母の日は、日頃の感謝の気持ちをお母さんに伝える大切な日です。
特に保育園や幼稚園では、手作りのプレゼントを作る機会が多く、子どもたちが楽しみながら取り組める製作が人気です。
手形アートやメッセージカード、オリジナル小物など、世界にひとつだけのプレゼントを作れば、お母さんもきっと喜んでくれるでしょう。
本記事では、母の日の由来や製作のねらい、注意点を解説し、簡単に作れるアイデア10選もご紹介します。
ぜひ、子どもたちと一緒に素敵な作品を作ってみてください。
- 母の日に向けた製作活動のアイデアを知ることができる
- 子どもたちが楽しみながら取り組める製作の工夫やポイントを学べる
- 年齢に応じた製作のねらいや、準備の際に注意すべき点を理解できる
- 「ありがとう」の気持ちを伝えられる、母の日にぴったりな製作を紹介
母の日は5月の第2日曜日
母の日は、毎年5月の第2日曜日に祝われる特別な日です。
もともとはアメリカで始まり、日本では昭和初期から定着しました。
この日は、お母さんへ感謝の気持ちを伝えるために、カーネーションを贈ったり、プレゼントを用意したりするのが一般的です。
特に幼児期の子どもたちにとって、手作りのプレゼントは気持ちを伝える大切な手段になります。
世界にひとつだけの作品を作り、お母さんに喜んでもらいましょう。
「母の日」の製作のねらいは?
- 感謝の気持ちを形にする経験を育む
- 指先を使った細かい作業で手先の発達を促す
- 色彩感覚や創造力を養う
- 完成した作品を大切な人に渡すことで達成感を得る
母の日の製作は、子どもたちが日頃の感謝の気持ちを表現する貴重な機会です。
お母さんに向けて「ありがとう」と伝えることで、相手を思いやる気持ちが育まれます。
また、製作を通じて手指を動かし、はさみやのりを使うことで、微細運動の発達を促しましょう。
さらに、好きな色を選んだりデザインを考えたりすることで、創造力や表現力も豊かになりますよ。
作品が完成し、お母さんにプレゼントする喜びを味わうことで、自己肯定感も高まるでしょう。
「母の日」製作の注意点
- 子どもの年齢や発達段階に合わせた材料を選ぶ
- 誤飲の危険がある小さなパーツの取り扱いに注意する
- のりや絵の具などの使用時は、服が汚れないように工夫する
- 無理に完璧な仕上がりを求めず、子どもの自由な発想を尊重する
母の日の製作を行う際には、安全面や子どもたちの負担を考慮することが大切です。
特に、乳幼児の場合は誤飲の危険があるため、小さな部品の使用は避けましょう。
また、ハサミやのりなどの道具も、年齢に適したものを選ぶことが重要です。
製作は楽しい時間であるべきなので、無理に完成度を求めず、子どもたちが自由に表現できる環境を整えましょう。
時間に余裕を持って準備をすることで、よりスムーズに進めることができます。
母の日に向けて作ろう!「ありがとう」を伝える製作10選
母の日にぴったりな手作りプレゼントを、10種類ご紹介します。
子どもたちでも簡単に作れるアイデアを中心に、カードや小物、実用的なアイテムなど、さまざまな製作をまとめました。
どの作品も、お母さんへの感謝の気持ちを込めて作れるものばかりです。
子どもの年齢や成長に応じて選び、一緒に楽しみながら作りましょう。
オリジナリティあふれるプレゼントを作ることで、お母さんにとって忘れられない思い出となるはずです。
母の日のリース
折り紙を使って作る、華やかなリースです。
使用する折り紙の枚数が多く、折り方や組み合わせが難しいので、みんなで協力すると楽しいでしょう。
ひとつのリースには16枚の折り紙を使うので、1人2枚ずつ担当するなど役割を決めて取り組むのがおすすめです。
色の組み合わせを工夫すると、より鮮やかで可愛らしい仕上がりになります。
完成したリースにシールやリボンを飾れば、さらに特別感のある母の日のプレゼントになりますよ。
- 折り紙(緑) 4枚
- 折り紙(黄緑) 4枚
- 折り紙(赤) 4枚
- 折り紙(ピンク)4枚
- 折り紙を色付きの面を内側にして半分に折り、三角形を作る。
- 一度開いて向きを変え、再び半分に折る。
- 裏返して長方形になるように半分に折り、もう一度向きを変えて折る。
- 折り目を活かして三角形に折り、下半分の一枚を中心線に向かって折る。
- 上の一枚を下に一度持っていき、中心線に向かって折る。
- 折った部分を開いてつぶし、半分に折る。
- はみ出た白い部分を中に折り込み、裏返して下の頂点を上に向かって折る。
- もう一度裏返し、内側に折り込んである部分を外側に出す。
- 同じものを8個作り、それぞれの端同士を組み合わせていく。
- すべてのパーツをつなげたらリースの完成!
