6月といえば、梅雨の季節ですね。
そしてこの時期ならではの植物といえば、やはり「あじさい」が代表的です。
色とりどりに咲き誇るあじさいは、見た目も華やかで、保育園や幼稚園の壁面装飾にもぴったりです。
今回は、6月の季節感を楽しく表現できる「あじさいの壁面製作」について、壁面づくりのコツからさまざまなアイデアをご紹介します。
雨の日が続いても、室内がパッと明るくなるような、子どもたちと楽しめる壁面作りを一緒に考えてみましょう。
- 6月の行事や自然を取り入れた、保育室にぴったりな壁面製作のヒントが得られます。
- あじさいの特長を活かしながら、年齢に応じた製作の進め方や工夫のポイントがわかります。
- 保育室を明るく彩る「あじさい壁面」の具体的なアイデアを、すぐに取り入れられるように紹介しています。
- 製作を通して、季節への興味や色彩感覚・手先の器用さを育む保育活動の提案をしています。

6月の主なイベントとあじさいの壁面づくりのコツ
6月は、梅雨入りや父の日、時の記念日など、季節ならではの行事が盛りだくさんです。
そんな季節感を園内で表現するなら、あじさいをテーマにした壁面装飾がおすすめです。
子どもたちの作品が並ぶことで、園内も一気に明るくなりますよ。
今回は、6月らしさを感じられるあじさい壁面のコツやアイデアを、たっぷりご紹介します。
6月の主なイベントや行事
6月は、日本各地で梅雨入りを迎える季節であり、雨や傘、あじさいなど自然の変化を感じやすい時期です。
保育現場では、「時の記念日」や「父の日」などのイベントを取り入れた製作活動も盛んになります。
特に、雨が続き室内遊びが中心になる時期は、季節感のある壁面製作を通して、子どもたちに自然の美しさや文化を伝える良い機会です。
季節の話題を取り入れた製作は、園内の雰囲気を明るくするだけでなく、子どもたちの感性や表現力も育んでくれます。
6月の花「あじさい」の壁面づくりのコツは?
6月の象徴でもある「あじさい」は、カラフルで立体的な表現ができるため、壁面製作にもぴったりの題材です。
あじさい製作では、色とりどりの折り紙やちぎり絵、スタンプなどを使って、子どもたちの個性が光る作品に仕上げていきましょう。
また、年齢に応じて工程を調整し、簡単な手順で楽しめるようにすると、全員が達成感を味わえます。
雨粒やカエル、カタツムリなどと一緒に構成することで、より季節感あふれる壁面になります。
【6月にぴったり】あじさいの壁面アイデア10選
壁面製作にあじさいを取り入れるなら、子どもたちの年齢や成長に合わせたバリエーションを取り入れることが大切です。
たとえば、0~2歳児には手形やちぎり絵、3歳児以上には折り紙や立体製作、5歳児には自分で構成するコラージュなど工夫しましょう。
また難易度を少しずつアップさせていくと、発達にもつながります。
あじさいだけでなく、カエルやてるてる坊主といった梅雨モチーフを組み合わせると、季節感もより豊かになりますよ。
スポンジであじさい作り
スタンプ遊びは、子どもたちにとって色や形を楽しめるワクワクの時間です。
スポンジを使ったあじさい作りでは、先生が用意したスタンプを自由に押して、色とりどりのお花を咲かせてみましょう。
絵の具の色が混ざらないように、色ごとにスポンジスタンプを準備しておくのがポイントです。
スタンプが取り合いにならないよう、多めに用意しておくとスムーズです。
色の重なりや配置も個性が出て、とっても素敵な作品になりますよ。
- 画用紙(1枚)
- メラミンスポンジ(適量)
- 輪ゴム(1個)
- 絵の具
- 絵の具を入れる容器
- はさみ
あじさいのちぎり絵
小さな手で紙をちぎる感触は、子どもたちにとって五感を刺激する楽しい時間です。
あじさいのちぎり絵は、細かくちぎった折り紙や色紙を台紙に貼って、紫陽花の花を表現します。
まだ絵が描けない年齢でも、ちぎって貼るだけなので無理なく楽しめるでしょう。
色の組み合わせや配置で、それぞれ違った印象の作品になりますよ。
完成後には、「○○ちゃんのはふんわりしたお花だね!」と個性を認める声かけをするのも大切なポイントです。
- 色画用紙(水色・紫色)
- クレヨン
- 折り紙(緑色・葉っぱ部分)
- 両面テープ(のり付けでもOK)
- のり
- ハサミ
- カッター
野菜スタンプで作るあじさい
身近な野菜が、素敵なスタンプに早変わりしますよ!
