「保育士になりたい理由」には何を書けばいい?面接で使える例文や志望動機の書き方

保育士の採用面接などで度々聞かれるのが「保育士になりたい理由」です。

その際、保育士になりたい理由をスムーズに答えるのが難しいと感じている方は多いでしょう。

「保育士になりたい理由をうまく答えられない」

「履歴書の志望動機に何を書けばいいか分からない」

などの疑問を持つ方もいると思います。

今回は、面接や履歴書の志望動機で使える「保育士になりたい理由」について解説します。

面接で好印象を与えるためにも、保育士を志望する理由を明確に伝えられるようにしましょう。

この記事をまとめると
  • 保育士の養成校の受験時や、保育士の採用試験で志望動機を書く必要がある
  • 志望理由は自分の言葉で明確に記入することが大切
  • 採用試験の面接時では予想される質問などをあらかじめ考え、練習をしておくと良い
  • 学生の頃からピアノの練習や運動で体力づくりをしておくと就職後に役立つ
すもも【元保育士ライター】

保育士になりたい気持ちを上手に言葉にするのって難しいですよね。
本記事を読めば、志望動機の書き方が分かるので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を書いた人

すもも 元保育士ライタ

8年間保育士として勤務し、主に乳児クラスの担任を務めて参りました。認可保育施設や認可外保育施設での職務経験を活かして、保育士さんに役立つ記事を執筆させていただきます。

目次

「保育士になりたい理由」を書く機会があるのは?

保育士になりたい理由を書く機会は、主に保育園への就職時が多いですが、もちろん採用試験だけではありません。

保育士の指定養成校への受験時や、教育実習への参加の際にも必要になります。

下記でそれぞれの場面での書き方のポイントをまとめていますので、参考にしてみてください。

保育士の資格が取れる学校の受験のとき

保育士資格を取得する方法としては、指定養成校への入学が挙げられます。

卒業と同時に保育士資格を取得できるので、保育士になりたい方は、指定養成校を卒業するのがおすすめ。

指定養成校は大学・短期大学・専門学校がありますが、いずれも入学試験の際に志望理由を聞かれます。

その際には、「なぜ保育士を目指すのか」「なぜこの学校を選んだのか」なども聞かれるので、なりたい理由と学校を選んだ理由を明確にしておくのが大切です。

教育実習に参加するとき

保育士の指定養成校を卒業するためには、教育実習に参加する必要があります。

教育実習が始まる前には事前訪問があり、実習先の園との打ち合わせを行います。

その際に『なぜ保育士になりたいのか』を聞かれることがあるため、明確に答えられれば好印象を持たれやすいでしょう

逆に、なりたい理由を聞かれて答えられなかった場合は「そもそも実習をする必要がないのでは?」とマイナスな印象を与えかねません。

なので、しっかりと自分の言葉で答えられるように、事前に言いたいことをきちんとまとめておきましょう。

保育園への就職面接のとき

保育士になりたい理由を最も聞かれるのは、保育園への就職面接時です。

採用面接の時はもちろん、採用試験の作文でも聞かれる場合があります。

具体的なエピソードなども踏まえて答えると、より分かりやすくて説得力が増すでしょう。

なりたい理由を明確にし、さらに就職を希望する園でどんな保育士になりたいのかも答えられれば、採用担当者に良い印象を与えられますよ。

【みんなの志望動機】保育士になりたいと思った理由は?

