パート保育士の履歴書の書き方【志望動機の例文も解説】

パート保育士の履歴書の書き方【志望動機の例文も解説】

パートで保育士として働く場合、正規職員と同様に履歴書の作成・提出が必要です。

「パートで働く場合は履歴書の志望動機に何を書けばよいのだろう?」「パート保育士はどのようなことを求められるのだろう?」と疑問も抱く人も多いのではないでしょうか。

本記事では、パート保育士の履歴書の志望動機の書き方を例文も踏まえてご紹介します。

ブランクのある方やフルタイムからパート勤務に変更する方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

この記事をまとめると
  • 時間やシフトの融通が効く人は、パート保育士として園から求められやすい
  • 家から近い、給料が良いなど自分本位の志望動機を記載するのはNG
  • 履歴書を書く前に、志望理由や志望園でどのような働き方をしたいのかを明確にしておく
  • ブランクがある場合や正社員からパートに変更する時など、ケース別によって志望動機の書き方は異なる
  • パート保育士の志望理由が何にしろ、志望先や子どもへの想いは十分にアピールする
この記事を書いた人
岡本

ゆぴ  元保育士ライター

保育士歴9年。ピアノが得意で、子どもと一緒に歌をうたうことが好きでした。現在は、専業主婦兼Webライターとして活動中です。保育士や保育士を目指す方の、力になれるような記事を執筆しています。

【元保育士】ゆぴライター

パート保育士で働くには、正社員同様に子どもが好きな気持ちや「この園で働きたい」気持ちが大切です。ポイントを掴めば、アピールできる志望動機が書けるようになります。働くことへの熱意を伝えられるように工夫してみましょう!

目次

園側が求めるパート保育士とは?

園が求める曜日や時間で柔軟に働けるか

園が求める曜日や時間で柔軟に働ける人は、パート保育士として求められやすいです。

朝夕保育の職員が足りない、土曜保育に対応できる職員が欲しいなど、園によってパート保育士の求める条件は異なります。

求人情報に記載されている勤務時間は保育者不足の可能性があるため、希望する求人があれば該当時間に勤務できるかを確認してみましょう。

柔軟に働ける人ほど採用されやすいので、採用時は副業やプライベートの予定などは極力入れないように意識てください。

シフトの融通が効くか

シフトの融通が効きやすい人も、園側から求められる人材です。

保育園は早番・中番・遅番などのシフト制を取り入れてる場所が多いので、どのシフトでも支障なく働ける人は園に重宝されやすいでしょう。

また、正職員が体調不良や急な用事で欠勤する場合、代わりにパート職員が出勤を依頼されるケースも少なくありません。

シフトに関係なく働ける人は、事前にシフトの融通が効くことを園側に伝えておくと良いですよ。

これまで保育士経験があるか

採用時にどの園でも共通して聞かれる項目が、これまでの保育士経験の有無や過去の勤務内容です。

パート保育士は、正職員同様子どもと密に関わり園によっては書類作成を行う場合もあるため、保育の知識や経験・スキルが求められます。

保育の経験や知識があれば、率先力として採用される流れも十分に考えられるでしょう。

保育士の経験がある方は、当時の仕事内容や所持スキルなどを存分にアピールしてみてください。

パート保育士が志望動機を考える時のポイント

志望先を選んだ理由を記載する

志望動機には、その園を選んだ理由を必ず記載しましょう。

「家から近い」「給料が良い」などの自己利益につながる理由は、園に熱意が伝わらないのでNGです。

「園の保育方針に共感できた」「独自の保育カリキュラムが面白そう」など、志望園で働きたい理由や熱意を伝えるように心がけて下さい。

園への熱意を伝えるためには、事前に園の保育方針や保育目標などの情報を詳しく理解しておくことが大切です。

園のホームページや求人サイトなどを通して、情報を入手しましょう。

保育に活かせるスキルや経験を考える

志望動機を考える際は、保育に活かせるスキルや前職での勤務内容を思い返しましょう。

  • 5年間ピアノを習っていた
  • 人とコミュニケーションをとるのが好き
  • 前職では人をまとめる立ち位置にいた

保育士の経験がある人は、これまでに何歳児の保育を行ったか、保育業の経験がない人も保育に活かせるスキルや特性などを具体的に記載すれば、園側も求職者を自社に採用したときのイメージがしやすいです。

