【武蔵野市】保育士の借り上げ社宅制度(家賃補助)の概要
武蔵野市の保育施設に就職すると、借り上げ社宅制度(家賃補助)を受けられる可能性があります。
借り上げ社宅制度は、保育人材の確保・定着及び離職の防止を図ることを目的としています。
東京都内でも区市町村によって借り上げ社宅制度の内容が違う場合があります。
家賃補助の利用する際には、希望をする自治体への確認が必要です。
武蔵野市の保育士借り上げ社宅制度は、以下の通りです。
家賃補助の上限割合 | 8分の7 |
---|---|
補助額の上限負担額 | 8万2,000円 |
雇用形態 | 常勤(1日6時間以上かつ月20日以上勤務していること) |
役職者も利用可能? | 可(施設の経営に携わる職員は対象外) |
勤務地と違う市区町村でも利用可能? | 可(自宅から勤務地が、おおむね1時間以内であること) |
同居人がいても利用可能? | 可(補助金受給者本人が世帯主であること) |
注意点 | ・平成24年4月1日以前から宿舎に入居していないこと ・本人や同居人が他の事業者から住居手当を受けていないこと |
自己負担額の相場 | 1~2万円 |
礼金の補助 | あり |
敷金の補助 | なし |
武蔵野市内の保育施設であっても、借り上げ社宅制度を行っていない保育施設もあります。
事前に、自治体や保育施設に確認を取りましょう。
武蔵野市では1人暮らし賃貸の相場が、8万~12万円程度です。
家賃10万円の社宅に住む場合、8万2,000円までは補助を受けることができるため、残りの1万8,000円が毎月の自己負担額になります。
そのため、武蔵野市で一人暮らしをする場合、毎月2万円ほどで暮らせます。
しかし、武蔵野市の借り上げ社宅制度を利用する際には、住居手当などを受け取れません。
また、補助に利用できる項目は、宿舎の家賃・礼金その他宿舎の借上げに要する費用(敷金を除く)です。
敷金は補助の対象外のため気をつけましょう。
武蔵野市の借り上げ社宅制度を利用できる人の条件
武蔵野市の借り上げ社宅制度は、認可保育所以外にも、認定こども園や認可外保育施設・企業主導型保育事業・小規模保育事業などの職員にも適用されることがあります。
勤め先の保育施設によって、この制度が利用できない場合もあるため、事前に自治体や保育施設に確認を取りましょう。
武蔵野市の家賃補助対象者は、以下の通りです。
- 武蔵野市内の補助対象保育施設に勤めていること
- 常勤職員で、1日6時間以上・月20日以上勤務していること
- 勤務地から片道1時間以内の住宅に住んでいること(市外を含む)
- 勤務する補助対象施設等の設置者又は事業者に直接雇用されていること。
- 事業者等が保育従事職員の居住の用に供するために借り上げた宿舎に入居していること
- 事業者等と宿舎への入居に関する契約を締結していること
- 平成24年4月1日以降に、対象となる宿舎に住んでいること
- 住居手当その他これに類する補助を受けていないこと
- 保育士以外にも、保育補助者、調理員、看護師その他保育に従事する職員が補助の対象となる(施設運営に携わる職員を除く)
武蔵野市の保育士借り上げ社宅制度を利用できるのは、市内の保育施設に常勤している職員です。
勤務状況については、1日6時間以上・月20日以上勤務していることなどの条件があります。
住宅については、保育施設の設置者又は事業者が、社宅用に借り上げた宿舎に入居する必要があります。
保育施設の事業主と入居の契約を締結する必要があるため、勤め先の保育施設に事前に確認すると良いでしょう。
また、保育士以外にも保育補助者、調理員、看護師などのその他保育に従事する職員が補助の対象です。
武蔵野市の借り上げ社宅制度を利用するには
借り上げ社宅制度を利用するには、制度を利用している武蔵野市内の保育施設に就職する必要があります。
借り上げ社宅制度の手続きは、武蔵野市と事業者とのやり取りで行うため、申請者本人が市に直接行うことは基本ありません。
手続きは、保育施設などの事業者が行いますが、申請に必要な書類として住民票を求められます。
勤務先の保育施設に必要な書類を確認し、すぐに対応できるよう準備しておくとよいでしょう。
武蔵野市の借り上げ社宅制度(家賃補助)の自己負担額は?
武蔵野市の借り上げ社宅制度を利用した場合、実際に自己負担額はいくらかかるのでしょうか。
ここでは、家賃や賃貸契約の初期費用・引っ越し費用の自己負担額についてご説明します。
実際には、保育施設の設置者又は事業者が社宅用に借り上げた宿舎に入居する必要がありますが、武蔵野市の1人暮らし賃貸の相場を基にご紹介するため、ぜひ参考にしてください。
家賃の自己負担額の目安
武蔵野市での1人暮らしを想定した場合、1K〜1DKの家賃相場は約8〜12万円です。
家賃10万円の社宅に住む場合、8万2,000円までは補助を受けることができるため、残りの1万8,000円が毎月の自己負担額になります。
そのため、武蔵野市で一人暮らしをする場合、毎月2万円ほどで暮らせます。
武蔵野市の保育士求人情報では、自己負担額は1万円の記載が多い印象でした。
制度を活用するためには、事業者が社宅用に借り上げた宿舎に入居する必要があるため、選ぶ際に条件の優先順位を決めておくと選びやすいです。
賃貸契約の初期費用の自己負担額
1人暮らしの賃貸物件を契約する際にかかる初期費用は、家賃の約4~6倍かかると言われています。
武蔵野市での、1人暮らし賃貸物件の家賃相場は約8~12万円です。
家賃が10万円の物件の場合、初期費用として40~60万必要になる計算です。
しかし、武蔵野市の保育士借り上げ社宅制度を利用する場合、8万2,000円は補助されます。
そのため、初期費用は約31万8,000円~51万8,000円必要になります。
引っ越し費用の自己負担額
引っ越しをする際には、引っ越し業者への依頼費用や梱包資材の費用がかかり、その自己負担額は引っ越し業者や引っ越し時期・移動距離・荷物量によって変わります。
新生活などで引っ越す人が多い年度末・年度初めは他の時期に比べて、引っ越し業者への依頼費用が高くなることが多いです。
少しでも安く済ませたい場合は、自家用車やレンタカーを借りて引っ越しをしたり、家族に協力してもらったりする方法も良いでしょう。
武蔵野市の借り上げ社宅制度についての質問に回答
【Q1】非正規職員でも借り上げ社宅制度を利用できる?