保育士になりたいと思う理由は人それぞれですが、中でも「子どもが好きだから」「保育園の時の先生への憧れから」という理由が多いです。

ここでは、みなさんが保育士になりたいと思った理由について調査した結果をご紹介します。

ご自分が保育士を目指す理由に当てはまっているか、または近いものがあれば、志望動機の参考にしてみてくださいね。

保育園の担任の先生に憧れていたから

私が保育士を目指した理由の一つが自分が保育園通ってた頃に年中年長の2年間担任してもらった先生の存在…。

引用元:X(Twitter)

上記のように「小さい頃の担任の先生に憧れていたから」という理由で保育士を目指す方は多いです。

実際に私自身も「幼稚園の時の先生みたいになりたい」と思ったので保育士を目指しました。

幼い時の記憶はほとんど覚えていないことも多いですが、保育園や幼稚園時代の担任の先生というのは、大人になっても意外と覚えているものです。

卒園しても保育園に会いに来てくれたり、年賀状をくれたりいつまでも自分のことを覚えてくれていると、保育士をしていて良かったなと思える瞬間でした。

幼い時からの憧れから保育士になった方は多いので、志望動機にも取り入れやすいでしょう。

子どもが好きだから

ただ、子どもが好きだから。

引用元:X(Twitter)

次に、保育士を目指す理由で最も多いのが「子どもが好きだから」ということです。

私自身も昔から子どもが好きで、子どもと関わる仕事への憧れが強かったので、保育士になりました。

実際に働いてからも子どもが好きということは決して変わらず、辛い出来事があっても子どもの笑顔を見るだけで力になりました。

肉体的にも負担のかかる仕事であるため「子どもが好きな気持ちだけではやっていけない」と悩んだこともありましたが、「自分は子どもが好きだから保育士になったんだ」と思いなおして乗り越えてきました。

国家資格で生涯使える資格だから

独学でもとれる国家資格だし、育児にも活かせられるから。

引用元:X(Twitter)

保育士資格は国家資格であり、ユーキャンなどを通じて独学でも取得できるため、近年人気があります。

また、育児がひと段落したママさんも「育児に活かせる」という理由で目指す方が多いです。

保育士資格は更新の必要がないため、一度取得すれば生涯消えることのない資格です。

保育園で働いていた時に、資格取得の勉強をしながら「子育て支援員」として勤務していた方もたくさんいました。

「保育士になりたい理由」志望動機の書き方【ポイント解説】

先ほど保育士になりたい具体的な理由について解説しましたが、実際に志望動機の書き方についてご紹介します。

志望動機を書くうえで大切なのは、自分の言葉で志望理由を明確に記入することです。

オリジナリティある方が採用担当者や試験官の印象に残りやすくなるので、具体的なエピソードを交えると、より分かりやすいですよ。

下記で志望動機のポイントを3つにまとめていますので、参考にしてみてください。

なぜこの学校(職場)を選んだのか?

まず最初に、なぜこの学校または職場を選んだのかを記入しましょう。

保育士として働くうえで、学校の方針や、保育園の保育方針が自分とマッチするように記入することが大切です。

学校や保育園では「なぜこちらの学校(保育園)を選んだのか?」という部分が特に気になるので、理由を明確にする必要があります。

「昔から子どもが好きだから」「子どもと関わる仕事がしたいから」という曖昧な理由だけでは説得力がないので、自分のエピソードも入れると熱意が伝わりやすいです。

  • 御校の実践力が身に付くカリキュラムに魅力を感じたため、志望しました。
  • 貴園の「遊びを最も大切にする」という保育方針に強く共感したため、志望しました。
  • 小規模保育園で一人ひとりの子どもとゆったりと関わりたいと感じたため、志望しました。

保育士になったらどのように貢献できるのか

次に、保育士になったら保育園でどのように貢献できるのかを伝えましょう。

採用担当者は果たして、自園の保育理念や保育方針に向いている人材なのかどうかを見極める必要があるため、重要な判断基準になります。

そのため、就職を希望する園の保育理念や保育方針に沿った内容であると、伝わりやすくなりますよ。

園見学をした方は、見学時に魅力を感じた部分を取り入れると良いですね。

また、自分が得意なことをアピールするために「これだけは負けない」というジャンルがあれば伝えましょう。

  • ピアノスキルを活かして、手遊びや歌をたくさん取り入れた保育を実施したいです。
  • 園見学時に、先生方が常に笑顔で明るい声掛けをしていたのが印象的で、私も明るくて楽しい保育に携わりたいと感じました。
  • 子どもが主体的に活動できるような遊びや環境を考え、見守る姿勢を大切にしたいです。

今後のキャリアは?なりたい姿は?

