節分は、子どもたちとさまざまな製作物を作って楽しめるイベントのひとつです。
子どもたちは鬼のお面や豆入れ、飾りなどを作ることを通して、手先の巧緻性を育みながら、日本の伝統的な行事への理解を深められます。
本記事では、年齢別におすすめの節分製作アイデアを紹介します。
簡単に作れるものから工夫次第でアレンジ可能なものまで、節分をもっと楽しくするヒントが盛りだくさんです。
ぜひ最後までチェックしてくださいね。
- 節分の行事でなぜ鬼を製作するのか
- 0~1歳児クラスにおすすめの製作
- 2~3歳児クラスにおすすめの製作
- 4~5歳児クラスにおすすめの製作
節分の季節に作りたいおすすめの製作アイデアはこちら!
節分・鬼の製作のねらい
鬼のお面や飾りを作る活動には、子どもの想像力や指先の発達を促す目的があります。
また、鬼を「怖いもの」として認識している子どもは乳児クラスを中心に多く、行事自体に拒否反応を示すことも。
そこで、自分の手で楽しく製作することで、鬼へ「怖い」以外の感情を持つきっかけとなり、行事への興味関心を持つことが可能です。
節分の行事を通じて、日本の伝統文化を学び、豆まきを楽しむことで、季節感を育むことができるのです。
【0〜1歳向け】おすすめの鬼のお面・節分製作3選
0〜1歳の子どもは、まだ複雑な製作は難しいため、保育者のサポートが必要不可欠です。
ですが、大人が全部作ってしまうのは、その子らしさが欠けて味気ないですよね。
0~1歳でも、大きめのシールを貼る、お花紙をちぎる、なぐり描きをする、手形や足型を活用する、スタンプするなどできることはあります。
短時間でできて、楽しめるものをチョイスすると良いでしょう。
手触りのよい素材を使うことで、感覚を楽しむことができます。
お花紙のぷっくり鬼
0歳児さんでも無理なく楽しく製作できる鬼の作り方を紹介します。
好きな色のお花紙を選ぶことで、色で子どもの個性を表現ができますし、くしゃくしゃと丸めることで手先の巧緻性を育むことにも繋がります。
また、目や口、鬼の角などのパーツを貼る工程は、子どもたちの年齢と発達に合わせて調整し、保育士と一緒におこなうかどうか判断しましょう。
簡単な工程で楽しみながら節分にぴったりの作品が完成しますよ。
- お花紙
- 画用紙
- ラッピング袋
- 丸シール
- セロハンテープ
- はさみ
- のり
- 好きな色のお花紙を選び、くしゃくしゃに丸めてラッピング袋に詰めます
- 端をセロハンテープでとめ、鬼の顔の形になるように整えましょう
- 鬼の角や目などのパーツを貼り付けて出来上がりです!
ちぎって丸めて貼るだけ簡単鬼の製作
1歳児クラスにおすすめの製作は、先ほど紹介した製作よりも少しだけ難易度の高い鬼の製作です。
ポイントは、ちぎって丸める工程を子どもが担当すること。
小さくちぎる子、大きくちぎる子、まだちぎる作業が難しい子など子どもの成長発達によって個性豊かな鬼が完成することでしょう。
ちぎる作業が難しい子には、保育者が事前に紙に切り目を入れておくことで一気に難易度が低くなりますので試してみてくださいね。
- 画用紙
- お花紙
- はさみ
- のり
- 両面テープ
- 事前に保育士がはさみを使って鬼のパーツを作っておきます
- 鬼の髪にあたる部分に両面テープを貼っておきましょう
- 子どもたちがお花紙をビリビリにちぎって、丸めます
- 両面テープをはがして、丸めたお花紙を貼り付けていきます
- 最後に鬼の顔のパーツや角を貼ったら出来上がりです!
牛乳パックで作る鬼のかんむり
0~1歳の製作で牛乳パックを使ったものは難易度が高いと思っていませんか?
確かに、画用紙だけでできるものは低年齢の子どもたちにとっても簡単に製作できて、扱いやすいものが多いです。
ですが、その分強度は弱い傾向にあります。
本章で紹介する鬼のかんむりは牛乳パックで作っているので、耐久性はピカイチです。
まだ、物の扱いが上手でない子どもたちが遊んでも壊れにくいというメリットがあります。
ぜひ挑戦してみてくださいね。
- 牛乳パック
- 画用紙
- 輪ゴム
- ホッチキス
- 両面テープ
- はさみ
- カッター
- ペン
- 牛乳パックを開いて端をはさみでギザギザに切り取ります
- 真ん中を切り取れば1つの牛乳パックで2つのかんむりが作成可能です!
- 輪ゴムは3つ繋げておきます
- 切り込みを入れて、輪ゴムをかけてホッチキスで留めます
- 画用紙を貼り付けて事前準備完了です。
- 子どもたちは、鬼の角に自由に模様を描きましょう。
- 顔のパーツも子どものイメージする配置で貼り付ければ完成です!
