梅雨の季節である6月は、雨や傘をテーマにした製作活動が楽しめる時期です。
園では、雨の日ならではの風景や自然の変化を感じながら、自由に表現できる製作を取り入れたいですね。
傘をモチーフにした製作は、簡単なものから少し工夫を加えたものまでさまざまあり、年齢に応じたアレンジも可能です。
この記事では、0~5歳児向けにおすすめな傘製作のアイデアをお伝えします。
雨の日でも楽しく活動でき、子どもたちが夢中になれる製作を見つけてくださいね。
- 6月の季節感を楽しめる、年齢別の傘の製作アイデアを知ることができる
- 0~5歳児の発達に合わせた製作のポイントや工夫を学べる
- 指先の発達を促しながら、表現力や創造力を育む製作方法を紹介
- 室内でも楽しめる、雨の日にぴったりな製作活動を見つけられる

【0〜1歳児向け】6月に作りたい傘の製作おすすめ4選
0~1歳児は、まだ自分で細かい作業をするのが難しいため、手や指を使って感触を楽しめる製作がぴったりです。
シール貼りや手形スタンプなど、簡単にできる遊びの要素を取り入れながら、梅雨らしい雰囲気の傘を作ってみましょう。
カラフルな色を使うことで視覚的な刺激にも繋がり、興味を持って取り組めます。
保育者が適度にサポートしながら、子どもが安心して取り組めるように、楽しく製作を進められるアイデアを紹介します。
スタンプの傘
雨の日にぴったりな、傘の製作を楽しんでみませんか?
絵の具を使ったスタンプ遊びを取り入れることで、0歳児でも簡単にカラフルな作品を作られます。
スタンプの感触を楽しみながら、自由に色を組み合わせることで、個性豊かなデザインが完成します。
出来上がった作品を保育室に飾れば、雨の日も明るい雰囲気になりますね。
以下では、乳児クラスでも取り組めるスタンプを使った傘の作り方を紹介します。
製作時のポイントも、併せてチェックしてみてください。
- 画用紙(白 9㎝×15㎝)
- スポンジ(3㎝×3㎝)
- モール(15㎝)
- 絵の具
- はさみ
- セロハンテープ
- 画用紙を傘の形に切り取ります。
- スポンジに絵の具をつけ、(1)の傘の形にスタンプを押して模様をつけます。
(色を変えて重ね押しすると、よりカラフルで楽しいデザインになりますよ) - 絵の具が乾いたら、モールを持ち手の形に曲げ、(2)の裏面にしっかりと貼り付けます。
- シールやクレヨンを使い、模様を加えてデコレーションします。
- 完成した傘を壁や天井に飾ると、雨の日も楽しい気分になるインテリアになります。
紙皿で作る簡単ミニミニ傘
紙皿を使った、簡単な傘の製作に挑戦してみましょう。
紙皿の丸い形を活かして、立体的な傘を作り、ガーランドとして飾るのもおすすめです。
0歳児ならクレヨンでなぐり描きを楽しんだり、1歳児・2歳児ならクレヨンと絵の具を組み合わせてはじき絵を取り入れましょう。
紙皿を丸める際は、モールを差し込むための隙間を作るのがポイント。
成長に合わせたアレンジも可能なので、それぞれのクラスでお部屋を彩るかわいい飾りを作ってみましょう。
- 紙皿
- シール
- 絵の具
- クレヨン
- モール
- 紐
- セロハンテープ
- はさみ
- 紙皿にシールを貼ったり、クレヨンや絵の具で模様を描きます。
- 絵の具が乾いたら、紙皿を半分に切ります。
- 丸い縁をギザギザや波形にカットして、デザインに変化をつけます。
- 半分に切った紙皿を円錐状に丸め、セロハンテープで固定します。
- モールの先端を小さな輪にし、(4)の上部に通します。
- 反対側のモールの先端を曲げて持ち手の形に整えます。
- モールを内側にセロハンテープで固定し、強度を高めます。
- 傘の上部に通したモールの輪に紐を通して、ガーランドとして飾れば完成です。
立体的な傘ガーランド
お部屋を彩る、可愛い傘のガーランドを作ってみませんか?
紙皿を使えば、乳児でも簡単に傘の形を作られます。
今回は、紙皿を二つ折りにして旗のように飾るスタイルのガーランドをご紹介します。
傘の模様は、子どもたちが自由に描けるので、色とりどりのデザインが楽しめますよ。
ストローを傘の持ち手に見立て、ひもを通せば、壁飾りとしても活用可能です。
飾り方次第で、お部屋を一気に賑やかに演出できるので、雨の日が待ち遠しくなるような、オリジナルのガーランドを作ってみましょう!
