転職を考える保育士は、「今より良い条件の保育園で働きたい」「スキルアップできる保育園で働きたい」と考えている人が多くいるのではないでしょうか。
しかし、転職活動が思うように進まなかったり、転職後に理想と現実のギャップから「転職に失敗した」と感じたりしてしまうケースもあります。
この記事では、保育士が転職活動を行う上でやってしまいがちな失敗談と、保育士が転職に失敗しないための方法を紹介しています。
転職活動の参考にしてください!
- 転職活動では自己分析と転職先の情報をしっかりリサーチしないと、思わぬ落とし穴にはまってしまうことがある
- 焦って転職活動をしてしまうと、転職の目的を見失い、転職後に後悔する可能性が高くなる
- 転職を成功させるには自己分析と事前準備、徹底した情報収集が必要不可欠
- 転職エージェントは、専任のアドバイザーがつき安心して転職活動ができるのでおすすめ

転職活動はより良い環境へ踏み出す第一歩ですが、転職活動に失敗したらと思うと不安ですよね。
この記事では転職に失敗する原因と、転職を成功させるためのポイントが書いてあります。
転職活動を始める前に最後まで読んでお役立てください!


Takako 元保育士ライター
保育士歴7年、現在は男女2児の母をしています。保育現場で培った経験や知識を活かし、悩んだり困ったりしている保育士の方、保育士を目指している方の力になれるような記事を心がけています。