特にオクラの切り口は星形に近く、押すだけで可愛らしい花模様になり、あじさい作りにはぴったりです。
オクラのほかにもピーマンやネギなど、さまざまな野菜で模様の違いを楽しめるのも魅力です。
絵の具の色を変えることで、より本物らしいあじさいが完成します。
スタンプの下にクレヨンで葉っぱを描くと、ぐっと作品らしさが増しますよ。
野菜の断面の面白さも伝えながら、感性を広げていきましょう。
- 画用紙
- オクラ
- クレヨン
- スタンプ台
沢山折って飾ろう♪折り紙あじさい
折り紙で作るあじさいは、雨の季節を明るく彩ってくれる素敵な製作です。
小さなお花をたくさん作り集めるので、本物のような立体感のあるあじさいに仕上がります。
年長児であれば一人でチャレンジできますが、3~4歳児は保育士さんが一緒に折り進めてあげましょう。
お花と葉っぱをセットで飾ると、見栄えもぐっとアップしますよ。
折り方の見本は大きな折り紙でゆっくり見せると、子どもたちも真似しやすいです。
壁面製作にも、おすすめですよ。
- 折り紙(2枚)
シャボン玉で作るあじさい
絵の具とシャボン玉液で作るあじさいは、泡の不思議さを体験しながら楽しめる製作です。
ストローで泡を作り、スプーンで泡を紙の上にのせることで、ふんわりした色合いのあじさいが完成します。
いろいろな色を重ねることでグラデーションも楽しめますし、封筒や画用紙など、使う素材を変えてアレンジも自在です。
ストローの使用には注意が必要なので、吸い込まないように事前にしっかり説明をしておきましょう。
泡が広がる様子も、見どころの楽しい活動ですよ。
- シャボン玉液
- 水彩絵の具
- 紙コップ
- 筆
- ストロー
- 白い封筒
- 白い画用紙
すずらんテープで作るあじさい
すずらんテープを使って、華やかで立体感のあるあじさいを作ってみましょう。
色とりどりのすずらんテープを結んで作る花びらは、キラキラと光を反射してとても綺麗です。
葉っぱは画用紙で作り、全体に貼ると立派な作品になります。
テープの長さを揃える工程は難しいため、保育士さんがあらかじめ準備しておくとスムーズです。
カラフルな見た目で、子どもたちの完成後の満足感も高まります。
お部屋の装飾にも、ぴったりな製作です。
- 画用紙
- はさみ
- ボンド
- すずらんテープ
コーヒーフィルターで作るあじさい
にじみ絵のような風合いが楽しめる、「コーヒーフィルター」でのあじさい製作です。
水に絵の具を含ませてにじませることで、ふんわりとした色合いが広がり、まるで本物のあじさいのように仕上がります。
あさがお製作としても知られていますが、複数を組み合わせて貼ることで、立体的なあじさいにも応用できます。
色の染め方や、配置によって個性が出せるのも楽しいポイントです。
破れやすい素材なので、丁寧に扱うことを事前に伝えてから取り組みましょう。
- コーヒーフィルター
- 水の入った紙コップ
- 画用紙
- フェルトペン
- ハサミ
切って折るだけ!半立体的のあじさい
折り紙を切って折るだけで、立体感のあるあじさいが完成します。
簡単な工程なので、年齢の低い子どもたちでも取り組みやすく、製作への達成感も得やすいのが魅力です。
お花部分は何枚も重ねることでボリューム感が出て、壁面に飾ったときも映えます。
複数人で一つの作品を作っても良いですし、個人制作としても楽しく進められます。
色の組み合わせで雰囲気が変わるので、自由な発想で取り組めるような声かけも大切にしましょう。
- 折り紙
- 色画用紙(紫陽花の土台)
- はさみ
- のり
あじさい時計
6月10日の「時の記念日」にぴったりの製作が、あじさいモチーフの時計です。
梅雨をテーマにしたデザインで、雨やカエルなどのイラストと一緒に飾ると季節感もぐんとアップします。
今回はお豆腐のカップを使って時計の文字盤を作成しましたが、ゼリーカップなど身近なものでも代用可能です。
針を動かす練習にもなり、時間に親しむきっかけづくりにもおすすめですよ。
アレンジ次第で個性が光る作品になるので、自由な発想も取り入れてみてくださいね。
- のり
- はさみ
- 色鉛筆
- カップ(2個)※動画では豆腐ですがゼリー容器などでもOK
- 鈴
- モール
- 花紙
- 両面テープ
- 色画用紙
お花紙で作る美しいあじさい
やわらかな風合いのお花紙を使って、誰でもかんたんに楽しめるあじさいの制作です。
光が透けるほど繊細な仕上がりは、梅雨の時期のお部屋を明るく彩ってくれます。
色とりどりの花をたくさん作って飾れば、まるであじさいが咲き誇るガーデンのような空間に仕上がるでしょう。
幼稚園や保育園の製作活動としてもぴったりで、子どもたちが楽しみながら季節の移り変わりに親しめます。
みんなで作ることで、自然と笑顔があふれる時間になりますよ。
- お花紙(2色)
- はさみ
- 木工用ボンド
- 輪ゴム
- つまようじ
まとめ
今回は、6月の壁面製作にぴったりな「あじさい」をテーマにしたアイデアや製作のコツをご紹介しました。
梅雨の季節は外遊びの機会が減る分、室内での活動が充実する時期でもあります。
壁面製作を通して、子どもたちの色彩感覚や創造力を育みながら、保育室を明るく彩ってみてはいかがでしょうか。
季節の変化に寄り添いながら楽しく製作する時間は、子どもたちにとっても大切な学びとなるはずです。
ぜひ今回のアイデアを、日々の保育に活かしてみてくださいね。
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