夏は水遊びや夏祭りなど、子どもたちがワクワクする行事がたくさんある季節です。
せっかくなら「作って終わり」ではなく、遊びにつながる製作を取り入れてみませんか?
本記事では、年齢別に楽しめる遊べる夏の製作アイデアを紹介します。
- 夏にぴったりの遊べる製作アイデア
- 年齢や成長発達に合わせた「できる工程」と保育士の関わり方
- 製作後にどんな遊びに発展させられるか
- 年齢別に必要な安全面の配慮とアレンジ方法
ちあき【元保育士ライター】せっかく作ったのに飾るだけではもったいない!作って遊べる製作は、子どもたちの自己肯定感も高まりやすいので、この機会にぜひ作ってみましょう。


ちあき先生
認可保育園で勤務後退職して留学。その後は英語の幼稚園で働く。結婚を機に派遣保育士に転身し、さまざまな園で経験を積む。保育士歴は通算7年ほど。
子どもが重度アレルギー児になったことでライターに転身した2児の母。


夏の製作のねらいとは?
夏の製作は、季節ならではの素材や現象に触れながら、五感を刺激することが主なねらいです。
夏だからこそ取り入れられる素材を製作遊びに積極的に取り入れることで、新しい感触の発見や面白さを体験できますよ。
また、「作って遊ぶ」活動を通して、達成感や試行錯誤する力、自己肯定感も育まれます。
- 夏ならではのものをテーマにすることで、季節感を味わう
- 日本の夏のアイテムや習慣、伝統行事、食文化などを知る
- 夏特有の素材を使って五感を刺激しながら表現を楽しむ
【0・1歳児向け】夏の製作アイデア4選
0・1歳児の製作活動では、上手に作ることよりも、素材に触れて楽しむことや、動きや変化を感じる体験が大切です。
特に夏は、水や風、ひらひらとした動きなど、視覚や触覚を刺激する要素が多く、発達段階に合った遊びを取り入れやすい時期でもあります。
集中できる時間が短いため、工程はシンプルにし、「できた!」という達成感を味わえる工夫がポイントです。
センサリーバッグ【保育士や保護者と一緒に作って楽しめる感触遊び】
0歳児クラスに特におすすめの遊べる製作がセンサリーバッグです。
製作工程に子どもが関われる部分は限られますが、中に入れる飾りを選ぶなど簡単な参加は可能です。
完成後は、ねんね期の子は手で触れたり、お座りの子は座って感触を楽しんだり、歩行ができる子は踏んで遊ぶこともできます。
月齢に応じてさまざまな遊び方ができる点が魅力の製作です。
- ベビーオイル
- 洗濯のり
- 保冷剤
- 水性ペン
- 食紅
- タッパー
- テープ
- ジッパー付き袋
- センサリーバッグに入れる飾り
花・風鈴【花紙の素材を味わって、夏ならではのアイテムを製作!】
完成後は飾って風鈴の音を楽しめる、夏ならではの遊べる製作です。
0・1歳児が関われる工程は、花紙をくしゃくしゃにして両面テープに貼るシンプルな作業です。
ねんね期の子はモビールのように目で楽しみ、音に気づくきっかけにもなります。
花紙のふわふわした感触や、風鈴の涼しげな音色を感じられ、製作中の時間そのものも遊びとして楽しめる活動です。
- 画用紙
- 両面テープ
- 花紙
- 折り紙
- のり
- はさみ
- 鈴
- 糸
カラフルわたあめ【夏祭りごっこの製作におすすめ】
夏祭りごっこで使える製作としておすすめなのがわたあめ作りです。
0・1歳児はできる工程が限られますが、クレヨンでなぐり描きをしたり、綿を重ねる作業を保育士と一緒に楽しめます。
1歳児であれば、ビニール袋に綿を入れる動作にも挑戦できるでしょう。
ただし、誤飲には十分注意が必要です。
完成後はお店屋さんごっこのアイテムとして使えるため、遊びへと自然につながる製作です。
- 綿
- モ―ル
- ビニール袋
- クレヨン
- ストロー
- 紙
ゆらゆらスイカ【アレンジいろいろ!揺れる動作が楽しい】
ゆらゆら揺れるスイカを目で見たり、触れて動きを楽しめる、作って遊べるおもちゃです。
アレンジしやすく、月齢に応じてフィンガーペイントで種を表現したり、丸シールを貼ったりと無理なく参加できます。
1歳児クラスの高月齢の子は保育士と一緒に色塗りにも挑戦できるでしょう。
夏の食べ物への興味を育てるきっかけにもなる製作です。
- 紙皿
- はさみ
- のり
- 赤の画用紙
- ペン
- クレヨン
【2・3歳児向け】夏の製作アイデア4選
2・3歳児は、自分でやってみたいという気持ちがぐっと強くなる時期です。
製作活動においても、保育士にやってもらうだけでなく、自分の手で関わることで満足感や自信につながりますよ。
完成した作品で遊べる時間もしっかり確保しておきましょう。
アイスクリーム作り【折り紙で簡単!ごっこ遊び】
夏祭り遊びにぴったりのアイスクリーム製作です。
3歳児クラスの子どもたちなら、はさみの一回切りでトッピング作りにも挑戦でき、主体的に参加しやすい活動です。
新聞紙を丸めて折り紙で包む工程は、月齢に応じて保育士のサポートが必要ですが、完成後はアイスクリーム屋さんごっこに発展します。
夏の季節感を感じながら、楽しく遊べる製作です。
- 新聞紙1枚の半分
- 折り紙
- 画用紙
- 容器
- 飾りパーツ
- テープ
- はさみ
