冬の季節は、子どもたちの感性を刺激する素材がいっぱいあります。
雪のようにふわふわした綿や、冷たい氷、キラキラ光る飾りなど、2歳児が「触ってみたい」「作ってみたい」と感じる要素がたくさん。
保育園や家庭での製作遊びを通して、季節の変化を感じながら表現力を伸ばせるでしょう。
この記事では、冬ならではの素材を使った製作アイデアを2歳児に合わせて紹介します。
指先の発達や集中力を育てるきっかけにもなりますよ。
- 2歳児が楽しめる冬の製作活動や、年齢に合った題材の選び方がわかる。
- はさみやのりなど、手先の動きを育てる道具を使う練習方法を知ることができる。
- 雪や冬の動物など、季節を感じる壁面装飾や工作の具体例を学べる。
- 保育園や家庭で実践しやすい、準備が簡単で安全な冬の製作アイデアを見つけられる。

2歳児にできることは?はさみを使った製作にもチャレンジ
2歳児は、少しずつ指先の力がつき始め、道具に興味を持ち始める時期です。
紙をちぎったり、のりを指で塗ったりといった簡単な作業から始め、徐々にはさみを使う活動にも挑戦できます。
まだうまく切れなくても、切る感触を楽しむことが大切です。
保育士や保護者がそばでサポートしながら、安心してチャレンジできる環境を整えましょう。
冬の製作を通して、指先の発達や集中力を育てられますよ。
- 紙をちぎる・丸める・貼る
- のりを使って貼りつける
- はさみを大人と一緒に使う練習
- スタンプやシールを使って飾る
安全ポイント:はさみ・キリ・カッター・グルーガンは保育者のみ使用。小部品は誤飲対策を徹底しましょう。
【2歳児におすすめ】冬の製作・壁面アイデア10選
2歳児が楽しめる冬の製作では、季節の自然や行事をテーマにした作品がぴったりです。
雪だるまや手袋、冬の森の動物など、身近なモチーフを使うことで子どもたちの興味を引き出せます。
紙皿や綿、毛糸など扱いやすい素材を使いながら、貼る・塗る・触るといった感覚遊びを楽しめる活動を取り入れましょう。
作った後に遊べる!プラカップで雪が舞うスノードーム
プラカップを使ったスノードームは、作ったあとに遊べる楽しい冬の製作です。
雪のように綿や細かい紙を入れて、ストローでふくとふわふわと雪が舞う様子を楽しめます。
2歳児でも取り組みやすい簡単な工程で、手先を使った遊びや吹く動作の練習にもなります。
中に小さな雪だるまや星などを入れると、子どもたちがさらに夢中になりますよ。
- プラカップ
- 白い綿
- ストロー
- 折り紙
- 穴あけパンチ
- スノードームの中に入れる飾りをあらかじめ先生が用意します
(例:小さな雪だるまや星の形など) - 子どもたちは綿や折り紙を手でちぎり、雪のような素材を作りましょう。
- ストローは安全のため先生が細かくカットします。
- プラカップの上部に穴あけパンチで穴を開け、ストローを差し込みます。
- カップの中に綿やちぎった紙を入れてふたを閉じたら完成です。
クリスマス製作にぴったり!紙皿でクリスマスツリーを作ろう
12月のクリスマスシーズンにぴったりの紙皿ツリー製作は、2歳児でも楽しく参加できる人気の工作です。
色紙やコットン、丸シールなどを使ってデコレーションを楽しめます。
手先を使いながら貼る・塗る・飾るといった動作を通して、集中力を育てられるでしょう。
完成したツリーは保育室に飾れば、クリスマス気分を盛り上げてくれますよ。
- 紙皿 1枚
- 折り紙や色画用紙
- コットンボール
- トップスターとなる星の飾りなど
- フェルトペン
- ハサミ
- 接着剤
- のり
- 紙皿を半分に切り、裏側にして使用します。
- まず、丸い部分を茶色に塗って幹の部分を表現します。
- 色を塗った面を外側にして両端を合わせ、円すい形にします。
- 形ができたら、細長く切った色画用紙や折り紙をツリー全体に貼りつけましょう。
- その上からコットンボールや丸シールを飾り、オーナメント風に仕上げます。
- 最後に、トップに星型の飾りを貼れば完成です。
寒い冬にぴったり!てぶくろガーランド
クレヨンのはじき絵を取り入れることで、絵の具が模様を浮かび上がらせる楽しい変化を楽しめます。
