7月といえば、夏本番の訪れを感じる季節であり、そんな夏の風物詩のひとつに「あさがお」があります。
鮮やかな色合いとつるを伸ばす姿が印象的で、季節感を届けてくれる花です。
今回は、保育園や幼稚園などの壁面飾りにもぴったりな「あさがお」の製作アイデアをたっぷりご紹介します。
子どもたちと、楽しみながら取り組めるような工夫もたくさん盛り込んでいますよ。
ぜひ最後までチェックして、7月の製作活動に役立ててくださいね。
- 7月の季節感を取り入れた、あさがおの壁面づくりや製作アイデアを10種類紹介
- 年齢別の発達段階に合わせて楽しめるよう、0歳~5歳まで幅広く使える製作のヒントが満載
- 準備する材料や製作のポイントを詳しく解説しているため、保育現場ですぐに活用できる
- 壁面全体の雰囲気が一気に夏らしくなる飾り方のアイデアもあわせて提案
7月に「あさがお」の壁面づくりや製作をするときのコツは?
「あさがお」の壁面づくりや製作を行う際には、まず“涼しさ”や“夏らしさ”を意識した色選びがポイントです。
紫・水色・ピンクなどの寒色系を中心に、葉っぱの緑とのバランスも考えて配置すると、見た目に清涼感が出ます。
また、子どもたちが自分で表現できる工程を加えることも大切です。
たとえばクレヨンで模様を描いたり、好きな色を選んで貼ったりすることで、個性あふれる作品に仕上がりますよ。
年齢に応じて折り紙・スタンプ・ちぎり絵など技法を使い分けるのもおすすめです。
7月に作る!あさがおの壁面アイデア5選
あさがおは、夏の代表的な花として、毎年7月の壁面飾りや製作に人気のモチーフです。
本章では、保育園・幼稚園などで実際に取り入れやすく、子どもたちも楽しめる壁面アイデアを5つご紹介します。
どのアイデアも年齢や発達段階に応じてアレンジ可能なので、クラスの子どもたちに合わせた活動に応用できます。
立体的に仕上がるものから簡単に貼って完成できるものまで、バリエーション豊富に揃えました。
7月の壁面づくりに迷ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
キッチンペーパー朝顔工作
色とりどりで鮮やかなあさがおは、栽培が簡単なことから子どもたちが育てているという園も多いのではないでしょうか。
子どもたちにも身近な花であるあじさいの壁面飾りは、興味を持って楽しんでくれるはずです。
今回は、キッチンペーパーを使ったあじさいの壁面飾りをご紹介します。
簡単に入手できるキッチンペーパーとインクを使って、様々な色のあさがお作りにチャレンジしましょう。
仕上がった作品は台紙に貼って、季節感あふれる壁面にアレンジ可能です。
- はさみ
- キッチンペーパー
- インク
- セロハンテープなど丸いもの
- 台紙になる画用紙
- 水気を吸い取るための紙
- キッチンペーパーをセロハンテープなどを使用し丸く切ります。
- 4つ折りにして一度開き、中心を持ってねじります。
- 水に浸して水気を軽く絞ります。
- 紙に挟んでさらに水気を吸い取ります。
- 先の方にインクを染み込ませ、もう一度紙で水分を吸い取ります。
- 切ったキッチンペーパーを半分に折り、葉っぱの部分を切り取ります。
- 葉っぱ部分は緑色のインクを全体に染み込ませ、水分を紙で吸い取ります。
- 緑の画用紙でツルを作り、台紙に張り付けて完成です。
朝顔を折り紙で簡単に作ろう
夏の代表的な花である朝顔を、色とりどりの折り紙を使って手軽に作れる製作アイデアです。
折り紙を使った製作は手先を使った巧緻性のトレーニングにもなり、指先の感覚や形をとらえる力も育まれます。
今回は花と葉っぱ、つるまでしっかりと作り込むことで、完成度の高い立体的な朝顔が出来上がります。
お好みで色の組み合わせを変えたり、花の大きさを調整したりとアレンジも可能です。
壁に貼り付けるだけで、保育室や家庭が夏らしい空間に早変わりしますよ。
- 白い折り紙 1枚
- 水色の折り紙 1枚
- 黄緑色の折り紙 1枚
- ボンドまたは糊
- ハサミ
- 鉛筆
- コンパス(円を書ける物)
- 色紙を三角に折り、さらに半分に折って折り筋をつけます。
- 折り目に沿って円を描いてカットします。
- 次に白い折り紙も同様に折り、カットしておきましょう。
- 色紙の折り目に白い紙を重ね、左右から折り返して重ねたら、中心を起点に丸くカットして花の形を整えます。
- 白い部分に切り込みを入れ、のりで固定して立体感を出します。
- 色紙も同様に整え、真ん中に白い花芯を貼れば花の完成。
- 葉っぱは緑の折り紙を三角に折り、葉の形にカット。
- 残った部分を細く切り、鉛筆に巻いてつるを作り、すべてを花の裏に貼って仕上げます。
絵の具で染め紙をやってみよう!