夏祭りにぴったり!うちわ【ビー玉転がしで楽しくペイント】
ビー玉転がしで模様をつけた画用紙を使い、かき氷やチョコバナナなど夏祭りモチーフをうちわに貼る製作です。
ビー玉を転がす動きは2・3歳児にとって楽しい活動で、自然と夢中になりますよ。
完成後はうちわとしてあおいで遊べるため、製作と遊びがつながります。
夏の食べ物について話しながら進めることで、季節感も感じられる活動です。
- 画用紙
- はさみ
- のり
- ビー玉
- バット
- 絵の具
- うちわ
ふわふわクラゲ【魚釣りゲームの導入におすすめ!】
花紙と水切りネットでふんわりしたクラゲを作る製作です。
花紙を丸めてネットに入れる工程は子どもでも取り組みやすく、色でそれぞれの個性も出せます。
口を縛る部分は保育士がサポートしましょう。
素材のやわらかさや伸縮性を楽しめるのも魅力です。
完成後は魚釣りゲームに発展させたり、海の生き物への興味につなげたりと、遊びの幅を広げるための導入にぴったりな活動です。
- 花紙
- 水切りネット
- 糸
海の生き物【はさみの練習にぴったり】
はさみの練習にぴったりな海の生き物製作です。
完成後はマグネットを付けて魚釣り遊びにも発展できます。
2歳児ではさみの導入が完了していれば一回切り、3歳児は直線の連続切りがおおよその発達段階となるため、海の生き物の足などは幅や長さは子どもに合わせて調整してくださいね。
クラスの発達段階に応じて、子どもたちが何をどこまでおこなうのかを工夫しましょう。
- 画用紙
- はさみ
- ペン
【4・5歳児向け】夏の製作アイデア4選
4・5歳児になると、手先の器用さが増し、製作の工程そのものを楽しめるようになります。
また、「どうしたらうまくいくか」「もっと面白くするにはどうするか」と考えながら取り組む姿も見られるようになります。
少し工程が増えても、見通しを持って取り組める年齢でもあるので、作る楽しさと遊ぶ楽しさの両方を味わえる活動を意識するとよいでしょう。
水中メガネ【水遊びのおもちゃを作っちゃおう】
夏の水遊びに活用できる、水中メガネとストーンペインティングの製作です。
4・5歳児であれば、お散歩のときに石を拾う活動、石に自由に色や模様を描く工程、それから水中メガネを作る活動と流れも楽しめます。
水中メガネは牛乳パックを使用しますが、カットは難しいため事前に保育士が準備しておくと安心です。
完成後は実際の水遊びで使えるため、製作と遊びがつながり、夏ならではの活動として楽しめます。
- 石
- ペン
- 輪ゴム
- 牛乳パック
- ラップ
- 色画用紙
- はさみ
- のり
- クレヨン
紙コップ扇風機【立体づくりとごっこ遊びが楽しめる!】
紙コップで作る扇風機のおもちゃ製作です。
はさみで紙コップを切る、ストローをカットする、穴を開けるなど工程が多く、保育士のサポートが必要ですが、立体製作に興味が高まる4・5歳児には意欲的に取り組める活動になります。
親子で製作しても楽しめるので保育参観の活動にも向いており、完成後はごっこ遊びで実際に使って楽しめるのも魅力です。
- 紙コップ
- 色画用紙
- 折り紙
- シール
- はさみ
- ペン
- 鉛筆
- ストロー
- テープ
トイレットペーパーの芯で海の生き物【作って遊べる魚釣り遊びにも発展】
トイレットペーパーの芯を使った海の生き物製作です。
4・5歳児であれば、立体のものに折り紙を貼る、はさみで足を切るなどの工程も自分たちで取り組めるでしょう。
工程は多いものの一つひとつはシンプルなので、子どもたちが主体的に作れるのが魅力です。
完成後は魚釣りゲームなどの遊びに発展でき、活動の広がりも楽しめます。
- トイレットペーパーの芯
- 色画用紙
- モール
- のり
- はさみ
- ペン
オリジナルうちわ作り【作って使える達成感】
夏祭り遊びにぴったりのうちわ製作です。
工程がシンプルなため、手順を丁寧に伝えれば子どもたち主体で取り組めるでしょう。
ただし、模様のイラストが細かいと、はさみでの切り取りが難しい場合もあるため配慮が必要です。
完成後は夏祭りごっこで使ったり、実際にあおいで遊べたりと、作ったものを活用でき、達成感や自己肯定感にもつながります。
- うちわ
- のり
- 画用紙
- 絵の具
- 両面テープ
- はさみ
夏の製作に関するQ&A
夏の製作は、季節ならではの素材や遊びを取り入れられる一方で、安全面や発達に応じた工夫が求められます。
製作活動をより楽しく、安全に進めるための参考にしてくださいね。
立体のものを作る時の注意点は?
立体製作では、パーツが外れやすいと遊びの中で壊れてしまうため、強度を意識することが大切です。
安全面を最優先に、製作活動をおこないましょう。
幼児でも簡単にできる夏の工作は?
工程が少ないものがおすすめです。
例えば、シール貼りやスタンプ、簡単な折り紙を取り入れた製作は、シンプルな工程なので無理なく楽しめますよ。
年齢別で意識するべき製作の違いは?
年齢によって製作のねらいや関わり方は大きく異なります。
乳児は感触や動きを楽しむこと、幼児は工程を理解し達成感を味わうことが中心です。
また、年齢が上がるほど、自分で考える要素を取り入れるとよいでしょう。








