1歳児クラスは、月齢によって発達の差が大きいため、毎月の製作アイディアを考えるのはとても大変。
本記事では、節分にぴったりな製作アイディアを5つ紹介し、保育室を楽しい節分ムードに彩る壁面アイディアを3つを紹介します。
どれも子どもたちが夢中になって楽しめる内容なので、節分の行事を通して自然に季節を感じられるよう工夫しています。
保育活動の一助として、ぜひ活用してくださいね。
節分の雰囲気が一層盛り上がること間違いなしです!
- 節分行事について
- 節分製作のアイディア5つ
- 壁面製作のアイディア3つ
節分製作のねらい
日本の文化を学ぶ【そもそも節分とは?】
節分は日本の季節の変わり目を意味する伝統行事です。
昔から日本では、季節が変わる時には悪いもの(鬼)がやってきて、人々に病気や悪いことを運んでくると考えられていました。
鬼を追い払うための方法が豆まきです。
豆には「まめに(元気に)」過ごせる力があると信じられていたため、邪気を追い払うために炒った大豆を家の外に「鬼は外、福は内」と唱えながら撒きます。
豆を撒くことで、鬼が逃げていき、みんなが健康で過ごせるようになると言われています。
節分にすることは?
節分の日に行うことは、豆まきと恵方巻を食べることです。
節分の日に使う豆は、炒った大豆を使うのが一般的ですが、地域によって差があり、落花生を使う地域もあります。
恵方巻はその年によって異なる「恵方」と呼ばれる特別な方向を向いて、願い事をしながら太い巻き寿司を食べるのが一般的です。
また、最近ではあまり見かけなくなりましたが、昔からの習わしで、玄関に魔除けとして柊の枝とイワシの頭を飾りつけを行っているところもあります。
節分の製作は何がある?
- 鬼のお面作り
- 鬼のパンツ作り
- 恵方巻作り
- 豆入れ
節分の製作は、鬼のお面や豆入れが定番です。
ちょっと変わった製作を行う場合は、廃材で恵方巻きを作ったり、子どもたちが実際に履いて楽しめる鬼のパンツ作りなどがおすすめです。
クレヨンで殴り描きしたものや色とりどりのシールを使ってデコレーションすると、子どもたちの個性も出て創造力も育めます。
クラスの子どもたちの様子や、節分イベントの内容で製作する物を決めてもいいかもしれませんね。
【1歳児向け】節分にぴったりの製作5選
1歳児という年齢を考えると、複雑な製作や完成まで手順が多いものはなかなか難しいですよね。
未就学児の集中力は年齢に1分プラスした程度になるので、1歳児クラスで製作を行う場合は、集中力が必要な手順は2~3分程度で済ませられると良いです。
指スタンプをはじめとするスタンプや殴り描き、シール貼り、ちぎり絵などがぴったりです。
個性いろいろ!鬼のお面
鬼のお面に好きな色のクレヨンで殴り描きをして、最後に鬼の目を貼り付ける製作です。
好きな色で好きなように殴り描きをすることで、それぞれの個性を表現できます。
特に1歳児クラスでは一見同じような殴り描きでも、クレヨンで点々描きの子、線描きの子、ぐるぐる円を描ける子とさまざまな成長発達が見られるのでおすすめです。
- 画用紙
- はさみ
- のり
- クレヨン
- あらかじめ鬼を画用紙で作っておきます。
- 子どもたちが鬼にクレヨンで自由に絵を描きます。
- 最後に鬼の目を貼り付けて完成です!
- お面として使う前には、お面用の帯を作り、子どもたちが作った鬼に貼り付けてください。
簡単!恵方巻作り
とっても簡単で、時間がない中でもすぐに作れる恵方巻の製作を紹介します。
事前準備もほぼ不要で、最低限白い画用紙で丸の形に切っておくだけで大丈夫です。
指先に具材に見立てた色の絵の具をつけて、指スタンプをします。1歳児クラスの小さな子どもの指スタンプは、とてもかわいらしい仕上がりになりますよ。
平面の製作なので壁面飾りにしてもいいかもしれませんね。
- 画用紙
- はさみ
- のり
- 絵の具
- 白い画用紙をはさみを使って円の形に切り取ります。
- 黒い画用紙にのりで貼り付けます。
- 子どもたちが白い円の部分を指でスタンプ!
