3歳児は1月になると「冬の寒さを感じながら戸外遊びに意欲を持つ」「正月遊びに興味を持つ」「年末年始を経て生活リズムが乱れやすくなる」といった姿がみられます。
これらの姿を踏まえ、要点を押さえて個人案を立てましょう。
本記事では、「子どもの姿」以外に「ねらい」「保育者の配慮」など3歳児1月の個人案の作成ポイントを詳しくご紹介するので、参考にしてみてください。
- 友だちとの関係づくりや季節の遊びを楽しめる視点を盛り込む
- 1月は生活習慣を自分で進める力を育てる旨をねらいにすると◎
- 個人案作成時は、発達段階の違いを明確にし内容を調整する
- 季節の遊びの計画、個々に合った食事の援助などができたか振り返る
【元保育士】ゆぴライター3歳児1月の個人案には、冬の生活習慣の定着や正月遊びなど、この時期ならではの姿やねらいを取り入れましょう。年末年始開けで生活リズムが崩れがちなので、一人ひとりの姿をしっかりと把握し元のペースに戻れるよう援助していくことが大切です。


ゆぴ 元保育士ライター
保育士歴9年。ピアノが得意で、子どもと一緒に歌をうたうことが好きでした。現在は、専業主婦兼Webライターとして活動中です。保育士や保育士を目指す方の、力になれるような記事を執筆しています。
【3歳児】1月の個人案の作成ポイント
3歳児1月の個人案を作成する際のポイントは以下の通りです。
- 冬の生活習慣(衣服の着脱・手洗いうがい)の定着をどう支援するか
- 正月明けで生活リズムが乱れやすい時期の心と体の安定
- 遊びの広がり(ごっこ遊び・製作・友だちとの関わり)の発展
- 戸外遊びでの体力づくりと寒さへの適応
- 行事(正月遊び・冬の自然)を取り入れた体験の計画
この時期は心身の成長が大きいため、無理のないペースで生活リズムを整えながら、友だちとの関係づくりや季節の遊びを楽しめるような視点を盛り込むことが大切です。
【3歳児・1月の個人案】子どもの姿
3歳0ヶ月〜3歳6ヶ月
- 冬の身支度に挑戦し、自分でやろうとする姿が増える
- 年明けの登園で甘えが見られるが、安心すると遊びに向かう
- 簡単なごっこ遊びを友だちと楽しみ始める
この時期の子どもは、自分でやりたい気持ちがぐっと高まり、冬の身支度や簡単な生活習慣に挑戦する姿が見られます。
年始の環境変化から甘えが出ることもありますが、安心すると好きな遊びに向かうなど、気持ちの切り替えも少しずつできるようになるでしょう。
また、ごっこ遊びをきっかけに友だちと一緒に楽しむ場面が増え、関わりへの興味が芽生える時期です。



並行遊びから協同遊びに変化してくる時期。ごっこ遊びでは簡単な役割やルールを決めて一緒に遊ぶようになります。
3歳7ヶ月〜4歳
- 手洗い・鼻をかむなど、必要なことを自ら進んで行う
- 役割を決めて遊ぶなど、友だちとの関わりがより複雑になる
- 寒さの中でも戸外で体を動かす意欲が高い
身の回りのことを自分で進めたい気持ちがより強くなり、手洗い・鼻をかむ・着替えなどがスムーズになる時期。
遊びでは「店員」「お客」など役割を決めながら、友だちと協力して遊びを発展させる姿も増えてきます。
寒さがあっても戸外に出たい気持ちが勝ち、走ったり体を動かす遊びに意欲的に取り組むなど、活動への見通しも広がっていきます。



上着のチャックを上げたりボタンを自分ではめようとしたりする姿も見られます。「自分でやろう」という意欲を大切に見守ることが大切です。
3歳児共通の子どもの姿
- 季節の遊び(凧・こま・かるたなど)に興味を示す
- 気持ちを言葉で伝えようとし、トラブル後の折り合いも少しずつ学ぶ
1月は季節の遊びへの興味が高まり、凧揚げやこま回し、かるたなど、伝統的な遊びに触れる良い機会となります。
友だちとのやり取りが活発になる一方で、思いがぶつかることもありますが、自分の気持ちを言葉で伝えたり、相手の様子を感じ取ったりしながら、少しずつ折り合いのつけ方を学んでいく大切な時期です。



