保育士としての新しい生活を始めたい方に向けて、国内外のおすすめ地域と移住支援制度をご紹介します。
東京をはじめ、地方や海外でのキャリアアップを目指す保育士にとって、移住支援は大きなサポートとなります。
支援金や生活支援、求人情報を把握し、理想の働き方を実現しましょう。
- 保育士が地方移住するメリットとデメリットを解説
- 地方自治体で提供される保育士向け支援金について紹介
- 保育士として海外への移住もおすすめ
- 地方から東京へ出て働きたい人への支援

保育士として新しい環境で挑戦するための参考になれば嬉しいです。移住支援を上手に活用して、理想の働き方を見つけましょう!


Yama 幼稚園教諭ライター
幼稚園教諭歴10年、保育士資格有。体を動かすことが好きで、一緒に走り回って遊んでいました。現在は2児の母をしながら、子育てと保育の経験を活かしてWebライターをしています。
保育士の地方移住希望者が増えているって本当?
近年、保育士の地方への移住希望者が増加しています。
都市部の過密な生活や高い生活費に疲れを感じ、自然に囲まれた環境で働きたいと考える保育士が、より穏やかな生活環境や、生活費が安い地方での勤務を希望するケースが増えています。
地方では生活費が抑えられるだけでなく、ゆとりある生活が実現できるため、魅力的に感じるのでしょう。
また、地方自治体は、保育士を確保するために住宅手当や移住支援金を提供するなど、様々な支援策を打ち出しています。
保育士が地方移住するメリット
地方移住を希望する保育士が増えている背景には、自然豊かな環境や地域密着型の保育ができる魅力があるからです。
地方での生活は、仕事だけでなく、日常生活にも大きなメリットを提供しています。
生活コストが削減できる
地方に移住することで、都市部に比べて生活コストを大幅に削減できます。
特に家賃や土地の価格が安く、同じ予算で広い住居に住むことができるため、生活にゆとりが生まれるでしょう。
また、地方自治体では保育士の移住を支援するために、住宅手当や移住支援金といった補助金を提供している場合もあります。
これにより、経済的負担を軽減でき、より豊かな生活が実現可能です。
生活コストが削減できることは、地方移住の大きな魅力の一つと言えるでしょう。
自然豊かな環境での保育ができる
地方に移住することで、自然に囲まれた環境で保育を行うことができます。
公園や森林、川など、身近に自然があるため、子どもたちと一緒に外遊びをしながら自然の大切さや楽しさを学べます。
また、自然豊かな場所で過ごすことで、子どもたちの五感を刺激し、創造力や感受性を育むことも可能です。
上記のような環境での保育は、都会では体験できない貴重な学びとなり、子どもたちの成長に大きな影響を与えるでしょう。
地域に密着した保育施設でやりがいを感じられる
地方で保育士として働くことで、地域に密着した保育を実現でき、子どもたちと深い信頼関係を築くことができます。
地域住民や保護者と協力し、地域の文化や特性を反映した保育ができるため、より実感を持って働ける点が魅力です。
また、地域の小さな保育施設では、担当する子どもたちに直接的な影響を与えられるため、やりがいを感じやすく、自身の成長にも繋がりますよ。
地域に貢献できる実感が、保育士としてのモチベーションを高めます。
保育士が地方移住するデメリット
地方移住には多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。
特に生活インフラの整備状況や地域の慣習など、都市部では経験できない課題もあります。
以下では、保育士が地方移住する際のデメリットについて詳しく解説していきますね。
求人の選択肢が少ない
都市部と比べて、保育士求人の選択肢が限られていることがあります。
特に、地方では保育施設の数が少なく、希望する条件に合った求人を見つけるのが難しくなることが多いです。
また、勤務地や勤務時間、給与などの条件が合わない場合もあり、選べる範囲が狭くなることがあります。
上記の点は、移住を考える際にデメリットとして認識されてしまうこともあるでしょう。
