6月は梅雨の季節で、外遊びが制限されることも多くなります。
そんな時期に、室内で楽しめる製作活動として「かたつむり」をテーマにした製作はいかがでしょうか。
かたつむりは子どもたちにとって身近で親しみやすい存在であり、その製作を通じて季節感を感じることができます。
年齢に応じた製作アイデアを取り入れることで、子どもたちの創造力や指先の器用さを育めるでしょう。
この記事では、年齢別におすすめのかたつむり製作アイデアをご紹します。
- 0~1歳児向けの簡単なかたつむり製作アイデア
- 2~3歳児向けの少し発展的なかたつむり製作アイデア
- 4~5歳児向けの創造性を高めるかたつむり製作アイデア
- 製作活動を通じて育まれる子どもたちの成長ポイント
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【0~1歳児におすすめ】かたつむりの製作4選
0~1歳児の子どもたちは、感覚遊びを通じて世界を学びます。
この時期に適したかたつむりの製作活動としては、指先を使ったシール貼りや、手形・足形を活用したアートがおすすめです。
例えば、紙皿にカラフルなシールを貼ってかたつむりの殻を表現したり、手形を利用してかたつむりの体を描けるようになってきます。
これらの活動は、感触や色彩を楽しみながら製作ができるうえ、視覚や触覚の刺激となり、感性の発達を促します。
クレヨンで描くかたつむり
園や家庭で手軽に楽しめる、「クレヨンで描くかたつむり」を作ってみましょう。
初めてクレヨンを使うお子さまでも簡単にできるため、0~1歳児にぴったりの製作です。
紙に自由に描くことで、色彩感覚を育てたり、筆圧を調整する練習にもなります。
年齢に応じて、丸い紙をハサミで切る、手でちぎるなどの工程を取り入れると、手先の発達を促す遊びとしても楽しめます。
作ったかたつむりは壁に貼ったり、窓際に飾ったりして、梅雨の時期のお部屋を楽しく彩りましょう!
- 折り紙(大小)
- 白い画用紙
- クレヨン
- のり
- 白い画用紙に水色のクレヨンで雨を描きます。
- 次に、大きなオレンジ色の折り紙を半分に折り、片端を斜めに折って殻の形を作ります。
- 同じように、小さなオレンジ色の折り紙も折ります。
- 白い画用紙で大小の丸を作り、クレヨンで渦巻きを描いたら、かたつむりの殻に貼り付けます。
- 緑の折り紙を蛇腹折りにして葉っぱを作り、画用紙に全てのパーツを貼り付けたら完成です。
- 最後に、クレヨンで目や模様を描いて仕上げましょう!
ゆらゆらかたつむり
かたつむりの殻にシールを貼るだけで簡単に作れる、「ゆらゆらかたつむり」を紹介します!
シール貼りは指先の発達を促し、小さなお子さまでも楽しみながら取り組めます。
シールが足りなくなったら、マスキングテープやビニールテープを小さく切って代用するのもおすすめです。
完成したかたつむりは、紙皿を使ってゆらゆら揺れる仕組みになっています。
さらに、裏に紐をつければ、引っ張って遊ぶ「お散歩かたつむり」にも変身しますよ。
シンプルながら、遊びの幅が広がる楽しい製作です。
- 画用紙
- シール
- クレヨン
- はさみ
- のり
- 画用紙を丸く切り、かたつむりの殻を作ります。
- 同じ大きさの円をもう1枚用意し、2枚にシールを貼ってデコレーションします。
- 紙皿を半分に折り、かたつむりの体に見立てます。
- 半分に折った紙皿の両面に、デコレーションした殻を貼り付けましょう。
- 紙皿の先端に、クレヨンや折り紙で作った目や口を貼りつければ完成です。
- さらに、裏側に紐をつけると引っ張って遊べる楽しいおもちゃにもなりますよ!
