運動会やクリスマス会が終わると、次にお正月の製作を考えている保育士さんは多いと思います。
来年2026年の干支は午で、この記事ではお正月にぴったりな製作のアイデアを10選ご紹介しますね。
年内の保育が終了する前に、保育室をお正月の雰囲気たっぷりにしておけば、新年を明るく迎えられるでしょう。
「うま」に関する製作をはじめ、様々なお正月の製作を記載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
※誤飲防止・工具管理・素材確認を徹底し、保育者の見守りで安全に製作しましょう。
- 2026年の干支(午)をテーマにした製作アイデア
- 午(うま)以外のお正月製作アイデア
- 保育活動で干支・十二支を取り入れるねらい


すもも 元保育士ライター
8年間保育士として勤務し、主に乳児クラスの担任を務めて参りました。認可保育施設や認可外保育施設での職務経験を活かして、保育士さんに役立つ記事を執筆させていただきます。
保育活動で十二支を取り入れるねらい
まずは、保育の中で十二支を取り入れるねらいについて解説します。
- 日本の伝統行事に親しむ
- 動物への関心を深め、干支の意味を理解する
- 製作を通して、子どもの興味関心を引き出す
上記のねらいはごく一部ですが、保育活動で干支を取り入れると、子どもたちの興味や関心を引き出すことができます。
また、お正月は日本の伝統文化であるため、自分の国の文化に親しむきっかけにもなりますよ。
幼児であれば、干支に関する絵本や絵カードなどを使って、十二支について教えると分かりやすいです。
乳児は理解が難しいため、来年の干支の動物に関する絵本を読むなど、その動物に興味が持てるようにするだけでも良いですね。
製作以外で干支を保育活動に取り入れるなら?
製作以外で干支を保育活動に取り入れるなら、先ほども記載したように、絵本を使うのも1つの方法です。
その他には以下のような内容がありますので、担当の年齢の子どもたちに合った物を取り入れてみて下さいね。
- 絵本
- 紙芝居
- 劇
- ペープサート
- 歌
- カルタ
保育園で楽しめる干支(うま・午・馬)の製作アイデア2選!
保育園で楽しめる干支の製作アイデアを2選ご紹介します。
2026年は午年ですので、馬に関連する製作を記載していきますね。
馬・午の折り紙
折り紙やペンを使って可愛い馬(午)の顔を作ってみましょう。
こちらの製作は、折り方が少し複雑なので、5歳児での導入をおすすめします。
5歳児であっても子どもだけで折るには難易度が高い部分があるため、保育士の援助が必要になる場合も。
折り紙は得意な子どもや苦手な子どももいますので、個別に配慮してあげましょう。
- 折り紙(茶色)
- ペン(黒・茶・橙)
- 白のポスカ
- のり
- 折り紙を半分に折って三角形を作る(子どもが行う) ※①~⑰までの難しい部分は保育士が手伝う
- もう一度半分に折る(子どもが行う)
- 開いて片方を斜めに折る(子どもが行う)
- 折り重ねるように片方も折る(子どもが行う)
- 開いて前側を斜めに折り返す(子どもが行う)
- 左側を真ん中の線に合わせて内側から開きながら折る(子どもが行う)
- 右側を小さめに内側から開きながら折る(子どもが行う)
- 上部を裏側少し斜めに折り返す(子どもが行う)
- はみ出た部分を折る(子どもが行う)
- 左側を斜めに折って耳を作る(子どもが行う)
- 反対側も同様に折る(子どもが行う)
- 下部分を折る(子どもが行う)
- 下部分の両角を折る(子どもが行う)
- 顔のパーツを貼り付ける(子どもが行う)
- 髪をマジックで塗る(子どもが行う)
- 浮いている部分を糊付けする(子どもが行う)
- 顔をマジックで描いて完成(子どもが行う)
手形と足形で作る午年アート
こちらの製作では、手形と足形で馬(午)のアートを作れます。