しかし、地方特有の温かい地域社会や充実した自然環境など、他の魅力も考慮しながら検討することが大切ですよ。
地元のコミュニティに慣れるのに時間がかかる
地方に移住すると、地元のコミュニティに慣れるまで時間がかかることがあります。
都市部と違って、地方では地域のつながりが強く、最初はその輪に入るのが難しく感じることがあるからです。
地域の文化や慣習に慣れるためには、少しずつ積極的に関わり、信頼を築くことが大切。
最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、時間をかけて地域の人々と交流を深めることで、仕事にもプライベートにも充実感が増していくでしょう。
生活インフラが整っていない場所もある
地方に移住すると、都市部と比べて生活インフラが整っていない場合があります。
例えば、交通機関が限られている地域では、車が必須となり、移動に不便を感じることがあるかもしれません。
また、医療施設やショッピングセンターが遠い場合、日常的な生活に支障をきたすこともあります。
インターネットの速度や通信環境が整っていない地域もあるでしょう。
インフラの整備状況は地域によって異なりますので、移住前にしっかりと確認しておくことが大切です。
地方移住希望の保育士必見!補助金などの支援制度がある自治体まとめ
地方移住を希望する保育士に向けて、各自治体では移住支援制度を積極的に実施しています。
自治体名 | 対象者 | 支援内容 | 公式サイト |
---|---|---|---|
北海道北斗市 | 市内の保育施設等で初めて常勤の保育士等として就労した人 1年以上継続して就労する意志のある人 など | 20万円 | 北海道北斗市 |
神奈川県綾瀬市 | 市内の認可保育施設に勤務する保育士 市内の保育施設に勤務を開始してから7年以内の人 など | 月額家賃から住宅手当を控除した額で月額上限4万円 | 神奈川県綾瀬市 |
静岡県静岡市 | 新たに雇用された保育士 | 1戸当たり月額61,000円 | 静岡県静岡市 |
愛知県名古屋市 | 東京圏(埼玉、千葉、東京、神奈川)から名古屋市に移住して就業または起業した保育士 | 移住支援補助金最大50万円、住宅支援金、移住支援金支給 | 愛知県名古屋市 |
徳島県徳島市 | 県外から徳島市に移住する人 徳島出身で1年以上県外で勤務した人 など | 一時金50万円または30万円 | 徳島県徳島市 |
長野県松本市 | 県外から松本市に移住し、市内の保育施設に勤務する保育士 | 家賃補助 月額最大50,000円、年間最大600,000円 | 長野県松本市 |
大阪府堺市 | 堺市内の認定こども園・保育所等を運営する事業者が雇用する保育士 など | 月額41,200円 | 大阪府堺市 |
兵庫県神戸市 | 雇用後7年目以内の常勤保育士、神戸市に住民登録あり、通勤時間が片道1時間以上の人 など | 月額最大82,000円の家賃補助 | 兵庫県神戸市 |
岡山県倉敷市 | 岡山県外から倉敷市に移住した保育士 | 最大3年の補助金交付、家賃補助、事業支援(最大月額82,000円) | 岡山県倉敷市 |
福岡県福岡市 | 福岡県外から福岡県内の指定市町村に移住し、就業・起業する保育士 など | 単身60万円、世帯100万円+子ども一人につき最大100万円 | 福岡県福岡市 |
佐賀県佐賀市 | 佐賀市内の保育所等に新規採用された保育士 など | 月額最大1万円の家賃補助 | 佐賀県佐賀市 |
沖縄県那覇市 | 沖縄県外から沖縄県内の認可保育所等に就職予定の保育士 | 2人以上世帯最大40万円、 単身世帯最大20万円の移住支援 | 沖縄県那覇市 |
例えば、北海道北斗市では新規常勤保育士に20万円を支給、神奈川県綾瀬市では家賃補助を最大4万円提供しています。
さらに、愛知県名古屋市では最大50万円の移住支援金が支給されるほか、徳島市や松本市、福岡市なども各地域で保育士の移住支援を行っています。
支援内容や条件は自治体ごとに異なるため、詳細は各市町村の役所に確認することが重要です。