- 恵方巻の形に切り取って完成です!
デカルコマニーで鬼のパンツ
節分の製作といえば、鬼のお面を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、鬼のパンツ製作も盛り上がります!
本章では、デカルコマニーという技法を使った鬼のパンツ製作を紹介します。
鬼のパンツを折り目に沿って折って開いたら、片面に付けた絵の具が全面に広がる不思議な体験に目を輝かせること間違いなしです。
- 画用紙
- はさみ
- 絵の具
- あらかじめ黄色の画用紙を半分に折り、鬼のパンツの形に切っておきます。
- 子どもたちがパンツの片面に絵の具で模様をつけます。
- 折り目に沿って折って、よくこすり付けましょう。
- そっと開くと両面に模様ができあがります!
- しっかり乾かして完成です!
ちぎり絵で鬼のお面
1歳児クラスの子どもたちでも、無理なく楽しく活動できるちぎり絵の鬼のお面を紹介します。
低月齢でちぎる動作が難しい子どもには、ちぎりやすいようにあらかじめ折り紙に数センチほど切り目をつけておくと一気にちぎりやすくなります。
子どもたちがそれぞれ好きな色の折り紙を選ぶことで、色の組み合わせがさまざまで個性的な表現が可能です。
- 鬼のパーツ
- 折り紙
- はさみ
- のり
- 厚紙
- 輪ゴム
- ホッチキス
- 鬼の顔に目やまゆげなどのパーツをのりで貼り付けます。
- 好きな色の折り紙を選び、自由にちぎります。
- 鬼の髪の毛の部分にちぎった折り紙をのり付け。
- 輪ゴムとホッチキスを使ってお面の部分を製作します。
- お面の部分と鬼の顔を貼り付けて出来上がりです!
お面じゃない!?鬼の被り物
動画では2歳児~と紹介されていますが、持ち手と紙袋をはさみでカットする部分を保育士が行うことで1歳児も楽しく製作できる内容です。
子どもたちの月齢が幅広くて、頭の大きめな子から小さめな子までいるクラスの場合は、お面より落下しにくいかぶり物をおすすめします。
製作の手順も多くないので低年齢の子どもたちでも楽しめます。
- 紙袋
- はさみ
- 画用紙
- クレヨン
- のり
- 紙袋の持ち手の部分をはさみでカットします。
- 紙袋をかぶって顔が見えるように紙袋をくり抜きます。
- 鬼の髪の形に切った画用紙にクレヨンで自由に殴り描き。
- 紙袋の底の方を上にして、画用紙で作った鬼の髪をのりで貼り付けて完成です!
2月の節分にぴったりの壁画3選
鬼ヶ島
保育室の壁を鬼が島に見立てて、たくさんのかわいらしい鬼を飾りましょう。
さまざまな色、目の形、表情、角の本数などで個性的で表情豊かな鬼ができあがります。
1歳児クラスなどの低年齢児で怖い鬼を作ると、節分自体に恐怖のイメージがついてしまいますが、かわいらしい鬼だと節分のイベントを楽しめるかもしれませんね。
節分ガーランド
ガーランドとして壁に飾ったり、つるし飾りとしてドアや窓辺にも飾ったりできる2wayタイプの壁面製作です。
節分の季節感を演出し、保育室全体を節分ムードを盛り上げるのにぴったり。
また、飾りを見せながら子どもたちに節分の話を伝えることで、自然と季節行事への興味を育てることが可能です。
鬼のパンツ
節分の壁面製作として鬼のパンツは、とても人気です。
子どもたちにも親しみやすく、保育室に飾ってあると楽しい雰囲気になるデザインになっています。
鬼のパンツの模様は毛糸を使って作り、壁面製作ですが立体感がある仕上がりになっているところがポイントです。
カラフルでかわいらしい鬼のパンツは、保育室の壁をにぎやかに彩り、節分の雰囲気を一層引き立てます。
まとめ
1歳児クラスの子どもたちにぴったりの製作と壁面製作を紹介しました。
まだ幼い低年齢の子どもたちは集中力が持続しないので、短期間で仕上げることがポイントです。
1歳児クラスの子どもたちは月齢によって発達差も大きいので、製作の難易度は子どもたちに合わせて工夫してみてくださいね。
保育室を節分行事へと盛り上げる一助となれば幸いです。
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