保育士の給料が上がる資格とは？キャリアアップの方法やおすすめの転職サイト

保育士として働く中で、「もっと給料を上げたい」「専門性を深めて、キャリアアップしたい」と考える方は多いのではないでしょうか。

資格を取得する事で資格手当がついたり、キャリアアップ研修を受ける事でリーダーや副主任などの役職についたりする事ができ、給料が大幅にアップするチャンスが広がります。

そこで今回は、保育士の給料が上がる可能性のある資格やおすすめの転職サイト、キャリアアップの方法などを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

保育士の給料が上がる資格とは？

一般的な保育士（役職なし）の平均年収は約314万ほどです。

保育士の処遇改善が行われていますが、実際のところはまだまだ年収300万というのは低い水準です。

ですが、保育に関わる資格は多く、どれも専門性を深めることにより活躍の幅が広がったり、資格手当などがついたりすることによって、結果として保育士の給料アップに繋がる可能性があります。

保育士の給料が上がる可能性のある資格をいくつか紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

参照：令和元年度「幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査」

社会福祉士

社会福祉士は国家資格で、福祉や医療の現場において、困っている人の相談に乗り、専門性をもって一人ひとりに適したサポートを届けます。

社会福祉士の就職先は幅広く、公的な福祉施設や病院などでも働くことができます。

そのため、社会福祉士は保育士よりも高収入になりやすい傾向にあります。

臨床発達心理士

臨床発達心理士は、子どもから大人まで発達上の困難を抱えている人たちを、発達心理学や臨床心理学などの専門知識を活かして支援します。

発達障害以外にも、不登校や虐待などといった問題にも対応します。

臨床発達心理士は、発達心理や臨床心理の専門知識や技術が必要なため、保育士よりも専門性が高いです。

また、資格手当や専門職手当がつく職場も多くあるため保育士よりも給料が良くなる傾向にあると言えるでしょう。

モンテッソーリ教員

モンテッソーリ教員とは、子どもの自主性や自立心を育むことを重視した教育（モンテッソーリ教育）を行うための専門資格を持つ教員です。

幼稚園や保育園、子ども園ではこのモンテッソーリ教育を取り入れているところが多くあり、子どもの成長をサポートする専門性の高い資格として注目されています。

モンテッソーリ教育は、高い専門知識と資格が必要なため手当や高めの給料が設定されやすい傾向にあります。

チャイルドマインダー

チャイルドマインダーとは、業務内容は保育士と似ていますが、自宅や依頼先の家庭などで最大4人までという少人数で子どもを預かり、保護者の方針に沿った保育を行うことが特徴です。

チャイルドマインダーは自宅で開業できるため、時間など自分で決めることができます。

そのため、夜間や休日など需要がある時間帯によっては保育士よりも高収入になるケースがあります。

ただし、契約家庭の数などに大きく左右されるため、必ずしも保育士より高収入になるとは限らないので注意が必要です。

リトミック指導者

リトミック指導者とは、音楽を使った表現活動やリズム遊びを通して、子どもたちの感性、リズム感、集中力、想像力、社会性などを育む教育を行う専門の講師です。

リトミック指導は資格がなくても始められますが、資格を取得することで活動の幅が広がり信頼性が高まります。

自身でリトミック教室を運営する場合、受講者人数や月謝の設定などで収入が伸びたり、専門教室などで働くなどすれば保育士よりも高い収入を得やすくなります。

保育カウンセラー

保育カウンセラーは、保育の質の向上や子ども、保護者、職員などの円滑な関係作りを担う公益社団法人全国私立保育連盟が認定する資格を持つ専門職です。

子どもやその保護者だけでなく、現場で働く職員の相談に乗り、支援しながらメンタル面のサポートも行います。

保育カウンセラーは発達や心理面での課題対応や、職員のメンタルケアまで行うため保育士よりも幅広く、心理学やカウンセリングの専門知識や資格を持つため高い専門性が求められます。

