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【リアル】「保育士はなるもんじゃない」と言われる理由を元保育士が徹底解説!後悔しないために

保育士 なるもんじゃない

保育士として勤務している中で、あまりの大変さに「保育士なんてなるもんじゃない!」と頭をよぎった経験はありませんか?

子どもが好きで夢と目標を持って保育士になっても、実際に働いてみると理想と現実は違うことがありますよね。

今回の記事では、保育士になるもんじゃないと言われる理由7選と後悔しない保育士ライフを送るために必要な情報をお届けします。

理想の保育士像に近づきたい方、後悔しない保育士ライフを送りたい方は要チェックです。

目次

保育士の退職率は高い?

平成29年度のデータによると、常勤保育士として働いている人の9.3%の人が退職しています。

退職率は公立の保育園で5.9%、私立の保育園では10.7%と数字が出ていることから、私立園の方が退職率が高い傾向です。

実際に保育園で働いている保育士の経験年数は、8年未満の人が全体の半数を占めていることが読み取れます。

上記の情報を総合的に判断すると、保育士の退職率は高いと言えるでしょう。

参照:保育士の現状と主な取組について

保育士はなるもんじゃないと言われる理由

保育士にはなるもんじゃないと言われる理由7選について、具体的な例を交えながら詳しくお伝えしていきます。

保育士の退職理由と密接に関わっている内容のため、今後保育士として働くうえでの重要なポイントになります。

自分が勤めている保育園が当てはまっているかどうかチェックしてみてください。

保育士として、より良く仕事をすることができる働き方を探す上でのヒントになるかもしれません。

持ち帰りの仕事が多い

保育士になるもんじゃないと言われる理由として、持ち帰りの仕事が多いことが挙げられます。

なぜ持ち帰りの仕事が多くなるかというと、保育士の勤務時間は子どもの保育に専念するためだけに確保されていることが多いからです。

事務作業や行事の準備、製作活動で使うパーツなどの作り物をする時間は、業務時間に組み込まれていないことがほとんどで、休憩時間を削って事務作業を行うことが常態化し、残業をする保育士もいます。