カーネーションの花束
折り紙で作るカーネーションの花束は、年長クラスの子どもにおすすめの製作です。
細かい切り込みを入れる作業があるため、波形のはさみを使うと簡単に作ることができます。
できあがったカーネーションは、柄のついた折り紙やフェルトで包んで花束にするのも素敵です。
また、デコレーションした紙コップに入れれば、花瓶風のアレンジもできます。
お母さんへの感謝の気持ちを込めて、色とりどりのカーネーションを作ってみましょう。
- 折り紙 (花びら用。ピンク色など)1/4サイズ×4
- 折り紙 (がく用。緑色のもの)1/4サイズ
- はさみ
- のり
- 折り紙に縦横の折り目をつける。
- 対角線に折り目をつけ、もう一方の対角線でも半分に折る。
- 折り目に沿って袋を開く。
- 中心に向かって両端を折り、裏返して同じように折る。
- 半分に折り、花びらの形にギザギザにカットする。
- 真ん中で折り目をつけ、同じものを4つ作る。
- のりで2つを貼り合わせ、十字になるように開く。
- 残りの2つを挟み込むように貼り付ける。
- それぞれの面を一枚ずつ広げ、花の形になったら完成!
お花が飛び出すメッセージカード
メッセージカードに、飛び出すお花をつける楽しい製作です。
ハサミを使う工程があるため、3歳以上の子どもに適しています。
乳幼児の場合、花の飾り付けをメインに楽しめるように工夫すると良いでしょう。
花びらを重ね合わせる工程では、順番がわからなくなることがあるため、先生がお手本を見せながら進めるとスムーズです。
色付きの画用紙にしたり、シールなどを使ってアレンジすると、より個性的で可愛らしいメッセージカードに仕上がりますよ。
- 折り紙 7枚
- 画用紙 1枚
- はさみ
- のり
- 折り紙を三角形に3回折る。
- 半円の目印を描いてカットし、広げる。
- 花びらの部分を1枚カットする。
- カットした部分を重ねてのりで貼る。
- 花びらを開いて、内側に折り目をつける。
- 同じものを7枚作り、それぞれたたむ。
- のりを両脇の2カ所につけ、花を貼る。
- 次は3カ所のりをつけて、花を貼る。
- 同じ作業を繰り返し、飛び出す花を作る。
- カード用の画用紙を半分に折り、花を貼れば完成!
毛糸で作る母の日のハートカード
毛糸を使ってデザインする、ハート型のメッセージカードです。
キリで穴を開ける作業は、子どもが安全に取り組めるよう、事前に先生が行っておくとよいでしょう。
また、つまようじの先端にテープを巻いておくと、子どもが毛糸を通しやすくなります。
毛糸を通す際は、遠くの穴へ通すときれいな模様ができます。
単色だけでなく、色の異なる毛糸を組み合わせると、華やかなデザインになります。
お母さんへの感謝の気持ちを込めた、オリジナルのメッセージカードを作りましょう。
- 厚紙 1枚 画用紙 1枚
- ハート形の型紙
- 毛糸
- つまようじ 1本
- 鉛筆
- クレヨンや色鉛筆
- テープ
- キリ
- のり
- はさみ
- 厚紙に画用紙を貼りつけます。
- 画用紙に型紙をあて、ハートを鉛筆でうすく書く。
- ハートの形にそって、キリで穴を開ける。
- つまようじに毛糸の先をテープで固定する。
- つまようじを穴に通し、毛糸を順に通す。
- 毛糸を通し終えたら、つまようじを外して裏で結ぶ。
- 色鉛筆でメッセージを書いたら完成です!