上記の写真では、カレンダーにアートをしていますが、保育園で製作する場合は白画用紙でOKです。
手足の形を取るだけで可愛い作品に仕上がるため、0歳児クラスからでも取り入れやすい製作と言えます。
- 白画用紙
- 茶色の絵の具
- マーカー
- 白画用紙に手型と足形を取る(子どもと保育士で行う)
- 絵の具が乾いたら、馬の顔や髪の毛をマーカーで描いて完成(保育士が行う)
うま以外も!干支の製作アイデア8選
先ほどは馬(午)をテーマにした製作をご紹介しましたが、2025年10月現在では、馬(午)を題材にした製作があまり情報がありませんでした。
そのため、馬(午)以外をテーマにした製作アイデアをこちらでご紹介させていただきますね。
紙皿でヘビの飾りを作ろう
こちらの製作では、紙皿を使ってヘビの飾りを作れます。
のりやはさみを使った製作になるため、幼児クラス以降の導入がおすすめです。
保育士が準備する物も少なめになっているので、人数が多いクラスでも取り入れやすいですよ。
- 紙皿
- 折り紙(黄緑・緑)
- 画用紙(ヘビの顔のパーツ用)
- 紐
- のり
- 保育士が事前に画用紙でヘビの顔のパーツを切っておく
- 折り紙をちぎる(子どもが行う)
- 紙皿にちぎった折り紙を貼っていく(子どもが行う)
- 紙皿を外側からぐるぐると内側に向かってはさみで切る(子どもが行う)
- ヘビの顔を貼り付ける(子どもが行う)
- 紐をつけて完成(保育士が行う)
0歳児からでもOK!タンポで辰の製作
次にご紹介するアイデアは、乳児でもできるタンポを使った製作です。
こちらは辰をテーマにした製作で、タンポを辰の体になるようにスタンピングしていき、その後画用紙で顔のパーツなどを貼り付けて完成になります。
保育士が事前に準備する物は、主にタンポと辰のパーツだけなので、負担が少なく導入しやすいですよ。
- 白画用紙
- 辰のパーツ(画用紙)
- タンポ
- 緑の絵の具
- 事前に画用紙で辰の顔のパーツを作っておく(保育士が行う)
- タンポの準備をしておく(保育士が行う)
- 白画用紙にスタンピングする(子どもが行う)
- 画用紙が乾いたら辰のパーツを貼り付けて完成(保育士が行う)
紙皿で作る牛の置物
次は、紙皿で作る可愛い牛の置物の製作をご紹介します。
紙皿とモールを使って簡単にできる製作となっており、4歳児クラス以降におすすめです。
穴あけパンチを使う工程があり、少し力がいるので保育士が行いましょう。
また、モールを足や角の長さに合わせて切る必要があるため、はさみを使います。
はさみは正しい使い方を知らせ、安全に使用できるように配慮しましょう。
- 紙皿(1人1枚)
- モール(黒と黄色)
- マッキー
- 穴あけパンチ
- はさみ
- 紙皿を半分に折る(子どもが行う)
- 牛の顔と模様を描く(子どもが行う)
- おしり側にパンチで穴を開ける(保育士が行う)
- 穴にモール(黒色)を通してしっぽの形を整える(子どもが行う)
- 頭側にも穴を開けてモール(黄色)を通して角の形を整える(子どもが行う)
- 足側に穴を2つ開けてモール(黒色)を通して足の形を整えれば完成(子どもが行う)
イノシシの干支飾り
紙皿を使った製作で、こちらはイノシシをテーマにしています。
のりを使う製作になっているため、2歳児や3歳児におすすめですよ。
折り紙を細かくちぎる作業があり、指先の発達にも繋がります。
上記の動画では、イノシシの顔のパーツを折り紙で作る工程がありますが、こちらは保育士が事前に準備してあげましょう。
- 紙皿(1人1枚)
- 折り紙(茶色とベージュ)
- 目玉シール
- のり
- 茶色の折り紙を細かくちぎる(子どもが行う)
- 紙皿を半分に折ってのりを表面に塗る(子どもが行う)
- 折り紙を貼りつけていく(子どもが行う)
- 裏面も同様に折り紙を貼る(子どもが行う)
- ベージュの折り紙を切りイノシシの耳や足を作る(保育士が行う)
