今も昔も、保育園や幼稚園で大人気の折り紙遊び。
中でも「魚」は、子どもたちでも簡単に作れて、飾っても楽しめる、遊びにも使えるマルチな題材です。
シンプルな折り方からちょっと難しめの折り方までさまざまな折り方があり、色や柄を変えるだけで、一匹一匹異なる表情の魚を作ることが可能です。
完成した魚は壁面製作や飾り付けにも活用でき、保育室を鮮やかに彩れますね。
今回は、保育園で活用しやすい、かわいらしい魚の折り方を15個紹介します。
保育や実習の場でぜひ参考にしてみてください!
- 年齢別のおすすめなお魚の折り紙の折り方15個
- 折り紙を使った製作での注意ポイント
おすすめの折り紙アイデアはこちら!
おすすめのお魚の折り紙アイデア・製作15選
子どもたちと一緒に楽しめる折り紙製作の中でも、「お魚」は人気のテーマのひとつです。
海の生き物にはさまざまな形や色があるため、普通の折り紙だけでなく和紙折り紙や柄付き折り紙で再現するとまた違った楽しさもあり、可能性は無限大。
今回は、お魚におすすめの折り紙製作アイデアを15種類ご紹介します。
3歳児クラスの子どもたちでも作れるお魚から、少し工夫を加えたアレンジ作品まで幅広く取り上げています。
保育園や幼稚園の壁面製作や、夏のイベントの飾り付け、ごっこ遊びにも活用できますよ。
子どもたちの想像力を引き出しながら、折り紙製作に挑戦してみてください!
簡単な水しぶき【難易度:3歳児~】
お魚などの海の生き物を製作する前に、準備運動として水しぶきを作ってみてはいかがでしょうか?
3歳児クラスで初めて折り紙を使った製作をする場合は、4回折るだけで完成する水しぶきは最適な題材です。
折る工数が少なく、簡単な形であるため、初めての折り紙製作であっても挫折することなく楽しむことができるでしょう。
成功体験を積み上げることで、次に難易度が上がった折り紙の製作にも意欲的に取り組むことができるでしょう。
簡単なお魚【難易度:3歳児〜】
3歳児クラスの子どもたちの中には、まだ手先を使って折り紙を折ることが難しい子もいます。
クラスの子どもたちの成長発達を考慮して、どのパートが躓きやすいかを把握しておくとスムーズに製作ができるでしょう。
本章で紹介する簡単なお魚の折り紙では、折る工数が比較的少なく、子どもがイメージしやすい基本的な三角形や四角形に折ることがほとんどなので理解しやすいです。
まずは楽しく折り紙に親しむことを考え、製作しましょう!
5回折るだけで完成するお魚【難易度:4歳児~】
ぴったり折らずにあえて白い部分を見せることがポイントのお魚の折り方は、まだ角と角をきっちり合わせて折ることが困難な子どもたちにとって自信を与えられる製作です。
加えて、工数も少ないので途中で挫折してしまうことも防げるでしょう。
白い部分をどれだけ残すかによって、子どもたちの個性も表現できそうですね。
片面折り紙で折っても素敵なお魚になりますが、両面折り紙を使用しても個性豊かなお魚になるでしょう。
基本のお魚【難易度:4歳児~】
基本のお魚の折り方は工数が少ないので、大人が見ると難しくなさそうに感じます。
しかし、子どもたちにとっては、途中の折り紙を3等分に折るパートは難しいと感じる子が多いでしょう。
なぜなら、日常生活の中で半分を目にする機会はあっても、3等分する体験はなかなかなく馴染みがないからです。
3等分に折る工程さえ乗り越えれば、他のパートはそれほど難しくないので保育士は躓きやすいポイントを理解してサポートに務めましょう。
簡単エンゼルフィッシュ【難易度:4歳児~】
エンゼルフィッシュの折り方は手順自体は少ないものの、1つだけ少し難しい工程があります。
折り目をつけた後に内側から開いて三角を作る部分です。
この工程は、単純に三角や四角に折るだけではなく、少しテクニックが必要なため、最初は難しく感じるかもしれません。
ただ、クリアすれば、あとは簡単にエンゼルフィッシュを完成させることができます。