最後に、自分のなりたい姿やキャリア像をイメージして記入しましょう。

保育士としてのキャリアを積み重ねていき、自分は「こうなりたい」という熱意をアピールしてください。

自分のなりたい姿を明確にすることで、採用担当者は「この人なら期待できる」と好印象を持つでしょう。

結婚や出産などで生活スタイルが変わっても、将来的にも保育士を続けていきたい方は、その旨も伝えましょう。

採用担当者は、長く勤めてくれそうな方を積極的に採用するため、明確なキャリアビジョンを持つ方は採用されやすくなりますよ。

  • 私は、将来的にはリーダー役職に就き、職員をまとめる立場として活躍したいと考えています。
  • 貴園で経験を積み重ね、保護者からも信頼される保育士になりたいです。
  • 結婚や出産など様々なライフステージを迎えても、将来的に保育士を続けていきたいです。

そのまま使える!志望動機の例文を紹介

上記では志望動機の書き方のポイントについて解説してきましたが、ここでは志望動機の例文をご紹介します。

そのまま使える例文を記載していますので、「どんな風に書けば良いか分からない」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

学校の受験や面接用の例文

私は子どもと関わることが大好きで、日常的に幼い子ども達と遊ぶ機会が多く、いつか子どもと関わる仕事に就きたいと思い、保育士を志望しました。いち早く保育士資格を取得して社会に進出し、即戦力のある保育士を目指しています。御校は短期大学であるため、最短2年間で保育士資格を取得できる点に魅力を感じました。また、充実したカリキュラムを通じて、保育士としての知識や実践力も身に付けられるため、御校を志望しました。

すもも【元保育士ライター】

学校の受験などで志望動機を記入する場合は、保育士を目指すうえで「なぜこの学校を志望するのか」を明確に記入すると説得力がありますよ。

教育実習用の例文

私が教育実習先として貴園を選んだ理由は、自分自身の母園であり、保育士を志すきっかけとなった園だからです。私は教育実習を通して、年齢に合った遊びや環境構成、子どもとの関わり方について学びたいです。子ども一人ひとりに適した言葉がけができるよう実践的に学びたいと考えています。

すもも【元保育士ライター】

教育実習では、なぜこの園を選んだのかを明確に記入しましょう。
また、実習を通して何を学びたいのかも記載するのが大切です。

保育園への就職試験用の例文

私は、実習先で訪問した園が乳児のみの保育園であり、乳児保育に魅力を感じたため、貴園を志望しました。また、貴園の「個性を大切にする」という保育方針にも共感し、一人ひとりの個々の成長をしっかりと見守りたいと考えています。実習先でも乳児期の成長は個人差が大きく、一人ひとりの発達に合った対応を行う必要があると感じました。そのため、貴園に就職した際には、子どもの個人差を認めながらゆったりとした保育を行いたいと考えております。

すもも【元保育士ライター】

就職試験の作文では、園の志望理由となりたい保育士像を明確に記入しましょう。園の保育方針に沿ってどんな保育を行いたいのかを記載するのがポイントです。

面接で失敗しないためには準備が大切!

