児童指導員の年収はどのくらい?年収アップの秘訣について解説!

児童指導員 年収

児童指導員は子どもの日常生活の支援を行う職業で、年々需要が高まっています。

将来指導員を目指す方の中には、「児童指導員の年収はいくらだろう?」「児童指導員としてさらに給料を上げるにはどうしたらよいの?」と、疑問を感じている方もいるのではないでしょうか。

本記事では、児童指導員の年収や年収を上げる方法を詳しくご紹介していきます。

児童指導員を目指している方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事をまとめると
  • 児童指導員は、子どもや保護者の支援を行うやりがいのある仕事
  • 児童指導員の平均年収は425万円程度
  • 職種が一緒でも勤務先によって給料は異なる
  • 児童指導員が年収を上げるには、児童発達支援管理責任者の資格取得や転職サービスを活用した転職がおすすめ
【元保育士】ゆぴライター

「年収を上げたいな」と感じつつ、何もせずに働き続けている児童指導員の方もいると思います。年収を上げるためには、何かしら行動に出ることが大切です。本記事を参考にして、年収を上げるためのヒントを見つけてみてくださいね!

この記事を書いた人
岡本

ゆぴ  元保育士ライター

保育士歴9年。ピアノが得意で、子どもと一緒に歌をうたうことが好きでした。現在は、専業主婦兼Webライターとして活動中です。保育士や保育士を目指す方の、力になれるような記事を執筆しています。

目次

児童指導員とはどんな仕事?

児童相談員は、虐待されている子どもや保護者がいない子どもを預かる児童福祉施設において、子どもの指導を行う職業です。

具体的に、以下のような場所で働きます。

  • 児童養護施設
  • 乳児院
  • 児童発達支援
  • 放課後等デイサービス
  • 障害児入所施設

具体的な業務内容は、日常生活の指導から個別支援、保護者の相談対応まで様々です。

子ども一人ひとりの姿や家庭状況に合わせたケア・支援計画が必要となり、柔軟な働き方が求められます。

児童指導員の平均年収

児童指導員を目指すのと同時に気になるのが、平均年収だと思います。

心に傷を負った子どもとの信頼関係の構築や、複雑な環境の家庭と連絡を取り合うなど、肉体的にも精神的に大変な仕事のため、それなりに高い給料を期待している人も多いでしょう。

以下では、児童指導員の平均年収をご紹介します

児童指導員の平均年収

厚生労働省のデータによると、令和5年度の児童指導員の平均年収は425万円です。

年齢別にみると、45〜49歳が最も高い480万円となっています。

平均月給は23万円で、令和3年度に発表された一般労働者の平均月収の30万と比較すると、多少低いことが分かります。

この金額を高いと感じるか低いと感じるかは人それぞれですが、「低い」「もっと年収を上げたい」と感じた人は、本記事で紹介する年収を上げる方法を参考にしてみてください。

引用元:職業情報提供サイト jobtag/厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査

児童指導員の年収は高卒と大卒で違う?

児童指導員の年収は、高卒と大卒では異なります。

最終学歴が高等学校でも条件を満たせば児童指導員の資格は取得できますが、高校を卒業したばかりの年齢の平均年収は200万円程度です。

最終学歴が大学の場合、卒業当初の平均年収は300万程度に上がります

ちなみに、児童指導員の学歴は高卒が8.6%、大卒が51.7%という結果でした。

平均年収を上げたいなら、大学を卒業しておくのが無難な選択と言えるでしょう。

引用元:職業情報提供サイト jobtag

児童指導員の勤務施設別年収

児童指導員の平均年収を、勤務施設別に紹介します。

児童指導員の業務内容は、勤務地によって大きく異なります。

また、通所施設か入所施設かによって勤務形態が変わり、貰える給料に影響が出ることも覚えておきましょう。

気になる施設があれば、年収をチェックしてみてください。

障害児通所施設に勤務する児童指導員の年収

障害児通所施設に勤務する児童指導員の年収は、230〜360万円程度です。

障害児通所施設は、下記のような施設が挙げられます。

主な障害児通所施設
  • 放課後等デイサービス
  • 児童発達支援
  • 療育センター

これらの施設は民間と公立の施設があるため、施設の形態によっても給料は大きく異なります

初任給はどちらもさほど変わりありませんが、勤務年数が増えるほど公立施設は給料が上がるでしょう。

公立施設は優遇が手厚い、ボーナス金額が高い、私立施設は独自の制度があるなどそれぞれメリットがあるので、自分に合う方を選んでみてください。

引用元:ジョブメドレー

障害児入所施設に勤務する児童指導員の年収

障害児入所施設に勤務する児童指導員の年収は、230〜360万円程度です。

障害児入所施設は医療型と福祉型に分かれており、それぞれサービスが異なるのが特徴です。

一般的な発達支援サービスや放課後等デイサービスに比べ、医療型の施設は専門的な資格が必要になるため、給料が高くなる傾向があります。

看護師や医師免許などの医療関係の資格を持っている方は、医療型の施設で勤務すれば資格が活かせ、給料を上げられるチャンスです。

また、夜勤勤務のある入所施設は夜勤手当がつくので、全体の年収に影響が出ることも理解しておきましょう。

引用元:ジョブメドレー

児童養護施設に勤務する児童指導員の年収

児童養護施設に勤務する児童指導員の年収は、300万円〜500万円程度です。

勤務年数や年齢によって大きく差がでますが、大体上記の金額と言えるでしょう。

また、児童養護施設も民間と公立の場所があるため、場所によって金額も異なります。

児童養護施設は障害児入所施設と同様に夜勤もあるため、児童指導員の中でも年収は高いです。

子どもとの信頼関係が築けたときや、子どもの将来を考える手助けができたときなどにやりがいを感じられる仕事なので、興味のある方は勤務地の候補に入れてみてください。

引用元:ジョブメドレー

児童指導員が年収を上げるためには?

