春の訪れを感じさせる「菜の花」は、鮮やかな黄色が魅力的な花です。
保育室の壁面に菜の花を飾れば、一気に春らしい雰囲気になりますね。
子どもたちと一緒に菜の花の製作を楽しむことで、季節の変化を感じたり、手先の器用さを養ったりできます。
今回は、菜の花をテーマにした壁面製作のアイデアや、製作のねらい、注意点について詳しくご紹介します。
保育の現場で役立つヒントをたっぷりお届けするので、ぜひ参考にしてください。
- 菜の花の壁面製作のアイデアや作り方のポイントがわかる。
- 菜の花の製作を通じて子どもたちが学べることや、ねらいについて理解できる。
- 製作時の注意点や、安全に楽しむためのポイントを知ることができる。
- 菜の花を取り入れた壁面装飾のバリエーションや、おすすめのアレンジ方法を学べる。
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菜の花の製作で気を付けることは?
菜の花の製作をする際には、安全面や年齢に合わせた工夫が大切です。
ハサミやのりを使う工程があるため、子どもたちの発達段階に応じたサポートをしましょう。
立体的な作品を作る場合は、画用紙や折り紙の重ね貼りを工夫し、のりがしっかり乾くよう時間を確保することもポイントです。
子どもたちが楽しみながら取り組めるよう、無理のない範囲で自由な表現を取り入れると、より素敵な作品が完成しますよ。
「菜の花」製作のねらい
- 春の訪れを感じ、季節の移り変わりを楽しむ。
- 指先を使う作業を通じて、手先の器用さを養う。
- 花の形や色を観察し、自然への関心を深める。
- 集団製作を通して協力する楽しさを学ぶ。
菜の花の製作を通じて、子どもたちは春の訪れを感じながら、自然を親しめるようになります。
指先を使った細かい作業が多いため、ハサミやのり、クレヨンの扱いに慣れる練習にもなり、手先の器用さを育めます。
友達と協力しながら壁面を作る作り上げる楽しさを味わい、達成感を得ることにもつながるでしょう。
完成した作品を飾ることで、自分たちの表現が形になった喜びを感じ、より意欲的に創作活動に取り組むきっかけになります。
「菜の花」の製作をする際の注意点
- 年齢に応じた素材や道具を選び、安全に配慮する。
- のりやボンドを適量にし、乾燥時間を考慮する。
- 菜の花の特徴を伝え、観察を交えながら製作を進める。
- 子どもたちの自由な発想を尊重し、個性を大切にする。
菜の花の製作を行う際は、子どもたちの年齢に応じた適切な素材や道具を用意しましょう。
幼児クラスでは、簡単にちぎれる折り紙やクレヨンを活用し、安全に配慮することが大切です。
のりやボンドを使う場合は、適量を守り、乾燥時間を確保することで作品がきれいに仕上がります。
製作を始める前に菜の花の写真や実物を見せて特徴を伝えると、より観察力を高めながら作ることができます。
子どもたちの自由な発想を大切にしながら、楽しく取り組める環境を整えましょう。
「菜の花」壁面アイデアおすすめ8選
春の季節を感じさせる「菜の花」の壁面装飾は、保育室を明るく彩るだけでなく、子どもたちの感性を育む素敵な活動です。
黄色い花びらを折り紙やスポンジスタンプで表現したり、紙皿や画用紙を使って立体感を出したりすることで、さまざまなデザインを楽しめます。
さらに、蝶やてんとう虫などの春の生き物を一緒に飾ると、より賑やかな壁面に仕上がるでしょう。
この記事では、簡単にできるものから少し手の込んだものまで、さまざまな壁面製作アイデアをご紹介します。
綿棒で菜の花のお絵かき
綿棒を使って、菜の花を描く製作を楽しんでみましょう。
動画ではお花全般を紹介していますが、黄色の絵の具を使用することで、春の景色にぴったりな菜の花に仕上がるでしょう。
低年齢クラスで取り入れる場合は、あらかじめ保育士が綿棒を輪ゴムで束ねておくと、子どもたちがスムーズに活動できますよ。
また、綿棒の先を少しほぐすと、ふわっとした菜の花らしい質感が表現できます。
簡単な工程なので、初めての絵の具遊びにもぴったりです。
- 綿棒 数本
- 輪ゴム
- 画用紙 水色
- 絵の具 黄色
- ペンや色鉛筆
- 綿棒を5~6本束ね、輪ゴムでしっかりと固定します。
- 綿棒の先がバラバラにならないように、輪ゴムをしっかりと巻きつけるのがポイントです。
- 次に、画用紙と黄色の絵の具を準備します。
- 束ねた綿棒を絵の具につけ、ポンポンと押しながら花の形を描きましょう。
- スタンプのように押すことで、ふんわりとした菜の花らしい仕上がりになります。
- 絵の具が乾いたら、ペンや色鉛筆で茎や葉っぱを描き加えます。
- 花の周りに蝶や太陽を描くと、より春らしい作品になります。
- すべて描き終えたら、かわいい菜の花の完成です!
