく見られる「ちょうちょ」を題材にすることで季節への興味関心を育みやすくなりますよ。
以下に月案や週案などで参考にできる、ねらいの例を紹介します。
- 製作活動をとおして、新しい素材に触れたり、指先を使う
- 春の自然や生き物に親しみを持つ
- できあがった喜びを味わう
シール貼りやスタンプ、なぐり描きなどをとおして指先を使う経験も可能です。
完成した作品を保育室などに飾れば、自分の作品ができあがった喜びを感じられ、自己肯定感を育むことにもつながりますよ。
【1歳児におすすめ】ちょうちょの製作アイデア8選
1歳児の製作は、工程が多すぎないことと、活動を楽しめることが最も大切です。
本章では、1歳児でも取り入れやすいちょうちょの製作アイデアをまとめました。
アイデアの中には1歳児クラス以外を対象にしているものもありますが、保育士が多めに下準備をしたり、工程の一部を子どもたちが体験したりすることでアレンジができますよ。
画用紙でカラフルちょうちょ【シール遊びから発展】
画用紙でちょうちょの形を作り、羽に模様をつけるシンプルな製作です。
動画では、シール遊びとして楽しみながら製作活動ができると紹介されています。
1歳児クラスなら、子どもたち自身で好きな色の丸シールを貼る工程を行うのがおすすめです。
台紙からはがす動作が難しい子どもには、個別にサポートしましょう。
- 色画用紙
- 丸シール
- クレヨン
- のり
- はさみ
デカルコマニーでちょうちょを作ろう【初めての絵の具体験にもおすすめ】
デカルコマニーとは、半分に折った紙の片側に絵の具を置いて閉じ、開くと左右対称の模様ができる技法です。
1歳児クラスでは、保育士が適量の絵の具を用意しておき、子どもが好きな色の絵の具を筆などに取って色をつけ、紙をぺたんと閉じる・開く場面を取り入れられるでしょう。
短時間で工程も少ないですが、偶然できる模様が美しく、子どもが「できた」を感じられるのでおすすめです。
- 画用紙
- 絵の具
- 筆
- はさみ
- テープ
作って遊べるひらひらちょうちょ【簡単手作りおもちゃ】
完成後に手に持ってひらひら動かして遊べるタイプのちょうちょの製作アイデアです。
動画で紹介されていたように、子どもが好きな色のシールを貼るのも素敵ですが、スタンプで模様をつけたり、クレヨンでなぐり描きをしたものをちょうちょの羽にするのも個性が出る仕上がりになりますよ。
製作後に遊べるので、活動に流れを作りやすいです。
- 折り紙
- シール
- 曲がるストロー
- テープ
- はさみ
フェルトのちょうちょ【保育室の飾りにもおすすめ】
フェルトやメッシュなどやわらかい布を重ね、中央をモールで留めてちょうちょに見立てる製作のアイデアです。
1歳児クラスでは、保育士が数種類の布を並べて、子どもは「好きな色を選ぶ」「布を重ねる」「素材の感触を楽しむ」活動にすると無理なく取り入れられます。
ケガ防止のためにも、モールの先端処理は必須ですよ。
- フェルト生地
- メッシュ生地
- モール
- はさみ
パタパタちょうちょ【春の遊びに大活躍!】
羽が動く仕掛けがあるちょうちょ製作です。
1歳児では「羽に模様をつける」「完成後に動かして遊ぶ」部分を取り入れるだけでも十分に楽しめます。
シールを貼る活動にするか、クレヨンで模様を描くかは、子どもたちの様子を見ながら成長と興味関心に合ったものをチョイスしてくださいね。
動きのある作品は子どもの興味を引きやすく、春の遊びにもつなげやすいです。
- クレヨン
- はさみ
- テープ
- ストロー
- 色画用紙
ゆらゆら立体のちょうちょ【廃材を活用しよう!】
羽がゆらゆら動く立体ちょうちょの製作アイデアで、廃材のペットボトルのフタを利用し、スタンピングをします。
1歳児クラスの子どもたちは、主に羽の模様となるスタンピングを行えるでしょう。
ペットボトルのフタは単体ではなく、いくつかをつなげてテープで固定すると持ちやすくなりますよ。
立体感があるため、作品としての満足感が高く、廊下や保育室に飾ると季節感が出やすいです。
- 色画用紙
- はさみ
- テープ
- のり
- モール
- ペットボトルのフタ
手形でちょうちょ【記念にも残せる】
新年度のスタートにぴったりの手形で作るちょうちょの製作アイデアです。