専門職手当や資格手当がつくことが多いため、保育士よりも給料が高くなる傾向にあります。

食育インストラクター

食育インストラクターとは、食育に関する知識や調理技術を活かして「食の大切さ」を伝える役割を担っていて、保育所や幼稚園だけでなく飲食業界や企業などに向けて健康指導や食生活改善のアドバイスなどを行います。

1番下の階級（プライマリー階級）は、通信講座のみで取得可能で難易度も高くなく、取得しやすい階級からステップアップでき、専門性や活躍の幅が広がるため注目の資格です。

食育インストラクターは、専門性や活躍の幅などが広いため、保育士よりも収入が高くなるケースがあります。

運動保育士

運動保育士は、子どもの発達段階に合わせた運動遊びやプログラムを企画し、提供します。

保育園や幼稚園での運動活動の充実化を図れるだけでなく、運動会や体育イベントにも役立ちます。

NPO法人運動保育士会が主催する講座を受講し、カリキュラムを修了することで取得できる専門資格です。

運動保育士の資格を持っていると、資格手当をもらえることがあるため一般の保育士よりも給料が高くなる可能性があります。

医療保育専門士

医療保育専門士は、病院や病児保育などの医療現場で子どもたちの保育や心身のケアを専門的に行う、一般社団法人日本医療保育学会が認定する民間の資格です。

保育士としての経験を活かしながら、より専門的な知識を深め、医療現場で活躍したい人におすすめです。

医療保育専門士は、医療現場で働くための専門知識の高さが必要になるだけでなく、勤務先は大規模な病院や、大学病院などの公的な医療機関であることが多くあります。

そのため、一般的な保育士よりも給料が高く設定されている可能性があるでしょう。

幼保英語士

幼保英語士は、子どもたちが楽しみながら英語を身近に感じ、自然に英語を身につけられるよう計画・指導を行い、異文化理解やコミュニケーションスキルの向上などもサポートします。

幼児英語士は、英語教育に力を入れている保育施設やインターナショナルスクールなどで活躍できるため、活躍の幅が広がります。

ベビーサイン講師

ベビーサイン講師は、手話やジェスチャー（ベビーサイン）を用いた赤ちゃんとのコミュニケーション方法を赤ちゃんとその保護者に伝える専門家です。

ベビーサイン講師は、子育て経験や保育士のスキルを活かしながら、親子のコミュニケーションを支援するやりがいのある仕事です。

絵本専門士

絵本専門士は、絵本の魅力を伝え、保育士や読み聞かせボランティアの方に子どもを引き込むための具体的なテクニック（声の抑揚、読むスピード、絵本の持ち方など）をアドバイスします。