【2〜3歳向け】おすすめの鬼のお面・節分製作3選
2歳児クラスも後半になると、はさみの導入が済んでいる場合が多く、製作にはさみを使ったパートを入れることが可能になります。
はさみを使って切る、のりを使って貼る、クレヨンで描くなどの道具を使った動作ができるようになり、製作の幅が広がります。
少し複雑な作業にも挑戦できる時期でもありますが、まだまだ集中力は短めです。
短期集中で作り上げることが可能な製作をチョイスし、子どもたちの手先の巧緻性を高めていきましょう!
かぶれる鬼のお面製作
牛乳パックを使った丈夫な鬼のお面の製作を紹介します。
画用紙で作る方法と牛乳パックで作る方法の2通りありますが、本章では牛乳パックを使って作る方法でお伝えしますね。
牛乳パックで作るメリットは、画用紙と比較して丈夫なところと、すでに折れ目がついているので手順が簡略化できるところです。
立体のお面に顔のパーツを子どもたちが貼り付けることで、難易度の高い製作ができますね。
- 牛乳パック
- はさみ
- のり
- 両面テープ
- セロハンテープ
- 画用紙
- 鬼の顔のパーツ
- 鬼の髪となるお花紙など
- 牛乳パックを切り開いて、はさみを使って画像のように切り取ります
- 2つ作成し、セロハンテープでつなぎ合わせます
- 端から内側に折り込むように両面テープで固定し、帽子のような形に整えましょう
- 子どもたちが鬼の顔のパーツを貼り、髪の毛を貼り付けたら完成です!
紙袋で作る鬼のお面
紙袋を使った鬼のお面作りは、簡単な工程ですが紙袋の色や大きさなどで個体差が出て個性的な作品が期待できる製作です。
紙袋、はさみ、のり、クレヨンと準備物が少なく手軽に製作活動ができるのも保育士がにとって嬉しいポイントですね。
シンプルな材料で子どもたちのアイディアで自由にアレンジをすると、より楽しい製作活動の時間になるでしょう。
節分行事にぴったりな活動として、保育士自身も製作活動に加わってみてもいいかもしれません。
- 紙袋
- はさみ
- のり
- クレヨン
- 紙袋の持ち手を予め切り落としておきます
- 次に、紙袋の真ん中あたりを丸く切り取ります
- 子どもたちで鬼の髪のパーツに自由にクレヨンで模様を描きましょう
- 鬼の角をのりで貼り付け、紙袋に鬼の髪のパーツを貼り付けて完成です!
紙皿で作る鬼のお面
0~1歳児クラスでも、技法としてはじき絵を行うことはありますが、クレヨンが絵の具をはじいた感動まではわからないことが多いです。
ですが、2~3歳児で行うはじき絵は、事前に描いたクレヨンを絵の具がはじく様子に子どもたちが驚いたり、歓声をあげたりとリアクションが大きく、また違った楽しみがあるのでおすすめです。
紙皿を使用することで、はじき絵に使う絵の具特有の水っぽさでも塗りやすくなりますよ。
- 紙皿
- 絵の具
- クレヨン
- 鬼の髪に使用する毛糸
- ボンド
- 鬼の角
- 紙皿に好きな色で鬼の顔を描きましょう。白を選ぶと絵の具を塗ったときにはじく不思議な様子がよりわかりやすく実感できるのでおすすめです
- 好きな絵の具の色で紙皿を塗りつぶします
- 乾いたら、ボンドで鬼の髪となる毛糸を貼り付け、角を付けたら完成です!
【4〜5歳向け】おすすめの鬼のお面・節分製作4選
4〜5歳の子どもたちは、手先が器用になり、少し複雑な作業にも挑戦できる時期です。
節分にぴったりの鬼のお面作りは、模様や色や大きさなど自分で考えたり工夫したりする機会がたくさんあり、創意工夫する力を育む絶好のチャンスでもあります。
身近なさまざまな材料を使って、子どもたちが自由な発想で製作ができる環境を整えておくことをおすすめします。
節分行事を通じて、日本の文化を学びながら、完成したお面でごっこ遊びも楽しんでみましょう!
牛乳パックで作る鬼のお面
牛乳パックと紙粘土を活用した本格的な鬼のお面作りを紹介します。
本製作は、絵の具や紙粘土を使って立体的な仕上がりに挑戦する難易度の高めな製作です。
紙粘土に絵の具を混ぜたり、鬼の鼻や口、髪の毛などのパーツを作っていくことで子どもの想像力が刺激されるでしょう。
他にも、創造力と集中力、手先の巧緻性を育むことが期待できます。
製作にたっぷり時間がかけられるタイミングで行うことをおすすめします。
- 牛乳パック
- 使い捨てマスクのゴム
- 絵の具
- 紙粘土
- ヘラ
- はさみ
- ホッチキス
- パンチ
- 牛乳パックを開いて、はさみで切り込みを入れます
- 切り込みを合わせて、お面の形になるようにホッチキスで留めていきます
- 角をハサミで整えて、角を貼り付け、目の穴を開けましょう
- 紙粘土に絵の具を混ぜてよく練り、牛乳パックのお面の土台に貼り付けていきます
- 粘土で口や鼻や髪の毛などのパーツを作って貼り付けます
- ヘラで整えて、マスクのひもを付けたら1日ほど乾燥させて完成です!