「面接当日に予想しない質問が来たらどうしよう」

「緊張して言いたいことが言えなくなったらどうしよう」と不安に思う方は多いでしょう。

受験の面接や採用面接は、誰もが緊張するため、失敗しないように事前準備するのが大切です。

下記でそれぞれの面接での準備のポイントをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

学校の受験での準備

学校の受験では下記の質問をされることが多いので、事前に答えられるように練習しておくと、面接対策になります。

  • 自己紹介
  • 志望動機
  • 入学したらどんなことを学びたいか
  • 高校生活で頑張ったこと
  • 長所と短所 など

自己紹介や志望動機は、学校を受験する際に必ずと言っていいほど質問される内容です。

志望動機に関しては、その学校のカリキュラムや授業内容などをホームページでも調べておき、自分が学びたい内容も一緒に伝えると良いでしょう。

上記の質問は定番なので、何度も練習をしておき、スムーズに答えられるようにしておくと安心です。

保育園への就職試験の準備

就職面接は誰もが緊張するので、当日失敗しないためにも事前に対策を行いましょう。

保育士の採用面接で質問されるのが多い内容は、以下の通りです。

  • 自己紹介
  • 志望理由
  • なぜ保育園で働きたいのか
  • どんな保育士になりたいのか
  • 学生時代に頑張ってきたこと
  • 長所と短所
  • 何歳児を受け持ちたいかとその理由 など

上記の質問の中でも「志望動機」や「どんな保育士になりたいのか」「学生時代に頑張ったこと」に関しては、自分の言葉で明確に伝えることが大切です。

自分のエピソードも交えて伝えることで説得力が増し、採用担当者の印象にも残りやすいです。

どの順番で質問されるかは園によるので、いつ質問されてもしっかりと答えられるようにしましょう。

保育士になるために高校生や大学生のうちからやっておいた方がいいことは?

「保育士になるために学生からやっておいた方がいいことってあるのかな?」と気になる方は多いと思います。

保育士になった時に困らないために、できることは学生の頃からやっておくのがおすすめです。

下記で保育士になるためにやっておくべきことを3つご紹介しますね。

ピアノの練習はやっぱり重要

保育士を目指すうえで重要なのは、やはりピアノです。

ピアノは幼稚園の先生が弾くイメージが強いかもしれませんが、保育園でもピアノは使いますので、学生の頃から日常的に練習をしておきましょう。

特に幼児クラスを受け持つ先生は、難しいピアノ伴奏を弾いたり任されたりする機会も多いです。

そのため、ピアノが苦手な方は、レッスンに通いながら保育士として働いている人もいます。

アルバイトやボランティアで社会経験を積む

次に、学生時代からアルバイトやボランティアなどで社会経験を積むのが大切です。

ある程度社会経験を積んでいる方と、全く積んでいない方では、仕事に対する姿勢や適応能力が異なると言えます。

特に子ども関係の職種でアルバイト経験を積めば、子どもとの関わりにも慣れます。

また、保育園では学生ボランティアを募集している園もあるので、気になる園があれば、積極的にボランティアに参加してみるのがおすすめです。

保育士は体力勝負!体を動かすことを習慣に

最後に、保育士は何より体力勝負なので、日頃から体力をつけておきましょう。

子どもと一緒に園庭で走ったり、乳児クラスであれば日常的に抱っこをしたりするので、肉体的疲労を伴います。

体を動かす事を習慣にして体力をつけておけば、いざ保育士として働きだしても安心ですよ。

規則正しい生活を心がけ、体調管理を行うのも保育士として働くうえで大切なことです。

【まとめ】保育士になりたい理由を書くときは、熱意や思いをしっかりアピールしよう!

今回は、保育士になりたい理由を書く際のポイントについて解説しました。

大学の受験や採用試験、面接等で保育士を目指す理由について聞かれるので、自分の言葉で明確に伝えることが重要です。

保育士としての熱意をアピールすることで試験官や採用担当者の印象に残りやすくなるので、オリジナリティのある志望動機であれば、より良いです。

本記事では志望動機に使える例文もご紹介しましたので、これから志望理由を書く方は、活用してみてくださいね。

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この記事を書いた人

8年間保育士として勤務し、主に乳児クラスの担任を務めて参りました。
認可保育施設や認可外保育施設での職務経験を活かして、保育士さんに役立つ記事を執筆させていただきます。

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