- 紙皿
- シール
- 絵の具
- クレヨン
- モール
- 紐
- セロハンテープ
- はさみ
- 紙皿にクレヨンや絵の具で模様を描きます。
- 絵の具が乾いたら、紙皿を半分にカットします。
- 丸い縁をギザギザや波型に切り取って装飾を加えます。
- 円錐状に丸めてセロハンテープで留め、立体感を出します。
- モールの先端を輪にし、(4)の上部に通します。
- もう一方のモールの先を折り曲げ、持ち手の形にします。
- 内側にモールをテープで固定し、丈夫にします。
- 傘の上部に出したモールの輪に紐を通してつなげれば、ガーランドの完成です。
コーヒーフィルターを使ったにじみ傘
水と色が織りなす美しいにじみ模様を活かした、幻想的な傘を作ってみませんか?
コーヒーフィルターを使えば、ほんの少しの水で絵の具やカラーペンの色がやわらかく広がり、偶然の模様が生まれます。
どんなデザインになるかは、水の量や色の組み合わせ次第です!
まるで雨粒が落ちるたびに風景が変わるような、不思議なアート体験が楽しめます。
乳児クラスでも簡単にできる製作で、作った傘を並べて飾ると、梅雨の時期のお部屋が一気に華やかになりますよ。
シンプルながらも奥深いこの技法を取り入れて、子どもたちの創造力を育んでみましょう!
- コーヒーフィルター
- 水性ペンやドットマーカー
- スポイト
- セロハンテープ
- モール
- コーヒーフィルターにカラーペンで模様や好きな色を描きます。
- スポイトに水を入れ、フィルター全体に少しずつ垂らしてにじませます。
- にじみが広がったら、しっかり乾かします。
- 乾燥後、コーヒーフィルターを半分に折ります。
- セロハンテープを使い、上部を留めて形を整えます。
- 傘の骨組みとしてモールを通し、端を丸めて持ち手を作ります。
- 上部のモールの輪に紐を通せば、飾りとして活用できます。
【2〜3歳児向け】6月に作りたい傘の製作おすすめ4選
2~3歳児になると、少しずつ指先の使い方が器用になり、簡単なハサミやのりを使った製作が楽しめるようになります。
折り紙を折ったり、画用紙をちぎったりしながら、子どもたちが自分で作ることを楽しめる製作を取り入れましょう。
色の組み合わせを考えたり、模様を描いたりすることで、創造力を伸ばせます。
個々のペースに合わせて楽しめるように、簡単なアレンジも紹介します。
以下では、2~3歳児にぴったりな傘の製作アイデアを詳しく紹介するので参考にしてみてください。
折り紙1枚で作れる!傘の折り方
折り紙1枚で簡単に作れる、立体的な傘を紹介します。
折り方を工夫することで、蛇腹のような立体感が生まれ、まるで本物の傘のような仕上がりになります。
今回は、持ち手部分に曲がるストローを使用して、リアルなフォルムを再現しました。
カエルやてるてる坊主と一緒に飾れば、梅雨の季節にぴったりの装飾になります。
好きな色の折り紙を選んで、子どもたちと一緒に楽しく作ってみましょう。
折る工程が多いので、大人が手伝いながら進めると、2〜3歳児でも楽しめます。
- 折り紙
- ストロー(口元が曲がるタイプのもの)
- セロハンテープ
- ハサミ
- 折り紙を半分に折ります。
- さらに半分に折って四角形にします。
- 袋になっている部分を三角形に開きます。
- 反対側も同じように開きましょう。
- 三角形の袋を折り目に沿って開きます。
- 残りの2つの三角形も同様に開いてください。
- 白い部分が見えるように折り、形を整えます。
- 白い部分をハサミで切り取ります。
- 傘の先端を少しカットし、穴を開けます。
- ストローをセロハンテープで貼り付け、穴に通します。
- 裏側からテープで固定し、形を整えて完成です!