どのような働き方がしたいか挙げる

入職後に、その園でどのような働き方をしたいのかをイメージすることも大切です。

  • どの年齢にも対応できるフリー保育士になりたい
  • ゆくゆくは志望園で正規職員として働きたい
  • 得意なピアノを活かした保育がしたい

どのように働きたいのかを具体的に履歴書に記載すれば、園側にも働いたときのイメージをしてもらいやすくなります

入職後にやりたいことや実現したいことを、箇条書きにしてまとめてみましょう。

【パート保育士向け】志望動機の書き方・例文

【1】ブランクがある場合

子育てを機に退職した方は、子育て経験が再就職の際の大きな強みとなります。

子育て経験が保育にどのように活かせるのかを記載するとよいでしょう。

また、前職での担当クラスや仕事内容・立ち位置などを伝えると、園側にも求職者の働く姿がイメージしやすくなります。

他にもピアノや工作、絵本の読み聞かせなど、保育の中で得意な分野などをアピールしてみても良いですね。

志望動機のポイント例
  • ブランクの年数を記載する
  • 前職での担当クラスや仕事内容を加える
  • どのような働き方がしたいのかを具体的に記載する

【添削前】
前職では保育士として5年間勤務していましたが、出産を機に退職しました。子育てがひと段落つき時間にも余裕がでてきたため、再度保育の世界に入って子どもとかかわりたいと思い、この度志願させていただきました。母親の立場になり、仕事と育児の両立をする保護者の気持ちに共感できるようになったので、より保護者の気持ちに寄り添った保育を行いたいと考えています。

【添削後】
前職では保育士として5年間勤務していましたが、出産を機に退職しました。子育てがひと段落つき時間にも余裕がでてきたため、再度保育の世界に入って子どもとかかわりたいと思い、この度志願させていただきました。母親の立場になり、仕事と育児の両立をする保護者の気持ちに共感できるようになったので、より保護者の気持ちに寄り添った保育を行いたいと考えています。前職では、未満時クラスを担当し学年リーダーの立場にいました。職員の意見を聞いてまとめるのが得意なため、貴園でもゆくゆくはリーダーポジションになり職員を引っ張れる存在になりたいです。

添削のポイント
  • 子育て経験が保育の仕事にどう活かせるのかを記載する
  • 前職での仕事内容や対置位置を記載する
  • 保育の中で得意な分野をアピールする

【2】フルタイムからパートへ転職する場合

フルタイムからパートに転職する場合は、雇用形態を変更する理由を明確にすることが大切です。

園側も、フルタイムで働いていた人がなぜパート勤務にしたいのかが気になり、大きな理由がなければ「正社員として雇いたい」と思うかもしれません。

あくまでも、パート保育士として志願することをアピールしましょう。

志望動機のポイント例
  • これまでの保育士歴を簡単に添える
  • 正社員での仕事内容や立ち位置を記載する
  • 志望先の応募理由を加える

【添削前】
前職では産休・育休を挟み、計10年間正社員として勤務していました。幼い2人の子育てと仕事の両立に限界を感じたため、今回はパート保育士を志望します。貴園を選んだ理由は、子どもの主体性を大切にする貴園の保育方針に魅力を感じたためです。子育ての経験を活かし、子どもの成長の手助けができればと思っています。

【添削後】
前職では産休・育休を挟み、計10年間正社員として勤務していました。幼い2人の子育てと仕事の両立に限界を感じたため、今回はパート保育士を志望します。貴園を選んだ理由は、子どもの主体性を大切にする貴園の保育方針に魅力を感じたためです。子育ての経験を活かし、子どもの成長の手助けができればと思っています。正社員時代は、クラスの運営や書類作成、教材研究など保育に関わる仕事は一通り経験しています。頼りないかもしれませんが、正社員時代の経験を活かして貴園でも正社員の先生方のサポートに努めたいです。

添削のポイント
  • 正社員でなくパートとして働きたい理由を記載する
  • 正社員時代の経験をパート保育士にどのように活かすのかを記載する
  • パート保育でどのような働き方がしたいのかを記載する