菜の花のプチプチスタンプ
気泡緩衝材(プチプチ)を使って、菜の花製作を楽しみましょう。
気泡のボコボコとした質感を活かしてスタンプ遊びをすることで、手軽に可愛い菜の花を表現できます。
シンプルな工程なので、0歳児クラスでも取り入れやすく、感触遊びとしても楽しめます。
あらかじめ保育士がスタンプを作っておくと、子どもたちがすぐに取り組めるでしょう。
押し方によって仕上がりが変わるため、一人ひとりの個性が表れた作品に仕上がるのも魅力の一つです。
- 段ボール1枚
- 気泡緩衝材(プチプチ)1枚
- 画用紙 水色
- 絵の具 黄色
- クレヨン
- セロハンテープ
- はさみ
- 段ボールを手に持ちやすい大きさの長方形にカットします。
- 気泡緩衝材のボコボコした面を表にして、段ボールにセロハンテープでしっかりと固定します。
- 絵の具を用意し、気泡緩衝材のボコボコ面に黄色い絵の具を塗ります。
- 乾かないうちに、画用紙の上にポンポンとスタンプを押していきます。
- 絵の具が乾いたら、クレヨンで茎や葉っぱを描き足し、菜の花の完成です!
菜の花のちぎり絵
ちぎり絵は、折り紙を細かくちぎって貼ることで、指先の発達を促しながら楽しめる製作活動です。
黄色や白の折り紙を使うと、春らしい菜の花を表現できます。
のりを使う練習としても最適で、特に低年齢クラスでは、初めての接着作業として取り入れるとよいでしょう。
のりの使い方に慣れていない子どもでも、簡単な作業工程なので安心して取り組めます。
完成した作品は壁面装飾として飾ったり、カードに仕上げたりするのもおすすめです。
自由な発想で個性あふれる作品を作りましょう!
- 折り紙 黄色・白・緑 数枚
- 菜の花の形が描かれた画用紙
- のり
- 黄色と白の折り紙を細かくちぎります。
- 大きさを変えてちぎると、より自然な仕上がりになります。
- 次に、画用紙にのりを塗り、ちぎった折り紙を花の部分に貼りつけていきましょう。
- 折り紙を少しずつ重ねると、より立体的な仕上がりになります。
- 続いて、緑色の折り紙も細かくちぎり、茎や葉の部分に貼ります。
- すべて貼り終えたら、上から軽く押さえてしっかりと接着させましょう。
- のりが乾いたら完成です!
(背景に空や雲を描いたり、蝶やてんとう虫を描き足すと、より華やかで春らしい作品になりますよ)
花紙で作るふわふわ菜の花
春の訪れを感じる菜の花を、ふわふわのお花紙を使って製作しましょう。
菜の花のふんわりとした雰囲気を表現するために、花紙は丸めすぎず少しふわっとさせるのがポイントです。
お花紙をちぎることで手指の感覚を刺激し、のりや両面テープを使って貼ることで指先の器用さも育まれます。
感触遊びとしても楽しめるため、低年齢クラスから取り入れられるでしょう。
完成した菜の花は、壁面に貼ったり、茎をつけて立体的に飾ることもできます。
- お花紙
- 画用紙
- のり
- はさみ
- 黄色のお花紙を手でちぎります。
(大きめにちぎるとふんわりした印象に、小さくちぎると繊細な仕上がりになります) - ちぎったお花紙を丸めながら形を整え、ふわっとしたお花の形にしましょう。
- 次に、両面テープをつけた台紙に、ちぎった花紙を貼りつけていきます。
- 丸めたお花紙を少し重ねると、より立体感が出ます。
- 緑の折り紙をカットして茎と葉を作り、花の下に貼ります。
- 葉っぱの形を変えたり、クレヨンで模様を描いたりしてアレンジしても可愛いです。
- すべて貼り終えたら、ふんわり可愛らしい菜の花の完成です!
折り紙を使った菜の花の作り方
春になると、鮮やかな黄色の菜の花が咲き、春の訪れを感じさせてくれます。
そんな菜の花を折り紙で作り、4月の壁面装飾や製作活動に取り入れてみませんか?