折り紙にある程度慣れている4歳児以降の子どもたちなら、楽しく挑戦できる折り方です。
二色のお魚【難易度:4歳児~】
色のついた部分と白い部分の二色のオシャレなお魚も簡単に折ることが可能です。
折り方は、子どもがイメージしやすい基本的な三角形の形に折ることがほとんどなので、すんなり理解できるでしょう。
ただ、工数を重ねるタイミングで裏返して折ることが多いので、裏返したことでどこを折ればいいのかわからなくなってしまう子もいると思います。
裏返ししたときには、子どもたちが次の手順に迷っていないかどうか気を配ってくださいね。
くじら【難易度:4歳児~】
お魚の友達、クジラの折り方を紹介します。
折り方は手順が少ないので取り組みやすいように見えますが、「これくらい折る」という曖昧な指示が何度か含まれているため、少しハードルが高いかもしれません。
手順は簡単でも、実際にはそこそこ難易度のある折り方と言えるでしょう。
完成後に目やお腹の模様を描くと、個性が引き立つ作品になります。
折り紙が好きな子どもたちにぜひ挑戦してほしい製作です。
簡単に折れるカニの折り方【難易度:4歳児~】
海の生き物といえば、お魚だけでなくカニの存在も忘れてはいけませんよね!
一見難しそうなカニの折り方ですが、特別難しい折り方を多用しているわけではなく、4歳児の子どもたちも保育士のサポートがあれば製作可能です。
ですが、躓きやすいポイントは複数あるので、子どもたちが挫折してしまう可能性もあります。
子どもたちが楽しくカニの折り紙をできるように、職員の配置が可能であれば、クラスを半分にわけて保育士の目が届きやすいような環境で行うのもよいかもしれません。
簡単に折れるペンギンの折り紙【難易度:4歳児~】
カニに引き続き、海の生き物であるかわいらしいペンギンの折り紙製作について紹介します。
少々難易度が高く感じられますが、基本的な三角形や四角形の折り方が多く、ある程度折り紙に親しみのある子どもなら挑戦しやすいでしょう。
折る際のポイントは、ペンギンの特徴である「くちばし」や「羽」の部分をしっかり折り目をつけて立体感を出すこと。
完成後には、目や模様を描いて個性をプラスするのもおすすめです。
夏の壁面製作や冬の飾り付けにもぴったりです!
小さな魚【難易度:5歳児~】
一見簡単そうに見える小さな魚の折り方ですが、実は少し難易度の高い作り方です。
折り目を途中までしかつけない部分や、三角や四角を単純に折るだけではなく、中に折り込む手順が含まれているため、子どもがつまずきやすいポイントが前半に集中しています。
そのため、折り紙に慣れ親しんでいる5歳児クラス以降の子どもたちであれば、楽しみながら作ることができるでしょう。
少し挑戦的な製作なので、成功したときの達成感も大きく、やりがいのある作品です。
エンゼルフィッシュ【難易度:5歳児~】
エンゼルフィッシュの折り方も、小さな魚と同様に、折り目を途中までしかつけない部分や中に折り込む工程が含まれています。
また、これまで紹介した折り紙と比べても手順がやや多く、難易度は高めです。
ただし、難しい部分は主に前半に集中しており、後半になると魚が完成に近づく楽しさを感じながら取り組むことができます。
さらに、完成後には熱帯魚ならではの自由な模様を描くことで、自分だけのエンゼルフィッシュを作れるのも魅力。
折った後も楽しめる製作です。
スマートなお魚【難易度:5歳児~】
シュッとしたスマートなお魚の折り方を紹介します。
折り方の難しい点は、内側に指を入れて広げる工程が含まれていることや、手順がやや多めであることです。
また、重ねたパーツを異なる方法で折り分ける場面や、自分のイメージに合わせて形を調整する「あいまいな表現」が必要になる点も、小さな子どもには難しいと感じられるかもしれません。
そのため、折り紙に慣れている年長児以上の子どもにおすすめ。
たくさん折ることで魚の群れなども作れそうですね!