自分の気持ちを正確に言葉で表すにはまだ難しいですが、相手に伝えようと保育者に援助されながら一生懸命言語化しようとする姿が見られます。
【1歳児・11月の個人案】ねらい
3歳0ヶ月〜3歳6ヶ月
- 冬の身支度や手洗いなど、簡単な生活習慣を自分でやってみようとする意欲を育てる
- 登園時の不安や甘えに丁寧に寄り添い、安心して過ごせる時間をつくる
- ごっこ遊びを通して友だちと一緒に遊ぶ楽しさに気づけるようにする
- 気持ちの切り替えを手伝い、興味のある遊びに参加できるよう援助する



この時期は「自分でやりたい」気持ちが芽生える大事な段階です。生活習慣の基礎を身につけながら、安心して過ごせる環境の中で友だちとの関わりを楽しみ、気持ちを切り替える経験を重ねていけるよう支えることが中心となります。
3歳7ヶ月〜4歳
- 着脱・鼻をかむ・手洗いなど、生活習慣を自分で進める力を育てる
- 役割分担や相談をしながら、友だちと遊びを展開する経験を広げる
- 寒い時期でも体を動かす心地よさを味わい、意欲的に活動できるようにする
- 気持ちの違いに気づき、言葉で伝えたり相手に合わせたりする姿を育てる



身の回りのことを自分で進められる力が育ち、遊びも友だちと協力して広がりやすい時期です。役割を共有したり気持ちを言葉で伝えたりする経験を深めながら、寒さの中でも体を動かす心地よさを感じられるよう関わります。
3歳児共通のねらい
- 季節の遊びや行事に興味を持ち、楽しむ力を育てる
- 友だちとの関わりを通して、思いを言葉で伝える力を伸ばす
- トラブル時に気持ちを整理し、折り合いをつける経験を積む
- 自分と他者の違いに気づき、関わり方を工夫する力を育てる



3歳児共通のねらいは、季節の遊びや行事を通して興味や楽しみを広げること。友だちとのやり取りの中で、思いを言葉で伝えたり、気持ちの折り合いを学んだりする経験を重ねることが大切です。また、自分と他者の違いに気づきながら、関わり方を工夫する力を育て、安心して人と関わる力を伸ばすことを目指します。
【3歳児・1月の個人案】環境構成と保育者の配慮
3歳0ヶ月〜3歳6ヶ月
- 冬の衣服を自分で着脱しやすいようにフックやたたみ方を工夫する
- ごっこ遊びコーナーを充実させ、友だちと関われる空間を確保する
- 登園時の不安に寄り添い、安心できる声かけを行う
- 身支度や遊びの途中で必要に応じて手助けを行う
- 小さな成功体験をほめて、自信を育てる



子どもが自分で衣服の着脱や手洗いを行いやすい環境を整え、ごっこ遊びなど友だちと関わるスペースを用意します。登園時の不安や甘えに寄り添いながら必要な援助を行い、小さな成功体験をほめることで、自分でやろうとする気持ちと安心感が育てられますよ。
3歳7ヶ月〜4歳
- 手洗いや着替えがしやすい動線を確保する
- 役割遊びの小道具やスペースを整える
- 戸外遊びで体を動かせる場所や道具を工夫する
- 遊びの中で友だち同士のやり取りを見守り、必要に応じて仲介に入る
- 寒さへの配慮や体調の変化に気を配る



子どもが生活習慣を自分で進めやすい動線や、役割遊びの小道具を整え、戸外遊びでも体を動かせる環境を用意します。保育者は自立を促す声かけと見守りを行いながら、遊びの中で友だちとの関わりを支援し、寒さや体調に配慮して安心して活動できるようにしましょう。
3歳児共通の環境構成と保育者の配慮
- 凧揚げやこまなど季節遊びができる広いスペースを確保する
- 遊びのルールや順番を守りやすい配置にする
- 遊び方の見本を示しながら、子ども同士のやり取りを援助する
- トラブル時に落ち着いて対処できるよう声かけを行う
- 興味や関心を広げる声かけや環境の工夫を行う



