寒い冬が訪れると、子どもたちと一緒に季節感を楽しむ製作活動が人気を集めます。
特にペンギンを題材とした製作は、楽しみながら子どもたちの指先を動かし、想像力と感性を豊かに育むのにおすすめです。
この記事では、0歳から5歳までの年齢に合わせた、保育園や幼稚園で簡単に取り入れられるペンギン製作を、アイディアと取り組み方を一緒にご紹介します。
寒い季節にぴったりのペンギン製作で、子どもたちと心温まる冬のひとときを楽しみましょう。
冬にぴったりの他の製作もチェック!
冬にぴったり!かわいいペンギンを製作する前に考えること
年齢に応じてできることを把握する
ペンギン製作は、年齢ごとに取り組める内容や方法が異なります。
0~1歳児には、指先の感覚を楽しむ簡単な製作がおすすめです。
柔らかい素材のペンギンを触ったり、シールを貼るだけの製作なら、感触や動作に集中できます。
2~3歳児になると、シールを貼ったり簡単な形を切ったりすることが出来るようになるので、達成感を得る体験が増えるでしょう。
4~5歳児はハサミやのりを使いながら、細かなパーツの組み立てが出来るようになるため、完成した作品を見て自信を育むきっかけにもなります。
ハサミなどの管理はきっちりする
小さな子どもが製作活動を安全に楽しめるよう、保育士や保護者はハサミやのりの管理には十分注意が必要です。
特にハサミは指先の力加減が難しいため、2~3歳以降の子どもが使用する際には近くでサポートし、使用後は必ず片付けましょう。
安全に使用できる道具を選ぶことも重要で、例えば子ども用のハサミやのりは、少ない力で扱えるものを選んでください。
また、作業中に手が汚れる可能性があるため、ウェットティッシュを用意しておくとスムーズに進められますよ。
年齢ごとに適した製作を選ぼう!
ペンギン製作をする際、年齢に応じた工夫が必要です。
0~1歳児向けには、大きめのパーツや柔らかい素材を使った簡単な作業がおすすめです。
2~3歳児は、シール貼りやカラフルな色紙を使った作品を取り入れると良いでしょう。
4~5歳児には、ハサミやのりを使って立体的なペンギンや細かいディテールを加えた作品を作るなど、より複雑な作業に挑戦させましょう。
年齢に応じた内容で製作を楽しむことで、子どもたちは活動を通じて達成感を得るとともに、学びの機会も広がります。
【0〜1歳向け】おすすめのペンギン製作3選
0〜1歳向けのペンギン製作は、感触やシンプルな操作を楽しむ製作がぴったりです。
まだ細かな動きが難しい時期ですが、シールを貼る、やわらかい素材に触れるなど、感触や色の違いを楽しむことができます。
先生方がそばでサポートし、安心して取り組めるような環境づくりをしながら、子どもたちが楽しく体験できる製作を目指しましょう。
手形・足形ペンギン製作
「手形・足形ペンギン製作」では、0歳児の手型と足型をペンギンのお腹に見立てて作ります。
ペンギンは好きな色の色画用紙をカットして作ったり、子供たちの足型をおなか部分にあしらってもいいでしょう。
紙皿にクラフトパンチで穴を開けたり、シールやお絵かきを楽しむのもおすすめです。
トップにモールを通せば、壁面飾りに変身するので、冬の園内を彩ってくれるでしょう。
- 色画用紙
- はさみ
- のり
- 紙皿やモール(飾る場合)
- 色画用紙を使ってペンギンの形にカットします。
- ペンギンのお腹部分に0歳児の手形や足形を取る。
- 目や口などを事前に切っておき、シール貼りとして楽しむ。
- 壁に飾る場合ペンギンを紙皿に貼る。トップ部分にモールを通せば飾れます。
足形でペンギン製作
「足形でペンギン製作」では、0歳児ならではの小さくて可愛い足型をアレンジしてみましょう。