絵本専門士は専門性の高さと活躍の場の広さから、保育士よりも高い給料になる可能性があります。

保育士の給料が上がる機会になる「保育士等キャリアアップ研修」

保育士キャリアアップ研修は、保育士の専門性、保育の質の向上を目的としています。

定められた研修を修了することで、確実に給料アップを目指す事ができる国の制度です。

保育士としての専門性を深めながらキャリアアップや、給料アップを目指すならこのキャリアアップ研修を受講する事がおすすめです。

参照：こども家庭庁

研修の意義・概要

キャリアアップ研修とは、必要な研修を通して保育士の専門性や技術を深め、職員と保育の質の向上を促し、処遇改善（給料アップ）をはかることを目的に導入された制度です。

キャリアアップ研修の対象となるのは、園長と主任を除く職員で、リーダー的な立場の保育士や今後リーダーとなる可能性のある中堅保育士が主な対象者になります。

そのため、キャリアアップ研修を通じて、実践的な知識や指導力、保護者の対応力の強化に繋げ、園全体の保育の質の向上が期待されます。

キャリアアップ研修受講で処遇改善へ

キャリアアップ研修を受講することにより、職務分野別リーダーや専門リーダー、副主任などの役職に就く事ができます。

役職に就く事で、給料に手当が上乗せされるため、給料アップにつながります。

各役職の手当の上限は以下の通りです。

役職	上限
職務分野別リーダー	5,000円
専門リーダー・副主任	40,000円

キャリアアップ研修は、保育士の専門性や質を高めるとともに、保育士のキャリア形成やモチベーション向上などにも影響する重要な制度といえます。

参照：こども家庭庁

保育士向けおすすめ転職サイト・転職エージェント5選

転職を考えているなら、転職サイトや転職エージェントを利用してみるのもいいでしょう。

保育士の転職に特化した転職サイトや転職エージェントはいくつかあり、一般には公開されていない高待遇の非公開求人も多くあります。

専任のアドバイザーがついてくれるので、安心して転職ができるのでおすすめです。

おすすめの転職サイト、転職エージェントを紹介しますので参考にしてみてください。

保育情報どっとこむ

保育情報どっとこむは、保育士や幼稚園教諭向けの転職サイトです。

業界最大級の求人数で、保育専門のキャリアコンサルタントが求人紹介から面接対策、条件交渉など一括サポートしてくれます。

それだけでなく、担当者が実際に園に行くことで得られるリアルな職場の雰囲気も知る事ができるので、就職後に感じるギャップを抑える事ができるでしょう。

また、求人数が業界トップクラスで正社員、派遣、パートと多様な勤務形態を選ぶ事ができるのも魅力です。

参照：保育情報どっとこむ

保育の就活ナビ

保育の就活ナビは、関東圏の保育求人に特化している転職・派遣サイトです。

また、扶養内で働ける求人数も多く取り揃えているので、自分のライフスタイルに合わせた勤務先を探しやすいのが特徴です。

就職や転職が初めてな方でも安心できるよう、専任の担当者が転職や就職に関する知識を丁寧に教えてくれます。

保育の就活ナビは、就職先が決まった方に対し「就職お祝いキャンペーン」を行っていて、就職活動の費用負担が減り、新しい環境への準備資金にもあてられるため嬉しいですよね。

参照：保育の就活ナビ

ほいくジョブ

ほいくジョブは、保育士・幼稚園教諭専門の転職・派遣支援サービスです。

公開求人以外にも、一般には公開されていない好条件、高待遇な非公開求人も多く取り扱っています。

また、ほいくジョブでは保育園や幼稚園以外にも、企業内保育園、院内保育、学童保育など多彩な種類に施設求人を取り扱っているのも大きな特徴で、多様な働き方も選ぶ事が可能です。

参照：ほいくジョブ

ミラクス保育

ミラクス保育は、保育士や幼稚園教諭など保育業界の転職に強い大手の転職エージェントです。

全国各地の保育の求人を幅広く取り扱っており、中には大手転職エージェントならではの非公開求人も多いのが特徴です。

また、経験豊富なコンサルタントが丁寧なヒアリングから履歴書添削、就職希望先への条件交渉など徹底的にサポートしてくれるので、始めての方でも、ブランクがある方でも安心して転職活動を行う事ができるでしょう。

参照：ミラクス保育

レバウェル保育士

レバウェル保育士は、保育業界専門の転職サービスで、専任のアドバイザーが付き応募から入職後まで、手厚いサポートを受ける事が可能です。

担当者が実際に保育園に取材する事で得る事ができる園のリアルな雰囲気や情報を知る事ができます。

そのため、入職後のミスマッチも起こりにくく、安心して働く事ができるでしょう。

また、レバウェル保育士ではラインなどを使った連絡手段も取り入れているため気軽に自分のペースで相談する事ができるのも魅力です。

参照：レバウェル保育士

まとめ

保育士の給料を上げるためには、専門性を深める資格の取得や保育士キャリアアップ研修の修了、高待遇の園に転職するなどが重要なポイントです。

子どもに関連する資格の取得により、活躍の場が広がり自身のキャリアを広げるチャンスにもなります。

また、自分に合った職場を見つけるためには、信頼できる転職サイトや転職エージェントを活用するのもいいでしょう。

今回の記事を参考に専門性を高め、安定した給料アップを目指してみてくださいね。