2歳児でも、描く・塗る・貼るなどの工程を通して表現を楽しみながら完成させられますよ。
仕上げに毛糸でつなげば、教室やお部屋を可愛らしく彩る冬のガーランドの完成です。
作る過程も飾る時間も楽しめる製作です。
- 画用紙
- マスキングテープ
- 毛糸
- クレヨン
- 絵の具
- はさみ
- 画用紙に白クレヨンで自由に模様や雪の結晶を描きます。
- 次に、絵の具をやや水多めに溶かし、クレヨンの上から塗るとはじき絵の模様が浮かび上がります。
- 乾いたら、画用紙を半分に折り、てぶくろの形にカットします。
- てぶくろの形が複数できたら、毛糸を適当な長さに切り、テープで順番に貼りつけていきましょう。
- 雪の結晶や丸シールなどを一緒に飾ると、冬らしさが増します。
紙皿で色々なクリスマス飾りを作ってみよう
紙皿はベルやツリー、リースなど、クリスマスらしいモチーフを作成でき、2歳児にも扱いやすい素材です。
色を塗ったり、折ったり、シールを貼ったりと、子どもたちが自分の力で完成させる達成感を味わえます。
保育園の壁面飾りとしてもおすすめで、完成した作品を並べると、部屋中がクリスマスムードに包まれますよ。
- 【ベル】
- 紙皿
- 穴あけパンチ
- 鈴
- ヒモ
- 黄色の絵の具やペン
【ツリー】 - 紙皿
- ヒモ
- 穴あけパンチ
- はさみ
- のり
- 緑色の絵の具やペン
- 【ベル】
紙皿を黄色く塗り、穴あけパンチで上部に穴をあけます。 - 鈴を通したひもを通して結び、両端を中央に折ればベルの形に。
【ツリー】 - 紙皿を緑色に塗り、3等分にカットします。
- 重ねて貼りつけ、上部に穴をあけてひもを通します。
- 丸シールや折り紙で飾りをつければ完成です。
- どちらも準備が簡単で、色づけや貼る工程を通して子どもたちが楽しみながら表現できます。
- 自分だけの飾りを作る喜びを感じられます。
フィンガーペイントで干支アート
絵の具を指で広げて形を作る「フィンガーペイント」は、2歳児の感覚遊びにぴったり!
筆を使わず、指で直接描くことで、絵の具の感触を楽しみながら表現力を育てられます。
干支の動物をテーマにするので季節感もあり、新年の保育室を彩るアート作品にもなります。
自由に色を組み合わせて、世界に一つだけの干支アートを作ってみましょう。
- 画用紙
- 絵の具
- 絵の具用トレー
- ペン
- 絵の具を少なめの水で溶きます(やや濃いめが扱いやすい)。
- 指に絵の具をつけ、画用紙に干支の動物を描いていきます。
- たとえばうさぎなら丸を重ねるように塗って体を表現します。
- 絵の具が乾いたらペンで顔や模様を描き入れましょう。
- 最後にシールや折り紙で背景を飾れば完成です。
- 絵の具の感触を楽しみながら、自分の指で作品を作り上げる満足感を味わえます。
タンポでお絵かきをして年賀状を作ろう
タンポとは、綿やガーゼを割りばしに包んだスタンプのような道具のこと。
押す・ぬる・はじくなどの動作を通して、絵の具の感触を味わいながら製作に取り組めます。
マスキングテープを使えば、ボーダー柄や模様をつけるアレンジも楽しめますよ。
絵の具遊びをしながら、指先の力を育て、新年のごあいさつカードづくりを楽しんでみましょう。
- ガーゼ 1枚
- 脱脂綿 適量
- 割りばし 1本
- 輪ゴム 1本
- 年賀状 1枚
- 絵の具
- 色鉛筆やペン
- ガーゼで脱脂綿を包み、割りばしの先に固定してタンポを作ります。
- 輪ゴムでしっかりととめておきましょう。
- 年賀状用のはがきに、マスキングテープで好きな模様を貼ります。
- タンポに絵の具をつけ、ポンポンと優しく押して色をつけていきます。
- 乾いたらマスキングテープをはがすと、きれいな模様が浮かび上がります。
- 最後に、色鉛筆やマーカーで新年のあいさつや干支の絵を描いたら完成です。
フェルトでつくるクリスマスバッグ
フェルトは柔らかく扱いやすいため、2歳児でも安心して触れられる素材です。
はさみを使わず、手芸用ボンドで貼るだけで完成できるので、縫う作業が難しい年齢でも簡単に楽しめます。
赤や緑のフェルトを使えば、見た目も一気にクリスマスらしい雰囲気に。
お菓子や小物を入れてプレゼントとして渡せば、特別な思い出にもなりますよ!