かたつむりのバック
「かたつむりのバック」は、くしゃくしゃと花紙を丸めたり、貼ったりする作業が中心なので、乳幼児でも無理なく取り組めます。
柔らかい紙を握る感触を楽しんだり、色の組み合わせを考えたりすることで、感覚遊びや色彩感覚を育むことにもつながるでしょう。
持ち手となるモールをつければ、可愛い「かたつむりバッグ」風の飾りになりますよ。
作った作品はお部屋や壁に飾ったり、紐をつけて持ち運びごっこを楽しんだりと、遊びの幅も広がります。
- 画用紙
- ビニール袋
- 花紙
- 丸シール(黒・白)
- モール(長い・短い 各1本ずつ)
- セロハンテープ
- 両面テープ
- クレヨン
- 画用紙をかたつむりの形に切っておきます。
- 花紙を丸め、透明のビニール袋に入れます。
- 8枚程度詰めたら、口をテープで閉じ、端を丸めるように貼り付けて形を整えましょう。
- 次に、白い丸シールに黒の小さい丸シールを貼り、目を作ります。
- 短いモールの両端に目のシールを貼り、かたつむりの上部に固定。
- 両面テープを体部分に貼り、先ほど作った殻をくっつけます。
- 最後に長いモールを持ち手としてつければ、完成です!
1歳11ヶ月による”かたつむり製作”
1歳児でも楽しく取り組める、「かたつむり製作」を紹介します!
この時期の子どもたちは、ハサミを使い始めたり、のりを指先で伸ばす感覚を楽しんだりできるようになってきます。
そのため、簡単な切り貼り作業を取り入れつつ、自由にお絵描きもできる製作がぴったりです。
目や口を自分で描くことで表現力を伸ばし、背景に好きな模様を描けば、オリジナルのかたつむりアートが完成します!
お部屋や保育室に飾って、梅雨の季節を楽しみましょう♪
- 画用紙 3枚ほど
- ハサミ
- のり
- クレヨン
- 画用紙をかたつむりの形に切り取りましょう。
- 次に、花紙をくしゃくしゃに丸めて立体感を出します。
- 丸めた花紙を透明のビニール袋に詰め、ふんわりと殻の形を作ったら、口をテープでしっかり閉じます。
- 袋の端を内側に折り込んでテープで固定し、丸いフォルムを整えましょう。
- 白い丸シールと黒い小さなシールで目を作り、短いモールの両端に貼ります。
- 作った目をかたつむりの顔部分に固定し、口をクレヨンで描きます。
- 最後に長いモールをつけて持ち手にすれば、バック風の可愛いかたつむりの完成です!
- 好きな色で模様を描くと、さらに個性的な作品になりますよ。
【2~3歳児におすすめ】かたつむりの製作4選
2~3歳児になると、より複雑な動作や表現が可能になります。
この年齢層には、ちぎり絵やスタンプ遊びを取り入れたかたつむりの製作が適しています。
例えば、色とりどりの折り紙をちぎって貼り合わせて殻を作ったり、スポンジや野菜スタンプを使って模様を描くことです。
より複雑な製作を通し、創造力や指先の器用さを養えるでしょう。
また、紙コップを使って立体的なかたつむりを作ることで、立体感や構造への理解も深まりますよ。
スポンジを使って作るかたつむり
スポンジと絵の具を使って、ポンポンとスタンプするだけで簡単に作れるかたつむりの製作を紹介します。
壁面飾りとして飾れば、梅雨の季節にぴったりな明るく華やかな雰囲気を演出できますよ。
スポンジを使うことで、筆とは違う独特な風合いが生まれ、子どもたちの個性が光る作品に仕上がります。
色の組み合わせや押し方を工夫すれば、まるでカラフルな模様の殻を持つかたつむりが誕生です。
壁面としても使用できるので、ぜひ楽しみながら作ってみましょう。
- 色画用紙
- クレパス
- 絵の具
- はさみ
- のり
- スポンジ
- 鉛筆
- 肌色の画用紙にかたつむりの形を描き、はさみで切り抜く。
- ピンクの画用紙にかたつむりの殻を描き、はさみで切り抜く。
- 白い画用紙で丸型を作り、目玉を作る。
- スポンジに水を含ませ、3色の絵の具を横に並べるようにつける。
- スポンジをピンク色の画用紙に押し当てて色をつける。
- 目玉パーツに黒いクレヨンで目を描く。
- 全てのパーツをのりで貼り付けたら完成!
