ひな祭りは、子どもたちの健やかな成長と幸せを願う大切な行事です。
園では、行事の由来に触れながら製作活動を通して季節や日本の伝統文化を感じる機会をつくりたいですね。
中でも「つるし雛」は、色とりどりの飾りを糸でつるして楽しむ華やかな装飾で、年齢に応じたアレンジがしやすい製作です。
本記事では、つるし雛を中心に、保育で取り入れやすいひな祭り製作を年齢別に紹介します。
ねらいや配慮点もあわせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
- つるし雛の由来と意味が分かる
- 年齢別の具体的な製作例を紹介
- 発達に合った活動の工夫が学べる
- 行事と保育を結ぶねらいが明確になる
ほいぽけ編集部伝統を大切にしながら、子ども主体で楽しめるひな祭り製作をまとめました♪


つるし雛とは?
つるし雛とは、色鮮やかな小さな飾りを糸に通し、ひも状にしてつるすひな祭りの装飾です。
江戸時代に始まったとされ、雛人形を用意できない家庭でも子どもの健やかな成長を願って手作りしたことが由来といわれています。
桃やうさぎ、巾着など一つひとつの飾りには意味が込められており、子どもの幸せや無病息災への願いが表現されています。
保育園でひな祭りにつるし雛の製作を行うねらい
ひな祭りにつるし雛製作を取り入れることには、さまざまなねらいがあります。
- 日本の伝統文化に親しむ
- 季節の行事への興味を育てる
- 指先を使う経験を積む
- 願いを込める気持ちを知る
- 友達と協力して作る楽しさを味わう
つるし雛は、小さなパーツを作ってつなげる工程があるため、発達に応じた手指の巧緻性を育む活動にもなります。
また、「大きくなりますように」など願いを込めながら製作することで、行事の意味を感じられる貴重な機会になるでしょう。
クラス全体で一つの大きなつるし雛を作るなど、協同性を育てる活動にも発展できます。
0・1歳児におすすめ!つるし雛などひな祭り製作5選
0・1歳児は、感触や色を楽しむ製作がおすすめです。
花紙を丸めて袋に入れ、簡単なつるし雛風飾りにしたり、足形や手形を桃の花に見立てたりすると可愛らしい作品になります。
保育者が土台を準備し、貼る・握るといった単純な工程を取り入れると無理なく参加できます。
誤飲防止のためパーツは大きめにし、安全面に十分配慮しましょう。
シール貼りで作るつるし雛【透明感を楽しむ簡単製作】
レースペーパーとクリアファイルを使った、つるし雛の作り方を紹介します。
半分に切ったレースペーパーの中心をくり抜き、扇形に切ったクリアファイルに透明シールを貼って装飾します。
重なり合う色の変化が美しく、光に透かすとさらに魅力が増すでしょう。
最後に、毛糸を通したストローへ結びつけて完成!
シール貼り中心の工程なので、乳児から取り組みやすくおすすめです。
- レースペーパー(Sサイズ・15cm)
- クリアファイル
- 丸シール(透け感のあるもの)
- 画用紙
- 毛糸
- タピオカ用ストロー
手形のつるし雛【成長を感じられる記念製作】
子どもの手形を活かしたつるし雛の作り方を紹介します。
手形を花の形の画用紙に貼り、上下に穴をあけて毛糸を通し、割り箸に結びつけてつるします。
ひな祭りモチーフのパーツを糸に固定し、立体感のある飾りに仕上げましょう。
年齢に応じて保育者がサポートしましょう。
完成品は記念性が高く、行事後も家庭で飾れる製作として喜ばれます。
- 画用紙
- 毛糸
- 割り箸
- マジック
- 絵の具
- 穴あけパンチ
- テープ
- はさみ
- のり
おきあがり お雛様【1歳児でも楽しめるダイナミック表現】
紙皿の裏面にクレヨンで自由に模様を描き、シール貼りで装飾する様子が紹介します。
太めのクレヨンを使用することで握り持ちの子どもでも描きやすく、発達段階に配慮された内容です。
最後にお雛様の顔や飾りを加えて完成。丸みのある形は、土台を活かした応用も可能です。
描く・貼るの基本動作を楽しめる、入門製作としておすすめします。
- 紙皿
- 太めのクレヨン(握りやすいサイズ)
- シール
- 飾り用のお花パーツ
袋つめ&指スタンプのつるしびな【感触あそびも楽しめる】
透明袋に折り紙を詰めて作るおひなさまと、指スタンプで飾りを作る製作アイディアを紹介します。
