保育士がスキルアップするには?資格の取得方法や体験談をご紹介!

保育士がスキルアップするには?資格の取得方法や体験談をご紹介!

保育士は、勤務年数とともに昇給していく制度を取っている園がほとんどでしょう。

だからこそ、「どんな方法でスキルアップをしていけばいいのかわからない」と思っている人も多いのではないでしょうか。

最近では、分野ごとに、専門的な知識を深めるための資格が多数存在しています。

今回は、保育士に必要な基本的なスキルから、保育技術を向上させる資格について選び方や取得方法などを一緒にご紹介します。

ぜひ自身のスキルアップに活かしてくださいね。

この記事をまとめると
  • 保育士に必要な基本的なスキルは8つ
  • 研修や講座を受けたり資格取得で学んだりすることでスキルアップ
  • 自分に合ったスキルアップ方法をご紹介
  • 15つのおすすめの資格の取得方法・費用・期間など解説
  • 実際に行ったスキルアップの体験談
Yama【幼稚園教諭ライター】

日々の保育に追われていてなかなかスキルアップまで時間が取れないという人もいますよね。しかし、隙間時間で取得可能な資格もあるので、今後の昇給や転職に活かすためにぜひ参考にしてください!

この記事を書いた人
yamaライター

Yama 幼稚園教諭ライター

幼稚園教諭歴10年、保育士資格有。体を動かすことが好きで、一緒に走り回って遊んでいました。現在は2児の母をしながら、子育てと保育の経験を活かしてWebライターをしています。

目次

保育士に求められる基本的なスキル

保育士に必要な基本的なスキルは以下が考えられます。

  • コミュニケーション能力
  • 観察力
  • 状況把握能力
  • 柔軟性
  • 協調性
  • 自己管理能力
  • 安全管理能力
  • 創造力・発想力