夏の花・あさがおをテーマに、絵の具と和紙を使った「染め紙あそび」にチャレンジしてみましょう!
子どもたちが自分で折った半紙に絵の具を染み込ませることで、広げたときに現れる模様に驚きと喜びが広がります。
絵の具の混ざり具合やにじみ方によって一つひとつ違う表情を見せる染め紙は、まさに“世界にひとつだけのあさがお”です。
創造力や色彩感覚を育てながら、夏らしいアート体験が楽しめます。
仕上げに葉や鉢も加えて、個性豊かな壁面飾りに仕上げてみましょう。
- 8つ切り画用紙
- 半紙(障子紙でもok)
- 葉っぱ(緑の画用紙)
- 植木鉢(茶色の画用紙)
- 棒(黄色の画用紙)
- 絵の具
- はさみ
- のり
- クレヨン
- 3枚の半紙を丸く切ります。
- 丸く切った半紙を折ります。
- 折った半紙の上部を好きな色の絵の具につけておきます。
- 緑の画用紙で葉っぱ型に切ります。
- もともと用意しておいた植木鉢と葉っぱにクレヨンで模様を描きます。
- 半紙が乾いたらひろげます。
- ひらいたら下部部分をねじります。
- できたパーツをそれぞれ画用紙にはっていきます。
- ツタをクレヨンで描いたら完成です!
折り紙とクラフトバンドで作る 朝顔の壁飾りの作り方
100円ショップなどで手軽に入手できるクラフトバンドを使って、華やかな朝顔の壁飾りを作りましょう。
カラフルな折り紙で花を立体的に仕上げ、葉っぱや土台も組み合わせることで、存在感のある作品に仕上がりますよ。
クラフトバンドの色や花の色の組み合わせ次第で、個性豊かな朝顔に変身します。
輪っか状の土台が壁に飾りやすく、保育室や家庭の玄関にもぴったりです。
道具や材料の扱いにも工夫が必要なので、年長さんや小学生にもおすすめの製作です。
- 花用の折り紙 2枚
- 葉っぱ用の折り紙 お好みの枚数
- クラフトバンド 適量
- 道具
- ボンド
- ハサミ
- クリップ
- 【花びらの作成】
- 好きな色の折り紙を2枚重ね、四角を合わせて半分に2回折り、折り目をつけて開きます。
- コンパスまたは丸い物で中心に円を描き、半分に2回折ってから線に沿って切ります。
- 折り目に沿って、角を斜めに折って形を整え、開いてバラバラにします。
- 片方を再び三角に折り、さらに半分に折ってから、両端をハサミでカットします。
- 中央に小さく切り込みを入れ、ボンドで貼り合わせて立体的な形にします。
- 【土台の白い花びら作成】
- 白い折り紙を斜めに折り、上部を1cmほどカットしてから開きます。
- 折り筋の中央に切り込みを入れ、隣の折り筋までの三角部分にボンドを塗って貼ります。
- 先ほどの花パーツの裏にボンドを塗り、白い土台に貼り付けます。
- 【葉っぱの作成】
- 緑の折り紙を三角に2回折り、葉っぱの形を半分描いて切り取ります。2枚の葉っぱが完成。
- 【飾り土台の作成】
- ペーパークラフトバンドを輪にして、ボンドで貼って輪っかを作ります(お好みで複数)。
- 輪を重ねて貼る位置に印をつけ、印部分に切れ込みを入れ、差し込んでからボンドで固定。
- 【背景&仕上げ】
- 黄緑の画用紙を1cm幅に切って細長い帯を作り、土台に巻きつけて貼ります。
- 最後に花と葉っぱをバランスよく貼り付けたら完成です♡
あさがお☆立体掛け軸風
和の雰囲気漂う立体掛け軸風のあさがお飾りは、折り紙や画用紙、紙ストローなど身近な素材で作れる夏の製作です。
あさがおの花びら部分は、折りや切り方を工夫することで立体感のある華やかな形に仕上がります。
葉っぱやツタの形を整えてストローに貼り付け、掛け軸のように吊るせるよう仕上げるため、壁面飾りや廊下のディスプレイにもぴったり。
視覚的にも楽しく、子どもたちの集中力と巧緻性を引き出せる作品です。
- 折り紙
- 紙ストロー
- ハサミ
- のり
- 画用紙
- 折り紙を4分の1に折り、さらにその1面を開いて斜め方向(3分の1くらいの角度)に折ります。
- 折り返して裏面でも同じように折り、さらに半分に折りたたみます。
- 円すいの形になるように下書きをして、その線に沿ってハサミで丁寧にカットします。
- 同じ工程で白い画用紙も折って、紫の折り紙の上に重ねて鋭角の模様になるように貼り付けていきます。
- 完成したパーツを1枚ずつ少しずらしながら重ねて貼ると、立体感が出て美しくなります。
- 仕上げに緑の折り紙で作った葉っぱをバランスよく貼りつけ、ストローに取り付けます。
- 両端に穴を開けてストローを通し、ひもを通して両端を結んだら、吊るして飾れる朝顔の完成です!