イルカ【難易度:5歳児~】
子どもたちに大人気の海の生き物、イルカの折り紙の製作を紹介します。
難しい点は、とにかく手順が多いことです。
また、角をきっちり合わせて折ることが求められるため、丁寧に進めないと最後に全く違う形になってしまうことがあります。
手順が多いため、集中力が求められますが、完成するとイルカの形が出来上がります。
折り紙に慣れた子どもたちにとっては、やりがいのある挑戦となるでしょう!
ペンギン【難易度:5歳児~】
難易度がやや高めのペンギンの折り方を紹介します。
折り方の難しい点は、角に向かって折るのではなく、自分でつけた折り目に向かって折る手順がいくつか含まれることです。
また、一度折ったものを折り返す工程もあり、子どもたちが躓きやすいポイントが複数あります。
そのため、年少クラスの時からさまざまな作品を折り紙で作った経験のある年長児向けの製作と言えるでしょう。
少し難しいですが、完成したペンギンは達成感たっぷりの作品です!
チンアナゴ【難易度:5歳児~】
子どもたちに人気のチンアナゴの折り紙の作り方を紹介します。
手順が多く、やや難しい折り紙ではありますが、チンアナゴ好きの子どもたちにとっては楽しい挑戦となるでしょう。
難易度が高いので、取り組む際は、保育士が全員に教えるのではなく、折りたい子どもが自由遊びやコーナー保育の時間に個別で取り組める環境を整えるのがおすすめです。
無理に全員が挑戦するのではなく、興味のある子どもたちが楽しみながら製作できる機会を作りましょう。
折り紙を子供と作るときの注意点
年齢や発達に応じた作品選び
折り紙製作では、子どもの年齢や発達段階に合った作品を選びましょう。
難易度が高すぎる作品は子どもが挫折しやすく、自信をなくして製作活動自体を嫌がる原因になることがあります。
年齢より少し簡単な作品で「できる!」実感を得ることで、折り紙を使った製作活動により意欲的になり、自信を育くめます。
また、慣れてきたら少しずつ難しい作品に挑戦することで、興味や集中力を持続させながら手先の巧緻性を向上することが可能です。
折り紙の作品自体に挑戦できる子どもの年齢が記載されていることも多いですが、実際に製作を行う子どもたちの成長発達に適しているかを第一に考えて作品を選ぶことが大切です。
完璧を求めない
折り紙製作では、完璧を目指さないことが大切です。
折り紙製作の中の複雑な手順は子どもにとって難しいことも多く、同じ年齢の子どもたちであっても折れるものの範囲は経験や発達段階によって異なります。
子どもたちが自分で工夫して折った作品を大切にし、保育士が介入しすぎて「保育士の作品」にならないように注意しましょう。
形が少し崩れても、子どもならではの味わいとなり、唯一無二の作品に仕上がります。
失敗を恐れず、自由に表現できる環境を作ることで、子どもたちの自信や創造性を育てることが可能です。
まとめ
カラフルな折り紙は子どもたちの中で、今も人気のある遊びです。
本記事では、何色もの折り紙を使って折りたくなるようなお魚の折り方を15個紹介しました。
子どもが好きな色を選んだり、お魚の顔を自分で描いたりすると個性豊かなさまざまなお魚が製作できるでしょう。
また、お魚は壁面飾りだけでなく、日頃のごっこ遊びや魚釣りゲームなどで遊ぶこともできますよ。
子どもたちの成長発達に合わせた作品を選び、楽しく手先の巧緻性を高めていきましょう。
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