保育士で転職に失敗した…と悩むケースは多い!
転職をしても「思っていたような保育園ではなかった」と悩む保育士は多くいます。
別室休憩大切ですよね! 最近保育士の数がカツカツで休憩取れない園に転職して後悔しています
引用元:X
よりよい条件を求めて転職したのに、実際は保育士の数が足りず休憩時間を削らなければならなかったり、給料が良いと思ったのに実際は業務量が多いうえに残業代はあまり出なかったりと思わぬ落とし穴があることも少なくありません。
転職は自身のキャリアや心身の健康にも大きく影響します。
転職後に「こんなはずじゃなかった!」と後悔する事態は避けたいですよね。
保育士が転職に失敗した…と思う瞬間
転職先での予想外の状況や、期待とのギャップを感じた瞬間に「転職を失敗した」と不安に感じるのではないでしょうか。
多くの保育士が「転職に失敗した」と思う背景には、求人や保育園の表面的な部分だけで判断してしまう、転職したいという思いから焦って転職先を決めてしまったなどといったことが挙げられます。
- 給料の良さから転職をしたが、労働時間が増え残業が続いてしまい転職を失敗したと感じた
- 求人票の「残業なし」に惹かれたが、実際は仕事量が多く、仕事は持ち帰りになることが多い
- スキルアップを期待していたのに、現場が忙しすぎて研修の機会が少なかった
- ホームページや求人票に記載されている情報を鵜呑みにしてしまったため、実際の保育方針と保育理念が自身の価値観と合わなかった
- 十分なリサーチや確認をせずに焦って転職先を決めてしまったため、人間関係や職場の雰囲気がよくない保育園に転職してしまった
給料が良くて転職したが、仕事内容が多すぎた
多くの保育士は、給料面の低さから転職を考えるのではないでしょうか。
給料のいい保育園はとても魅力を感じますが、実際に働いてみると仕事量が多く労働時間が増え、残業が続いてしまうといったケースもあります。
そうなると、自身の負担が大きくなりワークライフバランスが崩れてしまいます。
転職先の具体的な業務内容や量などについてもしっかり確認を取り、把握しておくことが必要です。
残業がないところに惹かれたの仕事は持ち帰りだった
週案や月案といった書類作成や壁面制作、児童票などの保育計画の作成を残業して行う保育士は多いのではないでしょうか。
そのため、求人票に「残業なし」と記載があると魅力的に感じますが、実際は持ち帰って作業を行うといったことがあります。
表面的な条件だけでなく転職先の業務内容を把握し、実際に働いている保育士に聞いてみるなどして事前に確認をしておくと安心です。
スキルアップを期待して転職したのに、研修が少なかった
研修を通して専門性を高めたり、新しい保育技術の習得が可能になったりします。
ですが、十分な研修の時間を確保できず期待していた研修の機会が少ないといったこともあります。
転職先の保育園が研修制度にどれほど力を入れているのか、研修で得た学びを実践する場があるのかなど事前にしっかりと確認しておくことで転職後のズレを防ぐことができるでしょう。
保育方針や保育理念が合わなかった
求人票や転職先のホームページでは「子ども主体」を掲げており、そこに魅力を感じて転職したが「実際はそうではなかった」というギャップを感じる保育士も少なくありません。
可能なら園見学を行い、園内の安全性、家具や遊具の配置は子どもに合わせて考えられているのかなど確認し、園全体の雰囲気をチェックしておきましょう。
焦って決めてしまったために、人間関係がよくない保育園に転職してしまった
転職を考える保育士の中には「今すぐよりよい条件の保育園で働きたい!」と考えている方も居るのではないでしょうか。
その焦りから十分なリサーチや確認をせず転職先を決めてしまうと、園長や先輩保育士、同僚との人間関係に悩んでしまうことがあります。
保育はチームで活動を行っていくので、人間関係も重要になってきます。
転職を考える際は職場の雰囲気や人間関係も慎重に確認をしておきましょう。
転職に焦って就職先を決めるのはNG
「早く転職したい!」との思いから、事前準備や十分なリサーチをせずに転職先を決めてしまうことは現実と理想のギャップを感じてしまうだけでなく、本来の転職の目的を見失いやすくなり、後悔する可能性が高まります。
保育士の求人は定期的に入れ替わっているので、焦ってしまうと自分に合った求人を見逃してしまうかもしれません。
焦りは判断ミスを招いてしまうため、自分と向き合い、計画的に転職活動を進めていきましょう。
保育士が転職に失敗しないための方法
転職に失敗しないためには、事前の準備と徹底した情報収集が必要不可欠です。
自己分析を通じて自分の強みや特技、転職先に求める条件などを明確化し自身の価値観などを具体化しておきましょう。
求人サイトや転職エージェントなどから転職先の情報収集を行うのも効果的です。
焦らずに慎重に転職活動を進めることで、自分に合った職場を見つけることができます。
雇用契約書をしっかり確認する
雇用契約書には労働基準法に基づいて、業務内容や労働時間以外にも賃金や退職に関する重要なことが記載されています。
その他にも、福利厚生などの追加項目の記載が含まれることもあります。
雇用契約書に書かれている内容と労働条件に相違がないか、労働者に不利な条件がないかなどを確認することで転職後のトラブルや失敗を防げる可能性が高くなるでしょう。
雇用契約書がない場合は、労働条件通知書を確認しておくと安心です。
実際に働いている人の話を聞く
職場環境や人間関係を理解するために実際に転職先で働いている人から話を聞くことは非常に有効です。
実際に働いている保育士から、業務内容や仕事量、残業がどれほどあるのかなど転職先のリアルな情報をより深く聞くことができます。
また、有給のとりやすさや研修制度が充実しているのかなどといった福利厚生についても詳しく聞けるため、転職先が自分に合っているかどうか判断しやすくなります。
募集要項を鵜呑みにしない
募集要項では、具体的な数字や細かな条件が記載されていない場合があるため募集要項を鵜呑みにするのは避けましょう。
変更された労働条件や福利厚生が反映されていないこともあるので転職先に質問したり、転職エージェントを活用したりして自身で正しい情報を把握することが大切です。
保育士の適性を知るために使用期間を設けているところは多くあります。
その使用期間中は本採用後の条件とは異なることがあるので、そこも合わせて確認をしておくと安心して働くことができます。
園へ必ず見学に行く
求人サイトからではわからない転職先の雰囲気や清潔さ、子どもの様子、職員の働き方など様々なことを知ることができます。
実際に見学に行くことで自身のイメージとの差を少なくし、自分に合うかといったことも確認できるといったメリットがあります。
分からないことや気になることはその場で質問できるので正しい情報を得ることができるだけでなく、自身を知ってもらう自己アピールの機会にもなるので積極的に職場見学に行きましょう。
ネットで情報収集を行う
情報収集を行う際は、自身の希望する条件を明確にしておきましょう。
保育士の転職の情報収集には、自治体が運営する保育士・保育所センターや保育士の求人に特化した転職エージェントや転職サイトなど様々あります。
口コミや評判サイトを確認することも情報収集には効果的です。
複数の情報源から情報を得ることでより正確な情報を得ることができるので、一つの情報源を鵜呑みにするのは避けましょう。
情報量が多い転職エージェントに相談するのも手!
転職エージェントは求人の情報量が多く、専任のアドバイザーがつきます。
丁寧なヒアリングを行い、自分に合った求人を紹介してくれるだけでなく書類作成や転職に関するアドバイスなど丁寧にサポートしてくれます。
- 専任のアドバイザーがつき、転職活動をサポートしてくれる
- 転職先の職場環境や人間関係といった情報を得ることができる
- 保育士以外の子どもに関わる職種の求人もあるため、選択肢が広がる
- 勤務条件や勤務時間の交渉など自分からは提案しにくい条件の交渉も代わりにしてくれる
まとめ
保育士の転職活動はキャリアアップや待遇の改善が期待できます。
転職活動を行う際は表面的な条件を鵜呑みにせずに、自身できちんと情報収集を行うことが大切です。
また、自分自身のキャリアビジョンや価値観なども明確化することで、より満足度の高い転職活動を行うことが期待できるでしょう。
本記事を通じて、転職活動を成功させ、自分にあった職場を見つけてくださいね。


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