【3】経験が浅めの場合

保育職の経験が浅い場合は、保育士を目指す理由や保育に活かせるスキル・特技を伝えると、園にも熱意が伝わりやすいです。

保育士の経験が浅くても、保育士への熱意や採用してからのメリットがあれば園側も採用を検討してくれます。

保育や子どもへの想いを十分にアピールしましょう。

志望動機のポイント例
  • 保育への熱意を伝える
  • なぜ保育職に就きたいのかを明確に記載する
  • 保育職の経歴を簡単に記載する

【添削前】
小さい頃から子どもとかかわる仕事に携わりたいと思い、現在は保育士資格取得に向けて専門学校で勉強に励んでいます。学校での座学だけでなく実務経験も得たいと思い、この度貴園に志願させていただきました。保育園での勤務経験はありませんが、少しでも早く一人前の保育者になれるよう努めさせていただきます。

【添削後】
小さい頃から子どもとかかわる仕事に携わりたいと思い、現在は保育士資格取得に向けて専門学校で勉強に励んでいます。学校での座学だけでなく実務経験も得たいと思い、この度貴園に志願させていただきました。保育園での勤務経験はありませんが、少しでも早く一人前の保育者になれるよう努めさせていただきます。学生時代から人と話すのが好きで人見知りすることがなく、周りからもコミュニケーションスキルの高さを評価されます。入職後は子どもはもちろん、保護者や先生方との関係を深めていき、信頼される保育者になりたいです。

添削のポイント
  • 保育に活かせるスキルや特技を記載する
  • スキルや特技が保育にどのように活かせるのかを記載する
  • どのような保育者になりたいのかを記載する

パート保育士が気をつけたいNGの志望動機例

家から職場まで近い

以下のように、職場が近い・通勤が便利などの理由は志望動機としてよく耳にするかもしれませんが、自分本位になるため、志望動機には記載しないようにしましょう。

  • 家から職場までの距離が短い
  • 交通アクセスが便利
  • 車通勤ができる

職場までの距離や通勤のしやすさは職場選びに重要ですが、園側には何のメリットもなく保育への熱意も感じられません

通勤に関する内容を志望動機にしたい場合は、副次的な動機で挙げるとよいです。

志望動機のメインには、園の方針や職場環境などの共感や保育への想いを入れてみましょう。

正社員より責任が軽そう

以下のように、正社員と比べるような趣旨の文章は志望動機にしないほうが良いです。

  • 正社員より責任が軽そう
  • 書類作成が少ないから楽
  • 保護者対応をする必要がない

特に、「責任が軽い」という文言は入れてはいけません。

保育士は、正社員であってもパートであっても子どもの命を預かる責任ある仕事です。

確かに仕事量は正社員よりパートの方が少ないかもしれませんが、責任の重さは同等であると言えます。

パート保育士であっても、仕事に対する責任の重さと熱意を忘れないようにしましょう。

福利厚生が良い

給料や休暇などの福利厚生を志望動機にするのは避けたほうがよいです。

確かに給料などの待遇は転職・就職時の大事な決め手となりますが、園にとっては採用時の決め手にはなりません。

特に、下記のような金銭的な事情を志望動機に記載してしまうと金銭面を重視し園への熱意が感じられないため、注意しましょう。

  • 他の園より給料が良い
  • 交通費の補助がある
  • 退職金が出る

福利厚生はあくまで求人情報の項目の一つなので、選ぶ基準の参考程度にし志望動機には入れないようにしてください。

【まとめ】履歴書の志望動機で自分の熱意や採用のメリットをしっかり伝えよう

パート保育士の履歴書の書き方を例文と共にご紹介しました。

パート保育士の採用基準は、これまでの保育経験の有無や時間の融通が効くかなどが挙げられます。

ブランクのある方や保育職の経験がない方でも、保育に役立つスキルや特技・志望園にどのように貢献できるかを売り込めば、園側にも十分想いが届きますよ。

履歴書の志望動機には保育に活かせるスキルや志望園を選んだ理由など、自分のアピールにつながる文章を記載しましょう

本記事の例文も参考にして、履歴書作成に役立ててくださいね!

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この記事を書いた人

保育士歴9年。ピアノが得意で、子どもと一緒に歌をうたうことが好きでした。現在は、専業主婦兼Webライターとして活動中です。保育士や保育士を目指す方の力になれるような記事を執筆しています。

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