絵の具できれいな模様をえがくメッセージカード
比較的簡単に作れるため、4歳児や5歳児におすすめの製作です。
2歳児や3歳児が取り組む場合は、プラ板をスライドさせる工程が少し難しく感じることがあるかもしれません。
その際は、先生が画用紙を押さえてあげるとスムーズに作業が進められます。
絵の具を使うため、服や机が汚れないよう、エプロンを着けたり新聞紙や段ボールを敷いたりするとよいでしょう。
完成したカードにメッセージを書き、お母さんへの気持ちを伝えましょう。
- 画用紙 1枚
- 絵の具 3色
- プラ板(不要になったカードでもOK) 1枚
- はさみ
- 絵の具を画用紙の上に乗せていきます。
- 絵の具を巻き込むようにプラバンを横へスライドさせます。
- きれいな模様ができます。
- 余分な部分をカットします。
- 好きなメッセージを書き込んだら、完成です!
ビー玉アートで作るメッセージカード
ビー玉を転がして模様を描く、アート技法を活かしたメッセージカードです。
箱の中に画用紙を入れ、絵の具をつけたビー玉を転がして模様を作るため、偶然生まれる模様を楽しめます。
シンプルな工程なので、小さな子どもでも挑戦しやすく、先生が援助すれば1歳児からでも取り組めるかもしれません。
ハートの形以外にも星やダイヤ型にアレンジすると、さらに楽しくなりますよ。
また、マスキングテープを貼ってストライプ模様を作るなど、アイデア次第でさまざまなデザインを楽しめます。
- ティッシュの空き箱
- 画用紙 2枚
- 絵の具 3色
- ビー玉 3個
- ポリ手袋
- マスキングテープ
- はさみ
- ティッシュ箱の上部を切り取る。
- 四角い画用紙とハート形の画用紙を用意し、ハート形の裏にマスキングテープを貼って固定する。
- これを(1)の箱の中に入れる。
- 絵の具3色とビー玉3つを用意し、ビー玉を水で溶いた絵の具に浸す。
- ビー玉にまんべんなく絵の具をつけ、(1)の箱に入れる。
- 箱を傾けながらビー玉を転がし、画用紙に模様をつける。
- 画用紙に十分な模様がついたら、箱から取り出す。
- ハートの画用紙をはがし、マスキングテープを剥がす。
- 絵の具がついていない部分にメッセージを書き、完成!
色が浮かび上がるメッセージカード
絵やメッセージを描いた画用紙にプラ板を重ね、動かすことで色が浮かび上がるように見える楽しいカードです。
もともとはバースデーカードのアイデアですが、母の日用にアレンジしています。
「いつもありがとう」「お母さん大好き」などのメッセージを加えると、感謝の気持ちを伝える素敵なカードになります。
お母さんの似顔絵を描いたり、シールやスタンプを使ったりすると、より華やかで楽しい仕上がりになるでしょう。
特別感もあり、お母さんに喜ばれること間違いないですね。
- 画用紙(白) 13cm×18cm
- プラ板 13cm×18cm
- 画用紙(オレンジ) 13cm×2cm
- 画用紙(オレンジ) 26cm×18cm
- 画用紙(白) 15cm×18cm
- ペン
- 両面テープ
- ハサミ
- ノリ
- 画用紙に絵とメッセージを描く。
- プラ板を画用紙に重ね、絵とメッセージのフチをなぞる。
- 画用紙を半分に折り、両面テープを貼る。
- 画用紙とプラ板の左端を貼り合わせる。
- 画用紙を下から1cmのところで折り、のりしろを作る。
- 画用紙を半分に折り、開く。
- 四辺から1cm内側を切り抜く。
- 上下1cmのところで折り、のりしろを作る。
- メッセージカードのプラ板をめくり、台紙の上に置く。
- メッセージカードの上にくるように画用紙を貼る。
- プラ板を重ね、台紙と貼り合わせて完成!
