冬の時期にぴったりな「雪だるま製作」は、季節感を感じながら子どもたちの創造力を育むのに最適な活動です。
年齢に応じた工夫を加えることで、それぞれの成長段階に適した経験ができるでしょう。
特に保育現場では、手先の発達を促すだけでなく、表現力や集中力を引き出す大切な時間となります。
本記事では、年齢別のおすすめ製作案を紹介します。
小さな子どもから大きな子どもまで楽しめる製作案を通じて、冬の保育活動を彩りましょう。
冬におすすめの製作は以下からチェック!
雪だるま製作のねらい
雪だるま製作には、子どもの成長に多くのメリットがあります。
まず、制作過程で手先を使うことにより、運動能力や手指の器用さを育てます。
また、目や口の配置など、デザインを考える過程では、創造力や思考力が養われ、装飾を工夫することで、子どもたちの自己表現が広がります。
この活動を通じて、季節感を共有しながら自然への関心も高めることができる点も魅力的です。
制作中の会話や完成後の作品披露は、先生方や家族との絆を深めるきっかけとなります。
【0〜1歳向け】おすすめの雪だるま製作3選
0〜1歳児の製作活動は、感覚遊びを楽しむことが主な目的です。
まだ自分で細かな作業が難しい年齢ですが、触覚や視覚を使った遊びを通して新しい感覚を体験できます。
例えば、シール貼りで雪だるまを表現する方法や、柔らかい布やフェルトを使った手触り遊びが適しています。
親子で一緒に作業することで、子どもの興味を引き出しながら楽しい時間を共有できます。
保育現場でも、子どもたちが無理なく楽しめる活動として人気のアイデアを以下で紹介していきましょう!
紙皿で作るかんたん雪だるま
紙皿を使って作る雪だるま製作は、シンプルながらも楽しさと創造力を引き出す活動です。
紙皿を上下に組み合わせることで、基本の雪だるまの形が完成し、装飾の自由度が高まります。
画用紙やシール、ペンなどを使い、目や口をつけたり、模様を描いたりすることで個性豊かな作品が作れます。
また、家庭にある材料で手軽に取り組めるため、保育園だけでなく家庭でもおすすめの制作です。
子どもたちが、自分で工夫しながら楽しめる制作活動としてぴったりです。
- 紙皿
- 丸シール
- 画用紙
- 両面テープ
- のり
- 紙皿の裏面に両面テープを貼り、二枚の紙皿をしっかりと接着します。
- 台形型に切り取った画用紙を、紙皿の下部にのりで接着します。
- 黒いシールで目を作り、のりで配置していきましょう。
- 画用紙を切り抜いて鼻や帽子を作り、同様にのりで接着します。
- ペンで口を描き、丸シールを好きな場所に貼り付けます。
- モールを半分に切り、両端をテープで固定して完成です。
お花紙で作るふわふわ雪だるま
花紙で作るふわふわ雪だるまは、冬らしい温かみを感じられる楽しい製作です。
やわらか素材の花紙を使用すれば、本物の雪のような立体感とボリュームが生まれます。
丸めた花紙を子どもたちが貼ることで、雪だるまを自由にデザインできます。
のりや画用紙、マーカーなど、身近な材料で簡単に作れ、花紙の代わりにティッシュペーパーを使えば、さらに手軽に製作が楽しめます。
完成したら壁に飾ってもよし、プレゼントとして贈ったりしても喜ばれるでしょう。
- 紙皿
- 花紙
- ハサミ
- のり
- 紙皿を半分に折ります。
- 内側を切り抜きます。
- 花紙を縦に割いていきます。(好きな色でOK!)
- 紙皿にのりを塗って、花紙を丸めくしゅくしゅにして貼り付けます。
- クレヨンで雪だるまの顔を書きましょう。
- 帽子を貼って、先ほど作成した紙皿に雪だるまの顔を貼り付けて完成です!