絵の具のヌルヌルの感触を楽しんだり、固まってしまったり、びっくりしたり、子どもたちの様々な反応が見られ、そんな姿も0歳児ならではで、とても可愛いです。
この年齢でしか味わえない可愛さ、楽しさをしっかり感じてくださいね。
- 絵の具
- 色画用紙
- 折り紙
- ハサミ
- のり
- 大きめの色画用紙を用意します。
- 絵の具に0歳児の足の裏をベチャッと付けます。
- そのまま色画用紙に足形を取ります。
- お腹部分を白く塗ります。(先生)
- 色画用紙の周りを折り紙で切り絵にして、子どもと一緒に貼りましょう。
指スタンプで仕上げるペンギン
「指スタンプで仕上げるペンギン」は、0~1歳の子どもでも楽しく遊べる製作です。
色とりどりの絵の具を使って、ペンギンの体を飾っていきます。
絵の具を使うことで手指の細かい動きを促せるので、初めての製作活動におすすめです。
指先の動きも上手になります。
指でトントンと好きに押す子もいれば、先生と一緒にトントン押し、画用紙に色がつくとニッコリ笑顔になるでしょう。
- 絵の具
- クーピー・クレヨン
- ハサミ
- のり
- ペン
- ペンでペンギンの形を書きます。(先生)
- 描いた形をハサミで切ります。
- パーツをのりで貼り、ペンギンの形に仕上げていきます。
- クーピーなどで顔を書きます。
- 色画用紙に好きな絵の具をいくつか用意します。
- 子どもの指に絵の具を付けて、帽子やマフラーに模様をつけていきます。
【2〜3歳向け】おすすめのペンギン製作4選
2〜3歳の子どもは、手先が少しずつ器用になり、色塗りやシール貼りを楽しめるようになります。
この時期には、シールを貼る、折り紙を重ねる、クレヨンで色を塗るといった簡単な工程で表現できる製作が理想的です。
そのなかでもペンギン製作は、色や形への認識力を高め、集中力を育てる活動ができるでしょう。
冬を感じられるペンギン製作を通して、子どもたちの創造力を引き出しながら、指先の運動能力も育みましょう。
クレヨンで描くペンギン
クレヨンを使ったペンギンの描画活動は、色の選択と手指の動きが楽しい年齢に合わせた創作活動です。
2〜3歳の子どもは、手先を自由に動かしながら紙に描くことで、表現力や集中力を養います。
色の重ね塗りや手の圧加減など、見た目以上に学びの要素が豊富なので、創造性が引き出されるでしょう。
また完成したペンギンを飾ると、達成感と自信も高まり、保護者への披露も楽しみになります。
- クレヨンまたは色鉛筆
- 絵の具
- 背景となる色画用紙
- 黒の絵の具でペンギンの形を描いていく。
- 白の絵の具でスポンジなどを使って体や、背景となる雪の部分にポンポンする。
- ペンギンの顔や模様などをクレヨンで描く。
- 完成した作品を飾りましょう。
「ペンギン」壁面飾り
2~3歳児が喜ぶ、ペンギンをモチーフにした壁面飾りの作り方をご紹介します。
初めに先生方が素材を準備しておくことで、子供たちと一緒にスムーズに作業を進められます。
パーツを重ねて貼り付けることで、平面だけでなく立体的な表現も楽しめるでしょう。
完成したら、保育園や幼稚園の壁にペンギンたちを飾ると、冬らしい雰囲気が広がりますよ。
- 折り紙
- のり
- はさみ
- シール(飾り用)
- ペンギンの羽や足のパーツを先に切っておきます。
- 顔部分に、のりで口周りを貼りつけていきます。
- 次に目のパーツ部分にのりで貼り付けます。
- ほっぺ部分のパーツも付けると可愛いくなりますよ!
- 頭部分のパーツを貼り付けます。
- 胴体、足、手のパーツを貼っていきます。
- 最後に頭部分と体部分のパーツを組み合わせて完成です!