紙コップを使った母の日のプレゼント
紙コップを活用した、かわいい母の日のプレゼントを作りましょう。
先生があらかじめ紙コップの側面に切り込みを入れておくと、スムーズに進められます。
似顔絵やメッセージを描く際は、紙に描いておいたものを貼ると、失敗が少なく作りやすくなりますよ。
ひらがなを書ける子であれば、「ありがとう」「だいすき」などの一言メッセージに挑戦するのもよいでしょう。
さらに、折り紙で作ったカーネーションを添えて花瓶としてプレゼントすると、より華やかになります。
- 紙コップ 2個
- 似顔絵
- ペン
- 鉛筆
- 色鉛筆
- カッター
- のり
- 紙コップの側面に鉛筆で大きなハートを描き、線に沿ってカッターでカットします。
- カットした部分のフチをペンで塗り、カラフルに仕上げましょう。
- 別の紙コップを用意し、そこにお母さんの似顔絵や子どもからのメッセージを書いた紙を貼ります。
- 似顔絵の反対側にも「ありがとう」や「だいすき」などのメッセージを書き込むと、より気持ちが伝わるでしょう。
- 最後に2つの紙コップを重ねて完成です!
フェルトのレターケース
母の日の手紙を、手作りのレターケースに入れてプレゼントしてみませんか?
封筒の代わりにフェルトで作ることで、温かみのある特別なギフトになります。
年長児向けの製作ですが、切る・貼るなどの簡単な工程は子どもたちが取り組み、難しい部分は先生が手伝うとよいでしょう。
フェルトは接着剤だけでは固定しにくい場合があるため、薄めの生地を選ぶと扱いやすくなります。
ボタンをつけたり、刺繍を加えたりすると、さらにおしゃれに仕上がります。
- フェルト 15cm×15cm 1枚
- ボタン 2個
- 裁縫セット(針、刺繍糸、はさみ、チャコペン)
- 布用接着剤
- フェルトを両端4.5cm、上3cmのところでカットする。
- 下から2cmの部分にも目印をつけ、カットする。
- すべての角を丸く切る。
- 長い辺が左右にくるように向きを整える。
- 両端を真ん中に向かって折り、接着剤で貼る。
- 乾いたら底を折り返し、貼り付ける。
- (5)で重ねた部分の中央にボタンを縫い付ける。
- フェルトのふた部分にもボタンをつけ、完成!
おかずカップで作るカーネーション
お弁当用のおかずカップを使って、簡単にカーネーションを作りましょう。
おかずカップを重ねることで、ふんわりとした花びらを表現できます。
1本でもかわいく、数本まとめてブーケにすれば、より華やかなプレゼントになります。
道具をあまり使わずに作れるため、小さな子どもでも挑戦しやすい製作です。
ワイヤーを通して形を整えると、ふんわりとした仕上がりになり、折り紙やリボンでラッピングすれば、素敵な花束になります。
- おかずカップ(小) 3つ
- おかずカップ(大) 1つ
- ワイヤー
- 小さいサイズのおかずカップを1つずつワイヤーに通し、花びらの形を整えます。
- 大きいサイズのおかずカップを外側に配置し、ふんわりとした花の形になるように調整しましょう。
- 花の根元部分を軽くねじって固定し、ワイヤーを巻きつけてしっかりと留めます。
- ワイヤー全体をねじり、茎の形を作ります。
- 最後に、花びらをバランスよく広げながら形を整えたら、可愛らしいカーネーションの完成です!
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