「児童指導員としてどうやって年収を上げたらよいのか分からない」と、困っている人も多いと思います。

ここでは、年収を上げるための方法を4つご紹介します

何か行動を起こさなければ、給料を上げることは難しいです。

一つでもいいので、自分にできることを見つけて実行に移しましょう

児童発達支援管理責任者を取得し年収アップを目指す

児童発達支援の仕事に役立つ資格
  • 児童発達支援管理責任者
  • 社会福祉士
  • 教員免許

児童発達支援管理責任者の資格取得は、年収アップに繋がります。

児童発達支援管理者は、子どもの成長や発達に合わせて家族や各機関と連携を行い、子どもの療育や支援を進めていく施設のリーダーです。

この資格を取得するには、実務経験と研修が必要で簡単に取れるわけではありませんが、給料が高いだけでなく事業所運営に携われるので、やりがいを感じながら勤務できます

児童発達支援管理者を目指す場合は、実務経験の要件を満たしているのかを確認してみてください。

今の職場で継続して勤務する

今の職場で継続して勤務するのも給料アップへの一つの方法です。

実務経験を積めば、先ほどご紹介した児童発達支援管理者になるための研修を受ける条件をクリアできます。

また、同じ職場で働き続ければ、徐々に給料も上がっていきます

職場の雰囲気や勤務状況などに不満がないのであれば、何度も転職を繰り返さずに一定の職場で働き続けてみてもよいでしょう。

人間関係が悪い、通勤時間が長いなどの転職理由や不満があれば、転職を考えてみてもよいですね。

研修やセミナーへの参加

研修やセミナーに参加してキャリアアップを目指すのもよいでしょう。

児童指導員向けの研修やセミナーは、随時開催されています。

実際に行われている研修やセミナーの内容を、以下にまとめました。

  • 「やる時はやる子」になる親の対応方法
  • 「LD(学習障害)支援とは?」
  • 「ママの心をほぐす」カラー講座
  • 発達特性のある子どもの将来のはたらき方
  • 言葉の遅れが気になる子どもとの関わり方のコツ

子どもの発達や保護者対応など、仕事の役に立つ内容のものを選んで参加してみてはいかがでしょうか。

年収が高い職場に転職する

今の職場の給料が低すぎるという方は、思い切って年収が高い職場に転職してみるのも一つの手です。

ボーナス額や手当の有無などは施設ごとに異なるため、同じ職種であっても給料に差があります。

また、乳児院や児童養護施設、障害者入所施設などの夜勤のある職場は、夜勤手当がプラスされるため給料も高い傾向があります。

生活リズムが崩れ体力も消耗しやすいですが、体力に自身のある方は夜勤のある職場への転職も検討してみてください。

児童指導員で年収が高い職場に転職するための秘訣

児童指導員で年収の高い職場を見つけるには、転職サービスの活用がおすすめです。

転職サイトや転職エージェントなら、給料額を設定して求人を検索したり、コンサルタントが求人先に直接給料交渉を行ってくれたりするため、希望に沿った給料の求人が見つかりやすいですよ。

年収の高い職場を見つけられる、おすすめの転職サービスをいくつか挙げてみました。

  • 保育士人材バンク
  • ジョブメドレー
  • 保育士バンク
  • 保育士ワーカー

上記の転職サービスは本サイトで詳しくご紹介しているので、そちらも併せてご覧ください。

児童指導員になるための方法は?

児童指導員になるには、指導員任用資格が必要になります。

以下の条件に当てはまる人は、指導員任用資格の取得が可能です。

  • 年制大学や通信制大学で社会福祉学・心理学・教育学・社会学を専修する学部、学科を卒業した人
  • 社会福祉士、精神保健福祉士のいずれかの資格を取得している人
  • 高校もしくは中等教育学校を卒業し、2年以上児童福祉事業に従事している人
  • 3年以上児童福祉事業に従事し、厚生労働大臣又は都道府県知事から認定を受けている人
  • 幼稚園教諭・小中学校・高等学校の教員免許を所有しており、厚生労働大臣又は都道府県知事から認定を受けている人

大学で福祉を専攻していない方や、児童福祉の業界での勤務経験がない方でも児童指導員になれるチャンスはあるので、興味をもったらまずは事業所で実務経験を積むことからスタートしましょう。

まとめ

児童指導員の年収や年収を上げる方法を、詳しくご紹介しました。

児童指導員の年収は、勤務施設や勤務経験によって異なります。

待遇の良い公立施設や夜勤のある施設は、給料が高い傾向があるでしょう。

また、新たに児童発達支援管理者の資格を取得したり、転職サービスを活用して転職したりすることで年収アップが期待できるので、自分に合った方法で実行に移してみてください。

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保育士歴9年。ピアノが得意で、子どもと一緒に歌をうたうことが好きでした。現在は、専業主婦兼Webライターとして活動中です。保育士や保育士を目指す方の力になれるような記事を執筆しています。

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