紙皿で作る鬼のお面
紙皿で作る鬼のお面の製作を紹介します。
はさみに慣れ親しんでいる4~5歳児の子どもたちであれば、紙皿を半分に折ってカットする工程も挑戦できそうですね。
ですが、紙皿の強度はさまざまなので、保育士が事前に確認してから子どもたちが安全に作業できるかどうかを判断する必要があります。
特に目玉の穴を開ける、輪ゴムを通す穴を開ける際は子どもたちの様子を見て、保育士が担当するなど工夫して行いましょう。
- 紙皿
- ペン
- 目打ち
- 輪ゴム
- 折り紙
- 紙皿を半分に折り、はさみで半分に切り取ります
- ペンなどで色を塗ります
- はさみで目の部分に穴を開けましょう
- 目打ちを使って紐を通すときの穴を開けます
- 角を貼り付けたら、切った毛糸を貼り付けて鬼の髪を作ります
- 折り紙の眉毛を貼り付け、輪ゴムを通したら完成です!
遊べる!動く!鬼のお面
画用紙、ボンド、毛糸を使って作る材料が多くないのに、作った後に遊べる鬼のお面を紹介します!
本製作の特徴は、完成後にお面を子どもたち自身の手で動かすことができ、子どもたちの遊びに取り入れて楽しめるところです。
自分で作ったお面を使って節分の鬼ごっこなどの遊びが広がり、出来上がりをわくわくしながら製作に取り組むことができるでしょう。
ただ作るだけじゃ少し物足りなさを感じている4~5歳児クラスにぴったりの製作です。
- 画用紙
- ボンド
- 毛糸
- はさみ
- 画用紙を半分に折り、真ん中から少しずらした位置に輪になっている方から切り込みをいれます
- 切り込みを持って、三角形を作るように折り目をつけ、反対側も三角形を作るように折りましょう
- ひっくり返して裏面も同じように三角形を作るように折り目をつけます
- 一度開いて、折り目が手前に飛び出すように整えましょう
- もう1枚の画用紙を合わせて、鬼の顔の形になるようにはさみで切り取ります
- 鬼の目や鼻などの顔パーツを貼り付け、髪の毛の毛糸をボンドで貼り付ければ完成です!
牛乳パックで作る鬼のヘアーバンド
牛乳パックと毛糸を使った鬼のお面作りを紹介します。
作り方は、特に鬼の髪の毛を作るために毛糸を巻く作業などは少々難しいですが、4~5歳児クラスの子どもたちなら数を数えながら巻くことができるでしょう。
子どもたちの成長発達の様子を見て、保育士がどの工程をどの程度介入するかは判断してくださいね。
角の本数や形、色の組み合わせを工夫すれば、同じ材料でも全く違う鬼が完成。
ごっこ遊びや仮装遊びなど、遊びの幅が広がる製作になること間違いなしです!
想像力を育てながら、オリジナルのお面作りに挑戦してみてくださいね。
- 牛乳パック
- 毛糸
- 画用紙
- パンチ
- ゴム紐
- ボンド
- ペン
- 開いた牛乳パックを頭の大きさに合わせてはさみで切り取ります
- 左右に穴をあけ、それぞれにゴム紐を通します
- 丸く切り抜いた画用紙に、ペンで模様を付け、鬼の角になるように形を整えましょう
- 毛糸を適当な大きさの物に巻きつけ、中央を結んではさみでカット。別の紐で結びます
- ボンドで貼り付け、鬼の角を貼り付けたら完成です!
年少・年中さんでも園児が作るポイントを分けることで幅が広がる!
- はさみやのりを使う
- 絵の具で色を塗る
- 簡単な折り紙を折る
- 技法を楽しむ
- はさみやのりを使って細かい作業ができる
- 集中できる時間が長くなる
- 技法を理解する
- はさみやのりを使って複雑な作業ができる
- 自分が作りたいイメージを思い浮かべて製作ができる
- 手順への見通しがたつ
年少さんは、はさみやのりを使う基本的な作業や、絵の具で色を塗る、簡単な折り紙を折るなど、シンプルな工程を楽しむことができます。
乳児クラスとは異なり、集中できる時間も長くなっているので、多少手順が多い製作でも挑戦できるようになるのが特徴です。
年中さんになると、細かい作業への集中力がさらに高まり、少し難しい作業にも挑戦できるようになります。
年長さんでは、複雑な作業や、自分のイメージを形にする創造性を活かした製作が可能に。
製作の手順を考えながら進める力もつくため、完成度の高い作品作りが楽しめます。
まとめ
牛乳パックを使った鬼のお面をはじめとする、節分にぴったりな製作を年齢別に紹介しました。
どの製作も、少しの工夫でアレンジができるので、子どもたちの成長発達に合わせて楽しむことが可能です。
日本の伝統行事である節分への理解を深めながら、子どもたちの自由な発想を製作活動に反映して楽しい環境下で取り込んでみてください。
自分が作ったお面や製作物があることによって、子どもたちが節分をもっと身近に感じられるでしょう。
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