- 耳や足を貼りつけていく(子どもが行う)
- 目玉シールを貼ったら完成(子どもが行う)
じゃばら折りで可愛いトラの顔を作ろう
折り紙を3枚使うだけで、可愛いトラの顔の製作ができます。
トラの顔は折り紙をじゃばら折りにしており、じゃばら折りは5歳児であれば上手にできるようになるため、おすすめです。
また、トラの顔のパーツも子どもたちが自由に切って作っても良いですし、保育士が事前に作ってもOK。
じゃばら折りが上手くできない子どももいるため、個人差に合わせて配慮してあげてくださいね。
- 黄色の折り紙(1人3枚)
- 折り紙(トラのパーツ用)
- のり
- マスキングテープ
- 折り紙を半分に折ってさらに半分に折る(子どもが行う)
- 広げて折り線を目安にじゃばら折りをしていく(子どもが行う)
- じゃばら折りができたら半分に折る(子どもが行う)
- 後ろの部分からマスキングテープまたはのりで固定する(子どもが行う)
- 同じパーツを3つ作る(子どもが行う)
- 3つのパーツを円になるように繋げていく(子どもが行う)
- ひっくり返してトラの飾り付けをしていけば完成(子どもが行う)
カラフルなあったかモコモコ羊の製作
羊のモコモコの毛を綿で見立てた可愛い製作です。
綿をクレパスで色付けしていくため、子どもたちの好きな色でカラフルな羊が完成します。
保育士が事前に羊の各パーツを下書きをしておけば、4歳児クラス以降だとはさみで画用紙が切れます。
羊の体の形に切っていく必要があるため、切りにくい場合は保育士が手伝ったり、代わりに切ったりしながら様子を見て進めていきましょう。
- 画用紙
- ボンド
- クレパス
- 綿
- はさみ
- ペン
- 画用紙に羊の各パーツの形を下書きしておく(保育士が行う)
- 保育士の下書きに沿ってはさみでパーツを切っていく(子どもが行う)
- 画用紙にクレパスで色を塗る(子どもが行う)
- 綿を5つほど丸める(子どもが行う)
- 色を塗ったクレパスに綿をこすりつける(子どもが行う)
- 羊のパーツを貼っていく(子どもが行う)
- 綿も貼っていく(子どもが行う)
- 羊の顔を描いて完成(子どもが行う)
風船スタンプでうさぎの製作
スタンピング遊びの中でも子どもたちが興味津々なのが「風船スタンプ」です。
風船に絵の具をつけて、画用紙に色をつけていく製作となっており、乳児さんからでもできますよ。
パーツを貼り付ける部分は0・1歳児では難しいため、保育士が行ってください。
スタンプの後は、風船遊びにも繋げられるため、多めに風船を用意しておくのがおすすめです。
- 画用紙
- 金色の折り紙
- 絵の具
- 風船
- クレパス
- はさみ
- のり
- 画用紙でうさぎのパーツを作っておく(保育士が行う)
- 画用紙に風船でスタンピングする(子どもが行う)
- ②の画用紙をだるまの形に切る(保育士が行う)
- パーツを貼る(子どもまたは保育士が行う)
- 顔を描いて完成(子どもが行う)
干支のリース製作
こちらの製作は乳児向けの内容となっていますが、2歳児以降に導入するのがおすすめです。
上記の写真では、干支は辰になっていますが、その年の干支に合わせて作ってみましょう。
干支や飾りのパーツなどは、事前に保育士が作っておく必要があります。
完成後は吊るして飾れるため、自宅でも楽しめますよ。
- リースの下書きをした画用紙
- 絵の具
- 干支の顔
- 千代紙
- タンポ
- 花のパーツ
- のり
- タンポと絵の具を用意しておく(保育士が行う)
- 画用紙にタンポで絵の具をつけていく(子どもが行う)
- 絵の具を乾かす(保育士が行う)
- 乾いたら下書きに沿って切っていく(保育士が行う)
- 千代紙を重ねてリースの下部分に貼る(子どもが行う)
- 干支の顔をリースの上部に貼る(子どもが行う)
- お花のパーツを飾り付けて完成(子どもが行う)