はじき絵の雨傘
クレヨンとはじき絵の技法を活かした、ユニークな傘の製作です。
クレヨンで模様を描いた上に絵の具を塗ると、クレヨン部分が水をはじき、幻想的な模様が浮かび上がります。
紙皿を使うため、形を作る工程も簡単で、ハサミを使い始めた2〜3歳児にもぴったりのアクティビティです。
色の組み合わせや模様を自由に楽しめるので、個性豊かな作品が仕上がります。
カラフルな傘をたくさん作って飾れば、お部屋が明るく華やかな雰囲気になりますよ。
- 紙皿(平皿)
- ・ストロー(飲み口が曲がるもの)
- ・絵の具
- ・クレヨン
- ・セロハンテープ
- ・両面テープ
- ・ハサミ
- ・新聞紙
- 紙皿の下に新聞紙を敷きます。
- 紙皿の上にクレヨンで模様を描きます。
- 裏面に水を多めに混ぜた絵の具を塗りましょう。
- クレヨン部分がはじかれ、模様が浮かび上がるのを楽しめます。
- 傘の中心に向かってハサミで切り込みを入れます。
- 切り込みの部分に両面テープを貼ります。
- 切り込みを重ねて傘の形にし、セロハンテープで固定します。
- ストローの先端に切り込みを入れ、広げます。
- ストローを紙皿の裏面にセロハンテープで貼り付けます。
- ストローの先端を曲げ、傘らしい形に整えて完成です!
色水の雨アート
クレヨンで描いた傘の絵に、スポイトを使って色水を垂らし、雨が降る様子を表現するアート製作です。
色水は赤・青・黄の三原色を混ぜて作るため、子どもたちが色の変化を学ぶきっかけにもなります。
水の流れ方によって、偶然できる模様を楽しめるのも魅力です。
傘だけでなく、雨粒や雲を描くと、よりストーリー性のある作品に仕上がります。
スポイトを使うことで指先の発達も促されるため、遊びながら自然と手先を動かせます。
雨の日の室内遊びにもぴったりの、アクティビティですよ。
- 画用紙
- ・クレヨン
- ・絵の具
- ・透明のプラスチックカップ
- ・スポイト
- 画用紙にクレヨンで傘や雨の絵を描きます。
- 透明カップに赤・青・黄の絵の具を溶かし、色水を作りましょう。
- 色水を混ぜて、新しい色が生まれる様子を観察します。
- スポイトを使って、画用紙の上部に色水を少しずつ垂らします。
- 画用紙を傾け、水が流れるように動かして模様を作ります。
- クレヨン部分が水をはじき、浮かび上がる模様を楽しみましょう。
- 色水が乾いたら、絵の具で仕上げの装飾を加えて完成です!
カラーセロファンを使った傘
透け感のあるカラーセロファンを使って作る、美しい傘の製作です。
セロファンの光を通す特性を活かし、窓辺に飾るとカラフルな影ができ、幻想的な雰囲気を楽しめます。
通常の折り紙とは違う素材の感触を楽しみながら作れるため、子どもたちの感覚遊びとしても良いでしょう。
セロファンを好きな形にカットし、傘の模様を自由にデザインすることで、創造力を育めます。
完成した傘は、梅雨の季節の装飾にもぴったりです。
ハサミを使う場面もあるので、大人がサポートしながら安全に進めましょう。
- 傘型の台紙
- カラーセロファン
- はさみ
- クレヨンやカラーペン
- 傘の形にカットした台紙を準備しましょう。
- 台紙の傘部分にカラーペンで模様を描きます。
- カラーセロファンを三角や丸など好きな形にハサミで切ります。
- 台紙にのりを塗り、切ったセロファンをバランスよく配置します。
- セロファンを押さえながらしっかり貼り付けます。
- 持ち手部分を作り、裏側に貼り付けます。
- 完成した傘を窓際に飾り、光を透かして楽しみましょう!
【4〜5歳児向け】6月に作りたい傘の製作おすすめ4選
4~5歳児になると、ハサミやのりを使った細かい作業にも挑戦できるようになり、自分で作り上げる喜びを感じることができます。
立体的な傘を作ったり、個性的なデザインを考えたりすることで、表現の幅が広がります。
例えば、紙コップやストローを使って本物のような立体傘を作ることで、より達成感を味わうことができるでしょう。
友達と協力して作る活動を取り入れると、協調性やコミュニケーション力の向上にもつながりますよ。
ゆらゆら傘くらげ
スズランテープがふわふわと揺れ、まるで海の中を漂うクラゲのように見える楽しい製作です。
傘の形に成形した本体と、長く垂れ下がるスズランテープが特徴で、風に揺れるたびにゆらゆらと動く様子を楽しめます。
色やデザインを自由にアレンジできるため、子どもたちの個性が光る作品になります。
スズランテープの細かいカットや、パンチで穴を開ける工程など指先を使う作業が多く、手先の器用さを育むのにも最適です。
室内の飾りとして吊るせば、涼しげな雰囲気を演出できます。
- 色画用紙
- スズランテープ
- 麻ひも(ぶら下げ用)
- 油性ペン
- セロハンテープ
- 穴開けパンチ
- ホチキス
- ハサミ
- シャープペンシル
- 色画用紙を丸く切り抜き、中央に小さな穴を開けます。
- 外周部分に等間隔で切り込みを入れ、さらに内側にも放射状の切り込みを入れます。
- 切り込み部分を重ねて傘の形にし、セロハンテープで固定します。
- 穴あけパンチで傘の周囲に穴を開けます。
- スズランテープを60~70cmにカットし、穴に通して結びます。
- クラゲの顔を油性ペンで描き、麻ひもを付けて吊るせば完成です!