中に入れる素材を選ぶ工程では個性が表れ、感触あそびとしても楽しめます。
指スタンプは色の混ざりを体験でき、乳児クラスにも取り入れやすい技法です。
誤飲防止のため袋の口はしっかり閉じ、安全面に配慮しましょう。
- 色画用紙
- スタンプ(白)
- ミニ透明袋
- 折り紙(好きな色)
- 丸シール
- 両面テープ
手形・足形でつくるひな人形【つるし雛にもアレンジ可能】
手形や足形を体のパーツに見立てたひな人形の作り方を紹介します。
絵の具で型を取り、乾燥後にカットして顔や小物パーツと組み合わせます。
和柄折り紙のじゃばら折りを背景に使うと、華やかさが増すでしょう。
工程が多いため、役割分担をすると進めやすいですよ。
頭にひもを付ければつるし雛風にもなり、壁面装飾としても活用できますよ。
- 手形・足形スタンプを取った画用紙
- 画用紙で作成したお雛様・お内裏様(事前に用意しておく)
- 両面テープ
- 折り紙(装飾アイテム用)
- ちよ紙(2枚)
- 紙皿
- 穴パンチ
- リボン
- ホチキス
2・3歳児におすすめ!つるし雛などひな祭り製作5選
2・3歳児は、のり貼りやシール貼りを取り入れたつるし雛製作がおすすめです。
丸や三角に切った画用紙を組み合わせて桃や巾着を表現するなど、形の認識にもつながります。
ひもに通す工程を取り入れることで、指先の調整力も育ちます。
おだいり様とおひな様の顔を描く活動も加えると、ひな祭りへの理解がより深まりますよ。
フェルトの吊るし飾りの作り方【縫わずに作れる安心製作】
フェルトを使った、縫わないつるし雛の作り方を紹介します。
あらかじめ大人が下書きした型に沿って子どもがフェルトを切り、重ねて木工用接着剤で貼り合わせていきます。
最後はコットンボールと一緒にひもへ貼り付け、竹串に結んで完成。
針を使わないため安全に取り組め、3歳児以上のはさみ練習にもおすすめです。
- フェルト
- ちりめんはぎれ
- メタリックヤーン
- 竹串
- ラインストーン
- フェルトボール 2㎝
- 刺繍糸
- 針
- はさみ
- グルーガン
【吊るし飾り】 ふわふわ!壁掛けおひなさま【綿の立体感が魅力】
紙皿に綿をたっぷり詰めて作る、立体的なおひなさまの壁掛け飾りを紹介します。
底が深めの紙皿に接着剤を塗り、綿をふんわりと敷き詰めることで柔らかな質感を表現します。
色画用紙で作った顔や衣装パーツを貼り合わせ、デコレーションボールを散らして華やかに仕上げましょう。
リボンで吊るせば壁面装飾にも活用でき、感触あそびとしても楽しめる製作です。
- 色画用紙(おひなさま用)
- 折り紙(髪飾り)
- 綿
- 紙皿(深めのもの)
- リボン
- ポンポンボール(ぼんてん、ひなあられなど)
- 布テープ
- カラーペン
- はさみ
- 接着剤
- のり
ひらひらスズランテープのつるし雛【風でゆれる動きに夢中】
スズランテープを割かずにそのまま使う、つるし雛のアイデアを紹介します。
画用紙や折り紙で作ったおひなさまパーツにスズランテープを組み合わせ、両面テープで固定します。
軽い素材のため、風に揺れてひらひらと動く様子が楽しめるでしょう。
色の組み合わせを変えることで季節感も演出でき、4歳児以上のデザイン活動にもおすすめです。
- 画用紙
- はさみ
- 折り紙
- シール
- 両面テープ
- すずらんテープ
透け感がかわいいつるし雛【光を楽しむ窓辺製作】
カラーセロファンを使った、透け感のあるつるし雛の作り方を紹介します。
台紙にのりを塗り、好きな色のセロファンや折り紙を重ねて貼るだけなので、2歳児でも取り組みやすい工程です。
完成後は窓辺に飾ると光を通して色が重なり、美しい影が生まれます。
セロファンの端で手を切らないよう、角を丸く整える配慮も大切です。
- プラスチックコップ
- 太いストロー
- 画用紙でつくったおひな様とおだいり様
- カラーセロファン
- 毛糸
- のり
- はさみ
- 両面テープ
- キリ
- お花のパーツ(折り紙)
簡単★紙コップ工作【身近な素材で立体ひな人形】
紙コップと折り紙を使った、立体的なひな人形の作り方を紹介します。
紙コップに折り紙を巻き付けて衣装を作り、マジックで顔を描きましょう。
はさみやのりを使う工程は、基本的な製作技法の練習にもなります。
2つの紙コップを並べるだけで簡単に対の人形が完成するため、短時間保育にも取り入れやすい活動です。