7月に作る!あさがおの製作アイデア5選
あさがおのモチーフは壁面づくりだけでなく、製作にも活用できます。
簡単に作れて華やかなあさがおの製作アイデアを5つご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
コーヒーフィルターであさがおを作ろう
あさがおは夏の風物詩として昔から親しまれており、特に7月になると園や家庭での装飾としても大人気のモチーフです。
今回はそんなあさがおを、身近な素材であるコーヒーフィルターを使って再現する工作アイデアをご紹介します。
水ににじませる工程では、フェルトペンのインクが美しいグラデーションとなって広がる様子が楽しめますよ。
子どもたちの創造力や、色彩感覚を育むきっかけにもなるでしょう。
色の組み合わせを試すことで、色彩の「混ざり方」も学べる知育要素満載の製作です。
- コーヒーフィルター
- 水の入った紙コップ
- 画用紙
- フェルトペン
- えんぴつ
- ハサミ
- コーヒーフィルターに丸く線を描いてハサミでカットします。
- 次に好きな色のフェルトペンで模様や色を塗ります。
- 塗り終えたら、全体を数回折って折り目をつけてから、水を入れた紙コップに少しだけ浸して色をにじませます。
- 数分置いてにじませた後は、しっかり乾かしましょう。
- 乾いたら台紙に貼り付け、葉っぱやつるも加えれば完成です。
半紙と水性ペンで作る朝顔
手軽に手に入る素材で、美しい朝顔の花を作れる製作アイデアです。
今回は半紙と水性ペン、水だけを使って、まるで万華鏡のように美しく広がる朝顔を表現します。
にじみ絵のように色が広がる様子は、子どもたちにとっても感動体験となり、色彩への興味や観察力を育むことにつながります。
使用する材料はシンプルですが、開く工程にドキドキ感があり、完成時の満足感も高い作品です。
半紙がない場合は、ペーパータオルやコーヒーフィルターでも代用可能です。
- カラーペン(水性)
- 半紙
- ハサミ
- 筆
- 半紙を半分に折ってからハサミで切り、正方形に整えます。
- その紙を三角形に折り、さらに半分に折って折り目をつけます。
- その後、下半分が円すい状になるようにカットして、朝顔の基本形を作ります。
- 好みの水性ペンで、紫や青などの色を使って表と裏に色を塗ります。
- 先端部分には塗らないように注意しましょう。
- 塗り終えたら、水にさっとひたし、色をにじませます。
- しっかり乾かしたら、丁寧に紙を開いて完成です。
朝顔のうちわ飾り
夏といえば、涼しげなうちわと咲き誇る朝顔ですよね。
この2つの日本らしい風物詩を組み合わせた製作アイデアをご紹介します。
ストローで作る「すだれ」風のうちわに、ちりめんや厚紙で作った朝顔を貼り付けて、立体感のある仕上がりに。
手軽な材料でありながら、細かなパーツを組み合わせる工程で、集中力や指先の器用さも自然と育ちます。
完成品は吊るして飾ることができ、涼やかな演出として夏の保育室や玄関などにも最適です。
- 薄紫ちりめん 3枚
- 白色貼れる布ちりめん風 1枚
- 紙ストロー 5本
- 緑の紙 3枚
- セロハンテープ
- 紫のちりめんを半径3.5㎝の円に3枚、厚紙は半径2.5㎝で3枚切り取ります。
- 白い厚紙の中心に切り込みを入れて重ね、テープで貼り合わせて丸みを出します。
- その上に紫のちりめんを重ねて花びらにします。
- 中心部分を描き加え、貼り付けて花の本体が完成。
- 緑の紙で葉を描いて切り、ストローを半分に切ってすだれ状に貼り付けます。
- ストローは横に3本、縦に複数並べて格子状に貼り、朝顔や葉っぱをバランスよく配置します。
- 最後に穴をあけて紐を通せば、壁に吊るせる夏らしいうちわ飾りの完成です。