正月遊びが楽しめる広いスペースや遊具を整え、ルールを守りながら安心して活動できる環境をつくります。保育者は遊び方の見本を示し、子ども同士のやり取りやトラブルに仲介しましょう。また、興味を広げる声かけや環境の工夫を通して、安心して関わりを楽しめる場を提供することも大切です。
【3歳児・1月の個人案】食育
3歳0ヶ月〜3歳6ヶ月
- 自分でスプーンや箸(子ども用)を使って食べる意欲を育てる
- 食事の準備や片付けに興味を持ち、簡単な手伝いを楽しむ
- 味や食感に触れ、食べ物への関心を高める



子どもが自分でスプーンや子ども用箸を使って食べる意欲を大切にします。食事の準備や片付けを簡単に手伝いながら、食べ物や道具に触れる経験を通して、興味や関心を広げていきましょう。冬や正月の食材に触れることで、季節感を感じながら楽しく食事に向かえるよう工夫します。
3歳7ヶ月〜4歳
- 自分で食べる力を伸ばし、食事の基本動作を習慣化する
- 友だちと一緒に食事を楽しみ、会話を通して食への興味を深める
- 栄養や食材の簡単な特徴に触れ、食べ物への理解を広げる



自分で食べる力を伸ばし、手洗いや配膳など食事の基本的な動作を習慣化します。友だちと一緒に食事を楽しみ、会話を通して食材や味への関心を深めましょう。冬の旬の食材や正月料理に触れることで、季節感や食文化への理解を広げ、食事を楽しむ姿勢を育てられますよ。
3歳児共通の子どもの姿
- 食事を安全に楽しみ、食べ物や道具に対する関心を持たせる
- 箸を使って食べる力を伸ばし、食事の基本動作を習慣化する
- 旬の食材や季節の行事食を通して、季節感や文化を感じる
- 自分のペースで食べることの大切さや、食べ物への感謝の気持ちを育む



食事を安全に楽しみながら、食べ物や食器への関心を高めます。冬や正月の旬の食材や行事食に触れることで、季節感や食文化を感じられるようにしましょう。また、自分のペースで食べることや食べ物への感謝の気持ちを育むことで、楽しく健やかに食事に向かえる習慣を身につけます。3歳児後半からは、スプーンから箸へと移行できるよう練習を始めてみてください。
3歳児の個人案を作成する際の注意点
- 発達段階の違いを踏まえ、年齢や月齢ごとにねらいや内容を調整する
- 子どもの興味・関心や遊びの様子を具体的に観察して反映する
- 生活習慣、遊び、食育などのバランスを考え、無理のない計画にする
- 個々の特性や安心感を重視し、柔軟に援助方法を工夫する
3歳児の個人案を作成する際は、年齢や月齢に応じた発達段階を意識し、ねらいや活動内容を調整することが大切です。
子どもの興味・関心や遊びの様子を日常的に観察し、具体的に計画に反映していきます。
また、生活習慣、遊び、食育などのバランスを考え、無理なく楽しめる内容にすることが大切です。
個々の特性や安心感を重視し、保育者の援助の仕方や環境構成を柔軟に工夫することで、子どもが主体的に活動できる個人案を作成できますよ。
【3歳/1月】自己評価・反省の例文
- 冬の身支度や手洗いの自立を十分促せたか振り返る
- 年明けの登園での甘えや不安に丁寧に寄り添えたか反省
- ごっこ遊びや簡単な生活活動への興味を引き出せたか評価
- 箸や手洗いなど生活習慣の自立をどれだけ支援できたか反省
- 友だちと役割遊びや協力遊びを楽しめる環境を整えられたか評価
- 冬の戸外遊びで体を動かす意欲を十分引き出せたか振り返る
- 季節の遊びや行事に興味を持たせる工夫を十分行えたか反省
- 友だちとのやり取りやトラブル対応を丁寧に見守れたか評価
- 食事や道具の使い方への援助を一人ひとりに合わせて行えたか振り返る
冬の生活習慣や手洗い・箸の使用など、自立を促す援助を十分行えたか振り返る必要があります。
年明けの登園での甘えや不安に寄り添いながら、ごっこ遊びや役割遊び、戸外遊びでの友だちとの関わりを十分支援できたかも評価しましょう。
また、季節の遊びや行事、食事の援助を一人ひとりに合わせて行えたか反省し、次回の保育に生かすことが課題です。