- おりがみ
- 紙コップ2つ
- 油性ペン
- のり
- はさみ
4・5歳児におすすめ!つるし雛などひな祭り製作5選
4・5歳児は、折り紙やはさみを使った少し複雑なつるし雛作りに挑戦できます。
うさぎや桃、扇など意味のあるモチーフを選び、自分で考えて配置する活動がおすすめです。
ひもにバランスよく結びつける工程では、空間認識や構成力も養われるでしょう。
由来を簡単に伝えたうえで製作すると、伝統文化への理解も深まりますよ。
画用紙で作るひな祭りモビール【集中力と達成感を育てる】
画用紙にあらかじめ下絵を描いたパーツを子どもたちが切り取り、貼り合わせてモビールに仕上げる様子を紹介します。
細かいパーツを一つひとつ貼る工程は時間がかかりますが、その分集中力や持続力を養えます。
土台を大きめにするなど、年齢に応じたサイズ調整を行うと取り組みやすく、安全面にも配慮できますよ。
- 色画用紙
- 毛糸
- 鉛筆
- のり
- はさみ
毛糸をクルクル巻いて作るつるし雛【指先を使って表現力アップ】
ダンボールをひな形に切り抜き、毛糸を交差させながら巻き付けていくつるし雛の作り方を紹介します。
毛糸を繰り返し巻く工程は、指先の巧緻性を高める活動として園内での製作に適しています。
色を変えながら巻くことで模様が生まれ、子ども一人ひとりの個性が表れるでしょう。
「巻く」「重ねる」の工程を楽しむ活動としても応用可能です。
- ダンボール
- お好きな毛糸(1体の人形につき2色)
- 折り紙・色紙・丸シールなど(髪や冠などのパーツ用)
- はさみ
- カッターナイフ
- 木工用ボンド
- 色ペン
- セロハンテープ
折り紙で作るシンプルなつるし雛【くすみカラーでおしゃれに】
段ボールや厚紙を土台にし、折り紙や千代紙を使って仕上げるシンプルなつるし雛を紹介します。
淡いくすみカラーを選ぶことで、落ち着いた雰囲気の作品に仕上がりますよ。
穴あけパンチで毛糸を通し、デコレーションボールや緩衝材を飾ることで立体感が生まれます。
工程を分担して取り組むと、集団活動にもおすすめです。
- 段ボールや厚紙
- 穴あけパンチ
- 毛糸
- デコレーションボール
- ハート型の緩衝材
- 千代紙など好きな柄の折り紙
- テープ
- 工作用接着剤
- ピンク色の画用紙
- ペンや色えんぴつ
じゃばら折りの着物がかわいいつるし雛【立体感のある着物表現】
折り紙をじゃばら折りにして、4着物を表現するつるし雛の作り方を紹介します。
折る・貼る・組み合わせる工程が含まれており、幼児クラスにぴったりの活動です。
和柄の折り紙を巻くことで本格的な雰囲気が生まれ、お花紙で装飾を加えると華やかさが増しますよ。
立体的なパーツを重ねる活動は、空間認識力の育ちにもつながります。
- セロハンテープ
- のり
- 色画用紙
- 花紙
- クレヨン
- 折り紙(好きな柄)
- ひも
- はさみ
- ホチキス
- 鉛筆
- 定規
切り紙で作るつるし雛【やさしい色合いで春らしく】
折り紙を使った切り紙のおひなさまと、桃の花を組み合わせたつるし雛を紹介します。
優しい色合いの折り紙を選ぶことで、温かみのある作品に仕上がります。
切る工程ははさみの練習にもなり、線に沿って丁寧に切る経験を積めるでしょう。
台紙をしっかり用意すると、扱いやすくなりますよ。
はさみ使用時は見守りを徹底し、安全に配慮しながら取り組みましょう。
- 折り紙(薄ピンク)
- 折り紙(ピンク)
- 折り紙(金色)
- 赤色の折り紙(4/1にカットしたもの)
- 緑色の折り紙(4/1にカットしたもの)
- 型紙用の折り紙
- たこ糸
- 赤色の工作用紙
- えんぴつ
- はさみ
- カッター
- テープ
- ホチキス
- 穴あけパンチ
ひな祭りのつるし雛製作に関するQ&A
ひな祭りのつるし雛製作を取り入れる際は、安全面や発達段階に配慮するようにしましょう。
ひな祭りのつるし雛製作をする際の注意点は?
小さなパーツの誤飲防止、はさみやひもの取り扱いに注意しましょう。年齢に応じて工程を簡略化するのも大切です。
つるし雛以外でひな祭り製作におすすめなのは?
紙皿のおひな様、紙コップ雛人形、壁面用の桃の花製作なども人気です。立体や平面を組み合わせると、より華やかなひな祭りの環境づくりができます。