ちぎり絵で作るかたつむり
ちぎり絵で作るかたつむりは、折り紙をビリビリとちぎって貼るだけなので、子どもたちが夢中になれる製作です。
指先を使うことで、手先の器用さや創造力を育むのにも最適ですよ。
また、色の組み合わせを自由に変えられるので、同じ作り方でも一人ひとり異なるユニークなかたつむりが完成します。
紙皿を使うことで、ぷっくりとした殻の立体感も表現できるのがポイントです。
完成した作品は壁に飾ると、お部屋が一気に明るくなりますよ。
- 紙皿
- 折り紙
- 画用紙
- はさみ
- のり
- セロハンテープ
- マジックペン
- 白い画用紙にかたつむりの体と目を描き、線の外側をはさみで切り抜く。
- 黄緑色と緑の折り紙を好きな大きさにちぎる。
- 紙皿の裏に全体的にのりを塗る。
- ちぎった折り紙を紙皿に貼り、殻の部分を作る。
- かたつむりの体に目をつけ、紙皿をセロハンテープで貼り付ける。
- 折り紙の色を自由に選び、ちぎる大きさを変えてみると、また違ったデザインのかたつむりができますよ。
折り紙で作るかたつむり
折り紙で作るかたつむりは、手軽にできてアレンジの幅も広い楽しい製作です。
保育活動の一環として取り入れるのはもちろん、折り紙の練習にもおすすめです。
画用紙に貼って壁面飾りにするだけでなく、作ったかたつむりを並べて「どの子のかたつむりが一番長く歩けるか?」などの遊びに発展させるのもおすすめです。
折り方を少し変えるだけで、さまざまな表情のかたつむりが作れるので、ぜひ子どもたちと一緒に楽しんで作ってみてくださいね。
- 折り紙
- はさみ
- 折り紙を半分に折る。
- 折り目をつけて開く。
- 端を真ん中の折り目に向かって折り、さらに半分折り返す。
- 裏返して、端を半分に折り返す。
- 折り返した部分の中央に、はさみで数cmの切り込みを入れる。
- 切り込み部分を折り曲げて目の形を作る。
- 目の部分に黒いクレヨンで瞳を描き、かたつむりの顔を完成させる。
ステンドグラス風かたつむり
透明コップとカラーセロファンを使って、ステンドグラスのように美しく透き通るかたつむりを作りましょう。
光が当たるとキラキラと輝き、窓辺に飾るとまるで本物のステンドグラスのような仕上がりになります。
セロファンを切る作業ではさみの練習ができるほか、色の組み合わせを工夫することで、さまざまな雰囲気のかたつむりが誕生します。
雨の日でも楽しく取り組める製作なので、ぜひ親子や保育の現場でチャレンジしてみてくださいね。
- カラーセロファン(7cm×7cm・黄色・赤・青)
- 透明コップ×2
- ボール紙
- 両面テープ
- 画用紙(赤・白)
- カラーセロファンを好きな形に切る。
- 透明コップに切ったセロファンを入れる。
- もう一つの透明コップを用意し、重ねて挟み込む。
- ボール紙でかたつむりの頭(縦約12cm)と尻尾(縦約9cm)を作る。
- モールを約5cmに切る。
- 画用紙で目玉(直径2cm)を作り、目を描く。
- 目玉にモールを貼り付け、顔パーツを完成させる。
- 赤い画用紙で口を作った後に、後ろに両面テープを貼る。
- 重ねたコップに作っておいた頭と尻尾を差し込み、顔と口を貼って完成です!
【4~5歳児におすすめ】かたつむりの製作4選
4~5歳児になると、手先の器用さが向上し、より細かい作業や創造的な表現ができるようになります。
そこで、この年齢の子どもたちには、折り紙やハサミを使った工作、立体的なかたつむりの製作がおすすめです。
クレヨンや絵の具で模様を描いたり、異素材を組み合わせたりすることで、創造力や想像力をさらに広げることができます。
作った作品は、教室やお部屋に飾ることで、梅雨の季節を楽しく彩るアイテムにもなります。
紙コップで作るかたつむり
紙コップと画用紙を使って、かわいいかたつむりを作りましょう。
シンプルな材料で作れるので、保育園や幼稚園の製作活動にぴったりです。
紙コップを使うことで、立体的でしっかりとした仕上がりになり、おもちゃとしても楽しめます。
今回は、音楽に合わせて作ることで、子どもたちがリズムに乗りながら楽しく製作できる工夫をしました。
雨の季節の飾り付けとしても活躍するので、ぜひカラフルなかたつむりを作ってみてくださいね!
- 紙コップ×2
- はさみ
- のり
- 色画用紙
- 紙コップをはさみで切り開き、底の部分を切り抜く。
- 切り抜いた紙コップを型にして、色画用紙を同じ大きさに切る。
- 紙コップの外側に、切った色画用紙を貼る。
- 黄色の画用紙にかたつむりの体を描き、はさみで切り抜く。
- 体を紙コップのカーブに合わせて曲げる。
- 体の上に紙コップを貼り付ける。
- 目やツノを作り、のりで貼りつけたら完成!