保育士には、子どもたちの安全を守る観察力や、成長を支えるコミュニケーション力が欠かせませんね。

また、保護者との信頼関係を築くための丁寧な対応力も大切でしょう。

日々の保育を通じて、子どもたちの笑顔を引き出すサポートができることが、保育士としての大切なスキルと言えるでしょう。

保育士がスキルアップするには?おすすめの方法を紹介

保育士に、おすすめのスキルアップの方法があります。

次の日の保育の準備があったり、持ち帰りの仕事があったりと、毎日忙しいですよね。

しかし、本やオンライン講座を上手く利用すると、休憩や通勤などの隙間時間でスキルアップできる方法もあります。

保育の知識を深めるために、ぜひ参考にしてみてくださいね。

資格を取得する

保育士としてもっと成長したいときは、資格を取得するのがおすすめです。

スキルを身に付けることで、子どもたちとの関わり方に幅が出たり、子どもの気持ちを理解する力を高めてくれたりします。

最近は通信講座やオンラインで学べるものも多いので、働きながら無理なく取得できるのが嬉しいポイントです。

資格を持っていると、転職やキャリアアップのときにも自信を持ってアピールできますよ。

自分の興味や目標に合わせて、ぜひ挑戦してみてくださいね。

研修に参加する

保育士のスキルアップには、研修に参加することもとても大切です。

研修では、最新の保育や子どもの発達について学べて、実際の現場で役立つ知識が身につきますよ。

さらに、他の園の保育士さんと交流できることもあるので、情報交換や悩みの共有もできます。

研修は短期間のものから数日間のものまでさまざまですので、自分のスケジュールに合わせて参加しやすいのも魅力です。

積極的に研修に参加して、新しい知識や技術を取り入れていきましょう。

オンライン講座を受講する

オンライン講座は、忙しい保育士さんにぴったりのスキルアップ方法です。

自宅や職場の休憩時間、通勤時間など、好きな場所と時間で学べるのが魅力ですね。

動画やテキストでわかりやすく解説されているので、無理なく続けられるでしょう。

さらに、質問ができるサポート体制が整っている講座も多く、疑問点をすぐに解消できるのも安心です。

修了証がもらえる講座もあり、キャリアアップや転職の際にも役立ちます。

自分のペースでじっくり学びたい方には、オンライン講座がおすすめです。

本や参考書で学ぶ

本や参考書で学ぶ方法は、自分のペースで知識を深めたい方にぴったりです。

保育の専門書や子育ての実例集、子どもの心理が学べる書籍など、種類が豊富で自分に合ったものが見つけやすい点が魅力ですね。

隙間時間に少しずつ読めるので、保育で忙しい毎日でも無理なく続けられます。

図書館で借りれば、コストを抑えることも可能なのも嬉しいポイントです。

学びたい分野の本を見つけて、保育の引き出しを増やしていくといいでしょう。

自分に合った資格の選び方

自分に合った資格の選び方
  • 興味のある分野を選ぶ
  • キャリアプランから選ぶ
  • 現在のスキルのレベルを考慮する
  • 学習時間と費用を考慮する

保育士がスキルアップできる資格を選ぶ時は、まず「興味のある分野」から探すのがおすすめです。

絵本や音楽、運動遊びなど、自分の好きなテーマなら楽しく学べるでしょう。

将来的にどんな姿になりたいのかをイメージし、「キャリアプラン」を考えたうえで選択することも必要です。

管理職を目指す方には指導者向けの資格が、専門分野を深めたい方にはリトミックや医療保育などがいいでしょう。

「現在のスキルレベル」に合わせたものから始めると、無理なく続けることができます。

また、「学習時間と費用」を自身のライフスタイルに合わせて検討しましょう。

働きながら受けるなら、通信講座や短期集中コースにすると続けやすいですよ。

保育士のスキルアップに繋がる資格15選

保育士がスキルアップするためには資格を取るというのも一つの方法です。

今は様々な種類の資格があり、忙しい方でも受講できるようにオンライン講座や在宅学習が可能なものもたくさんあります。

自分の得意不得意に合わせた選び方や、費用や取得までの期間でどの資格に挑戦するか検討してみるのもいいですね。

ぜひ参考にしてください。

資格名取得する方法かかる費用目安の学習時間
保育カウンセラー保育カウンセラー養成講座 ステップⅠ~Ⅲ受講、認定レポート2課題の提出登録・再登録手数料10,000円
更新手数料3,000 円
3ヶ月~6ヶ月
チャイルドマインダーオンライン講座・通信講座受講料112,200円
試験料11,000円
4ヶ月~6ヶ月
チャイルドコーチングアドバイザー通信講座68,800円(学習サポート期間 600日)
受験料5,600円(税込)
3ヶ月
絵本専門士絵本専門士養成講座の受講・修了課題受講料80,000円6ヶ月~1年
幼児教育・保育英語検定4級(リーディングセクションのみ)
3級・2級(リスニングセクション、リーディングセクション)
準1級・1級(リスニングセクション、リーディング+ライティングセクション、二次試験)
4級4,500円
3級5,000円
2級6,000円
準1級8,000円(一次・二次試験各1回を含む)
1級8,000円(一次・二次試験各1回を含む)
3ヶ月
運動保育士オンライン学習、認定テスト初級 運動遊び実践アシスタント 35,200円
中級 運動遊び実践サブリーダー 55,000円
上級 運動遊び実践リーダー 110,000円
2~4日
リトミック指導員動画学習、対面講座講座費用162,800円(税込)
教材費162,800円(税込・送料別)
2ヶ月~3ヶ月
幼児食インストラクター講座受講、認定試験58,700円(サポート期間600日コース)
受験料5,600円
3ヶ月~4ヶ月
ベビーマッサージセラピスト通信講座、オンライン講座、対面講座57,200円1ヶ月~3ヶ月
医療保育専門士オンライン研修会(オンデマンド学習と確認テスト)
対面研修会
研修費用33,000円3年
認定病児保育スペシャリストweb講座、Webまたは会場での試験、24時間以上の実習またはオンライン実習65,000円1ヶ月
おもちゃインストラクター対面講座、オンライン講座受講料(一般)11,000円1日
保育あそび発達サポーター動画視聴、実践案レポート作成、オンラインスクーリング受講料14,300円1年
ホスピタル・プレイ・スペシャリスト書類・作文選考、面接選考
講義と実習
148,000円1年
育児セラピスト対面講座、オンライン講座前期課程受講料70,000円
後期課程受講料130,000円
6日