【紙コップ工作】トコトコ動くペンギンの作り方
紙コップを使った、トコトコ動く立体的なペンギン製作を紹介します。
紙コップに色を塗ったり、紙を貼り付けたりすることで、2~3歳児でも簡単にペンギンの形を作れます。
画用紙で羽や足を作り、丸シールで目や口を作成していますが、年齢に応じ自由にデコってみましょう。
紙コップを使うと立体感が出るので、飾ってもよし、手に持って遊んでもよしと完成後も楽しめます。
なお、今回使用している画用紙は、先生方が紙コップの周りの形に合わせて切っておきましょう。
- 紙コップ1個
- 単3乾電池1本
- 輪ゴム3本
- タコ糸90㎝
- 画用紙
- のり
- ハサミ
- セロハンテープ
- ペン
- 紙コップ側面に画用紙をのり付けします。
- 乾電池に輪ゴムとタコ糸を巻きつけます。
- 紙コップのフチに4つ切り込みを入れ、すぐ下にタコ糸用の穴を開けます。
- 輪ゴムを切り込みに引っ掛け、タコ糸を通して輪を作り、デコレーションします。
紙皿でゆらゆら動く波乗りペンギン
海のスポーツで人気な「サーフィン」と、水族館の生き物で子どもたちに大人気のペンギンをテーマにした製作です。
今回の製作は、紙皿やヤクルトなどの乳酸菌飲料などの材料で作れるので、保育園や幼稚園はもちろん自宅でも取り入れやすいでしょう。
「サーフィンって知ってる?」「ペンギン好きな人~?」など、子どもたちと会話しながら製作するとより楽しい時間になりそうですね。
- 紙皿
- 画用紙
- 乳酸菌飲料の容器
- ペン
- はさみ
- のり
- セロハンテープ
- 紙皿の平らな部分を切り抜きます。
- 平らな部分を切り抜いた紙皿を半分に折ります。
- 画用紙で作った波のパーツを貼り付けます。
- ①で切り抜いた部分でサーフボードとペンギンを作ります。
- 乳酸菌飲料の空容器に④を貼り合わせます。
- ③と⑤を組み合わせて、完成です!
【4〜5歳向け】おすすめのペンギン製作5選
4~5歳児には、細かい指先の動きが求められる製作活動がおすすめです。
この年齢は、ハサミやボンドの扱いに慣れつつ、より複雑な作業を通して達成感を得ることが重要です。
ペンギン製作をすることで、色の違いや形の組み合わせを考えながら作ることで、創造力や集中力が育まれます。
また、子どもたちが完成した作品を見て喜ぶ姿は、成長の証として保護者にとっても嬉しい瞬間になるでしょう。
牛乳パックで作るパクパク人形
牛乳パック1本で簡単に作られるパクパク人形、ペンギンのパペットを紹介します。
4~5歳児が遊ぶのにちょうどよいサイズ感で、しかも牛乳パック1本で完成し、作り方も簡単な工作です。
牛乳パックに直接描いた作品は、お風呂でも遊ぶことができます。
未就学児から大人まで楽しめる簡単な工作なので、園内で盛り上がること間違いなしです!
みんなで人形劇をしてみてもいいかもしれませんね。
- 牛乳パック1本
- スタイラス(ない場合はボールペンでも可)
- ポスカ(塗る範囲が大きい場合は太字があると便利)
- 定規
- 両面テープ
- はさみ
- 牛乳パックの底から5㎝の位置に、スタイラスで折り筋を入れます。
- パックの口を開き、貼り合わせ部分に切り込みを入れて5㎝まで切ります。
- 反対側も同様にします。
- 折り筋に沿って平らにし、折り目をつけます。
- 底を開き、四角形になるようにしっかり折ります。
- パックを閉じて持ちやすく整形し、ポスカで絵を描き、翼を切り取って貼り付けます。
自由自在にアレンジできるペンギン
自由にアレンジが楽しめるペンギン作りに挑戦してみましょう。
工程はシンプルで、色画用紙を使ってペンギンのパーツをカットし、最後に貼り合わせるだけで完成します。
パーツ作りは型紙を使わず、コンパスや定規で簡単に描けるため、アレンジも自在です。
ハサミを使えるお子さんであれば、パーツを自分で切ることで、手先の器用さも育みます。
カラフルな色や表情にこだわれば、個性豊かな作品に仕上がりますよ。
- 色画用紙
- 丸シール
- 定規
- コンパス
- ハサミ
- のり
- ペン
- 4色(目とお腹・体・口と足・ネクタイ)の色画用紙を用意します。
- 先生方が先に①のパーツを切り取っておく。
- 子どもと一緒に、まずは体パーツ部分に目とお腹を貼っていきます。
- 次に、腕を貼り付けていきます。
- 足も同様に貼り付けていきましょう。
- 最後に口ばしとネクタイを貼ります。
- 黒い丸シールを使って黒目部分を貼ってください。
- ネクタイの真ん中も丸シールで止めて、完成です!