4月に手形を取っておき、年度終わりの3月にも手形を取ると1歳児クラスで過ごした1年の成長が見て取れるのでおすすめですよ。
子どもたちが好きな色を選べば、色とりどりのちょうちょになり、見た目も華やかになるでしょう。
- 画用紙
- 絵の具
- 手を拭くタオル
飛んでいくちょうちょのおもちゃ【飛ぶ姿に大興奮!】
保育参観等で親子で一緒に行う製作活動としておすすめなのが、作って遊べる飛んでいくちょうちょです。
子どもはちょうちょの模様を作る工程で、模様を描いたり、シールを貼ったりして参加できますよ。
作ったあとに実際に飛ばして遊べるため、製作だけで終わらず、子どもが完成後も楽しめる活動につながります。
- 厚紙
- タコ糸
- ストロー
【1歳児におすすめ】ちょうちょの壁面製作アイデア4選
壁面製作は、子どもたちそれぞれの作品を飾るという目的だけでなく、保育室全体に季節感をもたらすという魅力もあります。
1歳児の場合は「子どもたちの作品を集めると壁面になる」というイメージで考えると、無理なく取り入れられますよ。
本章では、ちょうちょをテーマにした壁面向けのアイデアを紹介します。
立体的なちょうちょの壁面【素材を味わえる!】
動画では対象年齢が2~3歳となっていますが、1歳児クラスの子どもたちでも無理なく取り入れられる壁面製作です。
花紙をちぎる工程は子どもたちの成長発達を見て判断しましょう。
好きな色を選ぶ、花紙をくしゃくしゃと丸める、最後にシールを貼るなどの工程は1歳児クラスの子どもたちでも楽しく参加できるでしょう。
- 透明の袋
- テープ
- はさみ
- モール
- 丸シール
- 花紙
1歳児クラスでもトライできる!にじみ絵ちょうちょ【初めてのにじみ絵にもおすすめ】
動画では、4~5歳向けと紹介されていますが、工程を工夫することで1歳児クラスでもトライできますよ。
子どもたちが体験する工程は、コーヒーフィルターに水性ペンで模様を描くところです。
このときに混色しても見た目がきれいなように、ペンの色を考えて用意しておくと仕上がりがきれいです。
事前にコーヒーフィルターをカットしておくと、子どもたちの筆圧でちぎれやすいので、にじみ絵を楽しんだあとでカットするとよいでしょう。
- 画用紙
- モール
- テープ
- のり
- はさみ
- コーヒーフィルター
- 水性ペン
フィンガーペイントでちょうちょ【手を汚さずできる!】
動画では、チャック付きのポリ袋を使うことで手を汚さずにフィンガーペイントをする方法が紹介されています。
フィンガーペイントでできあがった模様を、最後に保育士がちょうちょの形に切り取ることで、個性あふれる壁面製作が仕上がります。
事前の準備もほぼいらず、汚さずにできるのが嬉しいポイントです。
- チャック付きのポリ袋
- 紙
- 絵の具
透け感がかわいいちょうちょ【いつもと違ったシール遊びとして】
透明感が美しい、春らしさあふれるちょうちょの壁面製作です。
光を通す素材を使うことで、やわらかく優しい雰囲気に仕上がり、保育室全体が明るく華やかな印象になります。
子どもたちは、事前に保育士がカットした花紙を粘着部分に貼る工程であれば無理なく参加できるでしょう。
シール貼り遊びとはまた違い、色の重なりによる変化を楽しめるのもポイントです。
- 画用紙
- はさみ
- クッキングシート
- 花紙
1歳児のちょうちょの製作に関するQ&A
1歳児のちょうちょ製作では、「どこまで子どもにやってもらう?」「技法は難しくない?」と悩む保育士も多いです。
1歳児では完成度より、感触・色・貼る楽しさを味わうことにフォーカスしましょう。
子どもたちのできたことをしっかり認めることが、製作への満足感につながりますよ。
かわいいちょうちょの壁面製作を作成するポイントは?
事前に保育士が色の組み合わせを考えておくと、混色しても見た目がよくなりやすいです。
可能なら、子どもたち一人ひとりの作品を少し離して飾ると、個性が生きて見栄えもよくなります。
デカルコマニーってどんな技法ですか?
絵の具を紙に置いて半分に折り、開いたときの偶然の模様を楽しむ表現技法です。
左右対称になりやすく、ちょうちょにぴったりです。
1歳児のちょうちょ製作時の注意点は?
小さな材料の誤飲防止、絵の具の扱い、長時間になりすぎないことの3点が特に重要です。
まだまだ集中できる時間は短いので、短時間でパパッと行いましょう。