10色のミニ傘
カラフルなミニ傘をたくさん作り、つなげて飾れる製作です。
10色の画用紙を使い、それぞれ異なる色の傘を作ることで、鮮やかで楽しい仕上がりになります。
折りたたむ作業や、貼り合わせる工程を通して、指先の器用さを育むのにもぴったりです。
完成したミニ傘は、そのまま飾るだけでなく、モビールやガーランドにしてアレンジするのもおすすめですよ。
風に揺れるカラフルな傘は、梅雨の時期の装飾にも最適です。
色を組み合わせることで、グラデーションを楽しんだり、好きな色で統一したりとアレンジの幅も広がります。
- 画用紙
- モール
- セロハンテープ
- のり
- はさみ
- 画用紙を円形にカットします。
- それぞれ異なる色で10組用意し、半分に折ります。
- 折った片面をのりで貼り合わせ、傘の形を作ります。
- モールの先を丸めて輪を作り、もう片方を軽く曲げます。
- 傘の中央にモールを挟み、しっかりと固定します。
- すべてのパーツを組み合わせ、立体的な傘の形に仕上げます。
- 仕上げたミニ傘をつなげて飾ると、カラフルでかわいらしいインテリアの完成です。
デカルコマニーの傘
「デカルコマニー」とは、絵の具を紙の片側に置き、折りたたんで転写する技法のことです。
この技法を活かして、ユニークな模様の傘を作りましょう。
絵の具を置いたときの偶然生まれる模様に、子どもたちは驚きと発見を感じるでしょう。
色の組み合わせによってさまざまな表情が生まれるため、「どんな模様になるかな?」とワクワクしながら取り組めます。
完成した傘は、背景をつけたり、雨粒を描き足したりしてアレンジも楽しめます。
- 画用紙
- 絵の具
- 筆
- のり
- はさみ
- 画用紙を半分に折ります。
- 折った片側に3~4色の絵の具を適量置きます。
- 画用紙を閉じ、手のひらで優しく押し広げます。
- ゆっくり開き、絵の具がきれいに転写されているか確認します。
- 絵の具が完全に乾いたら、傘の形にカットします。
- 柄や持ち手をのりで貼り付け、全体を仕上げます。
- 必要に応じてデコレーションし、オリジナルのデザインを楽しみます。
ストローで作る傘
折り紙とストローを使って、簡単に作れる傘の製作です。
シンプルな作業ですが、折り紙の折り方や組み立て方に工夫を加えることで、立体的でかわいらしい仕上がりになります。
ストローは持ち手部分として使うため、傘を持って遊んだり、飾ったりするのにぴったりです。
ストローの色や折り紙のデザインを工夫することで、子どもたちの創造力を引き出す活動にもなります。
完成した傘を並べて飾れば、雨の日の雰囲気を一層楽しむことができます。
- 折り紙
- 曲がるストロー
- 両面テープ
- はさみ
- 折り紙を裏面が見えるようにして三角形に2回折ります。
- しっかりと折り目をつけ、山折りの角をさらに半分に折ります。
- 折り目を開き、反対側も同じように折ってください。
- 二等辺三角形になるように印をつけ、ハサミで切り取ります。
- じゃばら折りをして立体的な傘の形を作ります。
- ストローを柄にし、両面テープで固定します。
- 形を整えたら完成です!
まとめ
6月は雨の日が多く、室内遊びの時間が増える時期です。
そこで傘をテーマにした製作を取り入れることで、子どもたちが楽しく過ごせます。
年齢に応じた製作を用意することで、指先の発達を促しながら、創造力や表現力を育むことも可能です。
この記事で紹介したアイデアを参考に、子どもたちが夢中になれる傘の製作を取り入れてみてくださいね。
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