保育士の派遣はなぜ時給が高い!?元派遣保育士が理由を解説

「もしかして、派遣保育士って正社員保育士よりも時給が高い!?」

保育の求人情報を見ていて、派遣保育士の高時給な求人を不思議に思った方は多いかもしれません。

正社員保育士より派遣保育士の方が時給が高いなら、働き方を変更してみようかなと思いますよね。

本記事では、なぜ正社員保育士より派遣保育士の時給が高いのか、派遣保育士の働き方と他の働き方の違いについて、元派遣保育士の私が解説します。

派遣保育士として勤務したからこそわかる、派遣保育士のメリットとデメリットも包み隠さずお伝えします!

気になる派遣保育士としての働き方を知って、働き方の選択肢を広げましょう。
 

執筆者
ちあきさん

ライター名:ちあき 元保育士ライター

元フルタイム派遣保育士。表向きは結婚を機に正社員保育士から派遣保育士になりましたが、ここだけの話、不妊治療と仕事を両立させるために働き方を変更しました。そんな私だからお伝えできる、派遣保育士についての気になるあれこれを紹介します。

はたして不妊治療と仕事を両立できたのか、ぜひ本文で確認してください!

目次

派遣はパート・正社員より時給が高い!?時給相場を比較

派遣正社員パート
時給1,200~1,800円1,534円1,087円
参照:保育士の平均賃金
保育士の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)

表から、平均時給を比較したときに派遣の方がパートより時給が高く、場合によっては正社員よりも高くなることがわかります。

実際に派遣保育士の求人情報を見ると、全国の中で保育士の給与の高い地域である東京では派遣保育士の時給が1,800円もある求人も複数見つけられます。

逆に、保育士の給与が比較的低い地域である東北で派遣保育士の求人を検索すると、時給1,200円やそれ以下の求人もありました。

地域差もありますが、それを加味しても派遣保育士はパート職員より時給が高いことが言えます。

派遣保育士の時給が高くなる理由5つ

なぜ派遣保育士の時給がパート保育士より高い傾向にあるのか、不思議に思いませんか?