雪だるまのシール貼り遊び
雪だるまのシール貼り遊びは、乳幼児でも楽しめるシンプルな製作活動です。
雪だるまの形をした台紙に、目や鼻、ボタンの位置を自由にアレンジしながらシールを貼っていきます。
丸いシールを使えば雪の粒を表現することもでき、自然と子どもたちの発想力が引き出されるでしょう。
また、指先の運動にもなるため、手先の発達を促す活動としても効果的です。
この製作は短時間で準備でき、紙とシールさえあればどこでも楽しめます。
- 紙皿
- 丸シール
- 画用紙
- 両面テープ
- のり
- 画用紙を丸く切り抜き、大きな丸と少し小さな丸を用意します。
- この2つを台紙に貼り付け、雪だるまの基本形を作ります。
- 丸シールを使って雪だるまを装飾します。
- 目や鼻を作ったり、周囲に雪を表現したりするのがおすすめです。
- 白いシールは雪の粒をイメージしやすく、簡単に季節感を演出できます。
- 最後にクレヨンで顔を描き、表情豊かな雪だるまに仕上げましょう。
【2〜3歳向け】おすすめの雪だるま製作3選
2〜3歳児になると、手先の器用さが増してくるので、より具体的な制作が可能になってきます。
この年齢では、のりや絵具を使った活動が適しており、自由な発想を引き出すことができるでしょう。
例えば、紙皿を使って雪だるまを作る活動や、綿を貼り付けてふわふわの雪だるまを完成させる製作があります。
また、簡単な色塗りや装飾を通じて、自由に表現する楽しさを感じられるでしょう。
この時期は、達成感を得られる経験を重視することが大切です。
ポリ袋雪だるま
透明な袋に綿や花紙などを詰め、しっかり結ぶだけで簡単に雪だるまを作れます。
子どもたちは帽子やマフラーを自由にデザインできるため、個性豊かな雪だるまが完成します。
ポリ袋の中の素材を、カラフルな紙や光るスパンコールに変えることで、さらにユニークな作品を作ることも可能です。
家庭や保育園での短時間活動にぴったりで、完成品は部屋の飾り付けにも使えます。
子どもたちの発想力が豊かになる製作なので、冬の思い出作りにも最適です。
- ビニール袋
- 紙コップ
- 15cmの毛糸、4~5本
- 綿やフラワーペーパー
- 綿棒
- コットンボール
- 画用紙
- 接着剤
- ビニール袋に綿を入れて結びます。
- 適当な長さに切った毛糸を、1のビニール袋の真ん中部分で結びます。
- 画用紙で作った雪だるまの目、鼻、口と綿棒で作った手を2に貼っていきます。
- 最後に、紙コップを頭に乗せてできあがりです。
乳酸菌飲料容器で雪だるま
ヤクルトなどの容器を使った雪だるまは、廃材を活用した環境に優しい製作です。
先生は、あらかじめトイレットペーパー芯を切り、帽子の土台を準備します。
毛糸を巻く工程では、雪だるまらしい丸みを意識してボリュームを調整するのがポイントです。
ニット帽やフェルトを使って装飾を施すことで、温かみのある可愛い雪だるまが完成します。
クリスマスの贈り物としても喜ばれ、アレンジ次第で多彩なデザインを楽しむことができます。
- トイレットペーパーの芯1本
- 帽子用の毛糸(好きな色)30本~50本
- 毛糸(白)
- ヤクルトなど小さい容器
- はさみ
- 接着剤
- 芯を1cmほど切ります。
- 切った芯に、毛糸を結んでいきます。
- 芯の内側を通して毛糸を反対側に出します
- もうひとつの毛糸でしばります。
- 余った毛糸を切り整えたら、ニット帽が完成します。
- ヤクルト容器の上にボンドを塗り、帽子を貼り付けます。
- 残りの部分にもボンドをつけます。
- 毛糸を容器に巻きつけます。
- 毛糸の先をボンドでつけます。
- 雪だるまに手、顔、ボタンをつけて出来上がりです!
靴下で作る雪だるま
靴下とお米を使った雪だるま作りは、簡単で可愛らしい製作案です。
靴下の先端部分を切り落とし、タコ糸で結んで帽子に見立てます。
中にお米を詰めることで安定感のある形が作れますが、ビーズを使うとさらに軽く仕上がるでしょう。
フェルトや布で目や鼻、マフラーを作れば、オリジナルな雪だるまの出来上がりです!
靴下の色を変えたり、ネコやクマに見立てたりするアレンジも楽しめます。
飾りとしてだけでなく、人形遊びの道具としても活躍するでしょう。
- 白い靴下
- タコ糸
- お米 1合
- フェルト
- カラーペン
- はさみ
- 靴下の下5cmほどをハサミで切り落とします。
- 切り口をタコ糸で縛り、裏返します。
- お米やビーズを1合分詰め、タコ糸でしっかり結びます。
- 首部分をさらにタコ糸で結び、雪だるまの形を整えます。
- フェルトで目や口、マフラーを作り、のりで貼り付けます。
- 切り落とした靴下部分を帽子に見立ててかぶせれば完成です。
【4〜5歳向け】おすすめの雪だるま製作4選
4〜5歳児では、より複雑な手作業や創意工夫を要する制作が適しています。
例えば、紙コップを使った立体的な雪だるま作りや、廃材を使ったオリジナルデザインの雪だるま製作がおすすめです。
さらに、毛糸やボタンを活用して装飾を加えることで、完成度の高い作品が期待できます。
この年齢になると、仲間と協力しながら作業を進めることも可能です。