その他にも、移住支援を提供している自治体は多数ありますので、移住先を検討する際には調査を行い、自分に最適な支援を受けることができます。
保育士移住支援補助金の内訳
地方移住希望の保育士に向けた移住支援補助金では、家賃や引っ越し費用が主な支援項目です。
- 家賃補助
- 引っ越し費用
- 生活立ち上げ費用
- 移住先への移動にかかる交通費
- 住民登録手続き費用
例えば、家賃補助は月額最大8万円まで支給されることがあり、地域によって金額が異なります。
また、引っ越し代や移住に伴う家具購入費用なども補助対象に含まれ、支援が受けられることもあります。
詳細は各自治体で異なるため、事前に確認が必要です。
保育士移住支援制度を利用する際の注意点
保育士移住支援制度を利用する際にはいくつかの注意点があります。
まず、補助金は一定期間勤務した後に支払われることが多いため、支給前に就業を継続する必要があります。
また、住民票を移動することが支援の条件となっている場合がほとんどです。
さらに、各自治体の移住支援事業は予算の範囲内で実施されるため、年度途中で受付が終了する可能性もあります。
事前に詳細を確認し、計画的に利用することが大切です。
増えつつある海外移住保育士-おすすめの移住先と保育士事情
近年、保育士の海外移住が増えています。
各国で異なる保育事情や魅力的な生活環境が整っており、保育士としての新たなキャリアを築くチャンスが広がっています。
以下でおすすめの国をご紹介しますので、参考にしてくださいね。
カナダ
カナダは多文化主義を重視し、国民性としてはおおらかで親しみやすい人々が多いのが特徴です。
広大な自然に囲まれ生活環境も非常に良好で、保育園事情は質の高い教育とケアが提供されており、政府による支援も充実しています。
カナダでは保育士の需要が高く、特に英語やフランス語ができる保育士には就職のチャンスが広がっていますよ。
移住後も比較的安定した生活が送れるため、保育士として働くには非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
ハワイ
ハワイはアメリカ合衆国の州で、温暖な気候と美しい自然環境が魅力的です。
国民性はフレンドリーで、観光業を中心に多様な文化が共存しています。
ハワイの保育園事情は、子どもの個性を大切にした教育が行われ、質の高い保育サービスが提供されています。
また、英語が主流のため、英語力を活かして働くことができる環境も整っていますよ。
生活費はやや高めですが、リラックスしたライフスタイルと豊かな自然環境を楽しみながら保育士として働けるため、移住先として人気があります。
オーストラリア・ニュージーランド
オーストラリアとニュージーランドは、英語圏の国々で、自然環境が豊かで治安も良好です。
国民性はフレンドリーでリラックスした雰囲気が漂い、生活がしやすいと評価されています。
特にオーストラリアでは、多文化共生が進んでおり、保育園事情も先進的です。
ニュージーランドは子ども中心の教育が重視され、求められる資格や経験は高いものの、充実したサポート制度があり働きやすい環境です。
どちらの国も保育士不足のため、仕事を見つけやすいと言えるでしょう。
マレーシア
マレーシアは東南アジアに位置し、温暖な気候と多文化社会が魅力的な国です。
国民性は親しみやすく、異文化を尊重する文化が根付いています。
保育園事情は近年整備されており、特に首都クアラルンプール周辺では国際的な基準を満たす施設が増えています。
英語が広く通じるため、言語の壁も少なく、外国人の保育士として働くチャンスがありますよ。
生活費は比較的安価で、都市と自然の両方を楽しめる環境が整っています。
海外で保育士として働くために必要な準備
海外で保育士として働くためには、事前の準備が不可欠です。
資格や語学力の確認・取得、渡航先の就労条件や制度の把握、求人探しや現地ネットワークの構築など、様々な準備を整えることで、スムーズに移住し、働くことができますよ。
資格と語学の確認・取得
海外で働くためには、まず現地の資格要件を確認することが重要です。