梅雨にぴったりなかたつむりの壁面製作
雨の日の製作にぴったりの、かたつむりをモチーフにした可愛い時計を作りましょう。
時計の針が動くように工夫すれば、時間の学習にも活用できる知育アイテムにもなります。
紙皿を使うことで、丈夫で扱いやすく、壁面飾りとしても映える作品に仕上がりますよ。
針のデザインや文字盤のアレンジを自由に楽しめるので、オリジナルのかたつむり時計を作ってみてください。
園はもちろん、おうちでの製作活動にもぴったりの楽しい製作ですよ。
- 紙皿
- 画用紙
- ボタン
- 糸
- モール
- のり
- セロハンテープ
- ペン
- 目打ち
- 紙皿のふちにのりを塗り、画用紙を同じ大きさに切って貼る。
- 紙皿を半分に折り、もう一枚も同様に加工する。
- もう一枚の紙皿の中央にキリで穴を開ける。
- 画用紙で時計の針を2本作り、根元に穴を開ける。
- 針と紙皿の穴をボタン付きの糸でつなぎ、裏で固定する。
- 紙皿に数字を書き込み、時計の形に仕上げる。
- 半分に折った紙皿を貼り、モールや目をつけたら完成!
※ 目打ちを使う工程は、大人が行いましょう。
切り絵で作るかたつむり
切り絵の技法を活かして、模様が楽しいかたつむりを作りましょう。
折り紙を折って切ることで、開いたときに思いがけない模様が現れ、子どもたちもワクワクすること間違いなし!
どんな模様になるか、開くまでのお楽しみです。
紙皿と組み合わせることで、殻の部分がしっかりとした作品になりますよ。
自分だけのオリジナル模様を作って、壁面に飾れば、梅雨の季節の装飾にもぴったりですね。
個性あふれる、かたつむりを作ってみましょう!
- 折り紙
- 紙皿
- 色画用紙(クリーム色)
- 色画用紙(ピンク色)
- 丸シール(白色)
- モール(黄色)
- のり
- 両面テープ
- セロハンテープ
- ハサミ
- 油性ペン(黒色)
- 折り紙を三角形に3回折る。
- 三角形の直角部分を底辺に向かって折る。
- 弧を描くように外側を切り落とす。
- 折り紙の中心部分に小さな切り込みを入れる。
- 好きな模様になるよう、細かく切り込みを入れる。
- 折り紙を開き、紙皿の裏面に貼りつける。
- 色画用紙でかたつむりの体を作り、紙皿に貼る。
- モールでツノを作り、体に取り付ける。
- 目や口を作り、貼り付けて完成!
傘袋で作るかたつむり
傘袋を活用して、ユニークなかたつむりを作りましょう!
すずらんテープを丸めて入れることで、カラフルで立体的な仕上がりになります。
くるくる巻く作業が楽しく、小さな子どもでも簡単に取り組めますよ。
保育園や幼稚園の梅雨の製作活動にぴったりで、大人数でも楽しめるのが魅力です。
傘袋はホームセンターや通販で手に入るので、準備も簡単です。
個性豊かなカラフルなかたつむりを作って、梅雨の時期を楽しみましょう!
- 傘袋
- すずらんテープ(オレンジ・緑・黄色)
- 丸シール
- はさみ
- 両面テープ
- 丸シール
- 傘袋を手で軽く縮める。
- スズランテープを丸めて、小さく切り、傘袋の中に入れる。
- 色を変えながら交互に入れ、10個程度詰める。
- 黄色のスズランテープで小さなお団子を5個作り、同じく傘袋に入れる。
- 傘袋の端を軽く伸ばして結ぶ。
- 袋全体に両面テープを貼る。
- 空気の量を調整しながら、ゆっくりと巻いていく。
- 結び目に丸シールを貼り、顔を描いたら完成!
まとめ
梅雨の時期は外遊びが制限されることも多いですが、室内で楽しめる製作遊びを取り入れることで、子どもたちは創造力を発揮しながら楽しく過ごせます。
かたつむりの製作は、年齢に応じてさまざまなアレンジができ、発達段階に合わせた成長を促すことができる点も魅力です。
子どもたちは色彩感覚や想像力を育み、集中力や達成感を味わえます。
作った作品を飾れば、お部屋の雰囲気もぐっと明るくなり、梅雨の季節がさらに楽しいものになることでしょう。
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