- フェルト
- ハサミ
- 手芸用接着剤
- コンパス
- ひも
- グルーガン
- 赤いフェルトにコンパスで円を描き、同じ大きさのものを4枚カットします。
- 取っ手や飾りになるパーツもあらかじめ用意しておきましょう。
- 手芸用接着剤またはグルーガンを使って、フェルト同士を貼り合わせていきます。
- バッグの底を作るため、側面を少し折りながら貼り合わせてマチを作ります。
- 最後に、ひもを取っ手として貼り付ければ完成です!
節分製作にぴったりな紙皿でできる鬼のお面を作ろう
2歳児でも、塗る・貼るといった簡単な工程で取り組めます。
紙皿に色を塗り、毛糸で髪の毛を表現したり、折り紙で作った角や牙を貼ることで、個性豊かな鬼が誕生します。
遊びながら季節の行事を学べるのも魅力です。
完成したお面は節分ごっこで活用でき、子どもたちが「おにはそと!」と元気に豆まきを楽しむ姿が見られますよ。
- 紙皿
- 毛糸
- フェルトペン
- ゴム紐
- ハサミやカッター
- のり
- キリや千枚通し
- 紙皿の表面を絵の具で塗り、乾いたらフェルトペンで目や口を描きます。
- 描いた目の部分をハサミでくり抜き、目の穴を作りましょう。
- 毛糸を指に数回巻き、両端を切って短い束を作り、のりで紙皿の上部に貼りつけて髪の毛を表現します。
- 折り紙で角や牙の形を作り、のりで貼ります。
- 紙皿の左右に穴を開けてゴムを通せば完成です。
かわいい折り紙ハートをバレンタインに折ってみよう
折り紙を通して、指先を使った細かな動作に挑戦できるのもポイント。
完成したハートにメッセージを書いたり、シールでデコレーションすれば、世界に一つだけの贈り物になります。
お友だちや家族への「ありがとう」の気持ちを込めて作ることで、心を伝える練習にもなりますよ。
季節の行事と、気持ちを表現する活動を楽しみましょう!
- 折り紙
- 折り紙を三角に半分折りし、さらにもう一度三角に折ります。
- 開いてひし形の形にしたら、上の角を中心に向かって折ります。
- 次に下の角を上に向かって折り上げ、両側の角を中心線に合わせて折ります。
- 裏返して、上の2つの角と両端の角を少し内側に折るとハートの形が完成します。
- 表面にシールを貼ったり、ペンで顔や模様を描いたりするとかわいらしい作品に仕上がります。
作った後に遊べるおきあがりこぼし
「おきあがりこぼし」は、ゆらゆらと揺れても倒れずに起き上がる、昔ながらのおもちゃです。
カプセルやビー玉を使って簡単に作れるので、2歳児の製作にもおすすめです。
作ったあとも転がしたり、揺らしたりして遊べるので、製作と遊びがつながる活動になります。
サンタや雪だるまなど冬のモチーフにすれば、季節感あふれる作品が完成しますよ。
- おもちゃのカプセル
- ビー玉
- クラフトテープ
- 油性のフェルトペン
- おもちゃのカプセルの中にビー玉を1つ入れ、動かないようにクラフトテープで固定します。
- カプセルのふたを閉め、さらに外側から全体をクラフトテープで包んでしっかりと密封します。
- その上から、画用紙で作った顔や体のパーツを貼り、雪だるまやサンタなど好きなキャラクターに仕上げます。
- フェルトペンで模様を描いたり、シールで飾りつけをして完成です。