次の章から、派遣保育士の時給が高い5つの理由を詳しくお伝えします。

理由①社会保険費が不要

派遣保育士には、保育園が社会保険料を支払う必要がありません。

理由は、派遣保育士は派遣元である派遣会社の社会保険料に加入しているからです。

保育園側は、社会保険料以外にも、保育士を確保するまでに使用する求人広告の費用などの諸経費がかかることがありません。

そのため、正社員保育士やパート保育士を1人雇うよりも安価で保育士を確保できます。

従って、派遣保育士の時給額は高い傾向にあるのです。

理由②ボーナスや昇給がない

派遣保育士は、時給制で勤務するため、働いた時間分が給与として支払われます。

よって、ボーナスなどの労働時間以外の特別な手当が支払われることはほとんどないと言ってよいでしょう。

派遣保育士の場合のボーナスは、派遣されている保育園や派遣元の会社の規定によりますが、多くの場合は時給に含まれています。

昇給する機会もほとんどありません。

従って、派遣保育士の時給をあらかじめ高く設定しています。

理由③正職員が不足している

近年の待機児童問題により、たくさんの保育園が新設されました。

しかし、現在も多くの保育園で正社員保育士が不足していて、運営が厳しいという問題にぶつかっています。

国も保育士確保のためにさまざまな施策を行っていますが、まだまだ至る所で保育士が足りないのが現状です。

ですが、保育士がいないことには保育園の運営ができません。

上記の問題を回避するため、派遣保育士の時給額を上げることで、なんとかして保育士人材を確保して運営を成り立たせようとします。

よって、派遣保育士の時給が高くなる傾向にあります。

理由④即戦力を求めている

派遣保育士を依頼する保育園側が即戦力を求めているため、時給が高い傾向にあります。

新卒保育士を雇い、何度も指導を重ねると、一人前になるまでにはどうしても時間がかかってしまいます。

ゆくゆく人手不足になることがわかっている場合なら、新卒保育士を指導することで対応ができますが、緊急で人手不足になったケースでは対応ができません。

ある程度経験のある派遣保育士に入ってもらうことで、緊急の人手不足に対応が可能です。

即戦力を求めている保育園には上記のような意図があり、派遣保育士の時給が高めに設定されています。

理由⑤不安定さのサポート

派遣保育士の働き方は、正社員保育士やパート保育士と比較すると雇用期間に限りがあるため不安定です。

期間は園によってさまざまですが、短い場合は数ヶ月などの短期間の契約が多いです。

エリアやタイミングによっては契約期間が満了になった後、すぐに新しい派遣先が決定できない場合もあり得ます

よって、派遣保育士の時給を高く設定しておくことで、雇用の不安定さをサポートするねらいがあります。

<元派遣保育士が語る> 時給以外のメリット

  • 自由度の高い働き方ができる
  • 残業や仕事の持ち帰りが少ない
  • 人間関係に縛られにくい
  • 人材会社によるサポートを受けれる

上記4つの中でも多くの人がメリットと感じる点は、残業や仕事の持ち帰りが少ないことではないでしょうか。

保育士として働く中で、休憩時間が取れない、持ち帰りの仕事は当たり前、突発的な残業もしばしば…という状況下の保育士さんも少なくないと思います。

派遣保育士として働くことで、勤務時間がしっかり守られ、先ほど挙げたような悩みは少なくなりますよ。

もし、派遣先の保育園が休憩時間を取らせてくれなかったり、持ち帰りの仕事をするように言われたりする場合は人材会社のサポートを受けることが可能です。

ご自身で契約した働き方とズレがあることを園に直接伝えることは難しくても、派遣のサポートスタッフさんが代わりにお伝えしてくれるのは心強いですよね。

私が特に良かったと感じる点は、自分の手でプライベートと仕事のバランスを調整できることです。私の場合は、派遣保育士だからこそ、週4フルタイム勤務で早番と遅番なしを実現できました。契約時に就労条件をお伝えして、許可をもらっているため、特に後ろめたさを感じることなく、不妊治療の通院をすることができました。仕事と不妊治療の両立を叶えられました。

<元派遣保育士が語る> デメリット

  • 雇用期間に限りがある
  • キャリア、スキルアップしにくい
  • 他の保育士さんと距離を感じることも
  • 年収ベースの給与が上がりづらい
  • 契約終了期間までやめづらい

上記5つの中でも特にデメリットだと感じるのは、雇用期間に限りがあることではないでしょうか。

どんなに素敵な保育園に派遣されても、決められた雇用期間で離れなければならないことは大きなデメリットに感じるかもしれません。

ですが、逆に、どれだけ劣悪な派遣先でも決められた雇用期間を満了できれば、円満に別の派遣先に移ることができるので、デメリットとメリットの両方を合わせもっているとも言えます。

また、これからキャリアアップを考えている保育士さんにとっては、派遣保育士は研修を受けにくい可能性があることも考えておくと良いでしょう。

研修を受けにくい理由としては、園で研修参加人数が決められている場合があるからです。

正社員保育士のようにスキルアップする機会に乏しいので、結果的に年収が上がりにくいというデメリットもあります。

私が特にデメリットだと感じた点は、雇用期間に限りがあることです。派遣された保育園が自分に合う園だったので、ずっと同じ保育園で働きたい気持ちがありました。ですが、もともとは産休に入る保育士の代わりに緊急で入った保育園。その先生が育休から復帰するタイミングで私は雇用期間満了で別の園に移ることになりました。

派遣に興味を持った方へ!おすすめの派遣会社を紹介

派遣保育士のメリットとデメリットを踏まえ、派遣保育士の働き方に興味を持った方もいるのではないでしょうか。

次の章では、おすすめの派遣会社を紹介します。

それぞれ特徴がありますので、自分に合いそうな派遣会社を選ぶ参考にしてくださいね。

保育士ワーカー

保育士ワーカーは、厚生労働省より「保育分野における適正な有料職業紹介事業者認定」を受けています。

  • 登録者限定の非公開求人
  • 実際に働く保育士の口コミ
  • プロのサポート

上記3点が特徴です。

実際に働く保育士の口コミが見れることは、派遣先を選ぶ時の重要な判断材料になりますね。

保育士ワーカーは保育業界の求人掲載数が非常に多いことでも知られています。

上記のサービスを無料で受けられることも魅力的です。

参照:保育士ワーカー

アスカ

アスカも保育士ワーカーと同様に、厚生労働省より「保育分野における適正な有料職業紹介事業者認定」を受けています。

求人情報にはそれぞれの担当者が写真付きでコメントが記載されています。

担当者の顔がわかると他の求人情報サイトにはない安心感がありますね。

キャリアアドバイザーのプロフィールも公開されているので、自分に合いそうな人を選ぶことができそうです。

参照:アスカ

高時給で自由度高く働きたい人は派遣を検討してみてください!

派遣保育士の働き方についてお伝えしました。

派遣保育士として働く最大の特徴は、パート保育士と比較して高い時給での勤務が可能なこと、自由度の高い働き方が実現可能なこと。

ご自身の本当に実現したい働き方を今一度考え、働き方の選択肢の1つに派遣保育士を加えてみてくださいね。

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この記事を書いた人

ほいポケ編集部のアバター ほいポケ編集部 保育士ライター集団

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