保育カウンセラー

保育カウンセラーは、子どもに関わる全ての人との円滑な関係を築くお手伝いをする資格です。

カウンセリングの知識や技術を活かして、保育の質を高めることを目指します。

全国私立保育連盟が認定している資格で、養成講座のステップⅢを修了した方が対象ですよ。

資格取得後は、「ステップアップ講座」「管理者講座」「保育カウンセラー有資格者のためのスキルアップ研修会」も開催しているので、さらに専門性を高めることもできます。

参照:保育カウンセリング企画部保育カウンセラー資格認定制度

チャイルドマインダー

チャイルドマインダーは、少人数の子どもを対象に、アットホームな環境で一人ひとりに寄り添った保育を行う専門職です。

資格取得のためには、専門の養成講座を受講し、認定試験に合格する必要があります。

学歴や経験を問わず、未経験の方でもチャレンジしやすいのが特徴です。

保育所や幼稚園だけでなく、訪問保育や幼児教室など幅広い場面で活躍できるので、働き方の選択肢が広がります。

子どもや保護者とじっくり関わりたい方におすすめの資格ですよ。

参照:チャイルドマインダージャパン®保育のスペシャリスト養成 

参照:チャイルドマインダー養成講座 受講要項・申込方法・受講申込規約

チャイルドコーチングアドバイザー

チャイルドコーチングアドバイザーは、子ども一人ひとりの個性や考える力を大切にしながら、その子の持つ力を引き出すサポートをするための資格です。

「傾聴」や「共感」「承認」などのコーチング技術を身につけることで、子どもとの信頼関係を深めやすくなります。

子育てや親子関係の基礎知識も学べるので、保育現場だけでなく、家庭や地域での子育て支援にも役立つでしょう。

講座から受験まで在宅で受けられるのも嬉しいポイントです。

参照:JADP認定チャイルドコーチングアドバイザー®

参照:資格のキャリカレ チャイルドコーチングアドバイザー資格取得講座

絵本専門士

絵本専門士は、絵本の知識や魅力を伝えるエキスパートとして、子どもの豊かな心を育むお手伝いをする資格です。

絵本の歴史や文化、読み聞かせの方法などを学び、子どもたちに絵本の楽しさを伝えるスキルを磨きます。

国立青少年教育振興機構が認定する養成講座を修了することで、資格を取得できます。

保育現場では、子どもの発達年齢に合わせた絵本を選んだり、より物語をわかりやすく伝えられるように読んだりして絵本への興味を引き出します。

参照:令和7年度絵本専門士養成講座(第12期)リーフレット.pdf

幼児教育・保育英語検定

幼児教育・保育英語検定は、保育現場で役立つ英語の知識やスキルを身に付ける検定試験です。

歌や絵本を通じて楽しく英語でコミュニケーションをとる力を養え、子どもたちに英語に親しむきっかけを与えることを目指します。

2025年度からは「一般社団法人語学検定協会」が実施することになりました。

4級から1級までレベルがあり、難易度が分かれているので、自分の英語力のレベルに合わせて挑戦できますよ。

グローバル化が進む現代において、保育に英語を取り入れたい方にぴったりの資格です。

参照:一般社団法人 幼児教育・保育英語検定協会

運動保育士

運動保育士は、子どもたちの発達段階に合わせた運動遊びを指導する専門家です。

「運動あそび実践コース」と「脳機能と発育発達コース」の2種類を学び、それぞれ初級・中級・上級があり、段階的に知識やスキルを深められます。

技術を教え込むのではなく、運動遊びを通して、技術だけでなく、社会性や人間関係、集中力なども身につけられるようにサポートします。

子どもたちを運動好きにするための知識やスキルを身に着けたい方におすすめです。

参照:運動保育士資格認定

リトミック指導者

リトミック指導者は、音楽を通して子どもたちの感性や表現力を豊かに育むための専門家です。

音楽に合わせて体を動かしたり、楽器を演奏したりすることで、リズム感や創造性を養います。

子どもが、リトミックをはじめとする音楽を楽しいと感じられるようにしながら、能力を引き出していきます。

NPO日本こども教育センターなどの養成講座を受講することで、資格取得を目指せますよ。

参照:NPO日本こども教育センター

幼児食インストラクター

幼児食インストラクターは、幼児期の食に関する専門知識を持ち、子どもたちの健やかな成長を食の面からサポートするために一から学べる資格です。

幼児食の基礎知識だけでなく、アレルギーや病気の際の食事など、バランスの良い献立の作り方など、幅広い知識を身につけられますよ。

資格取得後は、保育現場で献立作成や食育活動に役立てたり、保護者へのアドバイスを行ったりできます。

子どもの食を豊かにしたい方におすすめの資格です。

参照:JADP認定幼児食インストラクター®

参照:資格のキャリカレ 幼児食インストラクター資格取得講座

ベビーマッサージタッチセラピスト

ベビーマッサージタッチセラピストは、赤ちゃんとの心と体のつながりを深めるマッサージの専門家です。

ベビーマッサージを通じて、赤ちゃんだけでなく、子どもたちの心の健康をサポートできるセラピストを育成する資格です。

赤ちゃんの肌に直接触れるマッサージだけでなく、衣服を着たまま行う方法も学べるので、さまざまなシーンで活用できますよ。

赤ちゃんのリラックスや情緒の安定、便秘や夜泣きの緩和など、健やかな成長を促すことができるのが魅力です。