しかし、それでも作業が終わらず結果的に持ち帰って自宅で作業することも少なありません。

自宅での作業には残業代がつきませんので、持ち帰りの仕事はサービス残業です。

上記の状況から、保育士の仕事への不満が高まり、「保育士になるもんじゃない」と言われる大きな理由のひとつになっています。

いろいろな業務をこなさないといけない

保育士の仕事といえば、子どもと関わる業務がメインだと思うかもしれません。

ですが、実際には、書類の作成や行事の準備、ピアノの練習、日々の保育で必要な物の用意などの子どもと関わる仕事以外の業務もたくさんあります。

子どもと関わる業務もそうでない業務も全てそつなくこなせるタイプの保育士なら、難なくこなせるかもしれませんが、保育士も得意不得意のある1人の人間です。

子どもと関わることは得意だけど、事務作業や保護者対応には苦手意識のある保育士も少なくないです。

保育士として子どもと関わる以外の業務があまりにも多すぎる場合、理想としていた働き方とギャップを感じて苦しくなる保育士もいます。

職場の人間関係が良くない

厚生労働省の調査では、保育士の退職理由の第1位は「職場の人間関係」があります。

保育士の職場は今も昔も女性がメイン。職場の人間関係が悪いところも少なくないです。

具体的な例を挙げると、保育園内で園長派と主任派の派閥があり、事あるごとに対立している園がありました。

不適切な保育はありますが、保育に正解はありません。だからこそ保育に対しての意見がぶつかることもあります。

もともとは子どもたちによりよい環境を提供するための議論だったはずが、それぞれの譲れない保育観があり、派閥を作って対立するまで至ったケースです。

最終的には派閥同士が無視したり、業務に差し支えあるレベルまで関係が悪化し退職していく保育士もいました。

参照:保育士の現状と主な取組について

主任保育士になっても給与が〇円しか変わらない

とある保育園では、主任の保育士の主任手当がたったの1万5,000円しかない施設がありました。

何年も経験を積んで、主任の保育士に昇進しても、たくさん増えた業務と責任に見合った昇給が見込めなかったら「保育士なんてなるんじゃなかった」と思ってしまいますよね。

保育士が昇給しにくい問題に関して、国が予算をかけて、平成29年度から保育士のキャリアアップの仕組みが制度として整えられ始めました。

主任保育士になる前に、副主任保育士、専門リーダー、職務分野別リーダーという新しい役職ができ、以前と比較して昇進しやすくなりました。

従って、今後は役職が増えて昇進しやすくなったことにより、昇給も見込まれるでしょう。

参照:保育士等(民間)のキャリアアップの仕組み・処遇改善のイメージ

体力がもたない

若い頃は子どもたちと思い切り遊んでも体力的に問題を感じることは少ないですが、年齢を重ねると次第に子どもたちと遊ぶことが体力的に負担となってきます。

保育士の仕事は子どもを抱っこしたり、園庭で走り回ったり、子どもと目を合わせるためにしゃがんだりと肉体的にハードで体力が必要とされる場面が数多くあります。

厚生労働省のデータによると、保育園に勤務している保育士の約6割が30代、30代未満の比較的体力のある若手の保育士です。

40代、50代と年齢が上がり体力的な問題にぶつかった時に、体力がなくても長く働ける職業と比較して「保育士になるもんじゃない」という思いを抱くようです。

実際に40代の保育士が保育中にぎっくり腰になったことがきっかけで、退職する姿もありました。

命を預かることへのプレッシャーと賃金の見合わなさ

毎日の午睡時の呼吸チェック、毎月の避難訓練などから、子どもの命を預かっていることに大きなプレッシャーと賃金の見合わなさを感じる保育士もいます。

最近は大きな地震や気象被害も増えてきており、いざ何か起こったときに子どもの命を守り切れるのか、園の備蓄は充分かなどの点に不安を感じる機会も多いですよね。

中には、災害時の備蓄が用意されておらず、園に提案しても準備する様子が見られなかったことから、「こんなに大きな責任が伴う仕事なら、保育士になるもんじゃない」と退職していくケースもありました。