折り紙ペンギン
冬の製作にぴったりなペンギンの壁面飾りは、冬らしい装飾として子どもたちにも人気です。
画用紙や折り紙を用いて、先生と子どもたちが一緒に制作を楽しめます。
ペンギンの体や羽の形を組み合わせれば、簡単に愛らしい姿が完成しますよ。
また、ペンギンの表情を工夫すれば個性豊かなペンギンが誕生し、4~5歳児の創作意欲も育まれます。
壁面に飾れば、季節感あふれる空間が広がり、園内を温かく演出できるでしょう。
- 折り紙15×15cm:1枚
- ペン(黄色と黒)
- 好きな色の折り紙を5cm×15cmの大きさで用意します。
- 三角に2回折り、×の折り目を付けます。
- 裏返して縦の折り筋に合わせて折ります。(反対も同様に)
- 口になる部分を折ります。
- (裏返して)角が縦の折り筋に重なるように折ります。(片方も同様に)
- 羽の部分をおります。
- 下側の突き出た部分を、点線に沿って上に折ります。
- (裏返して)くちばし部分の角を上向きに折ります。
- ペンギンのできあがり!
紙皿を使って〝よちよちペンギン〟
大人気!わくわくさんの工作シリーズから紙皿を使って、ペンギンがよちよち歩くかわいらしい動きを表現できる製作を紹介します。
紙皿と絵の具、カラーペンなどを使い、4~5歳児でも簡単に作成できます。
子どもたちが迷わないように、先に先生が補助線を描いておくとスムーズですよ。
ストローやタコ糸を使うことで、よりペンギンの動きが楽しめるユニークな作品が完成します。
- 紙皿(100円均一で売っています)
- ハサミ
- ストロー
- 色画用紙
- ペン
- 布テープ
- タコ糸
- はりがね orクリップ
- 紙皿を用意しましょう。
- 紙皿のふち部分をペンなどで黒くぬります。
- (黒く塗った部分が見えるように)半分に折ります。
- でこぼこの縁だけ切ります。
- 次に斜めにふちに沿って半分あたりまで切ります。
- 最初に切った部分をどちらもおります。
- 最後に切ったこの横のところを折るとペンギンの形になります。
- (口ばしを作る)黄色の小さ目な折り紙を用意して半分に折ります。
- 折ってある部分から口ばしの形になるように切る。
- 上の部分を切り、切ったところに合わせて折ると口ばしの完成。
- 口ばしはテープやのりを使って貼り付ける。
- 黒いペンや丸いシールを使って目を付けるとペンギンの完成!
- (2分35秒~)ペンギンを動かす方法を紹介しています。
紙テープで簡単!ペンギンソフトクリーム絵画・製作
紙テープと画用紙で作る、ペンギンソフトクリームの紹介です。
まず、青い画用紙に先生が半円や楕円の形を下書きし、子どもたちはそれを切り抜きます。
ペンギンのお腹を白く塗り、黄色と白の画用紙で目とくちばしを貼って表情を作ります。
アイスコーン形に切った茶色の画用紙には模様を描き、ペンギンが持っているように配置してください。
アイス部分は色紙テープで表現しているので、2色使えばミックスソフトの完成です!
- 四つ切画用紙
- ペンギンの形(手と体)
- ペンギンのパーツ(目とくちばし)
- アイスのコーン2つ
- カラーテープ
- クレヨン
- ハサミ
- のり
- 絵の具
- ペンギンの形を切ります。
- お腹の部分を白の絵の具などで塗ります。
- 目と口ばしを切って貼ります。
- 顔を書いてください。
- コーンに模様を描きましょう。
- 台紙にペンギンとコーンを貼ります。
- コーンの上にのりを貼り、紙テープをジグザグに貼ります。
- 周りを折り紙やペンなどで好きな模様や形で飾ったら完成です!
まとめ
冬にぴったりなペンギン製作は、子どもたちの成長や創造力を育む楽しい活動です。
年齢に合わせた内容を選び、指導やサポートをすることで安全で楽しい製作時間を過ごせるでしょう。
ハサミなどを使う際には保育士がアシストし、スタンプや手形を活用するなど、オリジナル性を引き出す工夫も良いですね。
ぜひ冬の思い出に残る製作に挑戦してみましょう。
コメント