子どもたちが作った菜の花を並べると、お部屋が一気に春らしい雰囲気になりますよ。
折り紙を使った製作は、手先の発達を促すだけでなく、折る順番を考えながら作業することで、集中力や空間認識力も育まれます。
以下では、簡単にできる折り紙の菜の花の作り方を紹介します。
- 折り紙
- はさみ
- 色のついた方を上にして置きます。
- 真ん中で半分に折り、二等辺三角形にしましょう。
- ②でできた三角をもう一度半分に折ります。
- ③でできた三角を、正方形になるようにつぶして折ります。
- 裏側も④と同じように折ります。
- 折り紙が開く方を上にして、左右の角を真ん中に向かって折ります。
- 裏側も⑥と同じように折りましょう。
- 上の部分を丸く切ります。
- 花びらを広げ、つぶすように折ったら完成です!
フラワーペーパーを使った菜の花
フラワーペーパーを使うと、ふんわり柔らかい質感の菜の花を作ることができます。
折り紙よりも軽く、立体感が出やすいので、壁面装飾にもぴったりです。
春の訪れを感じられる菜の花畑をイメージしながら、たくさん作って飾ってみましょう。
フラワーペーパーを折る、切る、広げるといった作業を通じて、指先の器用さや集中力を養えます。
小さな子どもでも作りやすい方法を紹介するので、クラスの製作活動にもぜひ取り入れてみてください。
- フラワーペーパー(黄色やオレンジなど)
- はさみ
- フラワーペーパーを半分に折ります。
- さらに半分に折って横長にしましょう。
- ①で作ったものを正方形に折ります。
(一回ずつ順番に折ってください。初めに正方形の半分の三角形の印をつけるとやりやすくなる) - ②の正方形の折り目に合わせて切りましょう。
- ③でできた正方形を半分に折って、二等辺三角形の形に整えてください。
- もう一度三角形に折ります。
- フラワーペーパーを半分に折ります。
- さらに半分に折って横長にしましょう。
- 折り目を持ち、片方の辺を丸く切って形を整えましょう。
- 開いて真ん中を押し込みます。
- 先の丸い棒を使い、少しねじって完成です!
メラミンスポンジスタンプの菜の花
メラミンスポンジを使ったスタンプ遊びで、かわいい菜の花を作りましょう。
メラミンスポンジは適度な硬さがあり、小さな子どもでも持ちやすいので、スタンプ遊びにぴったりです。
動画では「たんぽぽ」の作り方が紹介されていますが、同じ方法で黄色の絵の具を使えば菜の花も作ることができますよ。
スタンプを押す感覚を楽しみながら、絵の具の色の変化やにじみ具合を観察するのも面白いですね。
春の製作活動として、ぜひ取り入れてみてください!
- 色画用紙(黄色・白・黄緑・緑など)
- 絵の具(黄色・オレンジ)
- メラミンスポンジ(一辺が3cmのもの)
- 綿棒スタンプで作成した菜の花と同様、乳幼児クラスは保育士があらかじめ色画用紙で菜の花や葉っぱを作っておくとスムーズです。
- 幼児の場合は、自分で色画用紙に菜の花や葉っぱの形を鉛筆で描き、線に沿ってハサミで切ることで、より制作意欲が高まります。
- 濃いめに溶いた絵の具に、メラミンスポンジの一面をそっとつけ、菜の花の色画用紙にスタンプを押し、模様をつけます。
- 絵の具が水っぽいと、スタンプを押した際に垂れてしまうことがあるので、水は少なめに調整すると綺麗に仕上がります。
- 絵の具が乾いたら、葉っぱを貼って、かわいい菜の花のスタンプアートの完成です!
水彩で菜の花
水彩を使った型塗り遊びで、春らしい菜の花を描いてみましょう。
水彩は発色が美しく、筆の動かし方や水分の調整によって、さまざまな表現ができるのが魅力です。
今回は、牛乳パックなどの厚紙を使ったテンプレートを用意し、その上から水彩を塗ることで菜の花を描く方法を紹介します。
水彩絵の具のにじみや混ざり合いを楽しみながら、自由な色使いで表現できるのもポイントです。
壁面装飾や個人の作品作りにおすすめですよ!
- 牛乳パック
- 半紙2分の1
- 水彩
- 折り紙
- 画用紙
- のり
- 菜の花の形に切ったテンプレートを用意します。
- 半紙の上に、牛乳パックで作ったテンプレートを置きます。
- しっかりと抑えながら、水彩絵の具で塗っていきましょう。
- 花の中央を赤やオレンジで色付けすると、より本物らしくなります。
- 細い筆を使って、茎をちょんちょんと描きます。
- 半紙の周りを丸めて、少し立体感を出します。
- 最後に、用意しておいた茎を貼り付ければ、春らしい菜の花の完成です!
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