制作後には作品について語り合い、それぞれの工夫やこだわりを共有することで、さらなる創造意欲を育みます。
紙コップ雪だるま
紙コップ雪だるまは、冬の季節感を楽しめる簡単な製作案です。
4歳児や5歳児向けですが、先生が紙コップを半分に切った状態で準備しておけば、3歳児からでも楽しめます。
新聞紙を丸めて、紙コップに収めるだけで雪だるまの形が作れます。
表情を描く際には、油性ペンを使うと描きやすく、紙コップや新聞紙など身近な素材を使うため、材料費も少なく済みます。
完成後の作品は飾りとして活用することができ、子どもたちにも大人気のアイデアです。
- 紙コップ
- 新聞紙
- ペットボトルのキャップ
- クラフトテープ(白)
- モール
- 油性フェルトペン
- 接着剤
- はさみ
- 紙コップを半分にカットします。
- 新聞紙をくしゃくしゃに丸めてクラフトテープで固定します。
- 半分に切った紙コップを新聞紙の上に重ね、テープで固定します。
- モールを使って、固定した部分をデコレーションします。
- 最後に油性ペンで顔を描き、ペットボトルのキャップを帽子として貼り付ければ完成です。
- シンプルながらもアレンジ次第で個性が光る雪だるまになります。
【冬の壁面】雪だるま
子どもたちの手で楽しく製作できる、冬の壁面飾りには「雪だるま」がおすすめです。
動画では、身近な材料を使って立体感のある雪だるまを作る方法が丁寧に紹介されています。
雪だるまの体部分をカラフルな折り紙や画用紙で作成し、目や口、装飾は子どもたちが自由にデザインします。
完成した作品は、壁面に貼るだけでなく、季節感を演出する部屋全体の飾りとしても活用できます。
さらに、みんなで協力して大きな雪だるまを作れば、より華やかな冬の雰囲気を楽しむことができます。
- ハサミ
- コンパス
- 色画用紙
- 折り紙2枚(白)
- 白い折り紙を三角に折り、体部分の形を作ります。
- 折り紙を左右が重なるように斜めに折り、3つ折りにしてから半分に折ります。
- 折り目に沿って模様の線を描き、三角や丸を切り出します。
- 切り出した折り紙を開くと、雪の結晶が完成します。
- 別の折り紙でコンパスを使い、丸を切り出して雪だるまの顔や体を作ります。
- 台紙にこれらを貼り付け、クレヨンで顔や背景を描いて完成です。
- 立体感を出すと一層魅力的になります。
雪だるま製作を紙皿で
紙皿を使った雪だるま製作は、簡単で幅広い年齢層が楽しめる冬の工作として人気があります。
動画では、保育士がわかりやすく作り方を解説しており、初心者でも挑戦しやすい内容です。
紙皿を切り抜いて土台を作り、シールや折り紙で顔や体をデコレーションすれば、個性豊かな雪だるまが完成します
さらに、クレヨンで模様を描いたり、体部分に好きな素材を貼り付けることで、自由度の高い製作が楽しめます。
短時間でできるうえ、アレンジも多彩なこの製作は、保育や家庭で冬を楽しむのに最適です。
- 紙皿
- ハサミ
- カッター
- セロハンテープ
- 鉛筆
- のり
- クレヨン
- シール
- 画用紙や折り紙
- 紙皿の中央部分を、ハサミまたはカッターで切り抜きます。
- 端を3cmほど残して上に折り上げ、裏面をテープで固定します。
- 雪だるまの土台に顔を描き、丸いシールやクレヨンで装飾します。
- 体部分は折り紙やステッカーで自由にデコレーションを追加します。
- アレンジ次第で多彩な作品ができ、子どもたちの年齢や発達に応じて楽しめます。
可愛いコロコロ雪だるま
トイレットペーパーの芯を活用したコロコロ雪だるまは、手軽で楽しい冬の工作です。
芯に白い折り紙を巻き付け、顔を描いたり、シールで目や鼻をつけることで表情豊かな雪だるまを作れます。
帽子やマフラーは好きな色の折り紙で貼り付ければ、子どもたちは自分だけのオリジナルデザインを考える楽しさを味わえます。
また、完成した雪だるまは転がして遊ぶこともでき、遊びながら作品を飾れる点も魅力的な製作です。
- トイレットペーパーの芯
- 折り紙
- 丸シール
- ハサミ
- のり
- 両面テープ
- 白い折り紙を半分に折り、折り目に沿って切ります。
- 切った折り紙の縁にのりをつけ、トイレットペーパーの芯に巻き付けます。
- 芯からはみ出た部分を内側に折り込み、固定します。
- 帽子用に三角形に切った折り紙を丸い折り紙と組み合わせます。
- 完成した帽子を芯に貼り付け、丸シールやペンで顔や模様を描きます。
- 表情豊かな雪だるまが完成し、転がしたり飾ったりして楽しめます。
まとめ
雪だるま製作は、子どもたちの成長を支える魅力的な活動です。
年齢や発達段階に応じたアイデアを取り入れることで、楽しみながら学びの要素を取り入れられます。
特に冬の季節感を共有し、創造力や感受性を高める効果が期待されるうえ、完成した作品を通じて、保護者や友達との絆も深まります。
ぜひ、この記事のアイデアを参考にして、保育活動や家庭での制作時間を充実させてください。
一人ひとりの子どもに合った雪だるま作りが、冬の特別な思い出となるでしょう。
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