非正規職員でも、市内の保育施設に常勤している職員であれば補助の対象になります。
勤務状況として、1日6時間以上・月20日以上勤務していることなどの条件があるため、この条件に該当していれば補助を受けることができます。
保育士以外にも保育補助者、調理員、看護師などのその他保育に従事する職員が補助の対象です。
勤め先の保育施設によって、この制度が利用できない場合もあるため、事前に自治体や保育施設に確認を取りましょう。
【Q2】認可保育所でなくても武蔵野市内の保育施設であれば、補助の対象になる?
武蔵野市の借り上げ社宅制度は、認可保育所以外にも、認定こども園や認可外保育施設・企業主導型保育事業・小規模保育事業などの職員にも適用されることがあります。
しかし、認可外保育施設にあたっては、市からの一定の条件を受けている施設に限るため気を付けましょう。
その他の保育施設(家庭的保育事業・事業所内保育事業など)も、借り上げ社宅制度を利用できる可能性があります。
勤め先の保育施設が借り上げ社宅制度を行っているかどうか、事前に自治体や保育施設に確認を取りましょう。
【Q3】住宅は勤務地から近いところであれば、補助を受けられる?
武蔵野市の家賃補助対象者の条件として、勤務地から片道1時間以内の住宅に住んでいる必要があります。
武蔵野市内の保育施設に勤めていれば、住宅は武蔵野市外でも補助を受けることが可能です。
しかし、保育施設の設置者又は事業者が、社宅用に借り上げた宿舎に入居する必要があります。
借り上げ社宅制度を利用する際には、保育施設の事業主と入居の契約を締結する必要があるため、勤め先の保育施設に事前に確認すると良いでしょう。
武蔵野市の保育園の実情・保育環境
武蔵野市は、「住みたい街ランキング」などで上位に入る人気の街です。
待機児童数は、2019年で47人ですが、2020年からは0人を5年維持しています。
しかし、実際は令和6年度9月1日入所の時点で、入所申し込み数に対し、0・1・2歳児の保育園の空きが少ない状態です。
武蔵野市では「武蔵野市保育のガイドライン」を策定しており、国による制度改正や保育環境の変化に合わせて、順次改正しています。
このガイドラインを職員や保護者に共有することで、保育の質の向上・子どものより良い育ちを目指しています。
武蔵野市の認可保育所では、市独自の配置基準を設けています。
国が定めた配置基準と比較をすると、1歳児・3歳児・4歳児の配置基準が該当しています。
<保育士1人に対しての、子どもの人数>
・1歳児6人→5人
・3歳児20人→15人
・4歳児30人→28人
武蔵野市で保育士が使えるその他補助金や制度はある?
- 八王子保育士等キャリアアップ補助
- 現任保育従事職員等資格取得支援
- 処遇改善臨時特例事業
八王子市では借り上げ社宅制度の他に、保育士を支援する制度・補助金があります。
キャリアアップ補助とは、保育士が保育の専門性を高めながら、やりがいを持って働けるよう支援する制度です。
現任保育従事職員等資格取得支援とは、保育士資格を有していない保育従事者に、保育士養成施設の受講や資格獲得を支援する制度です。
処遇改善臨時特例事業とは、保育士の収入を3%程度引き上げ、処遇の改善を図る制度です。
一定の要件を満たす保育施設では、上記の制度を受けることができ、保育の質の向上や賃金の改善が見込めます。
まとめ
- 武蔵野市の保育士には、上限割合が8万2,000円の8分の7となる家賃補助が支給される
- 家賃補助を受けるには、常勤で市内の保育施設に勤務している必要がある
- 借り上げ社宅制度を利用することで、武蔵野市内で約1~3万円ほどで住むことができる
- 保育士以外にも保育補助者、調理員、看護師などのその他保育に従事する職員が補助の対象である
- 家賃補助に礼金は含まれるが、敷金は対象外となる
武蔵野市の借り上げ社宅制度を利用することで、勤務している保育施設の近くに、安く住むことができるというメリットがあります。
しかし、武蔵野市内の保育施設であっても、借り上げ社宅制度を行っていない保育施設もあるため、事前に自治体や保育施設に確認を取りましょう。
武蔵野市のホームページには、借り上げ社宅制度についての情報が掲載されていません。
上記の情報を参考にしたり、武蔵野市に問い合わせたりして、家賃補助の対象に該当するのか確認をしましょう。
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