多くの国では、保育士資格の認定が必要で、現地の基準を満たすためには追加の資格取得が求められることもあります。
また、英語をはじめとする語学力も必須です。
語学力は、子どもとのコミュニケーションや職場での円滑な業務に大きく影響するため、必要なレベルに達するための学習が不可欠です。
準備を整え、資格と語学力をしっかりと備えておくことが、スムーズな移住と仕事探しのカギとなります。
渡航先の就労条件と制度を把握
海外で保育士として働くためには、渡航先の就労条件や制度をしっかりと把握することが重要です。
各国の労働法や就労ビザの取得要件は異なり、特に外国人労働者の受け入れ政策に関する情報は事前に確認しておく必要があります。
例えば、勤務時間や給与、福利厚生など、労働環境が自分にとって適切かどうかを判断するための参考になりますよ。
また、保育士としての資格認定や仕事をするために必要な手続きも理解しておくことが求められます。
求人探しと現地ネットワークの構築
求人情報をしっかりと探し、現地でのネットワークを構築することが重要です。
インターネットを活用して求人サイトや現地の保育士協会などから情報を集め、どの地域で働くのが最適かを判断しましょう。
また、現地の保育施設や他の保育士とつながり、実際の勤務環境や生活について情報交換することが、安心して働くためのポイントです。
現地の就労条件や文化に関する理解を深めることで、移住後の生活をスムーズに始めることができます。
やっぱり東京で保育士として働きたい!地方から東京への移住支援は?
東京で保育士として働きたい方へ、地方からの移住をサポートする支援制度をご紹介します。
以下で解説する補助金や転職エージェントの活用で、安心して新生活を始めましょう。
保育士が東京で働くメリット
東京は求人も豊富で就職のチャンスが広がっています。
給与水準も地方に比べて高く、生活面での安定が得られることが大きな魅力です。
また、東京には多様な研修やキャリアアップの機会が充実しており、専門性を深めることができます。
さらに、都市生活を楽しみながら、様々な教育方針や保育方法に触れることができ、保育士として成長できる環境が整っています。
- 東京には多くの保育施設があり、求人も豊富
- 地方と比較して、東京の保育士の給与は高め
- 研修やキャリアアップの機会が豊富
- 都市生活を楽しみながら、多様な教育方針や保育方法に触れられる
上京支援を行っている保育施設も多い
東京で働くことを希望する保育士に向けて、上京支援を行っている保育施設も増えてきています。
引っ越し費用の補助や、住居探しのサポートを提供しており、移住を考える保育士にとって大きな助けとなるでしょう。
さらに、上京後の生活に不安がある場合、地域の保育士ネットワークと繋がる機会も提供されることがあり、仕事と生活の両面で安心してスタートを切ることができます。
東京で保育士として働くための障壁を低くする支援策が整っていますよ。
転職エージェントの活用がおすすめ
東京への移住を考える保育士には、転職エージェントの活用がおすすめです。
保育施設の求人情報を提供するだけでなく、面接の調整や履歴書の書き方のアドバイスもしてくれます。
特に東京は求人の競争が激しいため、専門家のサポートを受けることで自分に合った施設を見つけやすくなりますよ。
また、エージェントは上京に関するサポートや、給与交渉なども行ってくれるため、安心して転職活動を進められます。
東京での新しいスタートを切るために、プロの支援を活用しましょう。
- 保育士バンク!
- マイナビ保育士
- ほいくジョブ






まとめ
保育士としての新しい生活を始めたい方に向けて、国内外のおすすめ地域と移住支援制度をご紹介しました。
国内外の保育士向け移住支援制度を活用すれば、理想の職場環境やライフスタイルを手に入れることができます。
どの地域にも独自の魅力があり、移住後の生活も充実していますよ。
各地域の支援金や生活サポートを確認し、自分に合った場所で新たなキャリアを築きましょう。
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