参照:国際リドルキッズ協会

参照:グローバルボディケア総合学院

医療保育専門士

医療保育専門士は、病院や診療所などの医療機関で、病気や障がいを持つ子どもたちの心身のケアを行う専門家です。

子どもたちが安心して治療や入院生活を送れるように、遊びや学びを通して心理的なサポートなどを行います。

専門的な知識と技術を身につけることで、医療現場での保育士としての役割が広がりますよ。

スタッフやご家族と連携して、子どもを保育士目線で支援していくことができます。

医療に直接かかわることはできませんが、知識を深められるでしょう。

参照:一般社団法人日本医療保育学会資格認定委員会

認定病児保育スペシャリスト

認定病児保育スペシャリストは、病気や体調不良のお子さんを安心して預かるための専門知識と技術を持つことを証明する資格です。

保育施設や病児保育施設などで、体調管理や服薬のサポート、水分補給、回復期の保育、緊急時の対応など、幅広いケアを行います。

保育士や看護師などの資格がなくても、高校を卒業していて18歳以上なら誰でもチャレンジできるのが特徴です。

病児保育の現場で働く方だけでなく、子育て経験を活かしたい方にもおすすめの資格ですよ。

参照:認定病児保育スペシャリストweb講座

おもちゃインストラクター

おもちゃインストラクターは、遊びを通して子どもたちの成長をサポートする専門家です。

身近な素材を使った手作りおもちゃの作り方や、遊びの指導方法など体験を通して学びます。

子どもたちの創造性やコミュニケーション能力を引き出し、遊びを通じて成長をサポートする役割です。

保育士さんや幼稚園の先生はもちろん、子育て中の人、地域の子育て支援に関わる方など、幅広い年代と職業の方が取得していて、保育現場だけでなく様々な場所で活躍できますよ。

参照:芸術と遊び創造協会

保育あそび発達サポーター

保育あそび発達サポーターは、子どもたちの発達段階に合わせた遊びを提供できる専門家です。

インクルーシブ保育の考え方を大切にしており、障がいの有無に関わらず、すべての子どもが自分らしく遊び、学べる環境づくりを目指します。

子どもの「やってみたい!」という気持ちを大切にし、成長をサポートするための知識と技術を身につけることができます。

身近な素材を使った手作りおもちゃの作り方や、発達に応じた遊びの提案方法を学び、保育現場での実践力が高まります。

参照:芸術と遊び創造協会

ホスピタル・プレイ・スペシャリスト

ホスピタル・プレイ・スペシャリストは、病院などで入院・通院する子どもたちのために、遊びを通して心のケアや成長支援を行う専門家です。

子どもたちの不安や恐怖心に寄り添いながら、検査や治療の前に、何をされるのかを分かりやすく説明し、安心して臨めるようにします。

ごっこ遊びや絵本、実際の医療器具を使って、子どもが納得しやすい形で伝える方法を取ることが多いです。

遊びや会話を通して子どもの気持ちをそらし、ストレスを軽減させる役割があります。

参照:NPO法人日本ホスピタル・プレイ協会

育児セラピスト

育児セラピストは、発達心理学に基づいた知識やスキルを身につけ、育児に悩む保護者の心に寄り添い、サポートする専門家です。

子どもの発達段階に合わせた適切な関わり方や、保護者自身の心のケアについて学びます。

学んですぐに育児に役立つ内容なので、保育士や看護師、助産師、子育て中の方など、幅広い方が取得しています。

また、子育て支援の専門家として、より深い知識やカウンセリングスキル、親子教室の開き方などを学びスキルアップに繋げることができますよ。

参照:一般社団法人日本アタッチメント育児協会

【先輩保育士が語る】実際にやってよかったスキルアップ

私自身、まだ資格は取得していませんが、これからぜひチャレンジしてみたいと思っています。

園では定期的に宿泊研修や講座があり、日々新しい知識や実践的なスキルを学ぶ機会に恵まれていて、毎回新しいことを学べるのでとても刺激になっていました。

研修に行くと、他の園の保育士や先輩保育士の体験談やアドバイスを聞くことも多く、子どもたちの成長や保護者の方との関わり方について、様々な事例を聞くことができてよかったです。

実際に資格を持っている先輩方は、より専門的な知識や自信を持って保育に取り組んでいる印象がありました。

資格取得はスキルアップの近道だと思うので、検討している人にはぜひおすすめしたいです。

まとめ

今回は、保育士に必要な基本的なスキルから、保育技術を向上させる資格について選び方や取得方法などをご紹介しました。

忙しい人でも隙間時間を利用して学ぶことができる、オンライン講座や在宅学習を取り入れている資格が多くあります。

自身の待遇改善にも役立ちますし、日々の保育の幅が広がり、子どもや保護者とのコミュニケーションを円滑にする能力が身に付くものばかりです。

ぜひスキルアップを検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

幼稚園教諭歴10年、保育士資格有。体を動かすことが好きで、一緒に走り回って遊んでいました。現在は2児の母をしながら、子育てと保育の経験を活かしてWebライターをしています。

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