朝顔の貼り絵
お花紙を使ってつくる朝顔の貼り絵は、紙ならではの透け感ややわらかな質感を生かした涼しげな作品です。
薄いお花紙は折りやすく、重ねて切ると一度に複数の花びらが作れるため、効率よく作業できます。
のりは筆で塗ることでしわにならずきれいに仕上がり、貼りつけた際の透明感が増します。
色の重なりを楽しんだり、ツルや葉っぱを自由に配置したりすることで、子どもたちの想像力を豊かに引き出すことができる制作活動です。
- 花紙(ピンク・紫など)
- ハサミ
- えんぴつ
- 紙皿
- パンチ
- 筆
- 水溶きのり
- モール
- 【朝顔の貼り絵の作り方】
- お花紙を半分に折り、さらにもう一度半分に折ります。
- 三角形になるように折りたたみ、さらにもう一度三角に折ります。
- 開いて、角を真ん中に合わせるように折り、中心に向かって斜めに折り目をつけます。
- 何度か裏返して、折り目に沿って整えていきます。
- 片側を少しずらして折り、はみ出た部分を丸くカットします。
- 花の中心の模様になるよう、先端を斜めにカットします。
- 開くと、朝顔の花の形になります。お花紙を4枚重ねて使用するときれいです。
- 【葉っぱの作り方】
- 緑の画用紙を半分に折り、さらに縦長に折ります。
- 朝顔の葉っぱの半分の形にカットします(ハート型に近い形)
- さらに小さな切れ込みを2か所ほど入れると、より本物らしくなります。
- 広げると、朝顔の葉っぱの完成です。
- 【組み立てと仕上げ】
- 穴あけパンチで花の根元に穴を開けます。
- モールを通して、ツルのようにくるくる巻きます。
- 台紙に花や葉を配置し、でんぷんのり(または水溶きのり)で貼り付けます。
- 筆でのりをなじませるときれいに仕上がります。
- 花の色を変えて何個か作ってもかわいくなります。
- 台紙の背景が寂しいときは、お花紙をちぎって貼って色をつけてもOKです。
あさがおメッセージカード
夏の風物詩「あさがお」をテーマにした、立体的に飛び出すメッセージカードです。
季節のごあいさつや、感謝の気持ちを伝えるのにぴったりのアイデアです。
折り紙で作った朝顔の花に、メッセージを書き添えることで、受け取った人の心にも花が咲くような作品に仕上がるでしょう。
飛び出す仕掛けや工夫された花の折り方を体験することで、空間認識や表現力も育まれますよ。
保護者や先生へのプレゼントとしても、喜ばれること間違いなしです。
- 画用紙(15cm×25cmに切ったもの) 1枚
- 画用紙(17cm×27cmに切ったもの) 1枚
- 折り紙(お花用) 1枚
- 折り紙(緑) 1枚
- ハサミ
- のり
- 折り紙を2枚重ねて折り、中心に円を描いてカットします。
- 折り目を活かして形を整えたら、中央に切り込みを入れて貼り合わせ、立体感のある花びらを作ります。
- 白い折り紙で土台を作り、花の裏にボンドを塗って貼りつけます。
- 葉っぱは緑の折り紙を折ってカットし、土台にはペーパークラフトバンドを輪にして貼り、背景に黄緑の帯を巻いて花と葉をバランスよく飾ります。
まとめ
今回は、7月にぴったりな「あさがお」の壁面づくりや製作アイデアについてご紹介しました。
あさがおは見た目も鮮やかで、子どもたちにとっても親しみやすいモチーフのひとつです。
壁面に取り入れることで季節感がぐっと高まり、クラス全体が夏らしい雰囲気に包まれます。
年齢や発達段階に合わせた製作を取り入れることで、子どもたちの創造力や表現力も自然と育まれていきます。
ぜひ今回のアイデアを活かして、素敵な7月の壁面づくりや製作活動を楽しんでくださいね。
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