保護者が仕事をしている間、安全に子どもを預かるには、さまざまな「万が一」に備える必要があり、責任の大きさと賃金が合っていないと感じるようです。

子どもからさまざまな感染症をもらう

保育園では、さまざまな感染症が季節問わず頻繁に流行しています。

園内を清潔に保っていても、子どもの集団生活の場である以上、感染症が流行してしまうのは仕方ないことです。

毎年きちんと予防接種を受け、用心しているのにも関わらず、インフルエンザや胃腸炎などに感染してしまう保育士もいます。

実際に園内で流行していたインフルエンザに感染してしまい、髄膜炎になって入院してしまった保育士もいました。

感染症にたびたび感染し苦しくてつらい思いをするたびに「保育士になるもんじゃない」と思うようです。

後悔しない保育士ライフを送るために

保育士になるもんじゃないと言われる理由をあげていきましたが、せっかく苦労して資格を取って保育士になったのだから保育士を続けたい保育士もいるでしょう。

保育園で働く保育士の中には、保育士が天職とばかりにいきいき働く保育士もいます。

後悔しない理想の保育士として毎日を過ごすために意識してほしいことを3点お伝えします。

ホワイトな保育園に就職する

保育士の働きやすさは保育園によって異なります。なぜなら、保育園によって大規模と小規模、保育目標や人間関係、保育観、給与、賞与、残業の有無などが全く違うからです。

例えば、当たり前だと思っていた持ち帰りの業務が園によっては禁止されていて、業務時間内に仕事が終えられるように工夫しているところもあります。

自分に合った保育園で働くことで、後悔ゼロの理想の保育士に近づくことができます。

キャリアプランをイメージしておく

自分が保育園で働く保育士として、具体的なキャリアプランをイメージしていくことをおすすめします。

先を見据えた目標設定は、どんな仕事をしていくうえでも大切です。

キャリアプランを明確にすることで、自分がどんな保育士になりたいのか、そのために必要なスキルや経験を把握することができます。

仮に、主任保育士や専門リーダーを目指す場合、どのような研修や資格が必要かを前もって知ることができるので、キャリアアップの機会を逃さずに済みます。

ぜひ自分のキャリアプランについて具体的にイメージしてみてください。

ワークバランスを見直す

心身の健康を保つためにワークバランスを見直しましょう。

日々のハードな業務に加え持ち帰り仕事などが続くと、ストレスや疲労が蓄積し、心身の健康を害してしまう恐れがあります。

適切な休息を取ることは、仕事の質を上げることに繋がり、回りまわって子どもたちにより良い保育を提供できることにも繋がります。

長く充実した保育士ライフを送るために、自分の最適なワークライフバランスを考えてみてくださいね。

保育士になってよかった!そう思える理由

保育士の仕事は時に厳しく、悩みは尽きません。

「保育士になるもんじゃない!」と思いながらも辞めることなく続けている理由は、保育士になってよかったと思える瞬間があるからですよね。

子どもたちの成長、笑顔、保護者からの感謝の言葉など、日々感じる喜びややりがいもあります。

下記では、代表的な「保育士になってよかった!」と思う理由を4つご紹介します。

保育士として働く魅力を再確認するきっかけになれば幸いです。

やりがいがある仕事だから

子どもの成長を近い距離でサポートできる保育士の仕事は、とてもやりがいのある仕事です。

特に、昨日できなかったことができるようになった成長の瞬間に出会う喜びはひとしおで、保育士をしていてよかったと思った経験があるかと思います。

他にも、働いているご家族のお子さんを預かることで、感謝の気持ちをダイレクトに受け取る機会が多いことから人の役に立っていることにやりがいを感じる人も多いです。

社会に貢献できているから

昨今問題視されている待機児童問題の解消に、保育士として働くことで貢献していると言えるでしょう。

他にも共働き世帯の割合が依然として増加傾向にあるので、子どもを預かることで保護者が安心して働ける環境を提供する保育士の仕事は、社会全体の経済活動のサポートにも繋がっています。

保育士は子どもたちの未来を育むだけでなく、家庭や社会を支える大切な土台としての役割を果たしており、社会全体に大きな貢献をしています。

絶対に必要とされる仕事だから

保育士は、子どもの健全な成長と発達をサポートするとても大切な仕事です。

子どもを保護者が働いている間ただ預かるだけでなく、成長に必要な環境の提供、社会性や基本的生活習慣の取得ができるように、それぞれの子どもに合った対応で働きかけています。

幼い頃の周りの大人の関わりは、その後の子どもの人格形成や人間関係の構築に大きな影響を与えるため、今後も専門知識を持った保育士の存在が欠かせないでしょう。

子どもを育てながら働きやすい

保育士が子どもを育てながら働きやすい理由は、一般的に女性が多く働く職場であるために、子育てに理解のある職場環境が整っている場合が多いことが挙げられます。

中には、保育士が自分の子どもを職場である保育施設に預けられる制度がある施設もあります。

通勤や預け先の保育園の確保をする手間が省け、安心して働くことができます。

また、自分の子どもの成長と発達から得た知識や苦労した経験などが、保育士の仕事をするうえでダイレクトに役に立つことからも、子どもを育てながら働きやすいと感じる要因のひとつです。

【まとめ】「保育士になるもんじゃない」と早まらないで

保育士としての勤務があまりにも大変だと「保育士になるもんじゃない!」と感じることもありますよね。

一生懸命に働く日々の中で、しんどいこともあれば、保育士でよかったと思う瞬間もあるものです。

本記事では、保育士になるもんじゃないと言われる理由7選を具体的な例とともに紹介し、後悔しない保育士ライフを送るために必要な情報などをお伝えしました。

保育士として理想の働き方をしたい方や、後悔しない保育士ライフを送りたい方はぜひ参考にしてくださいね。

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この記事を書いた人

ほいポケ編集部のアバター ほいポケ編集部 保育士ライター集団

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